作業効率化!勤怠管理システムと給与計算を連携できるおすすめのツール9選

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人事・労務業務を効率化させるためには、給与計算機能と連携できる勤怠管理システムの導入がおすすめです。入力された勤怠情報から自動で給与を計算できるため、従来かかっていた手間を大幅に削減できます。

しかし、すべての勤怠管理システムで給与計算の機能を連携できるわけではありません。導入前には連携の可否や各システムの特徴を把握する必要があります。

本記事では、給与計算機能を連携できる勤怠管理システムを紹介します。導入のメリットや選び方、選ぶ際の注意点についても解説しているため、ぜひ参考にしてください。

目次

勤怠管理システムに給与計算機能を連携させるメリット

勤怠管理システムに給与計算機能を連携させるメリットは以下のとおりです。

  • 給与計算を自動化できる
  • 人事・労務業務を効率化できる
  • 法改正に対応できる

それぞれ解説します。

給与計算を自動化できる

勤怠管理システムと給与計算機能を連携させることで、給与計算業務を自動化できます。複雑な計算方法であっても、手間をかけることなく給与計算を実施可能です。

例えば、従来の給与計算では、遅刻や欠勤、有給休暇や時間外労働などさまざまな計算方法が混在しています。企業によっては、祝日勤務といった特殊な勤務形態・計算方法が存在している場合もあるでしょう。

このような給与計算業務は、勤怠管理システムに給与計算機能を連携することで、自動的に実施できます。エクセルなどの無料ツールを活用するよりも、正確かつ迅速に対応が可能です。

人事・労務業務を効率化できる

人事・労務管理業務の効率化が期待できるのも連携のメリットです。手作業による業務を削減することで、業務を効率化できます。

例えば従来の勤怠管理・給与計算業務では、出退勤の記録から稼働日数や実動時間を算出するのが一般的です。手作業での入力や計算に手間がかかるほか、転記ミスも発生する可能性があります。

また、企業によっては、特定の人材しかノウハウを持っておらず、属人化が進んでしまうこともあるでしょう。

勤怠管理と給与計算機能の連携によって業務フローを連動させることで、人事・労務に関する業務効率化・平準化が期待できます。

法改正に対応できる

勤怠管理システムに給与計算機能を連携させることで、人事関連の法改正があっても即座に対応可能です。

例えば、税金や社会保険料、最低賃金などに関する法令は、常に変わり続けます。従来の人事担当者であれば、これらの最新情報を常に把握し続ける必要がありました。

ただ、多くのクラウド勤怠管理・給与計算システムでは、最新の法令に合わせてアップデートされていることが一般的です。利用することで、人事・労務関連のコンプライアンス違反を未然に防げます。

給与計算機能と連携できる勤怠管理システムの選び方

給与計算機能を連携できる勤怠管理システムを選ぶ際は、以下のポイントに着目しましょう。

  • 料金体系
  • 機能
  • サポート体制

それぞれ解説します。

料金体系

ひとえに勤怠管理・給与計算システムといっても、利用するツールによってかかる費用は異なります。そのため、勤怠管理・給与計算システム導入の際は、各ツールの料金形態を比較することが重要です。

例えば、クラウド型とオンプレミス型のツールでは、全体的な利用料金や、料金がかかるタイミングも異なります。

オンプレミス型:自社サーバー上にシステムを構築する形態。導入・構築費用は高額だが、その後のランニングコストは抑えられる。

クラウド型:サービス提供業者のサーバー上で構築されたシステムを利用する形態。初期費用は安価だが、毎月ランニングコストが発生する。

また、クラウド・オンプレミス同士で類似した機能を持つサービスであっても、料金が大きく異なることがあります。自社の規模や予算から逆算し、適切なものを選択しましょう。

機能

類似の勤怠管理・給与計算システムであっても、機能やオプションに細やかな違いがあります。

例えば、どの勤怠管理システムであっても、打刻機能は標準搭載されているのが一般的です。しかし、打刻方法については以下のように多岐にわたるうえ、各ツールによって採用されているものが異なります。

・PC
・タイムカード
・ICカード
・生体認証
・スマホ
・タブレット

上記は一例ですが、各ツールの機能を比較し、自社に合うものを選択することが重要です。

サポート体制

勤怠管理・給与計算システムの連携を実施する際は、充実したサポートを提供しているツールを選択するのがおすすめです。

例えばシステムの連携時には、不明点が出てきたり、トラブルが発生したりすることもあります。特に、勤怠は毎日記録する必要があるため、トラブルなどによってシステムが止まると、業務に大きな支障が出ます。

