「請求書の作成を効率化したい」と考えている方は、請求書ツールを導入するのがおすすめです。請求書の作成だけでなく受取や管理に対応したツールもあり、請求業務をスピーディーかつ正確に進められます。
しかし、請求書作成ツールの導入には多額のコストがかかるため、導入を迷っている方も多いのではないでしょうか。「機能性や使用感を試してから導入したい」「コスト面が不安」という場合は、無料の請求書作成ツールを導入するのもひとつの方法です。
本記事では、無料で使えるおすすめの請求書作成ツールをはじめ、選ぶ際のポイントや導入時の注意点を解説します。スマホアプリに対応したソフトも紹介するので、個人事業主の方や経理担当者の方は参考にしてください。
請求書作成ツールとは?主要な7つの機能
請求書作成ツールとは、請求書の発行・管理などの機能が搭載されたソフトウェアのことです。テンプレートに取引項目や請求金額を登録しておけば、自動で請求書を作成することができます。
請求業務の効率化に役立つほか手入力の手間を省けるため、請求金額の誤りや入力漏れなどの人為的ミスも軽減できるでしょう。
基本機能は請求書の作成・発行ですが、なかには請求書の受取・管理や発送代行といった+αの機能が備わったツールもあります。
請求書作成ソフトの機能 | 各機能の特徴 |
請求書の作成・発行機能 | 取引先の情報や取引内容を登録すれば、毎月の請求書を自動で作成できる。 |
請求書の保存・管理機能 | システム上で発行した請求書を自動で保管でき、法律上の保管義務も順守できる。 |
進捗管理・リマインド機能 | 送付した請求書の開封状況を確認できる。未開封の取引先にはリマインドメールの送信も可能。 |
帳票作成機能 | 請求書だけでなく納品書・見積書・注文書などの帳票作成が可能。 |
メール送信・郵送代行機能 | 請求書発行後、自動で取引先へ請求書を送信できる。紙の請求書の印刷・郵送作業を代行してもらえるサービスも。 |
入金管理機能 | 請求後の入金消込や催促などを自動化できる。 |
他システムとの連携機能 | 社内で導入している外部システムと連携できる。会計ソフト・顧客管理システム・労務管理システムなどと連携できれば利便性が高い。 |
このように請求書作成ツールにはさまざまな機能があるため、自社にとって必要な機能が備わっているかを確認することが大切です。システムを一元化したいなら、請求書の発行から管理まで対応しているソフトを選ぶと良いでしょう。
近年では電子帳簿保存法が改正された背景から、ソフト導入で請求書の電子化を進める企業が増加傾向にあります。実際に、株式会社グローバルインフォメーションによる市場調査レポートによると、電子請求書の市場規模は2023年から2027年の間に21.43%(年平均)で成長する(※)と予測されています。
今後も電子化の流れは加速すると見込まれるため、今のうちから請求書作成ツールの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
※出典:株式会社グローバルインフォメーション|電子請求書の世界市場 2023-2027 概要
請求書作成ツールの無料版と有料版の違い
請求書作成ツールには大きく無料版と有料版がありますが、無料版のソフトには利用制限が設けられている場合が多いです。あくまでも一例ですが、無料版と有料版の違いを下記にまとめたので確認してみましょう。
請求書作成ツールの機能 | 無料版 | 有料版 |
請求書の発行部数 | 部数が制限される場合がある | 発行部数の制限がない場合が多い |
登録ユーザー数 | 少人数に制限される場合が多い | 無制限の場合が多い |
取引社数 | 少数に限定される場合が多い | 無制限の場合が多い |
他システムとの連携 | 他システムとの連携性が低いものが多い | 会計ソフトや営業支援ソフトと連携できるツールが多い |
※上記の表はあくまでも一例です。
ツールによって利用制限は異なるため、自社の取引先数や請求書発行数と見比べたうえで、問題なく使用できるツールを選ぶのがポイントです。なかには完全無料で使えるソフトもあるので、コストを抑えたい場合は検討してみてください。
大半の製品は無料版から有料版への切り替えができるので、まずは無料版で使用感を確かめるのも良いでしょう。
無料の請求書作成ソフトの機能比較チェックリスト
無料の請求書作成ソフトと言っても、機能性や利用制限は各製品によって異なります。どの請求書作成ソフトを導入するか迷ったら、下記の比較チェックリストを参考にしてみましょう。
(クラウド型かパッケージ型か) | 1. 提供方法クラウド型は初期費用が安く、大人数での利用におすすめ。パッケージ型は買い切りのためランニングコストがかからない。 |
2. 請求書発行部数やユーザー数の制限 | 無料ツールは利用制限が厳しい傾向にある。無制限で使いたい場合は、完全無料ツールを視野に。 |
3. スマホアプリへの対応可否 | スマホアプリに対応していれば、外出先でも手軽に請求書発行が可能。 |
4. 請求書発行以外の機能性 | 請求書の受取・管理・郵送代行に対応したソフトは利便性が高い。 |
