SEOとは、「Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)」の略で、読み方は「エスイーオー」です。SEO対策とは、自社のWebサイトがGoogleなどの検索結果で上位表示することを目指すマーケティング手法のことです。
「難しそう」「AI検索が普及した今も意味あるの?」と疑問をもつ方もいると思いますが、上位表示されれば多くの人にサイトを見つけてもらいやすくなり、アクセス数や問い合わせ、資料請求といった成果につながるのは間違いありません。
本記事は初心者さんでも実践できるよう、AI検索時代も通用するSEOの基本と、実際のやり方、優先施策まで解説します。

目次
SEOとは?
SEO(エスイーオー)とはSearch Engine Optimizationの略で、訳は〝検索エンジン最適化〟。SEO対策とは、自社サイトが検索エンジンで上位表示するよう目指し、流入数の増加や認知度の向上を指す言葉です。特に資格が必要なマーケティング手法ではなく、高額な費用がかかるわけでもありません。真摯に取り組む姿勢があれば、成果をだしやすい取り組みではあります。
※正しい日本語の観点だと「SEO対策」は、厳密にはおかしな表現です。なぜなら、SEO対策とは訳すと「検索エンジン最適化対策」となり、Googleなどの検索エンジン側が、良い検索結果になるよう講じるものとなるからです。そのため当社は基本的にSEO施策と呼んでいますが、本記事では浸透しているSEO対策も併用します。意味は同じなのでご了承ください。
SEOで大事な基本のこと・AI検索時代も役立つGoogleのガイド
国内シェア80%を誇る検索エンジン・Googleは時代とともに進化しています。たとえば2024年は「AI Overviews(AIによる概要)」が実装され、ユーザーが検索したキーワードに対する返答はAIで自動生成され、概要文として検索結果の上部に表示されるようになりました。続く2025年には「AI MODE(AIモード)」が日本のGoogleに導入。対話形式の検索もできるようになりました。
これらの進化によって、「SEOは死んだの?」と一部のマーケターから不安の声が出るようになりましたが、答えはNOと言えるでしょう。2026年 Googleは「AI検索のためのベストプラクティス」を発表しましたが、AI検索で重視されていることは、今までのSEOで有効とされてきたこととほとんど同じだからです。
そんなGoogleがSEOのベストプラクティスとして重視していることは、有用で信頼性の高いユーザー第一のコンテンツを作成すること。
大昔は「タイトルにキーワードを詰め込む」「なんでも良いから、とにかく被リンクをつける」という検索エンジンを攻略する類のSEOが話題になりましたが、検索アルゴリズムやAIも進化している今、そんなものは無意味になっています。
Googleが創業して間もない頃から掲げている方針が、いよいよ現実になってきたと言えるでしょう。
Googleの方針・ガイド
これはGoogleの基本方針「Googleが掲げる10の事実」に書かれた有名な言葉です。
検索エンジンへ向けた最適化ではなく、その向こうにいる〝ユーザーに向けた最適化〟がGoogleの考え。AI検索時代といわれ始めた現在も、今後も、これは不変の正しいSEO対策になりつつあります。
Googleが公開しているドキュメントもご紹介しておきましょう。色々ありますが、SEOの基本を知るうえで必読の3つに絞ってピックアップ。初心者さんは、まず以下を読むことをおすすめします。
- Google 検索の基本事項(旧ウェブマスター向けガイドライン)
- GoogleがWebサイトを認識し、インデックスし、ランキングするプロセスをスムーズに行うために必要なことが網羅されています。やってはいけないNGなこともまとまっているので基本です。※参考文献📃→ Google 検索の基本事項
- 検索エンジン最適化(SEO)スターターガイド
- SEOを実践していく上では、こちらのスターターガイドも重要です。コンテンツや画像の最適化など基本がまとまっています。※参考文献📃→検索エンジン最適化(SEO)スターターガイド
- Google検索品質評価ガイドライン
- クオリティレイター(評価者)と呼ばれる検索結果を評価する人たちがチェックするためのマニュアルです。SEOで大切な、E-E-A-T(Experience-Expertise-Authoritativeness-Authoritativeness、Expertise、Authoritativeness、Trustの略であり、経験・専門性・権威性・信頼性を満たすというコンセプト)にも触れられています。※参考文献📃→Google検索品質評価ガイドライン
※関連記事:
・【動画解説】Google検索品質評価ガイドラインとは?SEOに携わる人は読むべき
・YMYLとは?SEOでEATが最も求められる領域となる対象ジャンル
・E-E-A-T(旧EAT)とは?SEOへの影響・Googleの評価基準
SEO対策とは3項目ある
では、実際にマーケティングとしてSEO対策をするなら何をするべきか?
大きくは以下の3つに分類できます。
| SEO対策の基本3項目・大まかなやること | ||||
|---|---|---|---|---|
| コンテンツ ▶︎ | 検索意図を満たす構成にする | 独自価値となる一次情報を入れる | 経験・専門性・権威性・信頼性を満たす | 読みやすい文章構造にする |
| 内部施策 ▶︎ | titleなど、検索結果に出る要素を最適化する | 内部リンクなどを設置し、わかりやすい構造のサイトにする | 表示速度を改善するなど、見やすく・使いやすくする | 構造化データなど、検索エンジンが理解しやすいサイト構造にする |
| 外部施策 ▶︎ | 有益な情報を載せ、外部サイトから引用されるようにする | 公式SNSなどでも情報発信する | 関連ポータルサイトなどへ登録する | 関連メディアと交流を深め、取り上げてもらう |
上記表のように3つに分類できるのがSEO対策です。細かい解説は、後述する「▼3項目を深掘りしよう」の段落で述べます。
なぜなら、1つずつ順にやらなきゃいけないわけではないからです。リソースも予算も限られている場合、いち早く成果につながることから着手したいですよね。まずは、即効性の高さという観点で、優先度の高い10の取り組みを紹介します。
まずはこれ◎ 即効性が期待できる[優先度の高いSEO施策10選]
今すぐできる・即効性も期待できる、そんなSEOの小技を知りたい方のために、短期で成果を上げやすいSEOの取り組みをピックアップしました。未着手の方はぜひ試してください。
| 優先度の高い10のSEO対策 | |
|---|---|
| 1. タイトル |
最重要かつ、すぐに手をつけられる。
※くわしくは「タイトルの付け方」記事で解説 |
| 2. メタディスクリプション |
SEO順位には直接影響しませんが、検索結果でのクリック率を左右する。 昨今は検索エンジンによって書き換えられる場合もありますが、設定推奨。
※くわしくは「ディスクリプションの付け方」記事で解説 |
| 3. リード文 |
ページ冒頭の文章のこと。リード文を含むファーストビューは、「ページ内で最も重要な箇所」と検索エンジンが捉えている可能性が高い場所。
|
| 4. 最新情報 |
情報の鮮度を保つことはSEOだけでなくAI検索への対応にも効果的。
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5. 共起語 (関連トピック) |
共起語を入れておけば良いというのは古いSEOだが、ユーザーの課題解決を助ける関連トピックは必ず記載を!
※くわしくは「共起語の扱い方」記事で解説 |
| 6. 内部リンク |
関連ページをつなぐことで、ユーザーにも検索エンジンにもサイト構造が伝わりやすくなる。とくに大事なページに対して設置を! 内部リンクが集中しているページは、検索エンジンに重視されやすい傾向にある。
※くわしくは「内部リンクの張り方3つのコツ」記事で解説 |
| 7. 競合調査 |
競合サイトを分析し、自社に不足している情報を補う。
※くわしくは「競合サイト分析の7ステップ」記事で解説 |
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8. ビジュアル (画像・図解) |
図解や画像は理解を助けるだけでなく、引用・共有されやすくなる。また、画像や動画検索からの流入も軽視できない。
※つくり方は「GenSparkで高精度AI画像を生成する方法」記事で解説 |
| 9. 外部リンク |
他サイトから紹介・引用されることは、サイトの信頼性向上につながる。メディアとパイプを繋ぎ、ダメもとで紹介をお願いしましょう!取材先や商品の仕入れ先、ライターさんなどに依頼するのもおすすめです。
※くわしくは「SEOにおける外部リンク増への取り組み」記事で解説 |
| 10. AIの活用 |
昨今のAIは効率化だけでなく、質向上に活用できるケースも少なくない。 以下の活用例を参考に、SEO施策を加速させよう。
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※参考:
・AI 生成コンテンツに関する Google 検索のガイダンス/Google検索セントラル
※関連記事:
・ChatGPTを活用したSEO記事ライティング方法
・無料で試せるAI文章作成ツールおすすめ7選
・無料で使えるAI文章校正ツールの比較4選
・AI文章はなぜ見抜かれるのか?|“バレない”ではなく“読まれる”文章に変える編集術
以上、まずは成果が出やすいSEO施策10を紹介しました。
基本のSEO対策となる3項目を深掘りしよう
それでは優先施策がわかったところで、改めて。そもそものSEO対策の基本3項目となる、コンテンツ・内部施策・外部施策の3つを解説しておきましょう。
コンテンツ(SEO)とは
SEO文脈でのコンテンツとは、検索ユーザーにとって有益な情報をページにまとめ、主に検索エンジン経由でWebサイトへ訪問してもらうための取り組みです。ブログのような記事や、オウンドメディアを運営することだけではありません。
製品・サービス配下のページにFAQ(質問集)などのページを設置し、購入・契約直前の悩みを持ったユーザーを着地させるなど、さまざまな方法があります。
検索クエリ(≒ユーザーが検索窓に入力するキーワード)を決め、その検索意図を調査して、ユーザーが知りたいことに答えを返すような構成でつくりましょう。検索クエリは大きく次の3つに分かれ、コンテンツとの相性が良いのは以下表の1番上「情報収集型」です。knowクエリとも呼ばれます。
| 検索クエリの分類 | 検索意図 | キーワード例 |
|---|---|---|
| 情報収集型 | 知りたいことがある |
|
| 案内型 | 行きたいサイトがある |
|
| 取引型 | 買いたいものがある |
|
情報収集型のキーワード例にあるように、「〇〇とは」「〇〇 やり方」「おすすめ〇〇」などが、コンテンツSEOで取り組むべきテーマです。Googleで検索されているほとんどのクエリが、この情報収集型です。
文字だけでなく、本記事のように表や図解、箇条書きを使い、わかりやすくつくるのがおすすめ。上位表示できないようなら、何がユーザーの意図に沿っていないのか?上位表示されているコンテンツとの違いを見たり、ヒートマップなどで分析してリライトしましょう。
※くわしい記事:
・コンテンツSEOとは?基本対策・費用対効果や事例
・リライトとは? SEOにおける記事の改善手順・優先度・リスク【体験事例】
内部施策(内部SEO、内部対策)とは
SEO対策における”内部施策”は、サイト構造・サイト設計やそれらにまつわる内部リンクの設計、タイトルタグ、メタタグ(特にメタ ディスクリプション)、見出し(hタグ)の調整、パンくずリストの最適化、構造化データのマークアップ、目次などWebサイトのHTML上での最適化を図るものです。

