「Google検索ではノイズが多く、ChatGPTでは出典が分からない…」
そんな“情報迷子”の状態に陥ったことはありませんか?
Felo(フェロー)は、ChatGPTやClaudeなど複数のAIモデルを活用しながら、ユーザーの質問に対して構造化された回答と出典付きの情報を提示する、日本発のAI検索エンジンです。検索結果をもとに要約・マインドマップ・スライド資料の自動生成まで対応しており、情報収集からアウトプットまでを一気に進められます。
本記事では、Feloの基本機能やChatGPTとの違い、ビジネス現場での活用法を詳しく解説します。日々の調査や資料作成をもっとスマートにしたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
Feloとは
Felo(フェロー)は、Sparticle株式会社が開発した日本発のAI検索エンジンです。Googleのようなキーワード検索とは異なり、ユーザーの問いに対して文脈を理解したうえで、複数の情報ソースから要点を抽出・要約して提示するのが最大の特長です。
※Felo(運営:Felo株式会社):UI自体は他の生成AIツールと似ています
ChatGPTやClaude、Geminiなどで用いられる大規模言語モデル(LLM)を組み合わせていて、検索クエリに応じた最適なモデルを使い分けることで、高精度な情報抽出と自然な要約を実現しています。
日本語での検索精度が高く、英語や他言語の文献も自動で翻訳・要約してくれるため、語学力に不安があってもグローバルな情報収集が可能です。
単なるAIチャットではなく、「情報探索 → 要点整理 → 資料出力」を一気通貫でこなせるのもFeloの強みです。従来の検索ツールやチャットAIの「あと一歩足りない」体験を補完する、“次世代型調査ツール”といえます。
Feloが注目されている理由
情報収集の現場では、「検索に時間がかかる」「情報はたくさんあるが取捨選択できない」といった悩みがつきものです。たとえば、Googleで検索すると、不要な情報や広告が混在するし、ChatGPTでも出典が表示されることはあるものの、すべての回答で信頼できる情報源が一貫して明示されるわけではありません。
Feloは、この“隙間”を埋める存在です。信頼できる情報を、分かりやすく、しかも素早く入手できることが大きな強みとなっています。Feloは検索結果に出典URLや参照元を標準で明記するので、ビジネスや調査業務でも根拠のある情報として活用できます。(もちろん完璧ではないですが)
Web/SNS/論文/ニュース/YouTube/PDF などから検索対象を選べる「フォーカス機能」で、目的に合わせてノイズを最小限に抑えられる点も魅力です。
検索後の整理・アウトプット機能も充実しています。調査結果をそのままマインドマップやスライド資料(PPT形式)として自動出力できるため、「調べたあとに手が止まる」こともありません。
こうした 「構造化された答え」と「すぐ使える成果物」をワンクリックで得られる体験こそが、Feloが実務の現場で支持される理由です。
Feloの主な機能と用途
実務で役立つ、代表的な機能を紹介します。
フォーカス検索(情報源を絞った検索)
検索時にWeb、SNS、学術論文、ニュース、YouTube、PDFドキュメントなど多種多様なの情報ソースから対象を選択でき、ノイズを抑えた検索が可能です。たとえば、論文だけに絞ってエビデンスを探したり、SNSだけでトレンドを分析したりと、目的に応じた深掘りができます。
用途:
・信頼性の高いデータソースに限定したリサーチ
・トレンド分析、世論調査、炎上リスクのモニタリング
・学術論文や政策資料に基づいた企画書づくり
マインドマップの自動生成
検索結果をもとに、キーワード間の関係性を視覚的に整理したマインドマップをワンクリックで出力できます。複雑なトピックの構造を一目で理解でき、上司やチームへの共有にも便利です。
用途:
・新規テーマの全体像整理やアイデア発散
・プロジェクトの構造設計や説明資料への転用
・会議・ブレスト用のビジュアル資料作成
プレゼン資料(PPT)の自動生成
検索クエリや質問内容に対する要点やトピックの背景、統計、事例などを自動で抽出し、PPT形式のスライドとして出力できます。内容は後から編集可能で、企画書やレポート作成の時間を大幅に短縮できます。
用途:
・社内提案資料、上司報告用スライドのたたき台作成
・マーケティング施策の報告・共有資料作成
・調査結果のアウトプットを即座に「見える化」
多言語対応と翻訳要約
日本語で質問するだけで、英語や他言語の情報源からも内容を自動翻訳・要約します。海外の論文や事例調査も、言語の壁を感じることなく活用できます。
用途:
・海外のトレンドや事例のリサーチ
・多国籍チームやグローバル案件向けの情報収集
・海外発の先行事例を取り入れた企画立案
Felo Chat・Felo Voice(チャット・音声対話)
ChatGPTやClaudeなど複数のAIモデルとチャット形式で対話できる「Felo Chat」や、音声だけでAI検索ができるiOSアプリ「Felo Voice」なども用意されています。
用途:
・アイデア出しやプロンプトベースの思考整理
・移動中や手が離せないときの音声検索
・検索条件や意図を自然言語で試行錯誤しながら調整
Feloの使い方
Feloは高機能ながら操作がシンプルで、はじめてのユーザーでも直感的に使える設計になっています。基本的な使い方は、次の3ステップです。
