『AIで集客する仕組み』を読みました~AI検索時代の対策を、やさしく整理できる一冊~

AI検索の基礎知識
  1. AI×SEO
  2. AI検索の基礎知識
  3. 『AIで集客する仕組み』を読みました~AI検索時代の対策を、やさしく整理できる一冊~
白砂ゆき子 著者:Webマーケティング シニアコンサルタント/白砂ゆき子

住太陽さんの新刊『AIで集客する仕組み ~クリックされない時代に選ばれるAI検索のセオリー~』を読ませていただきました。

AI検索、AIO、GEO、LLMO……といった言葉を見かける機会が増え、「結局、何から考えればいいのだろう?」と感じている方も多いのではないでしょうか。

本書は、そうしたAI検索時代の集客について、検索エンジンの基本から、ブランディング評判づくり事例ページAI検索で参照されるための考え方までを、かなりわかりやすく整理した一冊です。

専門用語で難しく語るというよりも、「検索エンジンは何を見ているのか」「小さな会社がどう見つけてもらうのか」「AIにおすすめされるには、日ごろ何を積み重ねるべきなのか」を、順番に理解できる内容でした。

これからAI検索時代のSEOについて学びたい方、とくに中小企業のWeb集客担当者や、マーケティングに関わり始めたばかりの方には、とても読みやすい本だと思います。気になっている方は、本コラムを参考にしていただければと思います。

著者の住太陽さんについて

著者の住太陽さんは、SEOの黎明期からこの領域に携わってこられた、国内SEO業界の先駆者の一人です。

Faber Compayのオウンドメディア「ミエルカマーケティングジャーナル」でも、インタビューコーナーの「知の探索」に登場いただいたことがあります。その記事では、住さんが1999年からSEOに従事し、2002年に日本初のSEO解説書『アクセスアップのためのSEO ロボット型検索エンジン最適化』を出版したことが紹介されています。

※関連記事:「知の探索」住太陽 氏の登場回 |ミエルカマーケティングジャーナル

また、住さんが運営されている「ボーディーSEO」では、中小企業を対象に、SEOを自分で実施する方法がわかりやすく解説されています。

個人的にも、住さんの発信は長く拝見しており、SEOの技術だけでなく「なぜそれをやるのか」「誰に見つけてもらうためなのか」という本質的な視点を大切にされている方だと感じています。

今回の本も、単にAI検索のテクニックを並べたものではなく、検索エンジン、ユーザー、企業の評判や信頼をどうつなげて考えるか、という住さんらしい視点が随所に感じられました。

こんな人におすすめです

本書は、特に次のような方に向いていると思います。

  • 中小企業でWeb集客を担当している方
  • 最近マーケティング部門に配属された方
  • AI検索時代のSEOについて、まず全体像をつかみたい方
  • 自社サイトや自社ブランドを、Googgleなどの検索やAI検索で見つけてもらいたい方

一方で、大規模サイトのSEOを長年担当しており、テクニカルSEOやAI検索対策の個別論点を深く掘り下げたい方は、「入門から全体像を整理する一冊」として読むのがよさそうです。

AI検索対策を「新しい特殊な施策」としてではなく、これまでのSEOやブランドづくり、評判形成の延長線上で整理し直すという意味では、経験者にとっても頭の整理になる一冊だと思います。

この本でわかること&感想

本書では、AI検索時代の集客について、次のような内容が扱われています。

  • 検索エンジンは何を評価しているのか
  • リンク、指名検索、言及、評判などがなぜ重要なのか
  • 小さな会社がブランドとして認識されるために何をすべきか
  • 検索結果に出るページをどう作るか
  • 検索意図をどう分類し、ページに落とし込むか
  • 事例ページやインタビューシートをどう活用するか
  • AI検索でおすすめされるために必要な情報源の考え方
  • AIに参照されやすいページを作るための基本
  • SNS、ニュース、被リンク、専門メディアなど外部評価の重要性