そのため、有事の際でも迅速かつ丁寧なサポートを提供しているツールを選択しましょう。メールやチャット、電話でのサポートに加えて、画面共有つきのテレビ会議などにも対応しているものだと効果的です。

給与計算機能と連携できるおすすめのクラウド勤怠管理システム9選

ここでは、給与計算機能と連携可能なクラウド型の勤怠管理システムを紹介します。

スクロールできます
サービス名特徴おすすめの人(企業)料金プラン打刻手段サポート体制
ジンジャー勤怠・シンプルな操作画面
・従量課金制
・スマホアプリも活用可能
・使いやすさを重視したい企業
・従業員数の変動が多い企業
・初期費用:要問い合わせ
・月額費用:330円〜/人(税込)※要問い合わせ
PCやスマホ、ICカード打刻に対応サポートツールや相談窓口が利用可能
KING OF TIME・データ分析まで対応可能
・豊富な機能や打刻手段
・全機能を330円(税込)で利用可能
・カスタマイズ性の高さを重視したい企業
・バックオフィス周りのシステム導入コストを抑えたい企業
・初期費用:無料
・月額費用:330円〜/人(税込)
ICカードや静脈認証など豊富無料・有料選択可能
マネーフォワード クラウド勤怠・働き方改革や法改正にも対応
・マネーフォワードシリーズの製品とシームレスに連携可能
マネーフォワード社の別製品をすでに利用している企業・月額費用:3,278円〜(税込)
・従量課金費用(6名以上の場合):330円/人(税込) ※企業向けプラン
従来形式の打刻からPC・スマホ打刻まで対応サポート窓口やサポートサイトを利用可能
ジョブカン勤怠管理・25万社以上の導入実績
・必要な機能のみ選択可能
・無料プランあり
・導入実績を重視したい企業
・急成長中の企業
・無料プランを試してみたい企業
・初期費用:無料
・月額費用:220~550円/人(税込)※無料プランあり
豊富な打刻形式と打刻忘れ防止機能を搭載導入支援サポートを利用可能
AKASHI・高い操作性
・低価格
・他サービスと容易に連携可能
・システムの使用感を重要視したい企業
・導入コストを抑えたい企業
・初期費用:無料月額費用:220円〜PC、スマホ、タブレット、ICカードなどに対応チャットやメールによる導入サポートを利用可能
freee勤怠管理Plus・月額330円の従量課金性
・専任の担当者による手厚いサポート
・freeeシリーズ製品とシームレスに連携
・少人数での利用を検討している企業
・手厚いサポートを受けたい企業
・freeeシリーズの別製品をすでに導入している企業
・初期費用:無料
・月額費用:330円/人(税込)
ICカードや指紋認証打刻に対応不明
奉行Edge 勤怠管理クラウド・勤怠分析やマネジメントにも対応
・多様な働き方や法改正に対応
・満足度98%の導入支援サービスあり
・複雑な勤務形態にも対応したい企業
・効果的なシステムの導入までサポートしてほしい企業
・初期費用:無料
・月額費用:12,980円〜(従業員1人当たり429円〜)
Webやスマホでの打刻に対応電話やFAX、リモートサポートなどを利用可能
スマレジ・タイムカード・30名まで無料で利用可能
・幅広い分野をワンストップで管理可能
・スマホアプリにも対応
・無料で利用できるシステムを探している企業
・スマホアプリも活用したい企業
・初期費用:無料
・月額費用:無料※31名以上の場合は、110円/人(税込)
オンラインでの打刻に対応。位置情報の活用も可能。チャット、メール、ヘルプサイトを活用可能
スマイルワークス・幅広い機能を搭載
・自社に必要な機能のみ導入可能
・バックオフィス周りの業務をまとめて効率化したい
・自社に必要な機能だけ導入したい
・初期費用:30,000円
・月額費用:都度見積もり
Webシステムやスマホに対応ヘルプセンターや導入支援サービスを活用可能

1.ジンジャー勤怠

出典:クラウド型勤怠管理システム「ジンジャー勤怠」

ジンジャー勤怠は、誰でも利用できるシンプルな操作画面が特徴の勤怠管理システムです。スマホアプリにも対応しており、外出先や移動中でも打刻や勤怠の確認ができます。

また、ジンジャー勤怠は、同社が提供するクラウド型給与計算ソフト「ジンジャー給与計算」と連携可能です。ボタンを押すだけで勤怠データを給与計算に自動で反映できます。

利用人数に応じて料金が発生するシステムであるため、少人数での利用にもおすすめです。

料金体系初期費用:要問い合わせ
月額費用:330円〜/人(税込)※要問い合わせ
特徴・シンプルな操作画面・従量課金制・スマホアプリも活用可能
おすすめの企業・使いやすさを重視したい企業・従業員数の変動が多い企業