ステップ1:質問やキーワードを入力する
検索ボックスに、調べたい内容を自然な日本語で入力します。文章で尋ねてもいいし、キーワードだけでもOKです。
「YouTube要約」「株式分析」「マインドマップ作成」「企業分析」は仕事で即使えそうですね。「占い」がなぜここに? と首を傾げましたが、面白い機能かもしれません。
ステップ2:情報ソースを選ぶ(フォーカス機能)
検索前に「フォーカス」設定を使えば、対象ソースをWeb・SNS・論文などから選択できます。NotebookLMのように「ドキュメント指定する」こともできるようです。
「Web検索」をクリックすると、以下のように展開します。
ためしに、SNS検索で「備蓄米 価格」について調べてみましょう。
キーワードだけを入れてみました。
「回答+ソース+追加質問の提案」というセットはGensparkに似ています。参照ソースもありますし、「画像」や「動画」タブで回答の種類を切り替えることも可能です。
ステップ3:出力形式を選ぶ
結果は「エクスポート」からPDF、Word、Markdown形式で出力でき、NotionやGoogle ドライブへの保存もOKです。
さらに、右下の共有メニュー経由で、各種SNS用のリンクやQRコードをコピーできるだけでなく、ポスターまで作ってくれます。(しかもスタイルも選べる)
時間をかけていた情報収集と資料作成が、「聞く・絞る・出力する」の3ステップで劇的に効率化できます。至れり尽くせりですね。
検索体験の比較(Felo vs ChatGPT)
「たしかに機能は充実しているけど、ChatGPTでも十分なのでは?」と思うかもしれません。しかし、使い比べると、Feloならではのメリットを実感できるはずです。
出典表示と情報の信頼性
ChatGPTの有料プランでは、検索機能を有効にすることで外部の情報に基づいた回答が得られ、出典リンクが付くこともあります。ただし、出典が常に表示されるわけではなく、表示の有無や内容にはばらつきがあります。また、どの情報源を使うかをユーザーは明示的に指定できません。
「検索と要約」に特化して設計されたFeloは、検索結果にはすべて参照元のURLが明示され、どの文献やWebサイトをもとに要約が作成されたのかも一目瞭然です。裏付けが必要な調査やレポート作成のシーンでは、Feloのほうがより高い信頼性と実用性を備えていると言えます。
たとえば、Felo Agent を開くと様々な機能が表示されます。
「事実確認」を選んで、こう質問してみました。
2025年5月28日時点、備蓄米の店頭価格はキロ2,000〜2,990円あたりに設定されていることが多いそうだが、実際の店頭ではそれ以上の価格帯を見かけることが多い印象だ。その情報は正しいのか?
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すると、125件のソースをチェックしたうえで、Verification(検証)を二段階で行い、Comprehensive Conclusion(包括的結論)をまとめてくれました。
Cross-Verification(交差検証:情報や主張の正しさを確認するために、複数の独立した情報源を使って照合・確認する手法のこと)までしてくれています。
ChatGPTのように全方位的な回答ではなく、こちらの目的に合わせてノイズを減らした精度の高い検索をしてくれるのがありがたいです。調べることについては、ChatGPTも優秀ですが、特化型のFeloに軍配が上がります。
実務に直結するアウトプット形式
ChatGPT もコード実行環境や外部プラグインを組み合わせれば、生成したテキストをPDF に書き出したり、PPTファイルを作成できます。ただし、標準のチャット機能では「回答をそのままスライド化・マインドマップ化してダウンロードする」ボタンは用意されておらず、ユーザー側で追加の手順(コードを書いて実行する/専用プラグインを導入する/外部サービスに渡す)が必要です。
一方 Felo は、検索結果画面の「スライド作成」「マインドマップ生成」ボタンをクリックするだけで即座に PPTX や画像付きマインドマップを出力でき、“ワンクリックで構造化アウトプットが完成する” という体験がデフォルトで備わっています。
まとめると、
- ChatGPT:フリースタイルの会話型AI
- Felo:目的に合わせて検索・整理・出力までを一貫して支援する業務特化型AI
と言えます。
Feloの出典表示と事実確認の仕組み
生成AIを使う上で多くの方が感じるのが、「この情報、本当に正しいのか?」という不安です。特にビジネス用途では、誤情報や根拠の不明確な内容をもとに資料を作ってしまうリスクは避けたいものです。Feloは、こうした課題に対して出典の明示と情報のトレーサビリティで答えを出しています。
出典URLの明示で“情報の裏取り”が可能
Feloの検索結果には、各回答に関連する情報源のURLが明示されます。たとえば「〇〇に関する海外の事例を調べたい」といった場面でも、どのWebサイトや論文をもとに要約されたのかを確認できます。
※英語力がない場合、英文ソースを自力でどこまで裏取りできるのか?という現実的な問題は残りますが
信頼性の高い情報源を優先的に抽出
