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内部設計とUI/UXを見直し、長年の悲願だった『バイク』『バイク買取』で上位表示を達成。買取関連の申し込みは前年比163%に!

株式会社バイク王&カンパニー 2020.09.17 2022/12/21

  • PV数は以前の約4倍まで成長。熱望していた「バイク」や「バイク買取」など、事業に関連する重要なキーワードで検索順位が2位まで上昇
  • 無料査定や出張買取の申し込みなど「バイク買取」関連のCV(申し込み)は、前年比163%に成長
  • お客様のお問い合わせいただくチャネルの変化に合わせてうまく対応し、Web問い合わせが90%以上を占めるほどに

株式会社バイク王&カンパニーでは、バイクの買取や小売をメイン事業とし、購入から売却までトータルプロデュースする流通サービスを展開。2007年頃から小売事業を拡大し、2015年には買取と小売を統合したバイクポータルサイトの構築を計画しました。しかし、それまでのサイトに大きな問題を抱えており、検索順位は圏外ばかりという課題が。そうした問題を解決するため、当社のSEOコンサルを導入いただきました。

導入後、内部設計の見直しとUI/UXの変更などを行い、長年の悲願だった「バイク」「バイク買取」「中古バイク」で上位表示を達成し、PV数は約4倍、CV(買取申し込み)は前年比163%になるなど成長を実現。

・バイクポータルサイトが抱えていた問題とは?
・成果をあげるために、バイクポータルサイトが行った施策とは?
・内部設計とUI/UXの見直しはどのように行ったのか?

を同社の大石様、中村様と、コンサルを担当した当社の竹村に聞きました。

参考:SEO対策についての解説はこちら

SEOコンサル導入時の課題

「バイク買取」から「バイクの小売」へとビジネスモデルを拡大するため、Webに注力

―まず、貴社のWeb戦略についてお教えください

大石様:「バイクを売るならバイク王」から「バイクのことならバイク王」へとビジネスモデルを拡大するため、2015年頃にそれまで別々だった「バイク買取」と「バイク小売」のサイトを統合する計画を立てました。中古バイクの小売業界では、仕入れが一番の難関です。「中古バイクのお店を始めよう」と思っても商品をどこから仕入れるか?が大変で、中古バイクの商品を仕入れるためのルートを確立することが非常に大切になってきます。

当社では、バイクの買取で、ある程度のシェアが獲得できたので、次の段階として小売に展開していこうと2007年頃から小売サービス併設店舗の出店拡大に動き始めました。現在では、全国で約60店舗を展開するほどになっています。

―ビジネスモデルの変化に伴い、Webサイトの立ち位置も変わりましたか?

大石様:変わりましたね。創業当時の広告は、雑誌などの紙媒体が中心でした。しかし、インターネットの普及にともない、今では、お客様がバイクを売りたい、または買いたいと思った場合、Webサイトでの情報収集が必須となっています。つまり、どれだけWeb上でバイクの売買に関する情報を発信できるかが重要になってきています。

そのため、小売であれば中古バイクの在庫を掲載する、買取であれば買取実績を公開するなど、よりユーザーの求める情報を掲載するサイトに変化してきています。

「バイク」「バイク買取」など、事業に直結するキーワードが50位圏外。関連性のないリンクが原因?

―なぜSEOコンサルを導入しようと思われたのですか?

大石様大きな課題だったのが、「バイク」「バイク買取」など事業に直結するキーワードがほとんど50位圏外だったことです。商標を持つ「バイク王」ブランド名でも、2ページ目以降に出てくるほどで、集客ができていませんでした。広告も出して何とかしていたのでうすが、圏外になっている理由も分からず、「どうしたものか…」と頭を抱えていました。

―どうしてそのような状況だったのでしょうか?

大石様:「バイクとは全く関係のない外部リンクが多数入っていることが原因かもしれない」とFaber Companyのコンサル担当に外部リンク調査含めて教えていただきました。

20年ほど前から使い続けていたドメインで、特に手を加えていなかったことが要因の一つだったと思います。

―弊社のSEOコンサルを導入していただいた決め手は?

大石様:的確にサイトを分析した上で、「ユーザーのことを考えたサイトを作っていきましょう」とご提案いただいたことです。 Faber Companyは、「ユーザビリティの高いサイトやユーザーが求めるコンテンツを拡充していけば、結果的にGoogleにも評価される」というスタンスが明確でした。「外部リンクを増やしましょう」「とにかく順位を上げるため、ページの中身よりもページ数やボリュームを増やしましょう」などと提案してくる会社さんは多いのですが、それとは違った内容だったことが印象に残っています。我々もSEOは手段にすぎず、ユーザーのためにサイトを運営したいと思っていたので、スタンスが似ていたことが導入の決め手になりました。

SEOコンサルで行った施策とそのポイントを解説

ユーザーが回遊しやすく、値段がはっきりわかるサイトに

―SEOコンサル導入後、どのようなことに取り組まれましたか?