5. インボイス制度への対応 | 適格請求書は他の請求書と別で管理する必要がある。対応ソフトであれば、法令を遵守した請求書発行・管理が可能。 |
6. 改正電子帳簿保存法への対応 | 電子取引した請求書は電子データでの保管が必須。法改正に自動対応したソフトが便利。 |
7. 社内システム・データ連携の可否 | 会計ソフトや営業支援ソフトなどと連携できると請求業務がスムーズ。 |
無料ツールでありながらも、機能性や使用感に優れた製品は多く展開されています。自社の業務フローや取引社数などを考慮したうえで、便利な請求書作成ソフトを探していきましょう。
1.提供方法(クラウド型かパッケージ型か)
請求書作成ソフトの提供方法には、大きくクラウド型とパッケージ型の2タイプがあります。クラウド型は初期費用が安く、導入も簡単に行えるのが大きなメリットです。月額料金(ランニングコスト)はかかりますが、ネット環境があればどこでも操作できるのでテレワークや現場仕事が多い企業に向いています。
一方パッケージ型は、導入時の初期費用がかかるもののランニングコストはかかりません。基本的には買い切りとなり、利用期間が長ければ長いほどお得になります。ただし、インストールしたパソコンでしか利用できないため、テレワークでの作業は難しいでしょう。
2.請求書発行部数やユーザー数の制限
無料の請求書作成ツールを選ぶ際は、請求書発行部数やユーザー数の制限を必ず確認しておきましょう。特に無料ツールは、毎月の上限発行部数が10〜100件前後に設定されている傾向にあります。取引社数が少なければ問題ありませんが、多い場合は有料版の導入も検討してみてください。
無料かつ無制限で使いたい場合は、完全無料の請求書作成ツールを導入することになります。「PASELLY」や「Knockdoc」であれば、請求書の発行や送付といった基本機能を完全無料で使用可能です。
3.スマホアプリへの対応可否
クラウド型の請求書作成ツールのなかには、スマホアプリに対応した製品もあります。パソコンのブラウザとスマホ双方から操作できれば、外出先でも請求書対応ができて便利です。
片手で簡単に請求書を作れるので、移動中の隙間時間も有効活用できます。パソコン操作が苦手な方や個人事業主の方にも向いているでしょう。
なお、スマホアプリへの対応可否をチェックする際は、併せて対応OSを確認しておくことが大切です。
4.請求書発行以外の機能性
自社に合った請求書作成ソフトを選ぶには「効率化したい業務範囲」を明確にしておくことがポイントです。例えば請求書発行だけを効率化したいなら、基本機能が備わったソフトで十分と言えます。
一方、請求書の発行・受取・送付・管理といった一連の流れを効率化したいなら、付加機能が豊富なソフトを選びましょう。リマインドメール送信・郵送代行・入金消込などの機能が搭載された無料ソフトもあるので、利便性を求める方はチェックしてみてください。
5.インボイス制度への対応
インボイス制度に対応したツールなら、煩雑な操作をしなくても法令を遵守した請求書発行・管理が可能になります。そもそもインボイス制度とは、商品・サービスの買い手が消費税の仕入税額控除を適用するための制度のことです。
インボイス制度では、発行者・受領者ともに適格請求書の原本と控えの保管が義務化されています。インボイス対応のソフトであれば、適格請求書と一般的な請求書を分類して保管しやすくなるでしょう。
また、インボイスに対応した請求書フォーマットが用意されていれば、個人事業主やフリーランスの方でもスムーズに適格請求書を作成できます。
適格請求書の記載項目
適格請求書に決まったフォーマットはありませんが、記載すべき必須項目は定められています。インボイス対応のツールを導入する場合は、フォーマットに下記項目の記入欄があるか確認してみてください。
・適格請求書発行事業者の氏名又は名称及び登録番号
・課税資産の譲渡等を行った年月日
・課税資産の譲渡等に係る資産又は役務の内容
・課税資産の譲渡等の税抜価額又は税込価額を税率ごとに区分して合計した金額及び適用税率
・税率ごとに区分した消費税額等
・書類の交付を受ける事業者の氏名又は名称
※出典:国税庁 適格請求書の記載事項|適格請求書と適格簡易請求書の記載事項の比較(消法 57 の4①②) p,66
これらの項目さえ記載していれば、納品書やレシートに手書きで書いても適格請求書扱いとなります。屋号や銀行口座を記載する必要はありませんが、請求業務をスムーズにしたい方は記載すると良いでしょう。
適格請求書の保存期間
適格請求書に関しては、発行側・受取側ともに「インボイス交付日の属する課税期間の末日の翌日から2ヶ月を経過した日」から7年間の保存が義務付けられています。
インボイスの発行側は「発行した適格請求書の控え」を、インボイスの受取側は「帳簿」と「受け取った適格請求書の原本」を保管してください。
6.改正電子帳簿保存法への対応
2024年1月の改正電子帳簿保存法により、インターネット上で発行・受領した請求書は電子データでの保存が義務化されるようになりました。
従来は電子データで受け取った請求書を紙に出力して保管できましたが、改正以降に電子取引した請求書に関しては発行・受領者ともにデータで保存しなければいけません。
