AKASHIは、ソニー(SONY)のグループ企業が提供するクラウド型勤怠管理システムです。スマホアプリやICカードといった打刻方法が豊富で、従業員の出勤・退勤時刻を正確に把握できます。
労務管理の効率化や働き方改革の推進にも役立つシステムですが「導入メリットはあるの?」「リアルな評判や口コミを知りたい」と考えている企業も多いのではないでしょうか。
本記事ではAKASHIの基本機能や特徴をはじめ、評判・口コミ、企業の導入事例を詳しく解説します。導入がおすすめの企業についても紹介するので、勤怠管理システムの導入に迷っている企業はぜひ参考にしてください。
【総評】AKASHIは働き方改革を進める企業におすすめの勤怠管理システム
AKASHIは、勤怠管理システムの導入によって働き方改革を推進したい企業におすすめです。幅広い打刻方法を用いることで、従業員の出退勤時刻を正確に把握できるほか、過重労働防止や福利厚生の申請・承認に役立つ機能が充実しています。
また、AKASHIは小規模事業者から大企業までの導入実績が豊富な点も魅力です。雇用形態や部署に応じて柔軟な勤怠管理が可能なので、どのような業種の企業でも使いやすいでしょう。
AKASHIとは
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AKASHIは、シンプルな操作性が魅力のクラウド型勤怠管理システムです。ソニーのグループ企業であるソニービズネットワークス株式会社が提供しており、幅広い打刻方法や工数管理によって勤怠管理業務を効率化できます。
AKASHIは、勤怠管理に必要な基本機能を備えつつ、カフェテリアプランやシフト作成などの独自機能を搭載している点が特徴です。他社サービスとの連携性も高く、勤務管理だけでなく人事労務の全体管理にも役立ちます。
さらに、勤怠管理システムのなかでは満足度(※1)・使いやすさ(※2)ともに1位を誇るサービスのため、初めてシステムを導入する企業にもおすすめです。
(参考:AKASHI | AKASHIはおかげさまで、勤怠管理部門 「満足度*1」「使いやすさ*2」 No.1に選ばれました)
(※1:ITreviewカテゴリーレポート 勤怠管理システム(2020年9月版)/ 中堅企業:従業員数100~999人の企業)(※1:ITreviewカテゴリーレポート 勤怠管理システム(2021年9月版)/ 中堅企業:従業員数100~999人の企業)
AKASHIの基本機能
AKASHIには勤怠管理を効率化させる機能以外にも、工数管理やシフト作成など独自機能が豊富にそろっています。従業員と管理者それぞれの手間を省けるだけでなく、人事労務管理や福利厚生の推進にも役立つのがメリットです。
AKASHIの基本機能と使い方をまとめたので、以下で確認してみましょう。
主な機能 | 使い方・特徴 |
---|---|
多彩な打刻機能 | ・パソコンやiPadをはじめ、スマホ、ICカードといった様々なデバイスに対応 ・スケジュールに応じて、外出先からでも打刻可能 |
36協定設定 | ・労使協定が定める時間外労働の上限をもとに、労働時間を柔軟に設定可能 ・設定値を超えた場合は、管理者と従業員に警告アラートを通知 |
アラート機能 | ・打刻忘れや残業時間超過などを知らせる ・ログインしたパソコンやスマホの画面から確認可能 |
他社サービスとの連携 | ・人事労務システムや給与計算システムなど他社サービスとの連携が容易 ・API経由で従業員側からの打刻も可能 |
テレワーク機能 | ・テレワーク中の従業員をリアルタイムで確認 ・月間で出社回数を集計でき、通勤交通費や手当の算出に利用可能 |
承認機能 | ・残業や休日出勤、休暇など申請承認作業がシステム上で完結 ・社内のペーパーレス化に貢献 |
工数管理機能(プレミアムプラン) | ・業務やプロジェクトの達成までの時間や人件費を計算し、工数を算出 ・業務の作業量や進捗を可視化することで効率化に寄与 |
シフト作成機能(プレミアムプラン) | ・管理画面でシフトを作成可能 ・各従業員の必要な休日日数が確保されてない場合は、アラートでお知らせ |
ポイント管理(プレミアムプラン) | ・福利厚生やカフェテリアプランをポイントで管理 ・各種手当てやポイントなどの申請管理が可能 |
AKASHIは、自社に応じて労働時間を自由に設定できるカスタマイズ性の高さが特徴です。月や年単位での変形労働時間設定も可能で、システムが自動で労働時間を計算してくれます。正社員やパートなど雇用形態に合わせて労働条件を決められるので、個々の勤怠管理がスムーズになるでしょう。
AKASHIの特徴6つ
勤怠管理に役立つ機能が揃うAKASHIですが、本章では特に注目したい6つの特徴を紹介します。
- 打刻方法が豊富
- 工数管理で業務を可視化
- シフト作成が簡単
- カフェテリアプラン対応でポイント管理が可能
- アラート機能で過重労働を防止
- 申請・承認作業がWeb上で完結
