Google Workspaceは個人も利用できる?3つの方法やメリットを紹介

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Google Workspace(グーグルワークスペース)は、Googleが提供するビジネス用グループウェアです。Google Workspaceは法人向けというイメージがあるかもしれませんが、実は個人でも利用可能です。

この記事では、個人がGoogle Workspaceのサービスを利用する方法や違い、メリットを紹介します。個人事業主やひとり社長でGoogle Workspaceの導入を検討している際は、ぜひ参考にしてください。

目次

Google Workspaceのサービスを個人で利用する方法

Google Workspaceは企業向けのサービスというイメージを持っている方も多いかもしれませんが、個人でも利用が可能です。ここでは、個人がGoogle Workspaceを利用する3つの方法をご紹介します。

個人事業主ならGoogle Workspace Individual

Google Workspaceでは、個人事業主やフリーランス、ひとり社長向けに「Google Workspace Individual」というプランが提供されています。

Google Workspace Individualでは、ビジネスに役立つ次のような機能が利用可能です。

  • 高機能なビデオ通話のGoogle Meet
  • レイアウトを変更できるGmail
  • 高度な予約スケジュール管理ができるGoogle カレンダー など

同プランの大きな魅力として、1TB(1,000GB)ものストレージを利用できる点があげられます。無料版のGoogleアカウントで利用できるストレージは15GBのため、大容量のファイルを保存したい人におすすめです。

しかし次に解説する法人向けサービスとは異なり、「〜@法人名/屋号.com」などの独自ドメインを作成できません。無料版のGmailと同様に「〜@gmail.com」を使用することになるので、無料版のGmailアカウントをそのまま使用したい人に向いているサービスです。

Google Workspace Individualの利用を開始するには、代理店(販売パートナー)に相談する、もしくは公式ホームページから直接申し込みましょう。

法人向けGoogle Workspaceも契約可能

フリーランスや個人事業主であっても、法人向けのGoogle Workspaceを契約できます。

Business Starter、Business Standard、Business Plus、Enterpriseの4種類のプランが用意されているので、それぞれを比較して最適なプランを選択しましょう。各プランの概要は、次のとおりです。

スクロールできます
プラン名Business
Starter
Business
Standard
Business
Plus
Enterprise
料金
(1ユーザーあたり)
¥680¥1,360¥2,040要問合せ
ストレージ容量30GB2TB5TB5TB
(追加可能)
ビデオ会議の
参加人数
〜100人〜150人〜500人〜1000人
ノイズキャンセル×
カレンダー
スケジュールの
予約ページ
×
広告なし
Gmail利用

プランごとに、ビデオ会議に参加する人数やストレージ容量、料金がそれぞれ異なります。ビデオ会議への参加人数が100人以下ならBusiness Starter、大容量のストレージが必要ならBusiness Standardなど、事業内容に合ったプランを選択しましょう。

利用を開始するには、公式ホームページから直接申し込むか、代理店を経由して申し込む方法があります。

関連リンク
Google Workspaceの料金プランを比較!選び方やG Suiteとの違いも紹介

個人向けGoogleサービスという選択肢も

個人向けのGoogleサービスでは、GmailやGoogle Driveなど、Google Workspaceの基本機能を利用できます。個人向けサービスの最大の特徴は、無料で利用できる点です。

独自ドメインの作成機能や大容量のストレージはありませんが、業務内容によっては個人向けのGoogleサービスで十分という場合もあるでしょう。

Googleアカウントを無料で作成するだけで、すぐに利用開始できます。

法人向けGoogle WorkspaceとIndividual、個人向けサービスの違い

続いて、今までご紹介してきた3つのプランの違いについて詳しく見ていきましょう。

法人向けのGoogle Workspaceからは2つのプラン(Business StarterとBusiness Standard)を取り上げ、料金や独自ドメイン作成機能、ストレージ容量、ビデオ会議機能、予約スケジュールの違いを紹介します。

スクロールできます
プラン名個人向け
Google
サービス
Individual法人向けGoogle Workspace
Business
Starter
Business
Standard
料金
(1ユーザーあたり)
無料¥944¥680¥1,360
独自ドメイン××
ストレージ容量15GB1TB30GB2TB
ビデオ会議の録画××
予約スケジュール××

料金の違い

スクロールできます
プラン名個人向け
Google
サービス
Individual法人向けGoogle Workspace
Business
Starter
Business
Standard
料金
(1ユーザーあたり)
無料¥944¥680¥1,360

1ユーザーあたりの月額利用料金は、個人向けのGoogleサービスが無料であるのに対して、そのほかのプランは有料となっています。

まずは無料版から利用を開始して、ストレージ容量やビデオ会議など追加で必要な機能が出てくれば、有料プランへと移行するのもひとつの方法です。

独自ドメイン作成の違い

スクロールできます
プラン名個人向け
Google
サービス
Individual法人向けGoogle Workspace
Business
Starter
Business
Standard
独自ドメイン××