そのため請求書作成ツールを選ぶ際も、改正電子帳簿保存法の要件を満たしているかをチェックしておきましょう。特に自動アップデート機能付きのツールであれば、法改正に沿った請求書発行や保管ができて便利です。
7.社内システム・データ連携の可否
請求業務をさらに効率化させたい方は、社内システムやデータとの連携性を確認しておくことも大切です。例えば会計ソフトと連携できるツールであれば、請求データを自動で会計ソフトに反映させることができます。
二重に入力する手間を省けるので、経理担当者の負担軽減や入力ミスの防止にも役立つでしょう。連携方法には「CSVファイル」と「API」の2種類がありますが、効率性を重視するなら自動反映が可能なAPI連携がおすすめです。
ただし、社内システムやデータと連携できるソフトは有料版が多い傾向にあります。システム連携をしたい場合は、有料版の導入を検討しましょう。
【比較表】無料で使える請求書作成ツールのおすすめ15選
ここからは、無料で使える請求書作成ツールのおすすめ製品を詳しく紹介します。全15製品の特徴や機能制限などを下記の表で比較したので、自社に合うツールを探してみましょう。
提供方法 | 機能 | 特徴 | おすすめの人・企業 | 費用目安 | 請求書発行部数(月間) | ユーザー数 | 機能制限 | インボイス対応 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
PASELLY | クラウド | ・帳票の自動作成、送付、受取、管理 ・CRM機能ほか | ・請求業務の一元化に役立つ ・外部サービスとの連携が可能 | ・フリーランス ・スタートアップ企業 | 完全無料 (今後有料サービスになる可能性あり) | 無制限 | 無制限 | 一部制限のある可能性あり ※要問い合わせ | 対応 |
Knockdoc | クラウド | ・ビジネス書類の作成、メール送信 ・郵便代行ほか(無料機能含む) | ・直感的に操作できるシンプルな設計 ・帳票作成やPDFダウンロード、管理がすべて無料 | ・フリーランス ・中小企業 | 完全無料 (ただし郵送代行サービスのみ1件あたり160円) | 無制限 | 無制限 | 無し | ※ |
Zoho Invoice | クラウド | ・請求書発行 ・入金管理 ・工数管理 ・経費管理ほか | ・海外製ソフトで操作は英語 ・すべての機能が完全無料かつ広告なしで利用可能 ・多言語に対応 | ・フリーランス ・起業家 ・中小企業 | 完全無料 | 無制限 | 無制限 | 無し | 対応 |
INVOY | クラウド | ・請求書の自動作成 ・インボイス対応の請求書発行 ・請求書のクラウド管理 ・口座自動連携ほか | ・無料テンプレートが充実 ・カード請求に対応 ・会計ソフトと連携が可能 | ・フリーランス ・中小企業 | Freeプランは無料(Standardプランは月額980円) | 無制限 | 無制限 | 口座自動連携・資金繰り表のは有料プランのみ | 対応 |
Square請求書 | クラウド | ・請求書や見積書の発行 ・顧客リスト管理 ・リマインダー機能ほか | ・請求書をメールやSMSで送信可能 ・スマホアプリ対応 ・24時間の支払い受付 | ・BtoC企業(小売業や飲食業) ・中小企業 | 基本利用無料(フリープラン) (月額3,000円プラスでアップデート可能) | 無制限 | 無制限 | 請求書のカスタマイズ・一括送信など無料範囲を超えた12種類の機能は有料 | 対応 |
invox発行請求書 | クラウド | ・請求書や見積書などの書類作成 ・入金消込機能 ・会計システムとの連携ほか | ・請求書発行から売上計上、入金消込、督促までを自動化 ・高いセキュリティ性能 | ・フリーランス ・中小企業 | フリープランは無料 (無料プラン以外に3段階のプランあり。料金体系は公式サイトをご確認ください) | 15件 | 無制限 | 郵送代行や入金消込など無料範囲を超える7種類の機能は有料 | 対応 |
BillOne | クラウド | ・適格請求書の発行や保存 ・請求書の受領 ・請求書の申請や承認ほか | ・請求業務をデジタル上で完結可能 ・あらゆる形式の請求書を受け取り可能 ・充実したセキュリティ体制 | ・中小企業 ・大企業 | スモールビジネスプランは無料※従業員数101名以上の場合は要問い合わせ | 100件 | 100名 | ワークフロー・FBデータ出力など一部機能は有料(※詳しくは要問合せ) | 対応 |
マネーフォワードクラウド請求書 | クラウド | ・帳票作成 ・請求書の送信や郵送機能 ・売上レポート機能 ・ステータス管理機能ほか | ・請求書の自動発行が可能 ・入金ステータスの一覧表示 ・会計ソフトとの連携で仕訳計上が完了 | ・フリーランス ・自営業者 ・中小企業 ・大企業(上場企業) | 1ヶ月のトライアル期間は無料 (個人向け・法人向けの料金体系は公式サイトをご確認ください) | 無制限(無料トライアル期間) | 無制限(無料トライアル期間) | 無料トライアル期間は請求書などの郵送機能、チケットの購入などに制限有り(※詳しくは要問合せ) | 対応 |