Feloは、「AIに任せる」というよりは、「AIと一緒に確認する」という姿勢で設計されています。検索アルゴリズムは、公的機関・学術論文・一次情報に近い記事を優先的に評価して出力する設計になっており、誤情報のリスクを抑えています。また、AIが自動生成した内容であっても、「信頼性に注意」と注記されるケースもあります。
Feloの料金プラン
Feloは無料プランで気軽に試せます。ログインしなくても検索自体は使えますが、検索履歴や生成したスライドなどのログを後から確認・再利用したい場合は、無料アカウントを登録しておきましょう。履歴が保存され、デバイス間でも同期できるので便利です。
機能・項目 | スタンダード(無料) | プロフェッショナル |
通常AI検索 | 無制限 | 無制限 |
プロフェッショナル検索 | 1 日 5 回まで | 1 日 300 回まで |
高精度モデルの利用(GPT-4 o1/Claude 3.5 Sonnet など) | × 利用不可 | ○ 利用可能 |
回答の深掘り機能 | × | ○ |
ChatGPT・Claude などの代替としてのモデル切替 | × | ○ |
スライド/マインドマップ生成 | ○(機能制限なし) | ○(制限なし・高速) |
Feloは無料プランでも通常のAI検索が無制限に使えるうえ、1日5回までの深度検索やスライド・マインドマップ生成機能も試せるため、ライトな業務用途なら十分に実用的です。
本格的に活用したい場合は、月額2,099円(税込)/年額換算1,750円×12か月のプロフェッショナルプランに切り替えると、プロフェッショナル検索が1日300回に拡張され、高精度モデル(GPT-4 o1やClaude 3.5など)の利用も可能になります。
※補足:「通常AI検索」と「プロフェッショナル検索」の違い
- 通常AI検索
- 質問に対して素早くシンプルな答えを返すモード
- 主に関連情報の要約を中心に、短時間で概要をつかみたいときに適している
- プロフェッショナル検索
- より深く丁寧に調べたいときに使うモード
- 複数の信頼性の高い情報源をもとに、多角的な視点で分析された回答を返す
まずは無料プランで操作感と業務フローへの適合度を確かめ、必要に応じて有料プランへステップアップするのがおすすめです。
Feloはどんな人に向いているか?
「情報を探して、まとめて、誰かに伝える」業務に日々取り組んでいるビジネスパーソンなら誰でも使ってほしいですが、特に以下の課題を感じている人にオススメしたいです。
ノイズの多い検索結果に疲れている人
Googleで大量のリンクを開く手間に悩んでいる方も、Feloなら出典付き・要約済みの情報を1画面で提示してくれるので、「結局何を見ればいいのか」がすぐに分かります。
ChatGPTの回答に「裏付け」が欲しいと感じる人
ChatGPTで便利に生成できても、「それってどこ情報?」と不安に思ったことがある方には、出典URL明示機能があるFeloが安心です。
海外の情報もチェックしたいが英語が苦手な人
日本語での入力に対し、英語圏や他国語の情報を翻訳・要約して返してくれるため、語学力に関係なくグローバルな情報にアクセスできます。
プレゼンや報告書を短時間で作りたい人
検索した内容をそのままPPT形式のスライドやマインドマップとして出力できるので、調べる・まとめる・伝える時間を大きく短縮できます。
“調べる・整理する・伝える” に労力をかけている人ほど、効果を実感してもらえると思います。
実践例:Feloでできるビジネス活用ケース
ビジネス用途として、パッと思いつくのはこのあたりでしょうか。
- トレンドワードのリサーチ
- SNS/ニュース/ブログを横断検索 → 読者関心の傾向をマインドマップで整理
- コンテンツ企画やSEO戦略に
- 業界分析レポート
- マインドマップ生成 → 要点整理 → スライド出力 → 30分で報告資料完成
- 定例会議や経営層向けの簡易インプットに
- 競合他社の動向調査
- 企業名でニュース/SNS検索 → 出典付きで概要を要約 → スライド化してチーム共有
- 営業・企画会議での準備資料に
- 海外トレンドの把握
- 英語キーワードで検索 → 日本語に自動翻訳・要約 → スライド出力
- 海外のAI/テック動向などを社内で共有する際に
- 営業提案の下調べ
- 業種・課題ワードで調査 → 類似事例や導入効果をまとめたスライド作成
- 提案書の裏付け資料に活用
例として「トランプ関税の日本への影響」をSNS/ニュース/ブログを横断検索し、読者関心の傾向をマインドマップで整理してみましょう。
「SNS検索」の結果
○ 経済成長の減速
■ トランプ関税は、日本の経済成長を最大で約2%押し下げる可能性がある。
特に、自動車産業への影響が大きく、トヨタなどの日本の自動車メーカーは、
関税によって年間20%の利益予測を削減する見込み。
○ 物価上昇と生活の厳しさ
■ 調査によると、73%の人々が物価が上がると予想しており、
57%が生活が苦しくなると感じている。
経済対策として、消費税の減税や公共料金の引き下げを望む声が多い。
○ 企業への直接的な影響
■ 約10%の日本企業がトランプの関税措置によって影響を受けていると
報告されている。自動車や食品業界は高い関税の影響を受けており、
企業の利益や価格設定に直接的な影響を及ぼしている。
● 対策と今後の展望
○ 日本政府は、トランプ関税の影響を緩和するために、約63億ドルを投じる計画を
立てている。米国との貿易交渉を通じて関税の引き下げを目指す動きも見られる。
● つまり?
