マネーフォワードクラウド契約は、契約書を電子化することで契約関連業務を効率化するためのクラウドサービスです。契約業務は書類の作成から送信、保管などに多くの手間がかかりますが、マネーフォワードクラウド契約を活用すれば、これらの作業を大幅に簡素化できます。
しかし「操作性は良いの?」「口コミや実際に利用しているユーザーの意見を見てから導入したい」とお悩みの方もいるかもしれません。
本記事では、マネーフォワードクラウド契約のリアルな評判・口コミを元に、基本機能や使い方について分かりやすく紹介します。導入費用や月額料金、成功事例についても紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
(2024年11月時点での情報です。)
マネーフォワードクラウド契約は、契約書の作成から申請・承認・締結・管理までを一元化できるクラウドベースの契約管理ツールです。契約書の電子化はもちろんのこと、紙の契約書も含めた管理を実現し、企業の契約業務を大幅に効率化できるのが魅力です。
契約書の管理がデジタル化されることで物理的な書類の管理から解放され、データの検索・共有も迅速に行えるようになるでしょう。また、契約書にまつわるワークフロー機能により、申請や承認作業もスムーズになります。
マネーフォワードクラウド契約の特徴3つ
マネーフォワードクラウド契約ならではの特徴は以下のとおりです。
- 契約書の送信料・保管料が無料
- 紙と電子の契約書を一元管理
- ワークフロー機能で申請がスムーズ
1つずつ解説するので、契約書の管理ツール選びに悩んでいる方は参考にしてみてください。
1. 契約書の送信料・保管料が無料
契約書管理ツールにはさまざまな料金形態のものがありますが、マネーフォワードクラウド契約では契約書の送信料・保管料に追加料金がかかりません。
例えば、送信数ベースの従量課金制ツールの場合、契約書の送信数に応じて毎月のコストが増加します。一方、マネーフォワードクラウド契約なら、基本料金を支払っている限り、送信数や保管数が増えても総額が変わることはありません。
また、従来の紙の契約書のような印刷・郵送・保管にかかるコストも発生しないため、契約書管理費のコストカットが期待できます。
2. 紙と電子の契約書を一元管理
マネーフォワードクラウド契約では、電子契約書はもちろん、既存の紙の契約書もデジタルデータとして保管することが可能です。煩雑化しやすい紙の契約書と電子契約を一元管理できるようになり、過去の契約履歴も検索・共有しやすくなります。
また、他社の電子契約サービスで締結した契約書を、自動取り込みできる機能も搭載されています。マネーフォワードクラウド契約なら、システム1つで契約書管理をすべて集約できます。
3. ワークフロー機能で申請がスムーズ
ワークフロー機能がオプション料金なしで搭載されていることも、マネーフォワードクラウドならではの魅力です。
ワークフロー機能により、契約書の手続きで煩雑になりがちな申請・承認フローをリアルタイムで把握可能。契約情報を見える化することで、内部統制を強化できます。
マネーフォワードクラウド契約の良い評判・口コミ
ここでは、マネーフォワードクラウド契約について寄せられている評判や口コミについて解説します。
まずは、良い評判から見てみましょう。特に高評価のポイントとしては、以下のとおりです。
- 複数の契約書をまとめて送信できる
- マネーフォワードシリーズと連携しやすい
- 申請や承認のフェーズをリアルタイムに確認できる
複数の契約書をまとめて送信できる
マネーフォワードクラウド契約の導入効果として目立ったのが「複数の契約書をまとめて送信できるようになった」「契約書業務が楽になった」という声です。
同じ相手方であれば複数の契約書を最大10件までまとめて送信でき、承認や押印操作を1つの申請で完結できます。この機能は2024年2月に追加されたものであり、ユーザーからの意見を積極的に反映させているところもマネーフォワードクラウド契約の魅力です。
マネーフォワードシリーズと連携しやすい
他のマネーフォワードシリーズと連携しやすい点も、マネーフォワードクラウド契約の大きな魅力です。
