建設業では、業界ならではの勤務形態やシフト管理など、勤怠管理に手間がかかりやすいことが課題です。「勤怠管理システムを導入したい」「アプリで簡単に使えるものを導入したい」と考えている企業も多いのではないでしょうか。
勤怠管理ソフトを使えば、煩雑になりがちな勤怠管理業務をスムーズに行えます。しかし、一口に「勤怠管理システム」といっても、特徴やプラン、強みなどはさまざまです。
本記事では、建設業向けの勤怠管理システムをピックアップして紹介します。勤怠管理システムの選び方やメリット、具体的なおすすめの製品を分かりやすくまとめました。
業務効率化を目指したい建設業の企業は、ぜひ参考にしてみてください。
経費精算アプリとは

経費精算アプリは、スマホやタブレットを使って経費申請や承認を簡単に行えるサービスです。
従来の紙やエクセルを利用した経費精算では、入力ミスや書類の紛失、申請遅れなどが課題となりがちでした。
しかし、経費精算アプリを活用すれば、領収書やICカードなどからの経費の自動入力が可能です。申請から承認、計上までをアプリ上で管理できるため、経費処理をワンストップで行えるようになります。
業務を効率化できることはもちろん、経費処理の精度向上や不正防止などのメリットもあります。
経費精算アプリの機能
以下に、経費精算アプリの主な機能と特徴、できることをまとめました。すべての機能が必要とは限りませんが、導入の際の参考にしてください。
主な機能 | できることの一例 |
---|---|
領収書の自動読み取り | ・領収書をスマホで撮影するだけで、金額・日付・取引先名などを自動で読み取り ・手書き領収書にも対応している製品もある |
ICカードとのデータ連携 | ・交通系ICカードの情報を自動で取り込める |
不備チェック | ・設定した入力規定に応じて、不備を自動チェックできる |
会計ソフトとのデータ連携 | ・会計システムとの連携で経費精算と会計処理を一元管理 |
モバイル端末による操作 | ・スマホやタブレットから経費申請・承認作業が可能 |
経費精算アプリのおすすめ15選

ここからは、経費精算アプリの具体的なおすすめサービスを紹介します。
- Zoho Expense
- 楽楽精算
- ジョブカン経費精算
- マネーフォワード クラウド経費
- HRMOS(ハーモス)経費
- バクラク経費精算
- freee会計
- Concur Expense
- チムスピ経費
- Staple
- J’s NAVI NEO
- Spendia
- ビジネスd経費精算
- ジンジャー経費
- BIZUTTO経費
Zoho Expense

Zoho Expenseは、世界中で使用されている経費レポート作成アプリです。レシートの自動スキャンやカード取引の自動取り込みが可能で、会計ソフトウェアとの連携にも対応しています。
プランは無料、スタンダード、プレミアムの3展開で、低価格から始められることが魅力。パートナー支援サービスを活用すれば、対面での支援を受けることも可能です。「コストパフォーマンスの良いサービスを探している」「小規模から導入してみたい」といった場合は、同アプリを検討してみてはいかがでしょうか。
楽楽精算

楽楽精算は、ラクスグループが提供するクラウド型の経費精算アプリ。交通費、出張旅費、交際費精算など、さまざまな処理をまとめて管理できます。
多彩な機能とカスタマイズ性の高さが魅力で、会社規模や業種を問わずに使いやすいことがポイント。幅広い企業の経費精算を、スムーズに効率化してくれます。
2024年にはIT導入補助金の対象ツールとなっていた実績もあり、補助金の交付を受けたい企業にもおすすめです(※)。
※2025年2月現在は申請期間外となります
ジョブカン経費精算

ジョブカン経費精算は、ジョブカンシリーズの1つとして展開されている経費精算アプリ。シリーズ累計の導入実績は25万社以上で、有料利用ユーザー数は300万を突破しています。
スマホでレシートや領収書を撮影して、そのまま申請することが可能。アプリの使用感もよく、テレワークや外出時にもスマホからスムーズに申請・承認できます。
実績の豊富なアプリを探している企業におすすめです。
マネーフォワード クラウド経費

マネーフォワード クラウド経費は、マネーフォワードシリーズが展開する経費精算アプリ。
明細データや領収書の自動取り込み機能に加えて、OCR入力・オペレーター入力機能も利用できることが特徴です。スマホアプリからは申請・承認が可能で、外出中のスキマ時間にも活用しやすいでしょう。
他にもコミュニケーションチャットや二重申請の重複アラートなど、便利な機能が充実しています。
HRMOS(ハーモス)経費