Misoca | クラウド | ・帳票作成 ・売上レポート機能 ・売上管理機能 ・代金回収サービス ・会計ソフト連携ほか | ・3ステップで簡単に帳票を作成可能 ・14種類の豊富なテンプレート・スマホアプリ対応 | ・フリーランス ・中小企業 | 無料プランは無料 (無料プラン以外の有料料金体系は公式サイトをご確認ください。) | 10件(見積書・納品書作成は無制限) | 1名 | 請求書の発送や同時利用、決済サービスなど無料範囲を超える9種類の機能は有料 | 対応 |
請求QUICK | クラウド | ・請求書の回覧や承認時に便利なメモ機能 ・請求代金の回収機能 ・入金消込機能 ・仕訳作成機能ほか | ・請求書作成、承認から入金消込までまとめてデジタル化 ・請求書の作成で取引先や品目を登録可能 ・入金消込の手間を約90%削減 | ・中小企業 ・大企業 ※個人事業主の利用は不可 | 基本料金無料 ※従量課金制 | 50件 | 無制限 | 郵送代行、請求書自動読取の51枚目以降、インターネットバンキングの明細取得の31回目以降は有料 | 対応 |
BConnectionデジタルトレード | クラウド | ・請求書の発行や受取 ・ステータス管理 ・取引先とのメッセージ機能ほか | ・オンラインで請求書の受取や承認が可能 ・社内システムとの自動連携可能 ・取引先への導入サポート有り | ・中小企業 ・大企業 | フリープランは無料(無料プラン以外の料金体系は要問い合わせ) | 100件(受取) | ※ | 標準機能のみ無料。一定枚数以上は有料(具体的な枚数は要問合せ) | 対応 |
MakeLeaps | クラウド | ・英文外貨の請求書作成 ・テンプレート選択 ・郵送代行など | ・JIIMA認証取得済み ・外貨やバイリンガル対応で国際取引もOK ・電子承認機能でリモートワークを推進 | ・中小企業 ・大企業 | 無料プランのみ無料 (無料プラン以外の料金体系は公式サイトをご確認ください) | 無制限 | 1名 (取引社数の上限は3社まで) | 口座連携や承認フロー、入金管理など無料範囲を超える30種類の機能は有料プラン | 対応 |
請Q by Sollective | クラウド | ・契約書や請求書の作成 ・経費管理機能 ・領収書のダウンロードやPDF出力機能ほか | ・ユーザーフレンドリーな仕様 ・外部ソフトとの連携可能 ・請求書の発行から記録までバックオフィス業務を効率化 | ・フリーランス ・副業ワーカー | FreelanceOS®プランは有料 (FreelanceOS® Premiumプランは月額2,178円) | 2件 (契約書は1件まで) | ※ (取引社数は3社まで、顧客情報は3件まで) | 外部会計ソフトとの連携やパーソナライゼーションは有料は有料 | 対応 |
freee請求書 | クラウド | ・請求や入金のステータス管理 ・基幹システムとの連携機能 ・メール送信や郵送代行機能ほか (有料プランの機能も含む) | ・請求書以外の帳票も発行う可能 ・スマホアプリ対応 ・無料プランでも入金管理可能(手動) | ・フリーランス ・中小企業 | 無料プランは無料 (無料プラン以外の料金体系は公式サイトをご確認ください) | ※ | 3名 | 帳票の変換や仕訳の自動作成、帳票の一括発行、入金明細の自動取得など無料の範囲を超える6種類の機能は有料 | 対応 |
Jimuu | スマホアプリ | ・仕事一覧機能 ・商品登録機能 ・CSVエクスポート ・顧客管理機能ほか(有料プランの機能も含む) | ・スマホで手軽に6種類の帳票を作成可能 ・建築や土木工事向けの帳票テンプレート有り ・送信した帳票類も一覧で確認可能 | ・フリーランス・自営業者 ・中小企業 | 無料プランは無料 (プレミアムプランは月額500円) | 15件 | ※ | データクラウド保存や会計データCSV出力、他社アプリ共有など無料の範囲を超える14種類の機能は有料 | 対応 |
※:要問合せ
無料にこだわるなら|完全無料の請求書作成ソフト3選
「無制限かつ無料でツールを使いたい」という企業には、完全無料で使える請求書作成ソフトがおすすめです。請求書の発行や管理といった基本機能は十分備わっているので、機能性よりも無料であることにこだわる場合は下記でチェックしてみましょう。
1. PASELLY
PASELYは、見積書・請求書・納品書・注文書といった帳票の自動作成ツールです。テンプレートに必要項目を入力するだけで書類を作成でき、生産性向上につながります。請求書作成から送付、受取、管理まで対応しているので、請求業務を一元化したい企業におすすめです。
「Slack」や「チャットワーク」など外部サービスと連携できるのも大きな魅力のひとつ。取引先や案件が登録されると自動で通知されるので、情報の抜け漏れ防止に役立ちます。
また、CRM機能を備えているのも特徴で「見込み顧客」「取引先」「書類情報」の情報をまとめて管理することができます。案件の進捗管理のほか、商談内容の登録や売上データのグラフ化なども可能なので、営業担当者にとっても重宝するツールでしょう。
おすすめポイント
- 請求業務の一元管理に対応
- テンプレートのカスタマイズが可能
