ミエルカ視点での、マーケティング用語を解説いたします。今回は「アドネットワークとは?」です。
・アドネットワークとは?
広告媒体のWebサイトを複数集めて広告配信ネットワークを形成し、それらの広告媒体にまとめて広告を配信する形の広告配信手法。また形成されたネットワークのこと。アドネットワークの提供事業者は、広告の受注を一手に引き受け、ネットワークに参加しているWebサイトに広告を配信しています。広告効果を最大化するために、Cookieによりユーザー行動の傾向を分析している場合がほとんどです。
広告主側は、アドネットワークに参加している多様なジャンルの広告を、媒体となるWebサイトのジャンルに合わせて配信できるため、効率的に潜在層へのプロモーションができます。一方、広告媒体の側は、Web広告の受注をアドネットワーク業者に任せることで、多数の広告主から受注できます。さらに多様な広告の中から、ジャンルの近い広告を掲載することで広告単価を上げることも可能です。
このようにアドネットワークは、広告主と広告媒体の双方にとって、win-winな仕組みであると言えます。
・メリット
- 複数のWebサイトを媒体とすることで、全体で多くのトラフィック量を得ることができる
- 広告の受注をアドネットワークの提供事業者に任せることで、多数の広告主から受注できる
- 広告媒体から提供されるデータ形式が画一化され、分析しやすい
・デメリット
- 予期していないWebサイト(ターゲットとしているユーザーが少ないWebサイト)に広告が配信されてしまう
- 同じWebサイトに重複して配信されてしまう
・DSPとの違い
アドネットワークが「複数のWebサイトを集めた広告配信ネットワーク」であるのに対し、DSP(Demand-Side Platform)は、複数のアドネットワーク、アドエクスチェンジ、SSPへの広告配信を一元管理できるツールです。つまりDSPを利用すれば、アドネットワークごとに別々に出稿管理をする手間がなくなり、複数のアドネットワーク、アドエクスチェンジ、SSPを網羅して一括で管理することができます。
・「アドネットワーク」をGoogleで調べるユーザーの検索意図とは?
Webマーケティングツール「MIERUCA(ミエルカ)」を使用して、「アドネットワーク」のGoogle検索の傾向を分析しました。
調査方法 :
ミエルカの機能の一つ「サジェストキーワードネットワーク(以下、SKN)」を使って調査。
SKNは、「Google検索した人の多さ」や「検索した意図」を自動で色分けして可視化できる機能。
↖ 矢印の向き=検索バーに単語が入力された順番
“比較”が同時に多く検索されていることが分かります。これはWeb広告を掲載したい広告主や、広告媒体となるWebサイトを運営しているサイト運営者が、「どのアドネットワークが優れているのか、適しているのか比較したい」という検索意図があることが分かります。また“dsp”“ssp”も一定数同時に検索されています。「アドネットワークとDSP、SSPの違いがよく分からないから知りたい」という検索意図がうかがえます。
さらに、“jphone”“andoroid”“ios”“スマホ”が同時に検索されています。「スマートフォン対応のアドネットワークを探したい、比較したい」という検索意図がありそうです。
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著者プロフィール

ミエルカ研究所は、人工知能と言語処理の力で、「言葉」の持つ可能性を追及、研究していくための研究所です。
コンテンツマーケティングKPI管理、言語レコメンドツール「ミエルカ」を提供するFaber Companyが母体となってます。