HRMOS(ハーモス)経費は、ハーモスシリーズの経費精算アプリです。経費申請から承認、処理までの流れを簡素化し、経理担当者だけでなく現場社員の手間も削減できます。
交通系ICカードをかざすだけで交通費を精算できたり、社内様式を簡単に電子化できたりと、便利な機能が豊富に搭載されています。初期費用は無料、月額費用は31,900円(税込)から利用可能で、利用者数によって価格が変わる料金形態です。
バクラク経費精算

バクラク経費精算は、株式会社LayerXが提供するクラウド型の経費精算システムです。
AI-OCRによる領収書の自動データ化が可能で、読み取りの精度が高いことが特徴です。また、領収書の取り込みや充実したミス防止機能など、便利な機能が豊富に揃っていることも魅力。月額33,000円(税込)から利用可能、料金詳細は要お問い合わせとなっています。
無料で試せるデモの依頼も可能なので、実際に使用感や機能性を試してから検討したい企業にもおすすめです。
freee経費精算

freee経費精算は、freeeシリーズの経費精算アプリです。
申請者はアプリから登録できるだけでなく、LINEやSlackなども活用可能。ICカードによる交通履歴の自動取得や高精度AI-OCRの自動処理、法人カードなど、便利な機能が豊富に揃っています。
また、freeeシリーズとのシームレスな連携が魅力で、他のfreeeシリーズを導入している企業には特におすすめです。
Concur Expense

Concur Expenseは、アメリカ発祥の経費精算アプリです。国内においては、日本法人である株式会社コンカーが提供しています。
QRコード決済からコーポレートカード支払い、ホテル手配、タクシー配車など、さまざまなサービスとのシームレスな連携が特徴です。経費支出明細は自動で取り込まれるため、入力の手間がかかりません。
予算にあわせて料金プランを複数提供しているため、ベンチャーから大企業まで、企業規模を問わず利用しやすいでしょう。
チムスピ経費

チムスピ経費は、チムスピシリーズの経費精算アプリです。
スマホ対応や交通費の経路検索、OCR読込みによる領収書登録が標準搭載されているほか、複数明細の一括作成や日付指定作成も可能。日々の経費精算入力を楽にするための工夫が豊富に盛り込まれています。
1名あたり月額330円(税込)から利用可能で、ほかのチムスピシリーズとセットで使えるパッケージプランも提供されています。
Staple

Stapleは、キャッシュレスを通じて経費精算業務を効率化することを目的としたアプリです。
法人カードを発行することで、支出のリアルタイムな把握が可能。月末月初にまとめて経費データをエクスポートすれば、毎月の業務がスムーズに完了します。
「支出をリアルタイムで把握したい」「申請もれを防ぎたい」といった企業におすすめです。
J’s NAVI NEO

J’s NAVI NEOは、あらゆる経費精算に加え、出張時の旅費やチケット手配までをワンストップでできる経費精算アプリ(※)。J’sNAVI NEO経由で手配したチケット代は会社に対して請求されるため、仮払いや社員立替が不要です。※契約プランによって利用可能な機能は異なります。
「経費精算と出張関連業務をまとめて管理したい」「小口現金を管理する手間を省きたい」といった場合は、同サービスを検討してみてはいかがでしょうか。
Spendia

Spendiaは、大手企業向けの次世代経費精算アプリ。経費精算に関わるさまざまな業種・業態の特有要件に対応可能です。
スマホ操作も直観的に操作できて使いやすく、マニュアルや説明会を最小限に抑えられることも大きなメリット。連携・導入・サポートまでを徹底的に支援しているため、複雑な規定や承認プロセスを抱えている企業でも導入しやすいでしょう。
ビジネスd経費精算

ビジネスd経費精算は、PCやスマホから簡単な操作のみで登録・承認できる経費精算アプリ。NTTコミュニケーションズが提供しているサービスで、利用の際はビジネスdアカウントの登録が必須です。
申請者も承認者もスマホで申請・承認を完結できます。レシートや交通ICカードの読み込みによるデータ連携にも対応しており、入力の手間が省けることもメリット。プリペイドタイプのStapleカードを発行すれば、経費精算のキャッシュレス化も実現できます。
使いやすいアプリをお探しの方は、同サービスを検討してみてはいかがでしょうか。
ジンジャー経費