- CRM機能搭載
2. Knockdoc
Konckdocは、見積書や請求書の作成・PDFダウンロード・印刷などの基本機能を永年無料で使用できるクラウド型ツールです。定期的に作成する請求書は予約機能で自動作成でき、発行した請求書はワンクリックで送付できます。
管理画面もシンプルな設計なので、初心者でも簡単に操作可能です。もちろん合計金額の計算も自動で行ってくれるため、入力ミスを軽減できます。
請求書の受取や管理には対応していませんが、発行だけで良いなら十分なツールといえるでしょう。
おすすめポイント
- シンプルな操作性
- 基本機能は永年無料
3. Zoho Invoice
Zoho invoiceは、中小企業向けのクラウド型請求書管理ソフトです。南インドに本社を持つZoho Corporationが提供する海外製ソフトで、すべての機能を完全無料・広告なしで利用できます。
請求書作成に関してはテンプレートのカスタマイズが可能なので、取引先に応じてオリジナルの請求書を発行できるのが嬉しいポイントです。繰り返し請求機能を使えば、定期的な請求書を自動で作成するため、入力の手間を大幅に削減できるでしょう。
ほかにも、見積書の発行・工数管理・経費管理といった請求業務に必要な機能が充実しているのも特徴です。日本語や英語をはじめとする全12の言語と通貨に対応しているため、グローバルな取引が多い企業に向いています。
ただし操作画面やサポートは英語のみなので、使用できる人が限られる点には注意してください。
おすすめポイント
- 請求書発行以外の機能が充実
- 多言語対応
- スマホアプリ対応で外出先でも操作可能
発行枚数が多いなら|請求書枚数が無制限の無料ソフト2選
つづいて、請求書発行枚数が無制限の無料ソフトを見ていきましょう。毎月の発行枚数が多い企業や取引先社数が多い企業におすすめです。
1. INVOY
FINUX株式会社が提供するINVOYは、請求書の発行から支払いまで対応したクラウドサービスです。シンプルな操作性と無料テンプレートの充実さが人気で、累計登録者数は10万ユーザーを突破しています。
INVOYは、請求書の自動作成や送信に加え、カード請求に対応しているのが特徴です。受け取った請求書をデータ化し、そのままクラウド上でカード支払いができる仕組みになっています。入金サイクルがスムーズになるだけでなく、入金状況も可視化できるのは大きなメリットでしょう。
また作成した請求データは、freeeや弥生会計などの会計ソフトと連携が可能です。CSVによる一括アップロードもできるので、業務効率化に役立ちます。
Freeプランでも、請求書の作成・発行やクラウド管理、請求書の自動データ化、カード支払いなどの基本機能は無制限で使用できます。JIIMA認証を取得済みで、改正電子帳簿保存法の観点からもおすすめのツールです。
おすすめポイント
- シンプルな操作性
- 請求書発行から入出金管理まで対応可能
- 法改正へも対応済み
2. Square請求書
Square請求書は、請求書の作成から入金までの一連の流れを効率化できる無料ツールです。請求書の作成・送付に関しては無料かつ無制限で利用でき、費用を抑えたい方に適しています。
請求書には企業ロゴを載せることもでき、メールやSMSで手軽に送信可能です。顧客(取引先)からの支払い受付は24時間対応しているため、入金速度のアップが期待できます。リマインダー機能も無料で利用でき、未払い防止にも重宝するでしょう。
店舗情報や商品情報を登録できるレポート機能もあるため、小売業や飲食店などにおすすめのツールです。担当者の外出が多い場合は、スマホアプリのインストールも検討してみてください。
おすすめポイント
- 無料プランでも請求書発行部数、ユーザー数、取引社数ともに無制限
- 顧客からの支払いに24時間対応
- スマホアプリ対応で外出先での操作も可能
請求書発行+α業務の効率化なら|多機能な無料ソフト7選
請求業務をまとめて効率化したいなら、多機能型の無料ソフトを導入してみてはいかがでしょうか。請求書の発行だけでなく、受取・管理・送付・仕訳入力にも対応したソフトが多い傾向にあります。
「請求から入金消込までの流れを簡素化したい」「請求業務を一元化したい」という悩みを持った企業におすすめです。
1. invox発行請求書
invox発行請求書は、インボイス対応の請求書発行から入金消込までを自動化できる請求書作成ソフトです。フリープランでも毎月15通まで請求書を発行でき、ユーザー数・取引社数は無制限で利用できます。
請求データを取り込み送信方法を設定するだけで、請求書の発行・売上計上・入金消込・督促をすべて自動で対応してくれます。請求書の送付は紙でも電子でも可能なので、取引先の希望に応じて変更できるのがメリットです。
会計システムと連携すれば計上処理まで自動化できるため、人手が少ない経理部門の負担軽減につながるでしょう。情報セキュリティマネジメントの認証も取得しているので、安心してソフトを導入したい企業にもおすすめです。
おすすめポイント
- インボイス完全対応
- 一連の請求業務を自動化可能
- 安心のセキュリティ性能
2. BillOne
