
急速に変化を続けるAI検索関連の情報について、重要なトピックをお届けします。
今回は、次の3つです。
- Google、モバイルでAI OverviewsからAI Modeへのシームレス遷移をグローバル展開
- 生成AI検索からオプトアウトする仕組みをGoogleが検討開始
- 検索順位の概念が消える?AI検索で追う新指標「可視性パーセンテージ」とは?
※本記事は、当社のYouTube動画「【SEO激変】AI モード強制移行が始まった|検索順位の概念が消える?」の内容をもとに作成しました。
▼動画で見たい方はこちらからご覧ください
動画の出演者
Google・モバイルでAI OverviewsからAI Modeへのシームレス遷移をグローバル展開
2025年の12月から一部ユーザー向けにテストが行われていた機能が、グローバルで正式に展開されました。これは、通常の検索でAI Overviews(AIによる概要)が表示された際、「もっと見る」ボタンをタップすると、そのままAI Mode(AIモード)へ瞬時に切り替わるというものです。

従来は「もっと見る」を押しても、通常のウェブ検索画面に留まり、AI Overviewsの下にオーガニック検索結果が並んでいました。しかし新仕様では、ボタンをタップした瞬間にAI Modeの画面へ遷移し、オーガニック検索結果は画面から消えます。
遷移がとてもスムーズなため、ユーザーは画面が切り替わったことに気づかないかもしれません。
AI Mode上には、続けて質問できるフォローアップ入力欄のみが表示されます。知りたい情報が満足いく形で得られれば、ユーザーはそこで完結するでしょう。オーガニック検索に戻って他のページを閲覧するユーザーは、今後さらに減少することが予想されます。
※関連記事
・Google検索「AIモード」の機能・使い方、SEOへの影響
・Google検索「AI Overviews」とは?機能や影響・SGEとの違い
SEOへの影響は?
Googleは、この変更の理由として、テスト段階でのユーザー評判の良さを挙げています。
従来のAI Overviewsにはフォローアップ質問ができないという制約がありました。今回の変更でAI Modeへシームレスに遷移できるようになったことで、「ユーザーがより深く探求し続けられる環境が整う」というのが、Googleの説明です。
しかし、SEO担当者にとってはゼロクリック問題の加速につながる懸念があります。AI Modeにユーザーが慣れていけば、その評価はさらに高まり、従来型のウェブサイトへの流入が減少していく可能性があります。
※関連記事:毎週SEOニュースを更新|【2026年最新】SEOとは?優先度の高い10のSEO対策
AI OverviewsのバックエンドモデルがGemini 3に
また、このタイミングでAI OverviewsのバックエンドモデルがGemini 3に切り替わりました。バックエンドモデルが変わると、AI Overviews内で参照・表示されるWebコンテンツにも影響が出る可能性があります。GEOやLLMOの担当者は、変化がないか確認しておくとよいでしょう。
※関連記事:
・LLMOとは? マーケに活かす5つの対策をわかりやすく解説
・GEOとは? AI検索時代のSEO戦略と実践4ステップ【有識者が解説】
・AIOとは?AI検索最適化とSEOの違い・やるべきこと
なお、現時点(2026年3月)では、この機能はモバイル検索のみが対象です。デスクトップ・PC検索への導入はまだ行われていません。
自社のLLMO(GEO)状況を診断したい
▼
GoogleがAI Mode・AI Overviewsからのオプトアウトの検討を開始
Googleは、WebサイトのコンテンツをAI OverviewsやAI Modeに表示させない、またはAIのトレーニングデータに使わせないといった、オプトアウトの仕組みの検討を開始したと発表しました。

背景は、英国競争市場庁の規制圧力
きっかけは、イギリスの競争市場庁(CMA:Competition and Markets Authority、日本の公正取引委員会に相当)による規制です。
Googleはイギリス国内の一般検索クエリの約90%を占めており、20万社以上の英国企業が検索広告に年間100億ポンド(約2兆1千億円)を投じています。CMAはこうした市場独占を問題視し、規制の一環として、オプトアウト機能の提供を求めました。

パブリッシャーはどう対応できる?
現在も、Google-Extended(※)をrobots.txtで制御し、AIの学習を拒否することは可能です。
※Google Extended:Googleの生成AIがWebページをトレーニングデータとして利用することを制御するときに指定するユーザーエージェント
ただし、AI OverviewsやAI Modeだけをピンポイントで除外するのは現状難しい状況です。既存のnosnippetなどスニペット制御の仕組みは検索全体に作用するため、AI Overviewsのみ制御しようとすると、通常の検索スニペットにも影響が出てしまいます。
Googleが今回検討しているのは、こうした課題を解消するAI Overviews・AI Mode専用のより細かい制御の仕組みです。ただし、あくまでも現時点では「検討」段階であり、実装を疑問視する見方もあります。
なお、業界全体でもrobots.txtを活用したオープンな規格の策定が進んでおり、ページ単位でAI学習への利用可否を指定できる仕組みの整備が検討されています。
AI検索の学習を受け入れる?受け入れない?