目次からもわかる通り、本書は「AI検索の裏技集」というより、検索エンジンとAI検索の両方に通じる、かなり本質的な内容になっています。 

ここからは、私が本書を読んで感じたことをまとめます。

難しい専門用語なしで、AI検索時代の施策が理解しやすい

まず印象的だったのは、専門用語が出てきても置いていかれる感じが少なく、とても読みやすいことです。

AI検索やSEOの話は、どうしても専門用語が多くなりがちですが、本書では難しい言葉をできるだけかみ砕いて説明されています。

たとえば、SEOでよく出てくる「被リンク」についても、単に専門用語として説明するのではなく、「ほかのサイトからおすすめされている」状態として捉えるとわかりやすい、といった形で解説されています。

こうした言い換えが随所にあるため、SEOをこれから学ぶ方でも、検索エンジンが何を評価しているのかを自然に理解しやすい内容になっています。

リアルな事例や具体例が差し込まれていて、理解しやすい

AI検索対策というと抽象的な話になりがちですが、本書では「地域や業界を味方につけて知名度を上げる」「大手メディアが取り上げたくなるニュースバリューをつくる」といった施策が、地方の中小企業の例などを交えながら紹介されています。

また、事例ページの作成方法では、インタビューシートのひな型も掲載されており、「なるほど、こうやって情報を集めればいいのか」と実務に落とし込みやすい内容になっています。

単なる考え方の解説にとどまらず、具体的に何をすればよいのかイメージしやすい点も本書の価値だと感じます。

SEOからAI検索対策まで、幅広い基礎知識をカバーしている

本書の良いところは、AI検索だけを切り出して語っていない点だと思います。

AI検索の回答で取り上げられるためには、結局のところ、自社や商品、サービスが信頼できる存在として認識されている必要があります。そのためには、検索結果に出るページを整えることも大切ですし、外部からの言及や評判を増やすことも大切です。

つまり、AI検索対策は突然出てきたまったく新しい施策ではなく、これまでのSEO、広報、コンテンツマーケティング、ブランドづくりの延長線上にあるものとして考える必要があります。

本書では、そのつながりが初心者でもわかりやすく整理されています。

「AI検索で紹介されるにはどうすればいいのか」と考える前に、まずは自社の情報がきちんと整理されているか。信頼できる情報源として見つけられる状態になっているか。顧客や専門家、メディアからの評価が積み上がっているか。

そうした基本に立ち返らせてくれる本でした。

AI検索時代に、まず何をすべきかを整理できる一冊

AI検索の登場によって、検索結果からサイトへクリックされる機会は、今後さらに変化していくと考えられます。

これまでのように「検索順位を上げて、クリックしてもらう」だけではなく、AIの回答の中でどのように扱われるか、どの情報源として参照されるか、自社や商品がどのように認識されるかが重要になっていきます。

ただ、本書を読むと、やるべきことがまったく別物になるわけではないと感じます。

  • 自社にしか出せない情報を発信すること
  • 顧客の声や事例を丁寧に届けること
  • 専門性や信頼性が伝わるページを作ること
  • 外部からの評価や言及を積み重ねること

本書は、そうした基本を、AI検索時代の文脈で整理し直してくれる一冊です。

あとがき

SEOをこれから学ぶ方にも、AI検索への対応を考え始めた企業担当者にも、まず手に取ってみてほしい本だと思いました。また、実際に施策を始めてからも、基本に立ち返るために手もとに置いておきたい一冊です。ご興味がある方は、こちらから詳細をご確認ください。

本書の購入はこちら

※関連記事:
AI検索対応を急ぐ必要がない4つの理由と、いま考えるべき2つのポイント(著:辻 正浩)
AIO(AI検索最適化)とは?具体的な対策・SEOやLLMOとの違い(著:白砂 ゆき子)

本記事の著者
白砂ゆき子
白砂ゆき子
Webマーケティング シニアコンサルタント