robots.txtやサイトマップの扱いといったWebサイト管理に近いところから、コアウェブバイタルに関連するようなユーザビリティの改善もここに含まれます。最適化されていることに越したことはありませんが、大半のWebサイトではこの内部タグ調整だけで大きなSEO成果を出すことは難しいと言えます。なぜなら検索エンジンはだいぶ性能がよくなってきていて、多少のタグの不備はSEO上関係がなくなっているからです。
ただ一部のポータルサイト、メディアサイト、ECサイトなどの大規模サイト・DB型サイトにおいては「テクニカルSEO」とも呼ばれる領域で、重要なSEO対策になってくるでしょう。サブドメインやサブディレクトリにおけるSEOでも同様です。
※SEO内部対策の記事一覧:ミエルカの内部SEO対策情報
※SEO内部施策の参考事例:内部設計とUI/UXを見直して成果を出したバイク王&カンパニーさま
またドメイン年齢(中古・新規ドメイン)や、WebページのURLの生成方法や301リダイレクトによるページ移転もある程度理解しておきたいところ。URL構造は社内やチームでルールを共有しておけると良いですね。社内のみでSEOを行うインハウスSEOを行う場合はSEO支援会社に任せない分、仕組みづくりや他部署との連携が重要になります。
外部施策(外部SEO、外部対策)とは
SEO対策における”外部施策”は、対象Webサイトのドメイン以外から対象Webサイトにたくさんのリンク(=被リンク)を集めることです。一昔前の自作自演リンクは通用しませんが、良いWebサイト運営ができていれば、様々なWebサイトから参考にされ、外部リンクも集まるはずです。有効な被リンク(=ナチュラルリンク)を獲得する活動は、昔から変わらず重要なことです。また、第三者からの信頼・評価(SNSや口コミなどの言及)を積み重ねることも大事な外部SEOの取り組みです。