SanSan株式会社が提供するBill Oneは、請求書の発行・受領に対応したインボイス管理サービスです。適格請求書の発行や保存に加え、受領・申請・保管機能も搭載しており、請求業務を効率化できます。
請求書の受領に関しては、紙や電子などあらゆる形式の請求書をBillOneが代理で受領・データ化し、クラウド上で一元管理する仕組みです。99.9%(Sansan株式会社が規定する条件を満たした場合のデータ化精度)の高い精度で請求書をデータ化するため、入力ミスの心配もありません。
各拠点に届いた請求書も自動で経理部門に転送されるため、請求書紛失のリスクを減らせるでしょう。また、シングルサインオン(SSO)・2要素認証・IPアドレス制限を備えており、セキュリティ対策も抜群です。
従業員数100名以下にはスモールビジネスプランがおすすめで、初期費用・年額費用ともに無料で基本機能を利用できます。請求書の受領は100件までですが、保存できる請求書枚数に制限はありません。
おすすめポイント
- 請求書の受領やデータ化の代行対応
- 安心のセキュリティ性能
- 法改正にも自動で対応
3. マネーフォワードクラウド請求書
マネーフォワードクラウド請求書は、個人事業主・中小企業向けの請求書作成ツールです。見積書・納品書・請求書・領収書の作成に対応しており、見積書から納品書、納品書から請求書といった変換ができます。
作成した請求書はワンクリックでメール送付できるほか、有料ですが請求書の郵送代行も可能です。「送付済み」や「入金済み」といった請求業務のステータスも確認できるため、売掛金の回収漏れや請求ミスを防げるでしょう。
また、マネーフォワードクラウド請求書は拡張性が高いのも魅力のひとつです。例えば同社サービスのマネーフォワードクラウド会計・確定申告と連携すれば、売掛金の仕訳を自動で作成できます。請求から売掛金管理を一元化できるため、時間短縮・コスト削減が見込めます。
おすすめポイント
- メール送信や郵送も一括対応
- API連携の充実性
- ロゴや印影登録でオリジナルの請求書を作成可能
4. Misoca
Misocaは、弥生株式会社が提供する請求書作成ソフトです。個人事業主や中小企業を中心に高い評価を獲得しており、弥生シリーズ累計では登録ユーザー数310万人を突破しています。
情報入力・保存・送付という3ステップで帳票を作成でき、月10枚までなら無料で利用できます。テンプレートが14種類あるのに加え、会社のロゴや印影も自由に設定できるため、オリジナルの請求書を発行できるのがメリットです。
またMisocaでは、請求書発行だけでなく代金回収サービスも提供しています。特にMisocaペイメントは、請求書を受け取った取引先が支払いにクレジットカード決済を利用できるサービスです。初期費用・月額手数料ともに無料で導入でき、スピーディーな入金を実現できます。
すべての機能が初期費用無料から使用できるので、まずはお試し感覚で導入してみてはいかがでしょうか。
おすすめポイント
- 3ステップで誰でも簡単に帳票作成が可能
- 月間請求書作成10通までなら永年無料
- スマホアプリ対応
5. 請求QUICK
「請求書の発行から受取まで効率化したい」という企業には、請求QUICKの導入がおすすめです。SBIビジネス・ソリューションズ株式会社が提供しているソフトで、請求書の発行にも受取にも対応しています。
請求QUICKは、他のソフトに比べて請求関連の業務に特化しているのが特徴です。請求書の作成予約や送信、承認といった機能が充実している反面、請求書以外の帳票のテンプレートは用意されていません。
経理のプロ集団が開発したこともあり、毎月の請求業務を大幅に効率化させられるのがポイントです。ネットバンキングと連携すれば、入出金明細を取得して消込作業も自動化できます。また、発行した請求書をすぐに資金化できるファクタリング機能も搭載しており、代金回収をスムーズにできるのも魅力です。
月50通までの請求書発行なら無料で利用できるので、コストパフォーマンスにも優れています。中小企業から大企業まで、幅広い法人に最適なソフトと言えるでしょう。
おすすめポイント
- 基本料金0円のコストパフォーマンス
- 請求業務に特化した機能性
- インボイスや改正電子帳簿保存法へも対応済
6. BConnectionデジタルトレード
BCnnectionデジタルトレードは、請求業務の電子化に役立つクラウド型サービスです。請求書の作成・送受信・管理などの基本機能は無料で利用できます。
作成した作成書は自動でプラットフォーム上に保存されるため、社内のペーパーレス化につながります。請求書の内容確認はメッセージ機能でやり取りできるため、取引先とも相違なく請求業務を進められるでしょう。
紙の請求書を作るようなシンプルなUI設計で、誰でも直感的に操作できるのが魅力です。自社はもちろん、取引先も電子化に対応しやすいと言えます。
英語や中国語など多言語に対応しているほか、各国の法制度にも準拠したソフトなので、海外との取引が多い企業にもおすすめです。
おすすめポイント
- 操作画面がシンプルで使いやすい
- 多言語対応
- 標準機能の利用は無料
7. MakeLeaps