Search Engine Roundtable(アメリカのSEOなどに特化した最新ニュースサイト)が行ったアンケートによれば、AI検索の学習を制御すると答えたのは33%、制御しないが42%、未定が25%と、判断がわかれています。
大手メディアやパブリッシャーは制御を望む傾向が強い一方、個人ブログ運営者はあまり気にしないという温度差が見られます。サイトの規模やジャンルによって判断は異なるようです。
※関連記事
・AI検索対応 急ぐ必要がない4つの理由と今考えるべき課題
ミエルカGEOで自社のAI表示状況を見てみる
検索順位の概念が消える?AI検索の新指標「可視性パーセンテージ」とは?
シアトルのスタートアップ、SparkToroとGumshoe AIが共同で実施した調査が、AIの引用・推薦トラッキングの信頼性に疑問を投げかけています。「AI検索での順位はほぼ意味をなさない」というのです。

ChatGPTやClaude、GoogleのAI機能などに対して同一のプロンプトを繰り返し入力すると、表示されるブランドのリストと順序はほぼ毎回異なります。具体的には以下のとおりです。
- 同じブランドリストが2回表示される確率:100分の1未満
- 同じブランドリスト、かつ同じ順序で表示される確率:1,000分の1未満
SEOに慣れたマーケターは「検索順位」という概念に親しんでいますが、AI検索においては順位を追うことにほぼ意味はない、というのがこの調査の結論です。

※関連記事
・GEOとは? AI検索時代のSEO戦略と実践4ステップ【有識者が解説】
・AI検索の登場で変化した『これまでのSEOの定石』Marcus Tober氏に独占インタビュー【SMX Advance Europe】
AI検索の新指標「可視性パーセンテージ」
では、何を計測すればよいのでしょうか。
SparkToroを創業し、デジタルマーケターとしても著名なランド・フィッシュキン氏が提案するのが、「可視性パーセンテージ(ビジビリティパーセンテージ)」という考え方です。
同一プロンプトを50〜100回繰り返し入力し、「何位に出たか」ではなく「何回ブランドとして表示されたか」をパーセンテージで計測します。

たとえば、「日本でおすすめのSEO代行を教えてください」というプロンプトを100回入力し、60回ブランド名が表示された場合、可視性パーセンテージは60%です。順位は問いません。
計測方法を公開していないツールには注意
ランド・フィッシュキン氏はさらに、「計測方法や検証可能なデータを公表していないトラッキングツールベンダーは避けるべき」と明言しています。
裏を返せば、計測方法を透明性をもって公開し、可視性パーセンテージを提示できるツールは信頼性が高いということです。

※関連記事
・【深圳SEOカンファレンスレポート】AIでSEOは終わるのか?Gemini統合後のGoogle検索と、Z世代が変える未来
・ChatGPTはGoogleを参照していた?AI検索の真実をAleyda Solis氏が語る
まとめ:AI検索時代に向けて、確認したいこと
AI検索への移行が着実に進んでいますが、SEOの基本的な考え方は変わりません。良質なコンテンツを作り、ユーザーの意図に応えるという原則は、AI検索においても変わらず有効です。
一方で、AI検索という新たなフィールドが加わったことで、確認すべき指標や取り組むことは確実に増えています。今回取り上げた3つのトピックを踏まえ、以下の点を整理しておきましょう。
- AI Overviewsからのオーガニック流入が減少する可能性を踏まえながら、コンテンツ戦略を設計する
- AI検索に対するオプトアウトの仕組みが整備された際の対応方針を決めておく
- AI検索の指標の1つとして、可視性パーセンテージを知っておく
AI検索での露出度を計測したい、施策として取り組むか検討したい方はぜひお気軽に当社へご相談ください。
・LLMO対策を専門家に相談したい▶︎LLMO(GEO/AI検索/AIO)対策コンサルティング (30分無料)
・LLMOツールを試してみたい▶︎LLMO(GEO/AI検索/AIO) 支援ツール「ミエルカGEO」(無料お試し実施中)