Dropbox Businessとは?機能・料金・使い方・導入ステップを徹底解説「30日間の無料トライアル」も

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Dropbox Businessは、チームでの使用に最適化されたクラウドストレージサービスです。データの量に関係なく、安全にファイルの共有や同期を可能にするこのサービスは、企業向けに開発され、世界中で50万社以上の企業に導入されています。組織の業績を向上させ、知識を共有するために、クラウドストレージサービスはその重要性を日々増しています。本記事では、Dropbox Businessの主要な特性や機能、そして導入のメリットについて詳しく解説します。

目次

Dropbox Businessの概要と機能

始めに、Dropbox Businessの主要な特性や機能について詳しく見ていきましょう。

ちなみにDropboxは、個人向けと、法人利用を前提とした企業向け(Dropbox Business)があります。

各々の違いは、こちらの記事で詳しく解説しています。

ファイルの共有と共同作業

Dropbox Businessは、チームでの作業を前提に設計されており、これにより複数の人々がファイルを共有し、共同で作業することが簡単になります。

異なる場所にいるユーザーでも同一のファイルにアクセスし、リアルタイムで変更を共有することが可能です。これにより、社内外でのコラボレーションが効率的に行え、ビジネスのスピードを高めます。

信頼性の高いセキュリティ

Dropbox Businessは、データ暗号化や二段階認証などの高度なセキュリティ機能を持っています。これにより、企業の機密情報や重要なデータを保護し、不正アクセスやデータ漏洩のリスクを軽減することが可能となります。

管理者による統括管理が可能

Dropbox Businessは、管理コンソールという機能を通じてユーザーの管理が可能です。メンバーの追加や削除だけでなく、階層的な構造を利用して共有フォルダや個人フォルダの作成と管理を行うことができます。

クラウドストレージの拡張性と柔軟性

Dropbox Businessは、使用目的やユーザー数に応じて様々なプランを提供しています。また、必要に応じてストレージ容量を拡大することも可能です。企業の成長とともに必要なデータ量も増えるため、ストレージの拡張可能性とプラン選択の柔軟性は大きな利点となります。

他のツールとの連携

Dropbox Businessは、日常のビジネス運営に必要な多数のツールとの連携が可能で、これにより仕事の効率を大幅に向上させることができます。例えば、コミュニケーションツールのSlack、文書作成やスプレッドシート管理に重宝するMicrosoft Office、G Suiteなどとの連携も可能です。これにより、既存のツールやワークフローにDropbox Businessをスムーズに連携できます。既存のワークフローに無理なく組み込むことができるので、作業の一貫性を保ちつつ、効率性を大いに向上させることができます。

モバイルアクセスとオフライン作業

Dropbox Businessのオフライン同期機能を活用することで、インターネット接続が可能でない環境でも、ファイルにアクセスし利用することが可能です。例えば、移動中やインターネット接続が難しいカフェなどの外出先でも、必要なデータを閲覧したり、作業を進めたりすることができます。この便利な機能は、パソコンだけではなく、モバイルアプリでも使用可能で、スマートフォンやタブレットからもオフラインでファイルにアクセスする設定が可能です。これにより、いつでもどこでも作業を進められる自由と柔軟性を得ることができます。

個人向け     Dropboxのデメリット

全世界でなんと7億人以上が利用しているDropboxは、その使いやすさから多くの人々に愛用されています。その中には、個人的な目的で既にDropboxを使用しているという方も多いのではないでしょうか。しかし、個人向けのDropboxをビジネスの業務用途で使用するときには、いくつかのデメリットやリスクが存在します。これらについては以下で詳しく説明します。

セキュリティリスク

個人向けのDropboxアカウントは、一部のケースにおいて、企業のセキュリティポリシーあるいは規制要件と完全には一致しない可能性があります。これは特に、機密情報を含むデータを扱うビジネス環境においては大きな懸念材料となり得ます。これらの情報は企業の成功にとって極めて重要であるため、その安全性とプライバシーを保護するために適切なセキュリティ措置が必要となります。