※関連記事:SEO外部対策とは?具体策5つ・内部施策との違い
※SEO外部施策の参考事例:ナチュナルリンク獲得で成果の出たアジアンウェイさま(中古トラックEC)
以上、SEOの基本となるコンテンツ・内部施策・外部施策を解説しました。ここからは、もう少しくわしくSEOについて深掘りしていきましょう。
SEOで検索順位が決まる仕組み
GoogleがWebサイトやコンテンツを認識し、どのように検索順位を決定しているのかを理解することも欠かせません。
検索順位が決まる仕組み(クロール・インデックス・ランキング)

クロール(クローリング)
クロール(クローリング)とは、Googleの検索エンジンロボットである「クローラ」がWebページを巡回してコンテンツの内容を認識すること。クロールされないと、Googleにページを認識してもらえません。基本的には何もしなくてもクロールはされます。
※関連記事:クロールを拒否するURLがなくてもrobots.txtは必要か?【SEO初級者によくある質問】
インデックス
インデックスとは、クローラの巡回によって認識したWebページがGoogleのデータベースに登録されることです。そのままWebページの状態で登録されるのではなく、検索エンジンが必要なときに必要な情報を取り出しやすいよう整理されて格納されます。
ランキング
最後にインデックスされたページは、Googleのアルゴリズムに従って分析され、検索結果が生成、ランキング(順位決定)するという流れになります。
※関連記事:検索エンジンとは|Googleの仕組みや上位表示を目指すSEO対策を解説!
長期的に取り組むべき[重要な5つのSEO対策]やり方
Webサイトの特性や状況によってSEO対策の優先度は異なります。しかし、どのWebサイトにも共通する重要な施策があります。それが次の5つです。これら1つ1つは取り組むのに時間がかかりますが、その分SEOへのインパクトは絶大です。じっくり腰を据えて取り組んでいきましょう。
| 1. 検索意図に応えるコンテンツをつくる | 基本だが、とても重要。時事ネタや旬なキーワードはニーズが移り変わるので、それにあわせてリライトすることも大事 |
|---|---|
| 2. E-E-A-Tを意識する | 経験・専門性・権威性・信頼がユーザーにもGoogleにも伝わるサイト構造にする |
| 3. 一次情報を出す・情報の鮮度を保つ | アンケートなどを実施して、ユーザーが求めているかつ、自社の強みを活かせる一次情報を記載する |
| 4. ユーザービリティを高める | 読みやすい文章、内容の理解を促す図解、ページスピードの向上など。ユーザーの利便性を重視するとGoogleは公言している。 |
| 5. 指名検索を多く獲得する | 製品やサービス名、ブランド名など自社に関わる固有名詞で流入してくるユーザーを増やす。長期的な取り組みになるが、最強のSEO対策と言っても過言ではない |
それでは、この重要な5つのSEO対策を一つずつ解説していきます。
① 検索意図に応えるコンテンツを設計する
正しいターゲットキーワード(≒検索ニーズ)の選定方法
検索を行うユーザーには、検索キーワード(検索クエリ)ごとに検索意図(インテント)がありニーズや目的が伴います。そのため正しいキーワード選定方法を知る事が大事です。SEO対策の大前提として〝検索意図にマッチしたコンテンツ〟でなければ、検索エンジン経由での流入を見込むことはできません。
自社Webサイトのサービスや商品を利用するであろうユーザーは、どのようなキーワードで検索するでしょうか。検索キーワードの裏側にある悩みや課題感、目的といった検索意図と合わせてキーワードプランナーなどのSEOチェックツールやGoogleトレンドなどのツールを利用し、検索数(検索ボリューム)とともに探ってください。検索結果に表示される関連キーワードやサジェストキーワードを参考にする事も推奨です。
※参考記事:
・【比較】無料・有料SEOツール42選!機能や料金を比較しながらご紹介!
・検索順位を上げるSEO対策・チェックツールをプロが解説
正しいコンテンツの設計
ユーザーの状況や知りたいことを深く分析し、それに応えるコンテンツを設計し、SEOライティングを意識した記事制作を行えば検索上位に表示されて流入増加が期待できます。このような考え方はコンテンツマーケティングの中の「コンテンツSEO」と呼ばれるものです。
検索意図の深堀りを自分だけで行うのは難しいものです。顧客と接する機会の多い営業部や販売部署、カスタマーサポートで働くメンバーにも協力を仰ぐとよいでしょう。ツールを使うことも有効です。SEO対策支援ツール「ミエルカSEO」であれば、インターネット上の膨大なデータから「ユーザーがキーワードを検索した意図」を読み取ることをサポートしています。SEO対策の強力な味方になるはずです。
例として、「ミエルカSEO」で〝SEO〟というキーワードを調査した下記の結果をご覧ください。これはキーワードマップと呼ばれるものです。丸のカタマリがいくつも表示され、〝SEOとは?〟〝ライティング方法は?〟と書かれています。これらが検索意図であり、ユーザーがコンテンツに求める内容となります。

「ミエルカSEO」のツールなら、1クリックでここまでユーザーニーズが分かる
※検索意図の解説記事:検索意図(インテント)とは?SEOに大切な考え方と調べ方
※検索意図の分析で流入増加した事例:朝日新聞社さま|10ヵ月で約50倍の検索流入に
SEOに使えるアクセス解析ツールとしてもう1つ挙げておきたいのがヒートマップ。こちらは「コンテンツのどの部分が実際にどれだけ見られたか」を、サーモグラフィーのように色付けして視覚的に分析できるツールです。

反応の良かった内容は残し、悪かったものは改善したり削除するといった使い方を繰り返すことでコンテンツをより検索ユーザーの求めるものへ近づけることが可能になります。
② E-E-A-Tを意識する
E-E-A-T(またはダブルE-A-T)とは以下を総称して略した概念・コンセプトのことです。これまでのE-A-Tに加え新たなE(Experience)が加わりました。
- Experience(経験)
- Expertise(専門性)
- Authoritativeness(権威性)
- Trust(信頼)
Googleがサイトの品質を評価するために設けた「General Guidelines(検索品質評価ガイドライン)」に記載されている概念です。以下、ガイドラインからE-E-A-Tの考え方について抜粋します。
信頼:そのページが正確か、誠実か、安全か、信頼できるか
経験:コンテンツ制作者が、そのトピックに必要な実体験や人生経験をどの程度持っているか
専門性:コンテンツ制作者が、そのトピックに必要な知識や技術をどの程度持っているか
権威性:コンテンツ制作者やサイトが、そのトピックに関する有力な情報源としてどの程度知られているか
☑︎参照元:General Guidelines(検索品質評価ガイドライン)