特に、マネーフォワードクラウド人事管理と連携させれば、書類の電子締結機能で送信したデータがマネーフォワード クラウド契約からも確認できるようになります。送信操作を行ったユーザーのみ閲覧できるため、管理がしやすいのも嬉しいポイントです。
申請や承認のフェーズをリアルタイムに確認できる
申請や承認のフェーズをリアルタイムに確認できることも、マネーフォワードクラウド契約が評価されているポイントの1つです。契約書の申請や承認フェーズをリアルタイムで把握できるため、進捗管理を簡易化できます。
また、アラート機能を活用することで、契約書の確認や申請、承認の抜け漏れも防げます。
マネーフォワードクラウド契約の悪い評判・口コミ
高評価の多いマネーフォワードクラウド契約ですが、一部ではシステムに対して不満や不便さを感じているユーザーもいるようです。
以下では、マネーフォワードクラウド契約の悪い評判・口コミを紹介します。対処法や改善の見込みなどもあわせて解説するので、参考にしてみてください。
- 電子印鑑の印影がシンプル
- 電話によるサポート窓口がない
- UI/UXが使いづらい
電子印鑑の印影がシンプル
見栄えの問題ではあるものの、「電子印鑑の印影が簡易」「フォントやデザインを変更したい」と感じるユーザーがいるようです。
2024年9月現在、「押印」の設定により印影の文字列は変更できるものの、印鑑の画像をアップロードしたり、印影そのもののサイズを変更したりすることはできません。
ただし、マネーフォワード契約ではユーザーの意見を反映したアップデートが適宜行われています。そのため、今後改善される可能性もあるでしょう。
電話によるサポート窓口がない
「サポートで、電話の窓口を設けてほしい」といった口コミも見受けられます。マネーフォワードクラウド契約では、2024年9月時点で電話対応の窓口は設置されていません。
一方で、メールでの問い合わせのほかに、リアルタイムで返答をもらえるチャット窓口が設置されています。「すぐに回答が欲しい」という場合は、チャットを利用すると良いでしょう。
UI/UXが使いづらい
管理画面をはじめ「UI/UXが使いづらい」と感じるユーザーがいるようです。ただし一方で、「他のシステムと比較してシンプルで分かりやすい」といった声も上がっています。
使いやすいかどうかは企業や個人によって感じ方に差が出やすいため、不安な場合は1ヶ月の無料トライアルで判断するのもおすすめです。
マネーフォワードクラウド契約の導入費用と月額料金
ここからは、マネーフォワードクラウド契約の導入費用と月額料金について解説します。これから導入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
マネーフォワードクラウド契約は、「基本料金+従量課金制+その他オプション」の料金形態が基本です。使用人数や利用量、オプションの種類に応じて追加料金が基本料金に加算される仕組みになっています。
プランによって利用できる機能やオプション料金が異なるため、自社の状況に合わせて確認してください。
個人向けプラン
個人向けプランは「パーソナルミニ」「パーソナル」「パーソナルプラス」の3つです。
パーソナルミニプランでは、AI-OCRから入力が月5件以下、取引先の登録数が15件以下、ファイル保存数の上限が1,000件までといった制限があります。制限を気にせずに使いたい場合は、パーソナルプランがおすすめです。
パーソナルプラスプランでは、電話によるサポートも受けられます。
プラン名 | 料金 | 対象者 |
---|---|---|
パーソナルミニ | ・年額プラン990円/月(年額 11,880円) ・月額プラン1,408円/月 | 副業などでの使用を検討している方 |
パーソナル | ・年額プラン1,408円/月(年額 16,896円) ・月額プラン2,016円/月 | 自営業、個人事業主としての使用を検討している方 |
パーソナルプラス | ・年額プラン3,278円/月(年額39,336円) ・月額プランなし | 操作が不安で電話サポートを受けたい方 |
法人向けプラン
30名以下の法人向けプランには、「スモールビジネスプラン」と「ビジネスプラン」があります。31名以上のIPO準備・中堅〜上場企業の場合は詳細料金が公表されておらず、問い合わせが必要です。