それぞれ詳しく解説するので、自社に合う勤怠管理システムをお探しの企業はぜひチェックしてみてください。
1. 打刻方法が豊富
AKASHIは、多彩な打刻方法を備えているのが強みです。具体的には以下の打刻方法に対応しており、オフィスでも外出先でも打刻を行えます。
- パソコン
- iPad
- スマホ
- FeliCaカード
- ネットワーク対応ICカードリーダー
- 手のひら静脈認証
- 顔認証打刻
- 顔認証・入退館打刻
- チャット(Slack、Chatwork)
このように多様なデバイスから打刻できるため、出張が多い従業員にとっては便利な機能です。また、スマホに搭載されたGPS機能を活用することで、打刻時に位置情報も記録でき、管理者は誰が、いつ、どこで打刻したかを正確に把握できます。
従業員がテレワークを行う場合も実際の就労状況を確認できるので、適切な勤怠管理につながるでしょう。打刻修正機能も備わっているため、万が一入力を間違えても柔軟に変更できます。
2. 工数管理で業務を可視化
プレミアムプランを契約すれば、工数管理機能が利用可能になります。業務やプロジェクトに必要な工程を登録でき、目標達成に向けた工数計算ができるため、プロジェクト管理に役立ちます。
人件費や時間といった工数のほかプロジェクトの進捗をグラフで可視化できるので、工数管理をスムーズに進められるのがメリットです。各チームメンバーの作業量も直感的に把握できるため、業務配分の偏り防止にも役立ちます。
3. シフト作成が簡単
AKASHIにはシフト作成機能も搭載されており、シフトの募集から申請・作成までの流れをシステム上で完結できます。シンプルで使いやすい管理画面で作成でき、テンプレートも用意されているのが嬉しいポイントです。
また、従業員の資格やスキルなどの登録も可能で、条件を設定しておけば指定した時間に該当者をシフトに配置できます。アパレルやスーパーといった小売業には、特に役立つ機能です。
さらに、作成したシフトで人員が不足している場合には、必要人数を確認できる機能や、各従業員に必要な休日日数が確保されていない場合にアラートでお知らせする機能も充実しています。このように、シフト管理がより効率的に行えるようになっているのも特徴です。
シフトを募集する勤務地や期間などを登録しておけば、シフト募集のメッセージも送れるので、管理者の負担軽減にもつながります。
4. カフェテリアプラン対応でポイント管理が可能
AKASHIは、企業における福利厚生の一環であるカフェテリアプランにも対応しています。カフェテリアプランとは、従業員に一定のポイントを支給し、従業員が与えられたポイントのなかから自分のニーズに合った福利厚生メニューを選択できる制度です。
AKASHIでは、管理者が事前に福利厚生の内容やポイントを設定しておくことで、従業員に対してポイントを付与できます。ポイントの申請・承認もすべてシステム上で行えるため、従業員の福利厚生の活用を進められるのが魅力です。
カフェテリアのポイントだけでなく、交通費などの従業員手当もWeb上で申請・管理できるため、担当者の負担軽減につながります。
5. アラート機能で過重労働を防止
アラート機能は、従業員の過重労働を防止し、労務コンプライアンスを徹底するのに役立ちます。従業員が残業時間を超過するとアラート通知が送られるため、過度な長時間労働を防ぐのに有効です。管理者は従業員の勤務に関するアラートを確認できるので、状況に応じて必要な修正や指導を行えます。
ほかにもアラート機能では、従業員に対して打刻忘れも通知してくれます。アラートによって従業員自身が早期にミスや申請漏れに気付けるので、管理者が再度警告を行う必要がありません。
プレミアムプラン限定ですが、従業員の年休取得状況に応じてアラート通知メールを送信することも可能なため、働き方改革を進めたい企業にとっても便利な機能です。
6. 申請・承認作業がWeb上で完結
AKASHIは、勤怠管理だけでなく残業や休日出勤といったさまざまな申請・承認作業にも対応しているのが強みです。有給申請もすべてパソコンやスマホから行えるため、社内のペーパーレス化に貢献します。
承認者もクラウド上で承認可能なので、わざわざ出社する必要がなく、リモートワーク推進にも役立つでしょう。打刻時間の変更点も一覧形式で確認でき、一括承認にも対応しているのが魅力です。
AKASHIの良い評判・口コミ
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バックオフィス業務の効率化に役立つAKASHIですが、導入する際に実際の評判が気になる企業も多いのではないでしょうか。
そこでここからは、AKASHIを導入しているユーザーの評判・口コミを詳しく紹介します。具体的な導入メリットも交えて解説するので、ほかのシステムとも比較しながらご覧ください。
打刻画面がシンプルで使いやすい