これらの図や説明から分かる通り、E-E-A-Tは「信頼」を中心に、経験、専門性、権威性の高いコンテンツやサイトかどうかが検索順位にある程度影響するということです。また、特にYMYL(Your Money or Your Life)と呼ばれる、人のお金や生活に大きく影響を与える可能性があるテーマのコンテンツ/サイトにおいては高いE-E-A-Tが必須です。
想像してみてください。
- 医療健康に関して専門家(医療機関)以外の情報を参考にしますか?
- 高額な品物を買う時に信頼できないWebサイトで購入しますか?
- 権威性の薄い情報源(ソース)を積極的に引用しますか?
Webページを閲覧するなど、何かしらの情報に触れているとき、情報元の経験・専門性・権威性・信頼を考慮している人は実際少なくないはずです。
検索エンジンも同様です。評価対象のページにE-E-A-Tが備わっているか否かを様々なシグナルで判別しようとしています。近年のSEO対策においては、専門的で権威性があり信頼できる(とユーザーが感じる)コンテンツ・サイト構築が必須になりつつあります。
ユーザーの感性は千差万別ですし、サイトの特性ごとに必要な専門性、権威性、信頼性は異なるため、E-E-A-Tに対して「これをやれば正解」という純然たる対応方法はありません。参考までに、著者がE-E-A-Tを確保するために意識している点を3つ提示します。
- 情報源(著者情報・ソースなど)の透明性
- 著者情報やソース(情報元)を明確にすること。著者情報は設置すればよいというものではなく提示している情報に関連した、専門家・有識者を採用することが適切です。
外部の情報源を参照元とする場合は、できる限り公式・その道の第一人者の発言・著名な書籍といった権威性を感じるソースを選定します。 - 充実したAbout us(運営会社情報など)を明示
- 例えば著者が存在しない、アパレルなどのEC・求人サイト・不動産サイトなどは、著者情報を設置する必要性は低いかもしれません。しかし、どんなサイトでも欠かせない大切な要素があります。
それは、運営情報・会社概要・About us(サイトの運営会社についての記載)です。企業理念・CI(コーポレートアイデンティティ)、各種ポリシー、メディア掲載・受賞実績、などを記載すれば見た人の共感を得られるはずです。
そういった企業情報が充実しているサイトと、住所・電話番号などの必要最低限の情報しか載せていないサイト、ユーザーはどちらを信頼するでしょうか。比較すれば自ずと分かるのではないでしょうか。また良くあるのはリンク切れを長期間、数多く放置しているケースなども信頼性の毀損に繋がりかねません。 - 方法論の透明性
- 方法論の透明性は、情報の審議検証に用いられるルールのひとつです。Googleがパートナーを組むIFCN(国際ファクトチェックネットワーク)が掲げるファクトチェック原則にも、方法論の透明性のコミットメント(A COMMITMENT TO TRANSPARENCY OF METHODOLOGY)と記載されています。
つまり執筆・編集ポリシーを定めて可視化したり、下記例のように判定の根拠を明確化することが重要と解釈できます。
- 機能性 → 専門店の販売員 複数人に聞き込み調査した結果
- 利便性 → ユーザー数百名人のアンケート回答
- コストパフォーマンス面 → 編集部が責任を持って調査したスペック
まとめると、経験・専門性・権威性・信頼を与える要素を可能な限りユーザーに示すことがE-E-A-Tを高めることに繋がるでしょう。
③一次情報を取り扱う・情報の鮮度(フレッシュネス)を意識する
本稿での一次情報とは「自分が初めて発信したオリジナルの情報、自分が直接体験をすることで得た情報、自ら行った調査や実験で得た情報」といった自分が保有する独自の情報といった意味で利用しています。そうした情報を鮮度良く提供していくことも重要になるでしょう。
一次情報・オリジナリティ
オリジナルコンテンツやオリジナルのプロダクト、独自に作成した画像や動画なども含む、一次情報を発信するように心がけてください。第三者の一次情報(インターネット上にある情報)だけで作られたコンテンツは、ありきたりな情報だらけの低品質な記事になりやすいからです。PCさえあれば家でコタツに入りながら誰でも作れる、という意味で「コタツ記事」と揶揄されることもあります。
〝そのコンテンツでしか得られない情報〟の方が、価値は当然高いでしょう。前述のExperience(経験)にも通じるところがあります。