2.KING OF TIME

出典:勤怠管理システム市場シェアNo.1「KING OF TIME」

KING OF TIMEは、給与計算や人事労務、データ分析などの業務も一貫して効率化できる勤怠管理システムです。

豊富な機能や打刻手段を組み合わせて利用できるため、複雑な要望にも柔軟に対応できます。

また、KING OF TIMEは、すべての機能を月額330円(税込)で利用できるという手軽さも特徴です。初期費用も一切かからないため、コストを大幅に抑えて導入できます。

料金体系初期費用:無料
月額費用:330円〜/人(税込)
特徴・データ分析まで対応可能
・豊富な機能や打刻手段
・全機能を330円(税込)で利用可能
おすすめの企業・カスタマイズ性の高さを重視したい企業
・バックオフィス周りのシステム導入コストを抑えたい企業

3.マネーフォワード クラウド勤怠

出典:勤怠管理システム – マネーフォワード クラウド勤怠

マネーフォワード クラウド勤怠は、多くの企業で活用されているクラウド型の勤怠管理システムです。働き方改革や、法改正にも柔軟に対応しているため、安心して活用できます。

また、同サービスはマネーフォワードシリーズ製品とスムーズに連携できるのも特徴です。そのため、すでにマネーフォワードシリーズの製品を導入している企業には、特におすすめです。

料金体系月額費用:3,278円〜(税込)
従量課金費用(6名以上の場合):330円/人(税込) ※企業向けプラン
特徴・働き方改革や法改正にも対応
・マネーフォワードシリーズの製品とシームレスに連携可能
おすすめの企業マネーフォワード社の別製品をすでに利用している企業

4.ジョブカン勤怠管理

出典:No.1勤怠管理・シフト管理システム「ジョブカン」

ジョブカン勤怠管理は、シリーズ累計25万社以上の導入実績を誇るクラウド型の勤怠管理システムです。
(参照:https://jobcan.ne.jp/

同サービスでは、あらゆる勤務形態に対応できるほか、外部の給与計算ソフトとも容易に連携できます。

また、自社に必要な機能を必要な分だけ導入できるのもジョブカン勤怠管理のメリットです。自社の規模やステージに合わせて無駄なく機能を活用できます。

無料プランも用意されているため、まずは使用感を試してみたいという方にもおすすめです。

料金体系初期費用:無料
月額費用:220~550円/人(税込)※無料プランあり
特徴・25万社以上の導入実績
・必要な機能のみ選択可能
・無料プランあり
おすすめの企業・導入実績を重視したい企業
・急成長中の企業
・無料プランを試してみたい企業

5.AKASHI

AKASHIは、導入のしやすさが特徴の勤怠管理システムです。高い操作性に加え、初期費用無料、月額220円〜(税込)から導入できるというコスト感がユーザーから評価されています。

また、別のクラウドサービスとスムーズに連携できるのもAKASHIの特徴です。給与計算のみでなく、人事・労務、経理のようなバックオフィス業務まで効率化できます。

料金体系初期費用:無料
月額費用:220円〜
特徴・高い操作性
・低価格
・他サービスと容易に連携可能
おすすめの企業・システムの使用感を重要視したい企業
・導入コストを抑えたい企業

6.freee勤怠管理Plus

出典:勤怠管理システムのおすすめなら – freee勤怠管理Plus

freee勤怠管理Plusは、導入しやすく続けやすい料金形態が特徴の勤怠管理システムです。基本料金0円、一人当たり330円の従量課金制のため、急な人数変動があっても安心して利用を続けられます。

また、既存業務の見直しや要件定義の助言など、専任の担当者からアドバイスをもらえるのも同サービスのポイントです。freee社の別製品とも互換性が高く、すでにfreee社の製品を導入している企業には、特におすすめです。

料金体系初期費用:無料
月額費用:330円/人(税込)
特徴・月額330円の従量課金性
・専任の担当者による手厚いサポート
・freeeシリーズ製品とシームレスに連携
おすすめの企業・少人数での利用を検討している企業
・手厚いサポートを受けたい企業
・freeeシリーズの別製品をすでに導入している企業

7.奉行Edge 勤怠管理クラウド

出典:勤怠管理システム【奉行Edge 勤怠管理クラウド】クラウド勤怠管理ソフトはOBC

奉行Edge 勤怠管理クラウドは、打刻・申請から勤怠分析・マネジメントまでを一気通貫で管理できる勤怠管理システムです。テレワークや時差出勤などの働き方や、法改正にも柔軟に対応しているため、業種・規模を問わず、安心して導入できます。