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AKASHIは、シンプルで使いやすいUI設計が特徴です。特に打刻画面が分かりやすいと評判で、実際に「直感的な操作で打ち間違えしにくい」「打刻状況をすぐに認識できる」といった声が挙がっています。
AKASHIでは各従業員に対してマイページを設定でき、マイページから打刻を行う仕組みです。打刻画面には出勤・退勤・直行・直帰・休憩入り・休憩戻りがデフォルトで表示されており、クリックするだけで打刻できます。
直近の出勤打刻や退勤打刻も確認できるため、打刻ミスにも迅速に気付きやすいでしょう。
スマホからもログインして打刻できる
AKASHIを導入すれば、パソコンだけでなくスマホからも打刻することができます。スマホ画面をタップするだけで勤怠を登録できるので、直行直帰や出張が多い社員にとっても便利です。
実際のユーザーからも「PCやスマホで打刻できて便利」「個々のスマホによるWeb打刻に対応しているため幅広い勤務体制に対応できる」といった意見が挙がっていました。なおアプリにログインしていれば、iPadをはじめとするタブレット端末でも打刻可能です。
ダッシュボードで勤務時間や有給消化状態を確認できる
AKASHIには、従業員が自らの勤務時間や有給消化状況を確認できるダッシュボード機能が搭載されています。グラフによって自身の勤怠状況を可視化できるため、勤務時間の調整がしやすくなるのがメリットです。
ユーザーからも「労働時間と有給消化状態を可視化できて便利」「どのくらいのペースで働けば良いかが分かりやすい」など肯定的な意見が見られました。
特にフレックス勤務制度を採用している企業では、義務付けられている業務時間と照らし合わせながら働くのが難しいため、ダッシュボード機能が役立つでしょう。管理職の社員は自身が管理する従業員のダッシュボードを確認できるので、従業員の過重労働防止にも有効です。
クラウドサインの悪い評判・口コミ
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AKASHIを高く評価する意見が多い一方で、機能性に不満を感じているユーザーもゼロではありません。続いてはAKASHIの悪い評判・口コミを紹介するので、良い側面と見比べながら導入を検討してみてください。
打刻時に音声が出る
AKASHIでは出勤や退勤のボタンを押すと「おはようございます」「お疲れ様でした」などの音声メッセージが出る仕組みになっています。「元気が出る」といった意見がある一方で「デフォルトではOFFにしてほしい」という意見も多く寄せられていました。
特に出先で打刻をすると誤って音声が出てしまい、取引先に迷惑をかけてしまう恐れもあります。打刻音はスイッチでミュートにできるため、音声が不要な場合は事前にOFFにしておきましょう。
途中退席の打刻はできない
AKASHIの打刻画面では出勤・退勤・直行・直帰・休憩入り・休憩戻りを選択できますが、途中退席の打刻はできません。
ユーザーからも「途中退席について申告・承認ができないため信用ベースで管理するしかない」という意見が寄せられていました。しかし、途中退席については、私用外出の設定を行うことで解決できます。設定から「就業条件設定」を開くと、従業員ごとに私用外出入力の設定ができます。この機能を使うことで途中退席の管理も可能になるため、中抜けの多い従業員には設定しておくと便利です。
打刻が認識されない場合がある
AKASHIはクラウド型のシステムなので、インターネットの通信状況によっては打刻が認識されない場合もあります。AKASHIに限った話ではありませんが、状況によって反応が遅くなる点には注意が必要です。
実際の口コミでも「ボタンを1度押しただけでは認識されないときがある」「読み込みが遅いときは勤怠の記録に時間がかかる」などの声が挙がっていました。打刻が反応しない場合は2回ほどクリックしたうえで、きちんと打刻できているか確認することが大切です。
またGPSによる打刻では、通信状況によって位置情報を正しく把握できない恐れがあるので、可能な限り屋外で打刻するようにしましょう。
AKASHIの導入費用と料金プラン
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AKASHIは、初期費用無料で利用できる勤怠管理システムです。3つの料金プランに分かれており、それぞれ使える機能に違いがあります。
比較項目 | タイムレコーダー | スタンダード | プレミアム |
---|---|---|---|
プランの特徴・おすすめの企業 | 打刻や勤怠管理の効率化が可能 | 打刻に加え、申請・承認のワークフローを構築 | テレワークの勤務状況確認のほか、シフト作成・工数管理まで対応 |
月額基本料金 | 220円/人 | 330円/人 | 440円/人 |
人数別の月額料金設定なので、組織規模に応じて選択できるのが魅力です。従業員への就業規則周知や月次集計項目追加などのオプション機能も用意されており、自社に応じて選択できます。