例として「絶対音感」というビッグキーワード(月間検索数 約12,000)で長年上位表示されている某Webサイトのコンテンツページは、以下のようなトピックで構成されています。
- 「絶対音感」に関する定義
- 「絶対音感」のキーワードを検索する人の悩みを解決できる自社プロダクトを提示
- 自社プロダクトに関わる権威ある外部メディア実績(海外の主要 日刊紙 など)
- 「絶対音感」に関してのオリジナル動画
- 「絶対音感」に関してのよくあるFAQ(よくある質問)
著者は、〝絶対音感〟の専門家ではありませんが、(1)(5)は書籍から知識を得たり専門家へのヒアリング等を実施すれば情報を用意することは可能です。(4)も手間やコストをかければ用意することは可能かもしれませんが、(2)(3)に関しては用意できません。
このWebサイトは競合と比べて、会社の知名度を考えても規模が大きなWebサイトではありません。しかし保有している自社プロダクトが専門的なので、権威あるメディアから紹介され、多くのユーザーに選ばれた結果として検索上位を維持できているのだと思います。もし自社プロダクトを用意できなくとも、例えば独自取材などで得た情報をいれたコンテンツは、少なくともコタツ記事にはならないでしょう。
独自の解釈や分析・研究結果を用意することがベストですが、難しい場合は、その分野の専門家にインタビューを行ったり、ターゲット顧客や顧客接点の多い社内メンバーとブレストしてみてください。一次情報の発信や、本質的な検索意図の理解に繋がる可能性が高まると思います。 漫然と記事を用意するのではなく、さらに一歩踏み込み 価値のある自社オリジナル情報を盛り込む方法を考えてみてください。
情報の鮮度(フレッシュネス)
合わせて考えておきたいのが、情報の鮮度(フレッシュネス)です。
制度や法律などが改正されて、自社コンテンツに記載している情報が古くなって(今となっては)間違っている、という状況は発生しないとは言えません。自社に関連する法律や制度の情報は定期的に見直して、情報をブラッシュアップしておきましょう。
法律のように厳密ではないようなジャンル、例えばマーケティング関連の情報なども日々アップデートされ、変化の早い業界です。こうしたジャンルでも情報をキャッチアップして、リライトしていき、情報の鮮度を保つような施策もコンテンツ担当者はおろそかにできない業務になります。
一次情報なんて無理?そんなときは…
何かしらの事業を営む企業には「文章までは書けないけど専門知識はある」という人が社内にいると思います。そういう方へ質問し、話してもらった回答を文字起こしするだけでも価値のある情報になり得るでしょう。弊社のお客様であるグロービス経営大学院さまは、そのようにしてコンテンツの量と質を担保されています。ぜひ、下記の事例記事も参考にしてください。
☑︎事例:グロービス経営大学院×ミエルカ|SEO未経験者が新メディアを月間50万PVに伸ばした理由
④ ユーザービリティを意識する(ページスピードなど)
ユーザビリティの定義は非常に広いのですが、本稿ではWebサイト訪問後にユーザーが感じる利便性・使い勝手のことを指していると考えてください。UX(ユーザーエクスペリエンス)とも同義です。Googleは、ユーザーの利便性を重要視していると明言しています。
サイトの特性・ユーザーの目的によって、必要なユーザビリティは異なる
情報収集が目的であれば最低限の文章が存在していれば事足りますが、図解やデザインなど視覚要素を工夫すれば、よりリッチな体験を提供できます。一方、ページの読み込み(ページスピード)が遅く、インタースティシャル広告など過剰な広告表示のような操作性を阻害するストレス要因があれば、素晴らしいコンテンツが備わっていたとしてもユーザーは満足しないのではないでしょうか。
※関連記事:
・イラッとさせるUX阻害要因を取り除け!コアウェブバイタルとは?
・ページスピードを落とさないための4つの改善施策|ページスピードインサイト活用とSEOとの関係
サイトの特性や業界ごとに、意識するべきユーザビリティの例を2つあげましょう。
- 旅行、求人、賃貸情報系のサイト
- 各ページへのアクセス性や比較検討するための仕組みづくりに注力するべき。
(例)内部リンク設計、検索・履歴機能、お気に入り機能、…etc.
☑︎内部リンクの設計方法:【SEO専門家監修】最適化のコツや内部リンクの注意点 - 天気情報・言葉の定義などのKnow Simple(簡潔に知りたい)に応えるサイト
- 視覚要素も操作性も便利な機能も必要とされず、素早く回答を提示することが重要。
ユーザーが検索の目的を達成するまでのロードマップに沿ったユーザビリティを提供しましょう。それが優れていれば、良いユーザー行動が数字となって表れるはずです。
ユーザー行動を測る指標例
- 離脱率(または直帰率)
- イベントアクション(CTAボタンクリック、動画再生…etc)
- 滞在時間
- 回遊率
- 再訪問…etc.
上記はいずれも、Googleアナリティクスで確認可能です。 そして、次世代GoogleアナリティクスであるGoogleアナリティクス4ではエンゲージメントという定義も採用されています。
GA4のエンゲージメントの定義例
- セッションが10 秒以上継続
- 動画再生など、複数回のイベントが発生したセッション
- 2 回以上のスクリーンビューやページビューが発生したセッション
このような各種データを読み解きながら、ユーザビリティを阻害する要素がないか、優れたユーザビリティを提供するために何をすればよいか、意識し実現することが重要です。
※GA4の解説記事:
・Google Analytics4(GA4)とは
・動画付き|Google Analytics 4の基礎知識
⑤ 指名検索を多く獲得する(サイテーション)
指名検索とは、社名・サイト名・サービス名といった自社に関連する固有名詞での検索や流入のことを指します。例えば弊社なら「ファベルカンパニー 」、もしくはサービス名の「ミエルカSEO」などです。

特定のサイトやサービスを〝指名〟しての検索ですので、基本的には検索結果1位に表示されるはずです。指名検索を増やすことは、ある意味”最強のSEO対策”と言えるかもしれません。一定の知名度がある企業やサイトであれば指名検索は勝手に集まりますが、ほとんどの場合は一朝一夕で獲得できるものではありません。
指名検索の獲得のためには、中長期スパンで知名度やエンゲージメントを向上させる努力が必要です。それによって自社に対する言及を増やすことが不可欠になってきます。(「サイテーション」とも呼ばれ、リンクを伴わない自社や商品サービスに対する言及、のこと)下記のような活動を通して、自社のファンを増やしましょう。
※サイテーションについての解説記事:
サイテーションとは?SEO効果の有無や被リンクとの違いも解説
知名度向上につながる活動・サイテーションを獲得する
オンライン・オフライン問わず露出の機会が増える程に、知名度は向上します。広告出稿、展示会出展、SNS運用、多くのチャネル(流入経路)を活用するほどに露出は増えていきます。コンテンツマーケティングを活用することによっても、自社Webサイトへの流入(露出)が増えてサイト名やサービス名を知ってもらうきっかけになることもあるはずです。
YouTubeなどを使った動画SEOも併せてできると良いかと思います。またショート動画枠の差し込みもありますので、ショート動画SEOで認知拡大を図ることも可能です。指名検索が増加すると音声による検索もされる様になってきます(指名+1語などの検索)。そのため音声検索最適化(VSO)も行えるとより良いでしょう。
| オウンドメディア | ミエルカ マーケティングジャーナル |
|---|---|
| YouTube | ミエルカチャンネル |
| 外部イベント | Web担当者フォーラム、マーケジンなどで登壇 |
| 自社イベント | 毎月のお役立ちセミナー |
| MIERUCA(ミエルカ)君 | |
| MIERUCA(ミエルカ)君 | |
| ホワイトペーパー | 無料のお役立ち資料ダウンロード |
エンゲージメント向上につながる活動
ユーザーの熱量が高まれば、自社やWebサイト、オウンドメディアのファンが増えます。ファンが増えれば、再訪問による流入数増加にも好影響を与えるでしょう。SNSでの拡散の手助けにもなるはずです。 エンゲージメントを向上させる方法には、コンテンツの素晴らしさ・サイトの使い勝手など様々な要因が関わってくるはずです。
ここまで触れてきた「E-E-A-T・一次情報・ユーザビリティ」の有無、「多くのチャネルの活用・コンテンツマーケテイング運用」などが総合的にサイテーション獲得、エンゲージメント向上に繋がってくるでしょう。予算やリソースによって注力できる範囲は異なると思いますが、ユーザーニーズを深堀りして良質なコンテンツを作っていくことが王道でしょう。エンゲージメント向上の近道にもなる、いわゆるホワイトハットSEOと呼ばれるものです。
当社が開催した大規模なSEOイベント「Japan SEO Conference」もエンゲージメントを高めるための施策の1つでした。第一回目の2025年は、3,200名以上の方が申し込んでくださり、多くのマーケター、Web担当者さまがリアル会場に訪れ、当社・FaberCompany(ファベルカンパニー)のSEOコンサルタントの話に耳を傾け、交流も楽しんでくださいました。このようなリアル形式でも、ユーザーのエンゲージメントを高める工夫を続けていく予定です。
当日のイベントレポートは、当社の新メディア「AI×SEO」に掲載しました。ぜひご覧ください。