プランによって、独自ドメインを作成できるかどうかに違いがあります。電子メールにおける独自ドメインとは、「@」に続く文字列のことです。

個人向けのGoogleサービスとGoogle Workspace Individualでは、独自ドメインの作成ができず、「〜@gmail.com」のみとなります。

一方、法人向けGoogle Workspaceでは独自ドメインを利用でき、「@」以降を法人名や屋号、サービス名などにカスタム可能です。独自ドメインの使用で、信頼性や企業イメージを向上できる点がメリットとしてあげられます。

ストレージ容量の違い

スクロールできます
プラン名個人向け
Google
サービス
Individual法人向けGoogle Workspace
Business
Starter
Business
Standard
ストレージ容量15GB1TB30GB2TB

プランごとに利用できるストレージ容量が異なります。

大容量ストレージが必要になる場合、Google Workspace Individual(1TB)やBusiness Standard(2TB)の利用がおすすめです。

無料の個人向けGoogleサービス(15GB)やBusiness Starter(30GB)のストレージ容量は、ほかのプランと比較して大きくありません。

日常業務でストレージをあまり利用しない場合でも、長年利用を続けていると保存容量を超過してしまう可能性があります。保存容量の上限を超えた状態が2年間続くと、GmailやGoogle Driveが正常に動かなくなる可能性があるので注意が必要です。

Gmailではメールを送受信できなくなり、Google Driveでは新しいファイルの同期やアップロードができなくなります。したがって、使用中の容量を定期的に確認し、必要であれば無料版から有料版へ、または有料版のアップグレードを検討しましょう。

ビデオ会議機能の違い

スクロールできます
プラン名個人向け
Google
サービス
Individual法人向けGoogle Workspace
Business
Starter
Business
Standard
ビデオ会議の録画××

ビデオ会議の録画機能が利用できるのは、Google Workspace IndividualとBusiness Standardになります。ビデオ会議を録画して保存しておけば、会議に参加できなかったメンバーと共有できるため、便利な機能です。

予約スケジュールの違い

スクロールできます
プラン名個人向け
Google
サービス
Individual法人向けGoogle Workspace
Business
Starter
Business
Standard
予約スケジュール××

予約スケジュールは、Google Workspace IndividualとBusiness Standardで利用できます。

予約スケジュール機能を利用することで、クライアントや取引先、社内メンバーにGoogleカレンダーに直接ミーティングの予約を入力してもらえます。自分の空き状況を管理しながら、社内外関係者と日程調整ができる便利な機能です。

個人が法人向けGoogle Workspaceを利用するメリット

ここまでプランごとの特徴や違いをご紹介してきました。最後に、個人であっても法人向けGoogle Workspaceを利用するメリットを解説します。

独自ドメインを利用できる

法人向けGoogle Workspaceでは、独自ドメインの作成が可能です。独自ドメインを利用することで、「~@法人名/屋号.com」という形式で、ドメインをカスタム設定できます。

独自ドメインを使用すると、取引先からの信頼性向上や、ブランドの認知度向上につながるなど、さまざまな効果があります。

独自ドメインでポートフォリオを作成できる

独自ドメインを使って、ポートフォリオを掲載するWebサイトの作成ができます。フリーランスや個人事業主にとって、自分の実績や成果をアピールできる独自ドメインのポートフォリオは、信頼性向上に役立ちます。

さらにGoogleが提供しているWebサイト作成ツール「Googleサイト」を利用すれば、HTMLやCSS、デザインの知識がなくても、自分好みのWebサイトを簡単に作成できるのも大きな魅力です。Googleサイトで作成したWebサイトに、独自ドメインを設定できます。

高いセキュリティを確保できる

法人向けGoogle Workspaceのメリットとして、高いセキュリティが確保できる点もあげられます。利用できるセキュリティ機能は、次のとおりです。

  • 2段階認証
  • 1つのIDとパスワードで複数のサービスにログインして利用できるSSO(シグナルサインオン)
  • 迷惑メールのフィルタリング
  • 広告無効化機能 など

以上のように、ビジネスにおいて欠かせないセキュリティ機能が充実しています。

管理コンソールでデータを一元管理できる

管理コンソールとは、Google Workspaceの管理者権限を持つユーザーがアクセスできる管理画面のことです。ユーザーの追加や削除、アカウント設定、セキュリティ設定などを一元管理できます。

ユーザーがアカウントにログインした状態のまま端末を紛失してしまった場合、機密情報が漏えいしてしまうなどのリスクが発生します。そこでGoogle管理コンソールを利用すれば、遠隔操作で紛失した端末からログアウトができ、緊急時にも迅速に対応可能です。

まとめ

本記事では、法人向けGoogle Workspaceを個人で利用するメリットや有料版プランについてご紹介しました。

個人事業主やフリーランスの方も、法人向けGoogle Workspaceを使用することで業務効率化やセキュリティ向上など、ビジネス面で多くのメリットを享受できます。

「どんな機能があるのか使ってみたい」「個人事業主だけど、法人向けGoogle Workspaceが気になる」という方に向けて、14日間の無料利用が提供されています。気になるプランがあった方は、この機会にぜひお試しください。

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