また、給与計算や報告に利用する資料はワンクリックで出力が可能です。同社が提供する給与計算システムと連携することで、勤怠管理から給与計算に至るまで手入力が不要になります。

加えて、満足度98%の導入支援サービス(※別途費用発生)を活用することで、導入初期から効率的にシステムを活用できます。

料金体系初期費用:無料
月額費用:12,980円〜(従業員1人当たり429円〜)
特徴・勤怠分析やマネジメントにも対応
・多様な働き方や法改正に対応
・満足度98%の導入支援サービスあり
おすすめの企業・複雑な勤務形態にも対応したい企業
・効果的なシステムの導入までサポートしてほしい企業

8.スマレジ・タイムカード

出典:スマレジ・タイムカード – 無料で始めるクラウド勤怠管理システム

スマレジ・タイムカードは、無料で利用を開始できるクラウド型の勤怠管理システムです。30名までは基本機能を無料で利用できるため、利用コストを大幅に抑えられます。

また、勤怠管理のみでなく、給与計算や帳簿管理までをサービス内で一元管理できるのも同サービスのメリットです。スマホアプリにも対応しているため、場所を問わず打刻・勤怠の確認ができます。

料金体系初期費用:無料
月額費用:無料※31名以上の場合は、110円/人(税込)
特徴・30名まで無料で利用可能
・幅広い分野をワンストップで管理可能
・スマホアプリにも対応
おすすめの企業・無料で利用できるシステムを探している企業
・スマホアプリも活用したい企業

9.スマイルワークス

出典:クラウドERPシステム「スマイルワークス」

スマイルワークスは、バックオフィス周りのDXを促進するクラウドERPシステムです。利用することで、勤怠から給与計算、販売管理や経理まで幅広く業務の効率化が可能です。

また、幅広い機能の中から、自社のニーズに合わせて必要な機能だけを選択できるのも同サービスのメリットといえます。他社サービスとの連携も可能なため、すでに導入済みのシステムと組み合わせることで、より効率的にシステムを運用できます。

料金体系初期費用:30,000円
月額費用:都度見積もり
特徴・幅広い機能を搭載
・自社に必要な機能のみ導入可能
おすすめの企業・バックオフィス周りの業務をまとめて効率化したい
・自社に必要な機能だけ導入したい

給与計算機能と連携できる勤怠管理システムを選ぶ際の注意点

給与計算機能と連携できる勤怠管理システムを選ぶ際は、以下の点に注意しましょう。

  • 自社の給与計算ソフトと連携できるか
  • 法改正に対応しているか

それぞれ解説します。

自社の給与計算ソフトと連携できるか

勤怠管理システムを導入する際は、自社の給与計算ソフトとの連携可否を事前に確認しておきましょう。

両システムの連携方法は、主に以下の2とおりです。

CSV連携:入力された勤怠情報をCSVデータに変換し、給与計算システムにインポートする方法
API連携:互換性のある勤怠管理・給与計算システムを自動かつ一括で連携させる方法

CSV連携は、多くのツール間で利用できます。ただ、一部データの加工が必要なケースもあるため、注意が必要です。

反対にAPI連携は、システム同士を一度連携させるだけで、その後の運用が自動化できます。

ただ、API連携は、互換性のあるツール同士でしか連携できません。そのため、対象システムが自社の給与計算システムとのAPI連携に対応しているかを事前に確認しておきましょう。

法改正に対応しているか

導入予定の勤怠管理・給与システムが、人事・労務関連の法改正に対応しているかを確認しましょう。

前述のとおり、人事・労務関連の法令は常に変わり続けます。それらの法改正に合わせてアップデートが実施されるシステムを活用することで、法務面でも安心して利用可能です。

ただ、法令に準拠したシステムであっても、法令にそぐわない設定がシステム内でできてしまうケースもあります(例:勤怠時間の切り捨てなど)。

勤怠管理・給与システムを導入する際は、法令にそぐわない行為に関して、利用者自身も認識しておくことが重要です。

システム連携を実施し、勤怠管理・給与計算業務を効率化させよう

勤怠管理システムに給与計算機能を連携させることで、複雑な人事・労務業務を一貫して効率化できます。たび重なる法改正にも柔軟に対応できるため、法務面でも心配なくシステムを活用可能です。

ただ、すべての勤怠管理・給与計算システム間で、円滑に連携を実施できるわけではありません。自社の用途に合ったシステムのなかから、最適な組み合わせを模索し、活用していくことが重要です。

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