※2026年は7月7日(火)開催予定です(詳しくはこちら)
参考までに、X (旧 Twitter)で「#JSC25」というハッシュタグを検索してみてください。多くのUGC(ユーザー生成コンテンツ)が生まれたと分かります。こういったリアルなイベントはエンゲージメント向上に有効なので、ぜひ参考にしてください。
ちなみに講演レポート記事で、ユーザーエンゲージメントを高めるためのHow toコンテンツがあります。下記の記事もぜひ参考にしてください。
※筆者登壇レポ:SEOの挑戦課題【後編】「ユーザーとの関係性作り」
※コンテンツマーケティングのメリット:指名検索が向上した事例
SEO対策を振り返るための分析ツールは、GoogleAnalyticsとSearch Consoleから
様々なSEO対策を実施した後、PDCAを回すためにも分析ツールは欠かせません。Googleが提供している無料ツールである Google Analytics 4 と Google Search Console は活用できるようになって置く必要があります。
アクセス解析ツール「Google Analytics 4(グーグルアナリティクス 4)」

GA4は検索経由のキーワードを確認することも可能なアクセス解析ツール。近年プライバシー保護の観点からキーワードの大半が「not provided」と表示される問題が起きておりますが、それでも外せない基礎ツールである事は変わりません。
無料で使えるアクセス解析ツールで、多くのWebサイトの分析で活用されています。各ページのアクセス数やコンバージョン数、コンバージョン率などを把握して改善に役立てることができます。2023年7月にはUA(Universal Analytics)版の計測は停止され、Google Analytics4(GA4)への移行がマストです。
※関連記事:
・Google Analytics 4(GA4、グーグルアナリティクス4)とは?
・【初心者向け】GA4のデータの見方・基本的な使い方
検索エンジンでのパーフォーマンスを分析する「Google Search Console(グーグルサーチコンソール)」

GA4では、各検索キーワードで検索順位が何位なのか?どのような検索キーワードで流入してきているか、などSEO上重要なデータは分析できません。
それらを分析できるのがGoogle Search Console。検索キーワードの平均検索順位の確認はもちろん、各ページのインデックス状況を確認したり、インデックスのリクエストを送信したり、サイトマップを送信するなど検索エンジンと対話できる唯一のツールともいえます。必ず導入してください。
※関連記事:Googleサーチコンソールとは?できること6つ・使い方の基本を解説
SEO対策のメリット・デメリット
ここまでやるべきことをお伝えしてきたものの、中々大変だなと思われましたでしょうか。会社としてSEO対策を進めていくにはメリット・デメリットを関係者に理解してもらって進めていくことが大事になります。簡単にメリット・デメリットを整理しておきましょう。
SEO対策に取り組むメリット
SEO対策に取り組む最大のメリットは、コンテンツが拡充し、ユーザーにとって使いやすいサイトになることで、自社Webサイトが”資産”となり、あらゆるマーケティング活動の起点となることだと考えます。それによってSEOチャネルが確立すれば、集客コストは徐々に減っていくことになります。
- 質の高いコンテンツが増える
- 多くのWebサイトはSEOを考えると「コンテンツ」を増やすことが必要になるはずです。SEOチャネルからのトラフィックを意識するのであれば、検索意図を把握してユーザーにとって有益なコンテンツを用意する必要があります。そうしたコンテンツが増えていけば、中長期的に見ても魅力的なサイト運営ができるようになると考えます。
- 1トラフィックを獲得するのにコストがかからない
- SEOで検索順位がついてきて、1ページ目(10位以内)に入ってくればトラフィックも安定して稼げるようになっていると思います。このトラフィックを獲得するのにはコストはかかりません。(コンテンツ制作を外注すればコストはかかりますが)SEOによりブログ集客やWeb集客、WordPressのSEOが一定の柱として成り立てば、プロモーションコストを抑えることにもつながります。
最近ではインバウンド需要を取り込むことを考えたり、海外向けのサービスの場合は海外SEOも有効になります。
SEO対策に取り組むデメリット
一方、SEO対策に取り組むデメリットがあるかとも聞かれますが、基本的に”ない”と考えています。とはいえ、他の集客チャネルとは特性が違いますので、そこは理解して実施すべきでしょう。
- SEO評価が高まるまでに時間がかかる(即効性がない)
- SEOは評価がつくまでに時間がかかる施策です。「明日すぐに問合せがほしい」のであれば、広告費を出せばすぐ露出できるリスティング広告を出すべきでしょう。中長期的にみた施策として進めるべきです。リスティング広告を含むSEM(検索エンジンマーケティング)とSEOの違いについても理解しておきたいところです。
- コンテンツ制作にリソースとコストがかかる
- いいコンテンツを作るにはリソースとコストがかかります。企画を考えるにもセンスが必要なこともあります。ただ、マーケティングを担当するのであれば「コンテンツ・クリエイション」が最も重要な業務になるのではないでしょうか。ここにぜひ時間とリソースを投下してほしいと考えます。
SEOってどれくらい費用がかかるの?
デメリットも小さいとなると、SEO対策に取り組まない手はありません。自分で始めることもできるので、小さく始めてみることも重要です。とはいえ、なんの指針もなく闇雲に進めていくのは不安だし、本格的にやっていくとなった場合は外部のチカラを借りるのも最短で成果を得るためには必要です。その場合、どれくらいのコストがかかるのか、それぞれのSEO費用相場やSEOコンテンツ記事制作の費用相場を知っておきましょう。
| 1. SEO総合コンサルティング | 10〜50万円程度(月額固定型) | SEOで成果を上げるための 総合的な支援を行う施策 |
|---|---|---|
| 2. SEO設計コンサルティング | 10〜100万円程度以上(一括支払い型) | サイトをSEOの観点で設計・改善を行う施策 |
| 3. コンテンツ施策(コンテンツSEO) | 5〜10万円以上/本(月額固定型/一括支払い型) | SEO観点に基づいてコンテンツを制作する施策 |
| 4. 内部SEO施策 | 50万円〜(一括支払い型) | サイト内の設計を見直し、SEOの視点から適切な改善を行う施策 |
| 5. 外部SEO施策 | 数万円〜(月額固定型/成果報酬型) | 外部リンクをマネジメントし、リンクアーニングを行う施策 |
上記が簡単な費用相場の一覧表です。実際に依頼する内容などで変わりますが、おおよそこれくらいの費用感を想定しておけば問題ないと思います。
詳細は下記の関連記事にまとめたので、どんな作業でどんなアウトプットがでてくるのかなどは下記のリンクからご覧ください。
※関連記事:SEO対策の費用相場表【2026年】費用対効果・施策別の料金
検索エンジンの進化で意味がなくなってきている3つのSEO対策
前述しましたが、大事なことなので改めて伝えます。”検索エンジンを攻略する”類のSEO対策は無意味になってきています。「最適化の意味がない」ということではなく、検索エンジンの仕組みを利用した隙間を縫うような施策のことです。例えば、以下の3つの施策は現在では効果が薄い、もしくは全く効果がない間違った施策・考え方です。
① キーワード至上主義
SEO初心者のときは、「タイトル、見出し、本文の中にキーワードは何個いれればいいかな?」という疑問が浮かぶと思います。筆者は、この質問を数え切れないほど受けています。ですが、答えはいつでも「(ユーザーにとって)必要なだけ」です。
含まれるキーワード数が多ければ、コンテンツ評価が高くなるということはありません。 詰め込んだ結果、読みづらいコンテンツになれば逆効果とも言えます。 何年も前からGoogleはキーワードをただのテキストではなく、背景や属性をともなうエンティティ(モノゴト)として理解し、情報処理できるようになっています。特にGoogleの場合、BERTを利用した高度な自然言語処理モデルを採用しており精度が年々向上しています。
キーワード調査はユーザーニーズを知る上で重要な施策ですが、キーワードの数や含有率に振り回されないように注意しましょう。ユーザーの検索意図にしっかり応えたコンテンツであれば、必要なキーワードは自然と含まれるはずです。
② 自作自演の被リンク(スパム施策・スパムリンク)
検索順位ランキングの操作を目的としたリンクは、〝リンクプログラム〟(通称スパムリンク)といってGoogleのウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)に抵触する可能性があります。リンクだけを目的としたページやサイトを作ることはNG。リンクを売買することも駄目です。
これらはいわゆるブラックハットと呼ばれるSEOスパムに該当します。SEOスパムはGoogleからのペナルティを受ける可能性が非常に高くなっています。例えばキーワード出現率を過剰に上げようとする行為なども該当します。また近しい手法として特定のWebページの検索順位を「下げる」目的で行われるいわゆる逆SEO(ネガティブSEO)も弊社としては非推奨事項です。
正しいリンク施策=他社メディアに紹介(引用)される良質コンテンツを作ることです。E-E-A-Tを感じ取れたり一次情報に基づく表や図解、然るべきデータなどがあれば参照元として採用されやすく、正当な被リンクを得られるでしょう。また、関連ポータルサイトなどへの登録も問題ありません。(※リンクを目的としてではなく、そこからの流入や知名度拡大を期待しての場合)。/Faber Company(ファベルカンパニー)執行役員・月岡 克博
※参考記事:
・被リンクとは?SEOとの関係性・増やし方・チェックツールも紹介
・被リンクチェックの重要性や無料・有料ツール9選、方法を徹底解説
③ 低品質コンテンツの量産(重複コンテンツ問題)
いたずらにコンテンツを増やすことは、まったくおすすめしません。有益で価値の高いコンテンツを保持できるのであれば量は多いほうが望ましいですが、他社のWebサイトをコピーしたような低品質コンテンツで検索流入を期待するのは御法度です。
低品質とは、重複、自動生成、釣り(誇張したタイトルや内容)、フェイク的な手法全般、手抜きコタツ記事。そして、前述したようなE-E-A-Tが備わっていないような信ぴょう性が薄いコンテンツ、一次情報が含まれていないようなありきたりなコンテンツも含まれるでしょう。
コンテンツ作成のフロー(発注先やライティングルール)の見直しや、その道の専門家の介入(監修や内容のチェックなど)など行っていれば、悪意なく低品質コンテンツを量産してしまう可能性は下がります。たとえ、Webサイト内に価値の高いコンテンツが一部あったとしても、多くの低品質コンテンツが混在することで、ユーザーにとってWebサイト全体の信頼感を損ねる可能性もあります。
※関連記事:重複コンテンツとは?SEOではペナルティ?|基準と記事配信における3つの重複対策
SEO対策支援事例
ここまで最新のSEOの概念をお伝えしてきましたが、実際に施策を進めるとなるとキーワード設計や優先順位、リソース不足などの問題に悩む企業様もいらっしゃると思います。悩まれたときは、ぜひFaber Company(ファベルカンパニー)へ相談してください。累計1,900社の支援実績をもとに最適な施策を立案し、施策の推進を支援します。支援実績として、下記の事例をご覧ください。
富士フイルム様|検索流入数が前年比172%、サイトからの注文件数114%