MakeLeapsは、初期費用無料・30日間全機能無料で試せる請求管理サービスです。請求書を含むビジネス書類の作成・承認・発送・入金管理を自動化でき、請求業務の約80%を削減できます。
帳票のテンプレートが豊富で、英語書類にも対応しているのが強みです。30種類以上の外貨で帳票作成・管理も可能なので、グローバル企業でも使いやすいでしょう。
また売上レポート機能も搭載しており、売上高や売掛金を表・データで参照できます。売上進捗をリアルタイムで把握できるため、経理業務はもちろん事業経営にも活用可能です。
MakeLepsのトライアル期間終了後は、無料プランに自動切り替えとなります。無料プランでは、取引者数3社まで・ユーザー数1名までの機能制限があるため注意してください。
おすすめポイント
- 無料トライアル期間有り
- 国際取引に対応
- 外部サービスとの連携が充実
個人事業・中小企業で使うなら|コンパクトな機能の無料ソフト3選
個人事業主や中小企業で使うなら、最小限の機能が搭載されたソフトでも問題ありません。請求書の発行や出力のみなど、シンプルな機能性のソフトを検討してみましょう。無料プランは請求書発行部数が限られているソフトが多いため、現在の取引社数が多い場合は注意して導入してください。
1. 請Q by Sollective(FreelanceOS® 請求書)
フリーランスや副業ワーカーの方には、Sollective提供のFreelanceOS® 請求書がおすすめです。フリーランスが開発した請求書作成ソフトで、できるだけシンプルかつ正確に請求業務を進められるよう設計されています。
作成できる帳票は請求書のみですが、発行した請求書はPDF出力やリンク共有が可能です。請求書には経費の記録や領収書を添付できるため、請求管理もスムーズになるでしょう。
インボイス制度や改正電子帳簿保存法にも対応しているため、こちらのソフトを使えば法令を遵守した請求書作成・保存ができるのがメリットです。なお、同社の別サービス「契ラク®︎ by Sollective」と連携させれば、作成した契約書から自動で請求書に変換できます。
おすすめポイント
- 基本機能は無料で利用可能(Sollectiveへの登録必須)
- インボイスや改正電子帳簿保存法へ対応済み
- マネーフォワードクラウド請求書やMIsocaとのAPI連携が可能
2. freee請求書
freee請求書は、請求書・納品書・見積書などの帳票を無制限で作成できる無料ソフトです。40種類以上のテンプレートが用意されており、記載項目は柔軟に変更できます。
請求書の送付や入金ステータスも手動で管理できるため、入金漏れや請求忘れの防止にも役立ちます。売掛金や入金の業務を自動化したいなら、同社サービスのfreee会計との連携が便利でしょう。
またfreee請求書は、サポート体制が充実しているのも特長です。24時間365日のメールサポートがあるので、初めて請求書作成ソフトを使う企業にも向いています。無料プランはユーザー数3名までですが、個人事業主や中小企業におすすめのソフトです。
おすすめポイント
- 豊富なテンプレート
- 同社サービスとの高い連携性
- 充実したサポート体制
3. Jimuu
Jimuuは、外出先でも簡単に請求書を発行できるスマホアプリです。スマホ1台で請求書の作成・送信が可能で、その手軽さからフリーランスや自営業者から高い評価を獲得しています。
請求書発行だけでなく、仕事一覧や商品登録機能も搭載されており、利便性の高いツールと言えるでしょう。例えば商品登録機能を使えば、アプリに登録した商品名や金額から、自動で見積書や請求書を作成できます。
また顧客情報を登録しておけば、依頼案件や入金状況を一目で把握することが可能です。請求や売上の管理もスムーズにできるため、事務職員が不足している中小企業にも適しています。
なお、無料プランは請求書発行部数15通/月までで、請求書と見積書以外の帳票は作成できません。建築・土木・電気工事向けの帳票テンプレートが用意されているため、現場仕事が多い方もぜひチェックしてみてください。
おすすめポイント
- スマホで手軽に操作可能
- 建設業向けのテンプレート有り
- 請求書発行以外に入金や売上管理も可能
請求書作成ソフトを導入する際の3つの注意点
業務効率化に役立つ請求書作成ソフトですが、導入時には3つの注意点があります。
・導入前に取引先へ周知する
・業種・業界とマッチするか考慮する
・セキュリティ機能をチェックする
導入後に後悔しないためにも、下記で事前に確認しておきましょう。
1. 導入前に取引先へ周知する
請求書作成ソフトを導入する際は、社内だけでなく取引先にも周知しておくことが大切です。取引先によっては請求書のフォーマットが指定されていたり、紙媒体での受け取りしか対応していなかったりするケースもあります。
そのため導入する請求書作成ソフトも、紙と電子に対応できる製品を選ぶのがおすすめです。また、不具合が発生した時に備え、サポート体制が充実しているソフトのほうが安心でしょう。
事前連絡をせずにソフトを導入すると、取引先とのトラブルに発展する恐れもあるので十分注意してください。
2. 業種・業界とマッチするか考慮する