ジンジャー経費は、誰でも使いやすいシンプルな設計と丁寧な導入サポートが魅力の経費精算アプリ。
誰でも使える使いやすさにこだわった操作性が特徴で、OCR機能(領収書の読み取り)や領収書の電子保存などに対応しています。交通系ICカードから交通費を読み取れば、計算ミスや記入漏れの心配もありません。
現場に浸透しやすい経費精算アプリを探している企業に特におすすめです。
BIZUTTO経費

BIZUTTO経費は、丁寧なサポートが魅力の経費精算アプリ。
直感的に操作できるUIに加えて、情報入力をアシストするシステムが搭載されています。他にも、人事異動に便利な「マスタ世代管理機能」、複数の法人に対応できる「グループ経理機能」、ミス防止のための「規定チェック機能」など、便利な機能が豊富です。
経費精算アプリを導入するメリット

経費精算アプリを導入するメリットは以下のとおりです。
- 従業員・管理者の工数を削減できる
- 内部統制を強化できる
- 法令を遵守できる
従業員・管理者の工数を削減できる
経費精算アプリの導入により、従業員や管理者の工数を削減できます。経費申請の入力にかかる手間を省けたり、承認や確認作業も効率化できたりと、従業員と管理者の双方にメリットがあります。
経費精算に費やす時間が減ることで、本来取り組むべき業務に集中しやすくなり、生産性の向上にもつながるでしょう。
内部統制を強化できる
内部統制を強化できることも、経費精算アプリを導入するメリットの1つです。
多くの経費精算アプリには、自動で規定違反や入力ミスを検知できる機能が備わっています。事前に設定した規定違反にあたる申請を事前にブロックできるため、従業員は正しい申請を行えるようになります。
内部統制の強化により企業の透明性が向上すれば、ステークホルダーや取引先からの信頼向上にもつながるでしょう。
法令を遵守できる
法改正への対応は、企業にとって避けられない課題の1つ。しかし、経費精算アプリを導入すれば、法改正があった場合もアプリ側で自動的にアップデートが実施されます。
そのため、面倒なシステム改修やマニュアル変更をすることなく法令を遵守できます。
経費精算アプリの選び方

以下では、経費精算アプリの選び方をご紹介します。
- 自社のニーズに対応可能か
- 会計業務の自動化が可能か
- 既存システムとの連携が可能か
- 無料トライアルが可能か
自社のニーズに対応可能か
経費精算アプリを選ぶうえで、自社のニーズに対応していることが必須です。一口に経費精算業務といっても、企業によって申請フローや規定はさまざま。導入する経費精算アプリの機能で自社の経費精算を管理可能か、しっかり確認して選びましょう。
まずは最低限必要な機能を洗い出して、条件を満たしているサービスを選ぶことがポイント。導入目的もあわせて明確にしておくと、よりスムーズに選べます。
会計業務の自動化が可能か
会計業務の自動化が可能かどうかも確認しましょう。
会計業務を自動化できるシステムを選べば、経理部門の負担を大幅に軽減できます。たとえば、申請が承認された時点で自動的に仕訳が作成される機能や、銀行口座やクレジットカードの利用履歴を自動取り込みできる機能などは便利です。
既存システムとの連携が可能か
既存システムとの連携が可能な経費精算アプリなら、アプリに入力した情報をそのまま反映できます。データ移行や二重入力の手間を防ぐためにも、現在使用しているシステムとの互換性を必ず確認しましょう。
スムーズな連携でデータの一元管理を実現できれば、より業務の効率が高まります。
無料トライアルが可能か
無料トライアルを提供しているアプリなら、実際の操作感や使いやすさを事前に確認できます。
導入後に「思っていたより使いづらい」「必要な機能が不足していた」といった事態を防ぐために、トライアル期間をうまく活用しましょう。現場の意見をヒアリングするのもおすすめです。
経費精算アプリで会計業務を効率化
経費精算アプリについて解説しました。経費精算アプリの導入により、業務効率化や多様な働き方への対応、内部統制の強化など、多くのメリットを得られます。
ただし、一口に経費精算アプリといっても、それぞれのサービスごとに特徴やメリット、強みは異なります。また、企業ごとにニーズや業務フローも異なるため、いかに自社に合ったアプリを見つけられるかがポイントです。
「複数のサービスをまとめて比較したい」「自社に合った経費精算アプリが分からない」といった場合は、ぜひ以下よりお問い合わせください。