(事例▶︎前年比172%!富士フイルムがインハウスで加速させたSEO)
富士フイルムの年賀状サービスは、年賀状発行数が縮小傾向にある中、Webサイトからの年賀状注文を増加させることに成功。大きな勝因の1つが、SEO対策に注力されたことです。検索流入数が前年比172%、サイトからの注文件数114%となりました。
FUJIFILMさまの施策内容
「年賀状 印刷」などのキーワードをはじめ、年賀状の書き方やマナーといった集客コンテンツを、「ミエルカ」を活用して作成。記事内には、文脈に沿った美しいテンプレートへのCTAを設置。テンプレートをチェックするユーザーの多くが「いっそのこと注文してしまおう」と態度変容を起こして注文数の増加にも繋がったと考えられます。
アジアンウエイ様|ECサイトで”売れるキーワード”「中古トラック」4位

(事例▶︎1年で売上3倍!過去最高益を叩き出した中古トラックECサイトの改善施策とは?)
アジアンウエイ様のSEOの結果は以下の通りです。
・「中古トラック」3位
・「トレーラー 中古」26位→8位
・「2トン トラック」18位→2位
・前年同月比の売上3倍、ROI298%向上
アジアンウエイさまの施策内容▼
・2020年12月末~2021年1月末の1ヶ月間に集中して被リンク営業
・ユーザーの利便性を考え「モデル名の追加」などパンくずリストを整理
・ファーストビューの写真をよりインパクトあるものに差し替え
カオナビ様|3年で200万PVヘ!リード獲得コストが半減・受注額3倍に

