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【3事例で解説】スマホサイトのヒートマップ分析はSEOにも効果あり

更新日:2022.11.17 公開日:2018.01.05

今回の記事はデザインの話は一旦置き、SEO施策として記事をヒートマップで分析・修正することで検索順位を上げる事例をご紹介します。 記事を作ったけど、いまいち順位が上がりきらないという方は記事修正の参考にしてください。 多くの方がヒートマップは「デザイン変更のために使うツール」と認識していますが、実はヒートマップを使って改善できるのはデザインだけではありません。コンテンツSEOを取り組まれている方なら、ヒートマップは記事内容の良し悪しを分析するツールとしても活用できます。 どのように改善をすることができるのか、3つの事例を用いてご紹介します。

事例1:記事を読みやすく編集して順位アップ

読みやすさを改良した記事で滞在時間、直帰率が改善された記事は文字量が減っても検索順位が上がるという結果を観測しています。

事例2:構成変更で順位アップ

他にも、記事の文言を一切変えずに記事校正の順番を入れ替えて検索順位が上がった事例もあります。 この記事も修正前と比べて滞在時間・直帰率が改善されていました。

ページ下部に熟読箇所がある場合は、記事の上の方に持ってこれないかを検討する。読者が求める情報に早くたどり着けるようにする。

注意しなければなりませんが、滞在時間や直帰率が改善されるから順位が上がるわけではありません。大前提として記事内容が読者の求める情報を満たす内容になっている必要があります。 滞在時間・直帰率などをチェックするのは、私たちがUXの良し悪しを判断する材料が滞在時間や直帰率などの要素であるためです。 ヒートマップは数値上ではわからない

●読者にとって記事内容は適切なものになっているか ●読みづらい箇所はないか ●読者の本当に興味のある情報は何なのか

を分析するのにとても便利なツールです。

事例3:ヒートマップを使った記事修正

最後に取り上げるのは富士急行株式会社さま、ニューロ株式会社さまが共同運営するFUJIYAMA NAVIで「河口湖 観光」というキーワードを狙った記事「河口湖×観光 | 人気スポットやおすすめの観光ルートをご紹介」を修正した事例です。 ヒートマップの分析結果を参考に修正したところ「河口湖 観光」で12位から4位まで順位が上がりました。

読者の反応を確認:熟読箇所のチェック

はじめにアテンションヒートマップで記事の熟読箇所をチェックします。 すると、下図のように記事内で読者の興味ある部分に偏りがあることがわかります。   熟読箇所の内容をよく確認すると、河口湖周辺の子供向けのスポット情報だということがわかります。 ヒートマップの結果から、この記事を読んでいる読者の多くは子供が楽しめる観光スポットを探していたのです。

読者の反応を確認:目次のクリック箇所をチェック

続いてクリックヒートマップで目次のクリック箇所も確認します。 こちらを見ると、目次でクリックされるのは以下2つの章であることがわかります。

●お子さんのいるご家族で楽しめるスポット一覧 ●ゆったり宿泊して河口湖を観光する方へ

やはりここでも子供向けのスポット情報にニーズがあることがうかがえます。

仮説と記事修正の方針をまとめる

ここまでの分析で、修正前の記事は以下の読者層に読まれているのではという仮説を立てました。

●子供のいるご家庭の方 ●河口湖で数日宿泊する方

さらに、仮説を検証するためにサジェストキーワードを分析する「サジェストキーワードネットワーク」機能で「河口湖 観光」の結果を取得します。 結果を見ると「河口湖 観光」と検索する人は以下のニーズを持っていることがわかります。

●子供がいる家族におすすめのスポット情報を探している ●河口湖を観光するモデルコースを探している ●時期別のおすすめ情報を探している

以上の結果から以下の点を意識し記事を修正しました。

●子供のいるご家庭の方をペルソナとし、ペルソナのニーズを想定して記事構成の修正 ●競合ページとの差別化を意識し、他のサイトに言及のないモデルコースの情報を追加

この修正で12位だった検索順位が9位まで上がります。 さらに各おすすめスポットの詳細情報を追加したところ9位から4位まで順位が上昇しました。 記事修正前後の平均ページ滞在時間を見てみると2:29が2:52に上昇しています。 この結果を見てもUXの改善(読みやすさ、興味を持てる内容か否か)は検索順位に影響を与える要素と言えるかもしれません。

スマホページをヒートマップ分析する目的

スマホページをヒートマップで分析する目的は大きく2つに分類できます。

  1. ユーザビリティをよくするためのデザイン修正
  2. 読者の反応を見て記事内容の修正

申し込みボタンをページ内のどこに設置すると最もクリック数が上がるかを分析するためにヒートマップを使うのは①です。 ②は読者の反応をヒートマップで確認し、記事内容を読者のニーズに合うようチューニングすることで特定キーワードでの検索順位をあげるのが目的です。

検索者の行動が検索順位に影響!?

SEO、楽しいですか? 実データに見るSEOとUXの関係性と対策」 でサイバーエージェントの木村氏が解説していますが、現在の検索順位はUX(ユーザー体験)に影響を受けている可能性が高いと言われています。 ※当ページの内容はあくまで過去の研究結果であり、現時点でのGoogleアルゴリズムを保証するものではありません。サイバーエージェント社木村様に確認し紹介しております。 弊社が過去行った実験でもUXが検索順位に影響を与えている可能性を示唆する結果が観測されています。

まとめ

ヒートマップは読者の反応を確認するもっとも優れたツールです。 UXが検索順位に影響を与える昨今のSEOでは、ヒートマップなしでSEO施策を行うのは非常に困難です。 今後のSEOは読者の反応に合わせて一つ一つ記事をチューニングしていく作業を徹底的に行ったWEBサイトが上位表示していくことになるでしょう。 この機会に自社サイトの記事を読んでいる読者の反応をヒートマップで分析してみてはいかがでしょうか?   無料トライアルはこちらから

より詳しいヒートマップの解説記事はこちらの記事(5分で理解。ヒートマップとは? 仕組みと、活用方法を解説。)よりご覧ください。

著者PROFILE

ミエルカ研究所 所長

ミエルカ研究所は、人工知能と言語処理の力で、「言葉」の持つ可能性を追及、研究していくための研究所です。
SEO&コンテンツマーケティング・オウンドメディア支援ツール「ミエルカ」を提供するFaber Companyが母体となってます。

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