管理者権限の自由度

個人向けのDropboxアカウントでは、管理者がアクセス権限を制御したり、ファイル共有の設定を行うことが出来ないという制約があります。これは、必要な情報を必要な人だけに確実に提供するという課題を難しくします。そして、この問題は情報管理の観点からみるとリスクを含んでいます。なぜなら、適切な情報管理ができないと、誤った人々が重要な情報にアクセスしたり、情報が漏洩したりする可能性が高まるからです。

サポートの制限

個人向けのDropboxアカウントは基本的に個人利用を想定して設計されているため、企業の特定のビジネスニーズに対応するための専門的なサポートや管理機能が用意されていません。したがって、何か問題やトラブルが発生した場合、ユーザー自身が解決策を見つける必要があります。

これらのリスクやデメリットを克服するためには、セキュリティ、コンプライアンス、データ管理の観点から最適なツールを選ぶことが重要です。Dropbox Businessはこれらの要件を満たすように設計されており、ビジネスの成長とともに拡張可能なオプションを提供します。そのため、企業が求めるセキュリティと効率性をバランス良く提供できるツールと言えるでしょう。

Dropbox Business導入で期待できる効果

Dropbox Businessの導入により期待できる効果は以下のようなものがあります。

ファイルの効率的な共有と管理

Dropbox Businessでは、複数のユーザーが一つのファイルに同時にアクセスし、リアルタイムでその変更が反映できるという機能があります。これは、チームメンバーが行うファイルの編集やコメントの追加などの行動が、バージョンの履歴として保存されるという形で実現されます。これにより、社内外の位置に関係なく、遠隔地からでも効果的なコラボレーションを実現できます。

ナレッジの共有

Dropbox Businessはナレッジ共有の手段としても有効です。これは、いつでもどこからでも、さまざまなデバイスを使用して情報を共有できるという機能により可能となります。これにより、社内全体や各チーム内で一貫した理解を持つことができます。

業務効率化

Dropbox Businessは、自動化されたワークフローをサポートするアプリケーションやサービスとの連携が可能です。具体的には、ファイルのアップロード時に特定のアクションをトリガーとする設定を行うことで、承認プロセスの自動化やファイル整理の自動化などが可能です。これにより、物理的な書類の移動から解放され、業務効率が大幅に向上します。

さまざまな組織で活用できるDropbox Business

Dropbox Businessは、企業内の様々な部門で活用することができます。代表的な部門において、どのように活用できるのかを紹介します。

 営業部門での活用

ドキュメントの共有とアクセス

営業関連の重要なドキュメント(提案書、契約書、価格表など)をDropbox Businessに一元化してアップロードすることで、全チームメンバーがこれらの情報にいつでも迅速にアクセス可能となります。これにより、顧客対応やセールスプロセス全体のスピードと効率性が向上し、より迅速なビジネス展開が可能となります。

ファイルの共同作業と承認プロセス

見積もりや提案書の作成過程で、チームメンバー全員が同一のファイルで共同作業を行うことが可能となります。また、Dropbox Businessの承認プロセス機能を利用することで、上司や関係者によるドキュメントのレビューや承認が円滑かつ効率的に実施可能となり、全体の業務フローの改善につながります。

ファイルの共有と共有リンクの活用

顧客やパートナー企業とのファイル共有においても、Dropbox Businessはその活用の幅を広げます。共有リンクを作成し、アクセス権限を設定することで、誰がいつどのファイルを閲覧やダウンロードできるかを細かく制御することが可能です。これにより、情報のセキュリティを保ちつつ、必要な情報を必要なタイミングで適切な人々と共有することが容易になります。

 マーケティング部門における活用

コンテンツ共有とバージョン管理

マーケティングに不可欠な各種コンテンツ、例えば広告素材、デザインファイル、メディアコンテンツ等をDropbox Businessに保管して共有することが可能です。特にバージョン管理の機能は、常に最新の情報を全チームメンバーが共有することを可能にします。これにより、一貫性を保ちつつ、スムーズにマーケティング活動を進行することができます。