(事例▶︎オウンドメディア活用で、リード獲得コストは半減・受注額は3倍)
人材情報の可視化サービスを提供する株式会社カオナビ様。もともと、①指名検索からサービスサイトでCV(コンバージョン)②リスティング広告 の2つでリードを獲得してきましたが、さらなるリード獲得の手段としてオウンドメディアを立ち上げ、SEOに注力されました。〝人事評価(月間検索数7,200)〟などのビッグワードで上位表示を達成した結果、広告費を半減でき、受注額を3倍に伸ばすことができています。
施策内容▼
SEO対策の費用対効果がイメージできるよう、2年以上の長期スパンでシミュレーションを作成。担当者の渡辺様は、流入数やCV(コンバージョン)数、制作予算や記事の公開本数を見積もりました。施策が走り出してからは、分業体制の記事制作フローを確立。カオナビ社内では、SEOツール「ミエルカSEO」を活用して検索意図を深掘りした記事構成案をつくり、難易度の高いSEO課題やGoogleの動きなどは弊社に相談をくださっています。
2026年のSEOで大事なこと[生成AI×SEO]
SEO対策に必要な要件や定義、関連する用語は年々変化していますが、〝ユーザーファーストで考えるSEO〟はいつの時代にも本流です。
すでに展開されているProduct Reviews Update(プロダクトレビューアップデート)や、Helpful Content Update(ヘルプフルコンテンツアップデート)もすでに全言語で展開済み。このような流れをみてもユーザーファーストが重要なこと自体は変わりません。しかし、生成AIの浸透によってSEOの取り組みは、検索エンジンだけとは言えなくなってきました。
Search Everywhere Optimization(あらゆる場所での検索に対する最適化)が重要に
Googleの検索結果にAI Overviews(AIによる概要)が表示されるようになり、ChatGPTやGeminiといった生成AIでの情報取得が人々の間で一般化してきた現在(2026年6月)。AI時代のSEOとして適している表現は、Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)ではなくSearch Everywhere Optimization(あらゆる場所での検索に対する最適化)になってきたとも言えるかもしれません。
※参照:「AI時代のSEO」のファイナルアンサー? 「あらゆる場所での検索最適化」とは【SEO情報まとめ】
AI Overviewsの検索流入への影響
2025年の検索結果表示で話題になったのがAI Overviews。ユーザーの検索クエリに対してAIが要約版の回答を自動生成し、Googleの検索結果トップに表示する機能です。

AI Overviewsの参照元となったサイトに遷移はできますが、表示されている要約情報のみで満足できるクエリもあります。たとえばknowクエリと呼ばれるキーワード。言葉の意味や、何かの手順を知りたいときに検索するようなキーワードはAI Overviewsだけで事足りるケースも多いでしょう。こういった「ゼロクリック検索」は少しずつ増えているため、キーワードによっては検索1位でも以前より流入が減ったケースもあるでしょう。
たとえばahrefs社による30万ものキーワードを対象にした調査によると、AI Overviewsが表示される場合、表示されない同様のキーワードと比較して上位ページへの平均CTR(クリック率)が約34.5%も低下したそうです。
※参考:ahrefs blog「AI Overviews Reduce Clicks by 34.5%」
流入の減少は一部の報告であり、CTRや検索流入数に大きな影響が出ていないWebサイトもたくさんあります。実際、当社が観測しているサイト群の中では、ほぼ影響ないのが事実です。
いたずらに不安を煽るベンダーの影響を受けて、過剰に特別な対策をとる必要はありませんが、このような検索環境の変化を知っておくことは大事でしょう。
※関連記事:Google検索「AI Overviews」とは?機能や影響・SGEとの違い
GEO、AIO、LLMOなど[生成AI検索にも適応する5つのSEO]
今後は、生成AIによる回答が意思決定の起点になるケースも増えてくるでしょう。多くのマーケターは、各種AIにも引用されるようなWebサイトづくりを意識しはじめています。こういった取り組み表す言葉として、以下のような新しい用語がでてきています。
- AIO(AI最適化、AI Optimization)
- LLMO(大規模言語モデル最適化、Large Language Model Optimization)
- GEO(生成エンジン最適化、Generative Engine Optimization)
どれも明確な定義が定まっているわけではありません。現時点では、流入への影響は驚くほど小さい数字であり、生成AIだけに向けられた特別は施策も存在しないというのが当社の見解です。(※2025年7月時点)
しかし、生成AI検索にも共通するSEOに関しては知っておいて損はないでしょう。
さまざまな業界のサイト調査から5つにまとめた打ち手をお伝えしておきます。
| ❶一次情報を公開する | 自社で実施したアンケートや市場調査、分析結果、オリジナルな画像などの一次情報を可能な限り多く含める 引用する場合は、信頼できる情報源を選び引用元を明確に記載する |
| ❷E-E-A-Tを意識する (コンテンツSEO) |
Experience(経験)、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trust(信頼)が伝わるように
文責者の実績や有資格、体験例をページ(コンテンツ内)に記載する 個人ではなく組織が作成する場合でも、編集部や管理部署といった責任の所在と関連情報を明確にする |
| ❸人間にもAIにも わかりやすい構造にする |
文章はトピックごとに見出しや段落を使い、一文は短めに区切るなど情報が整理された構造を目指す FAQ、箇条書き、テーブルなど情報に適した形式で公開することを意識する |
| ❹マルチモーダルな検索と 回答を意識する |
生成AIを介した検索は今まで以上にカメラ、画像、音声などの様々な形式での検索が増加する可能性がある。その結果、リザルト(回答)の視覚要素や機能も多岐にわたる GoogleのAIモードにおいてはMerchant CenterやGoogleビジネス プロフィールによる特別な視覚要素が確認されており、構造化データによるリッチリザルトが表示される可能性が高い |
| ❺サイテーション施策に取り組む | 自社のブランドやサービス名、サイト名、著者名などの固有情報が他社サイトでも言及されるように働きかける SNSや各種メディアなど、マルチチャネルで活動し、Web上での露出を増やすように努める |
繰り返すようですが、きちんとSEOに取り組んでいれば、心配することは何もありません。検索だけに限らず、ユーザーニーズに応えるWebサイト運営やコンテンツ企画ができていれば、検索エンジンや各種AIプラットフォームのアップデートがあってもユーザーは評価してくれ、結果としてSEOでも生成AIにも成果を出せるようになるはずです。
本記事で紹介した施策は、今までもこれから数年先でもコンテンツやWebサイトの品質を向上させ(結果として検索順位を向上させ)るための有用な打ち手であり続けるでしょう。SEOや生成AI検索に関する新しい情報があれば、本記事で随時更新していきます。みなさまのSEO対策の参考になれば幸いです。
毎週月曜更新|AI検索時代のSEOニュース(2026.8.3更新)
毎週月曜に更新する、SEO Weekly Update(SEOニュース)。更新は本記事の、この段落で! 当社公式のX(ミエルカくん)でも告知しています。Xではお知らせ用として画像を1枚だけ掲載していますが、本記事ではすべての画像を掲載。ぜひ最新のSEO動向をチェックしてください。
⬇︎ 毎週月曜更新! 2026年8月3日のニュースは以下3枚 ⬇︎



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