プラン名 | 料金 | 対象者 |
---|---|---|
スモールビジネスプラン | ・年額プラン3,278円/月 ・月額プラン4,378円/月 | 小規模事業者 |
ビジネスプラン | ・年額プラン5,478円/月 ・月額プラン6,578円/月 | 中小企業 |
要問い合わせ | 要見積もり | IPO準備・中堅〜上場企業 |
小規模事業者|月額3,278円〜
「スモールビジネスプラン」は、部門管理が不要な企業や、契約業務の少ない小規模事業者向けのプランです。1名まで基本料金で利用でき、2名以上で使用する場合はビジネスプランでの契約が必要となります。
年額プランの場合は月額3,278円から、月額プランの場合は4,378円から利用可能となっています。
中小企業(30名以下)|月額5,478円〜
「ビジネスプラン」は、バックオフィス業務全般を効率化したい、中小企業向けのプランです。2名以上で利用する場合、ビジネスプランでの契約が必要となります。
年額プランの場合は月額5,478円から、月額プランの場合は6,578円から利用可能です。
IPO準備・中堅〜上場企業(31名以上)|要見積もり
31名の大規模な企業やIPOに向けて準備中の企業の場合、カスタマイズのプランがおすすめです。
こちらは先に触れたプランとは異なり、別途見積もりが必要となります。ニーズや目的に合わせて提案してもらえるので、まずは問い合わせてみましょう。
マネーフォワードクラウド契約の導入事例
最後に、マネーフォワードクラウドを導入した以下3社の事例を、導入の経緯や効果とともに紹介します。
- 株式会社FAプロダクツ
- 株式会社M&A総研ホールディングス
- 株式会社マネーフォワード
マネーフォワード契約の導入を検討している場合は参考にしてください。
株式会社FAプロダクツ
【導入して良かった点】
- 又聞きによるミスコミュニケーションが軽減した
- 法務担当者の負担が1契約あたり1~3時間軽減できた
株式会社FAプロダクツでは、契約業務の標準化を目的としてマネーフォワードクラウド契約を導入。トライアルも実施したうえで、ワークフロー機能や案件管理機能などの利便性の高さからマネーフォワードクラウド契約を選んだといいます。
導入を機に、契約書にまつわる一連業務をすべてクラウド管理することにしたそうです。デジタル化によりコミュニケーションがチャット内で完結するようになり、又聞きで起きるミスコミュニケーションのリスクが軽減されました。また、法務担当者の負担も1契約あたり1〜3時間の軽減を実現できています。
株式会社M&A総研ホールディングス
【導入して良かった点】
- コストを1/10に削減できた
- 稟議申請から管理までシームレスな運用が実現した
株式会社M&A総研ホールディングスでは、コストを抑えつつ、契約書の申請から承認までのプロセスを一元管理するためにマネーフォワードクラウド契約を導入。
契約業務を効率化できたことはもちろん、送信料がかからなくなったことで、コストを1/10に削減できたといいます。また、API連携により、稟議申請から管理までのシームレスな運用も実現しています。
株式会社マネーフォワード
【導入して良かった点】
- 煩雑化していた業務の一貫管理が実現した
- 直感的な操作でレクチャーが不要になった
株式会社マネーフォワードでは、2021年10月よりマネーフォワード クラウド契約の活用を開始。複数のシステムによる運用で煩雑化していた稟議と契約締結をクラウド契約にまとめることで、一貫した管理を実現しました。直感的な操作感で簡単に覚えることができるため、レクチャーもほぼ不要になったといいます。
マネーフォワードクラウド契約を導入して契約業務を効率化
本記事では、マネーフォワードクラウド契約の評判・口コミや導入事例を元に、他社サービスと比較した特徴や料金について詳しく解説しました。マネーフォワードクラウド契約なら、煩雑になりやすい契約業務の一元管理が可能です。
各企業の状況に応じて最適な料金プランを提案してもらえるため、まずは見積もりを依頼してみましょう。ぜひ本記事で紹介した内容を参考に、マネーフォワードクラウド契約の導入を検討してみてください。