クリエイティブプロジェクトの共同作業

広告キャンペーンやグラフィックデザインなど、クリエイティブなプロジェクトを進行する際にも、Dropbox Businessの共同作業機能が大いに役立ちます。デザインの提案からコピーの作成、修正、さらには承認プロセスまで、一連のフローを効率的に行うことができます。これにより、マーケティングコンテンツの品質を向上させ、制作プロセスのスピードアップも実現します。

メディアファイルの共有と管理

広告素材や画像ファイルをDropbox Businessにアップロードし、外部のパートナーや広告代理店と簡単に共有することが可能です。そして、ファイルの閲覧やダウンロードを細かく制御することで、セキュリティリスクを抑えつつ、適切な情報共有と意思疎通を効率的に行うことができます。

 カスタマーサポート部門での活用

ナレッジの整理と共有

FAQ集やトラブルシューティングガイド、ユーザーマニュアルなど、サポート業務に必要な情報をDropbox Businessに整理し、保存します。これらの情報はチーム全体で共有でき、サポート担当者は必要な情報に即座にアクセスすることができます。これにより、カスタマーサポートの効率性と精度が大幅に向上します。

チケット管理と顧客情報の共有

顧客からの問い合わせやサポートチケットを一元化し、ドキュメント化することで、Dropbox Businessでの管理が可能になります。過去の問い合わせ履歴を全チームメンバーで共有することで、チケットの処理がよりスムーズになり、結果的に顧客満足度の向上を実現できます。

ファイルの安全な共有と保管

Dropbox Businessのセキュリティ機能を最大限に活用することで、ファイルの共有と保管を安全に行うことができます。顧客データのプライバシーとセキュリティを確保し、信頼の維持とビジネスの持続性を保つことが可能になります。

Dropbox Businessの料金

Dropbox Businessのプランごとの料金体系は以下のとおりです。

スクロールできます
プラン名ユーザー数料金容量
Essentials1人¥2,200/月(年間払い)
¥2,700/月(月間払い)
3TB
Business3人以上1ユーザー当たり ¥2,400/月(年間払い)
1ユーザー当たり ¥2,900/月(月間払い)
9TB
(チーム全体)
Business Plus3人以上1ユーザー当たり ¥3,000/月(年間払い)
1ユーザー当たり ¥3,600/月(月間払い)
15TB
(チーム全体)
Enterprise料金についてはセールス担当に相談必要に応じた容量 •
カスタマイズ可能

※2023年10月現在

Dropbox Businessはこのように多様なプランが用意されています。予算だけではなく、用途や利用人数に応じて最適なプランを選択しましょう。

Dropbox Businessの導入ステップ

組織の様々な部門やユーザーが関与することになるため、適切なステップを踏んで導入を進めていくことが必要です。以下は、Dropbox Business導入の一般的なステップです。

  1. 目的とニーズの明確化
    導入の目的とニーズを明確にする。どの部門やチームが利用するのか、どのような機能や要件が必要なのかを把握する
  2. プランの選択
    組織の規模や必要な機能に基づいて、最適なプランを選択する。必要に応じて、お試し期間やデモを活用して、プランの適切さを評価することも可能
  3. アカウントの作成
    アカウントを作成。この段階までに、組織の詳細情報や支払い情報を用意する必要があります
  4. ユーザーの追加と設定
    ユーザーをDropbox Businessのアカウントに追加し、管理者が各部門やユーザーごとに適切なアクセス権限を付与する
  5. データの移行
    使用していたファイルやデータがある場合は、それらをDropbox Businessに移行する。フォルダの命名規則や利用にあたっての注意点などを策定し明文化しておく必要があります。
  6. トレーニングと導入支援
    必要があれば、チームメンバーに対してDropbox Businessの使い方や操作方法のトレーニングを実施します

まとめ

Dropbox Businessは単なるクラウドストレージの枠を超え、ビジネスの利便性と効率を向上させるサービスです。セキュアなファイル共有とリアルタイムの共同作業が実現することで、業務効率を向上させながら生産性の向上にも結び付けることができます。チーム内の情報共有やDropbox Businessの導入がおすすめです。

参考サイト

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