請求書作成ツールを選ぶ際は、自社の業種や業界とマッチしているかを考慮するようにしましょう。ツールのなかには、特定の業務や業種形態に合った機能が搭載されたものもあります。
例えば建築業の場合は工事台帳機能を備えた「建設BALENA」、飲食業の場合は事前決済機能を備えた「Square 請求書」が便利です。このように業界特有のニーズを満たした機能があれば、請求書作成以外の作業も効率化させることができます。
ただし、搭載機能が多いほど料金も高くなる傾向にあるため「本当に自社に必要な機能か」を見極めたうえで導入を検討してください。
3. セキュリティ機能をチェックする
請求書作成ソフトを導入することで人為的なミスは軽減できますが、情報流出やデータ改ざんのリスクはゼロではありません。情報流出は取引先との信頼関係にも関わるため、請求書ソフトのセキュリティ機能は必ずチェックしておきましょう。
具体的には、シングルサインオン(SSO)やSSLによる2段階認証、IPアドレス制限などに対応してればセキュリティが高いと判断できます。加えて、24時間365日の監視体制があればより安心して利用可能です。
ソフトのセキュリティ性能を判断したい場合は「ISMS認証」や「SOCレポート」などの取得有無を確認すると良いでしょう。
有料の請求書作成ソフトを検討すべき企業
無料で請求書作成ソフトを利用できれば理想ですが、企業によっては有料プランがお得になるケースもあります。下記のような項目に当てはまる場合は、有料の請求書作成ソフトも検討してみましょう。
・毎月10件以上の請求書を発行する
・複数人で請求書を作成したい
・会計システムや自社で使っているサービスと連携したい
無料ソフトの最大のデメリットは、請求書発行部数とユーザー数に制限があることです。個人事業主やフリーランスには便利ですが、取引社数が多い企業には向いていないでしょう。
一方有料版は、請求書発行部数やユーザー数が無制限なだけでなく、社内システムとの連携性が高いのが魅力です。複数人で使用できるソフトなら、営業担当が直接請求書を作ることも可能なので、経理担当者の負担軽減にもつながります。
なお有料版のソフトのなかには、複数の料金プランが用意されている場合もあります。事業規模別に最適な価格設定となっているので、予算との兼ね合いを見たうえで検討してみてください。
Microsoft公式の無料テンプレートを使う方法も
無料にこだわりたい場合は、WordやExcelなどMicrosoft公式の請求書テンプレートを活用する方法もあります。インボイス対応や外資系企業向けなどテンプレートも充実しているため、発行部数が少ないならこちらを利用するのも良いでしょう。
しかし、あくまでも手入力で請求書を作成することになるため、ミスが発生するリスクは十分考えられます。
初心者でも簡単!エクセルを使った請求書の作り方
基本的にはMicrosoft提供のテンプレートを利用するのがおすすめですが、細かくカスタマイズしたいなら1から請求書を作成することも可能です。
Excel(エクセル)を使って請求書を作成する際は、下記の手順を参考にしてください。
1. ページレイアウトを設定する | 画面上部のページレイアウトタブから、印刷時のサイズを「A4」に設定する。 |
2. タイトルを入力する | 書類上部に表題(請求書)を入力する。文字サイズを大きくし、太字加工をしておくと見やすい。 |
入力する | 3. 取引先名・請求書番号・請求日をタイトルの1行左下辺りに宛先(請求先の企業)、右下に請求書番号と請求日を入力する。 |
4. 請求金額の欄を作成する | 「下記の通りご請求申し上げます」の文言とともに、「請求金額」と「支払期限」を1行ごとに入力する。 |
5. 請求者情報を入力する | 請求金額欄の右側に、請求者名・社名・登録番号(インボイス発行事業者のみ)・住所・連絡先を記載する。 |
6. 取引内容を記載する | 請求金額欄の下に、具体的な取引内容を記載。15行目の左端から順に取引日付・項目・単価・数量・金額を入力する。 |
7. 取引内容の内訳欄を作成する | 取引内容の左下に、消費税率ごとの税抜きの合計金額と消費税の合計金額を記載する。 |
8. 金額欄を作成する | 取引内容の右下に、小計・消費税額・合計の欄を作成する。セルの背景をグレーで塗りつぶしておくと見やすい。 |
9. 備考欄を作成する | A35〜I35を広範囲選択し、セルを結合させて備考欄を作る。銀行振込を希望する場合は、銀行名・口座種・口座番号・口座名義を記載する。 |
請求書はWordでも作成できますが、関数を利用する場合はExcelを使用するほうが便利です。計算式を一度入力しておけば、初心者でも毎月の請求書作成が楽になるでしょう。
無料の請求書作成ツールで業務効率化を目指そう
この記事では、無料で使える請求書作成ツールの選び方やおすすめ製品を紹介しました。請求書作成ツールを導入すれば、請求業務の効率化や作業負担の軽減が期待できます。
コスト面で導入を迷っている場合は、無料ソフトから試してみるのも良いでしょう。機能制限に不便さを感じなければ、無料版でも問題なく活用できます。
ぜひ今回紹介した選び方や無料ソフトを参考に、自社に最適な請求書作成ツールを探してみてはいかがでしょうか。