また機能性や使用感を確かめてから導入したいという場合は、30日間の無料トライアルに申し込むのもおすすめです。5万円で初期設定サポートを行ってくれるオプションもあるので、初めて勤怠管理システムを導入する企業にも向いています。
AKASHIの導入事例
ここからは、AKASHIの導入事例を3社紹介します。
- 株式会社アンドパッド
- 株式会社サンジゲン
- 話せるメディカル株式会社
業種や事業規模が異なる企業をピックアップしたので、自社における導入メリットを考慮する参考としてください。
株式会社アンドパッド
クラウド型の建築・建設プロジェクト管理サービスを提供するアンドパッドは、社員数の増加にともない他社システムからAKASHIへ切り替えました。労務管理の効率化と従業員の利便性を兼ね備えたシステムを探していたところ、関連のあるIT会社からAKASHIの紹介を受け、導入を検討し始めたといいます。
ほかのシステムに比べて「見やすさ」「使いやすさ」に優れており、アラート機能やサポート体制の充実性などが決め手となり導入を決意されました。導入後は、給与計算との連携や未打刻の確認などが把握しやすくなったそうです。
企業の特性上、組織編成や異動が頻繁に行われていたため、管理者を一括変更できる機能も便利だったといいます。
出典:DX推進を図る企業が選んだのは、見やすく・使いやすいクラウド型勤怠管理システム | 株式会社アンドパッド様| | 導入事例・インタビュー| クラウド勤怠管理システム「AKASHI」
株式会社サンジゲン
アニメーション制作を行うサンジゲンでは、作業負担を軽減できる勤怠管理を目指してAKASHIを導入しました。
導入前はワークフローシステムに勤怠管理機能がプラスされたシステムを利用しており、複雑さゆえの論理エラーや担当者の対応負荷が大きな課題となっていたそうです。
複数のシステムを比較するなかで、自社のワークフローに合ったAKASHIを導入。申請・承認作業をシステム上で完結できる点や承認権限を柔軟に設定できる点が導入の決め手になったといいます。
AKASHIを導入してからは月次の締め作業がスムーズになり、管理者側の負担軽減に成功。シンプルな操作性により、システムチームに頼らずとも人事部門で運用を完結できるようになりました。
出典:柔軟に設定・管理できるシステムが魅力!人事部門で作業が完結できる勤怠管理体制に | 導入事例・インタビュー|クラウド勤怠管理システム「AKASHI」
話せるメディカル株式会社
話せるメディカル株式会社は、従業員向けの健康相談サービスを提供する企業です。業務委託という雇用形態をとっており、実稼働に対する正確な給与計算を目的として勤怠管理システムの導入を検討し始めました。
「シンプルな操作性」を重視し、数ある勤怠管理システムのなかからAKASHIを導入。打刻ボタンまでの動線が短いことや勤怠の修正がしやすいことを高く評価されており、業務委託の社員への説明もスムーズに進められたそうです。
出典:事業開始後から手間なく勤怠管理システムを導入!フルリモートの働き方にも柔軟に対応 |話せるメディカル株式会社様| | 導入事例・インタビュー| クラウド勤怠管理システム「AKASHI」
AKASHIの導入がおすすめの企業
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AKASHIは、中小企業から大企業まで導入実績が豊富な勤怠管理システムです。どのような事業規模の企業でも導入メリットは大きいですが、具体的におすすめの企業としては以下が挙げられます。
- 福利厚生に力を入れている企業
- 働き方改革を推進したい企業
- 使いやすい勤怠管理システムを探している企業
- 機能が豊富な勤怠管理システムを探している企業
- 勤務形態が多様な企業
AKASHIを導入すれば勤怠管理を効率化できるのはもちろん、過重労働の防止や有給取得状況の可視化にも重宝します。カフェテリアプランをはじめとする福利厚生の機能も備わっているので、働き方改革を推進したいという企業にぴったりでしょう。
またAKASHIは、各企業の業種や従業員の雇用形態に合わせて柔軟に労働時間を設定できます。アルバイトやパートなどさまざまな雇用形態の社員が在籍している場合も、自由にカスタマイズして使用できるのが魅力です。
シンプルかつ直感的なUI設計が評判を集めているので、機能が豊富で使いこなせるか心配という企業も安心して導入できます。
AKASHIを導入して勤怠管理を効率化しよう
本記事では、AKASHIのリアルな評判や口コミを中心に、具体的な機能や導入メリットを紹介しました。AKASHIは、勤怠管理だけでなく人事労務業務の効率化や働き方改革にも寄与するシステムです。
打刻方法が豊富なほかアラート機能も搭載しているので、従業員・管理者それぞれにとって利便性が高いといえるでしょう。
「AKASHIの見積もりを取りたい」「自社に合った勤怠管理システムが分からない」という方は、ぜひ以下のボタンからお気軽にお問い合わせください。