○ トランプ関税は、日本経済にとって深刻な脅威となっており、
特に自動車産業や消費者物価に対する影響が顕著。
今後の経済政策や国際交渉が、これらの影響をどのように緩和できるかが重要な課題と
なる。
次に「市場動向調査レポート」で同様に質問すると、このようなステップを自動生成します。「実行」を押すだけで、レポートがみるみる出来上がります。
長文なのですべて紹介はしませんが、「トランプ関税が日本の消費者行動と選好に与える影響」を抜粋してみます。
○ 1. 価格上昇による購買行動の変化
■ トランプ関税の導入により、輸入品の価格が上昇している。
特に、米国からの輸入品に対する関税が高く設定されることで、
消費者はこれらの商品の価格上昇を直接的に感じることになる。
例えば、食品や日用品の価格が上昇することで、消費者はこれらの商品の購入を
控える傾向が強まると予想される。
○ 2. 購入選好の変化
■ 関税による価格上昇は、消費者の購入選好にも影響を与える。
高価格の商品に対しては、消費者がより安価な代替品を選ぶようになるため、
特に輸入品に依存している商品群の需要が減少する可能性がある。
調査によると、消費者の76%が関税に対する対応として、
セールやクーポンの利用、輸入品の購入削減を考えている。
○ 3. 消費者の不安感の増加
■ 生活コストが上昇することに対する不安感が高まっている。
多くの消費者が「生活が苦しくなる」と感じており、これが消費行動に影響を
与える要因となる。
賃上げの期待が減少する中で、消費者は支出を抑える傾向が強まる。
● 消費者選好の変化
○ 1. 国内製品へのシフト
■ 関税による輸入品の価格上昇は、消費者が国内製品を選好する動機付けとなる
可能性がある。
価格が上昇した輸入品に対して、同等の品質を持つ国内製品が選ばれることが
増えるかも。
国内産業の活性化が期待される一方で、消費者は選択肢が限られることに不満を
感じる可能性もある。
○ 2. ブランド選好の変化
■ 消費者は、価格だけでなく、ブランドや品質にも敏感。
関税による価格上昇が続く中で、消費者はよりコストパフォーマンスの良い
ブランドを選ぶようになる。
輸入品の中でも高価格帯の商品は、消費者の選好から外れる可能性がある。
● つまり?
○ 価格上昇による購買行動の変化、購入選好の変化、消費者の不安感の増加が相互に
作用し、 国内製品へのシフトやブランド選好の変化が見られる。
今後の経済状況や政策の変化によってさらに変動する可能性がある。
なるほど……理解が深まってきました。
次に、上記回答をマインドマップに変換してみます。
かかった時間はほんの数分……圧倒的な調査能力をまざまざと見せつけられ、筆者も呆気にとられております。
まとめ
Googleのようなキーワード検索では得られない構造化された要約、ChatGPTでは不十分だった出典の明示と信頼性の担保(完璧ではないものの)、そして資料出力に直結するスライド・マインドマップ生成──これらを全て備えたFeloは、従来のツールの“隙間”を埋めるだけでなく、今後の検索のあり方を一変させるのではないか?と感じています。
「何を調べればいいかは分かっているが、その結果をどう形にするかに時間がかかる」と感じているビジネスパーソンにとって、Feloは単なる検索ツールではなく、“次の一手”を最短で導く相棒となるはず。情報収集や資料作成に課題を感じているなら、ぜひFeloを試してみてください。
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