中村様:まず、サーチコンソールでサイトと関係のないリンクの解除を1件ずつ行いましたが、いくらやっても関係のないリンクが出てくる状況で、1年ほどやっても終わりが見えませんでした。Faber Companyのコンサル担当の方から、「ドメインを切り替えて買取や小売など全てを統合したポータルサイトをやっていきましょう」とご提案をいただきました。もともと買取や小売などを別サイトで展開をしていたのですが、この提案をきっかけに新規ドメインで0からサイトを立ち上げました。

そして、サイト設計や構造などの内部施策やコンテンツ戦略などをご指導いただきながら今にいたります。

―今回、SEOコンサルを担当したのはFaberCompany竹村です。竹村さん、今回実施した施策について教えてください。

FaberCompany 竹村氏

竹村:バイク王様のサイトには、大きく2つの方針で施策を行いました。

➀階層化されず回遊がしにくい構造を変更
➁最新相場や在庫などユーザーが知りたい情報を明確に打ち出す

➀内部構造を見直し、ユーザーが見やすく回遊しやすいサイト構造に

竹村:まず、検索からの流入が期待できるサイトにするべく、サイトの内部構造を見直しました。以下の図のような形で、タスク管理表を作成し、50~60個ほど施策を行いました。

タスク管理表
実際に使用したタスク管理表のスクリーンショット。このシートをもとに施策を進めた

施策の中から主なものをあげると

・パンくずリストの適切な階層化
・重複コンテンツの削除・統一
・内部リンクの設置
・URLやタイトルのルール統一

特に、パンくずリストは、ユーザーへのナビゲーションという役割以外にも、Googleがサイト構造を理解するための手助けになったり、検索結果に表示されたりと、SEOにおける役割は無視できません。

バイク王様の場合、パンくずリストが最適化されておらず

(修正前)TOPページ>バイク買取実績
(修正後)TOPページ>バイクを売る(買取)>バイク買取実績

のような形で、きちんと階層化するように修正しました。

また、重複コンテンツの削除や統一も重要な施策でした。サイト内で重複コンテンツが存在していると、被リンクが正しく認識されないなどSEOに悪影響を与えることがあります。バイク王様の場合、「バイクを売る・乗り換える」というページと「バイクを買い取る」というページがそれぞれ別個に存在し、内容の被りも多くある状態でした。Googleやユーザーからの評価が二分されていると考え、「バイクを買い取る」ページ内に統合することも行いました。

これはあくまで一例でしかありませんが、こうした重複するページの削除や統合はとても重要です。

➁UI/UXを変更し、値段や在庫がはっきりわかるサイトに

竹村: ユーザーのことを考えてサイト運営をしていくならば、ユーザーが使いやすいサイトにするためUI/UXは軽視するべきではありません。

バイクに限らず、何かを売りたい人や買いたい人のユーザーのニーズとして

・そのサイトに実績はあるのか?
・売るとしたら相場はいくらになるのか?
・在庫量は豊富にあるのか?

上記の3つが、共通してあげられます。

「バイク」や「バイク買取」で調査したところ、やはり上記のユーザーのニーズが強いことが分かりました。そのため、TOPページを変更し、最新相場や在庫数などの情報にすぐたどり着けるようなUI/UXに修正。実際に修正したページは以下のように、ユーザーのニーズを生かしたデザインになっています。

株式会社バイク王&カンパニー

また、「人気の車種から選ぶ」というページも新規に作成しました。もともと、バイクを探している方向けに、「絞り込み検索機能」があったのですが、「メーカー名バイク」「250バイク」などと絞り込みで検索した後のページがGoogleにうまく認識されず、インデックスされない状態でした。

その結果、バイク王様のページが上位表示されにくいというSEO上の問題点を抱えてしました。

この問題を解決するため、新たに「人気の車種から選ぶ」というページを作成。サイト内でユーザーがすぐに人気の車種情報にたどりつけると回遊率が上がり、離脱率も下がるという副次的なメリットもあるので、人気商品のページは作成しておくことをおすすめしています。

株式会社バイク王&カンパニー 「人気の車種から選ぶ」ページ
新規で作成した「人気の車種から選ぶ」ページ。ユーザーが人気のバイクからすぐ探せるようになっている

SEOコンサルを導入した効果

事業に直結する「バイク」「バイク買取」で2位を獲得。買取関連の申し込みは前年比163%に

株式会社バイク王&カンパニー PVは4倍に

―SEOコンサルを導入されてどのような成果につながりましたか?

中村様:PV数は以前の約4倍まで成長し、ずっと上位表示を熱望していた「バイク」や「バイク買取」といった事業に関連する重要なキーワードでも検索順位が2位まで上昇しました。

―検索順位の上昇したことにより、貴社の事業にはどのような影響がありましたか?

中村様:無料査定や出張買取の申し込みなど「バイク買取」関連のCV(申し込み)は、前年に比べ、163%に成長しました。今後は、バイクの購入者をいかに増やしていくか?に取り組んでいきたいと考えています。

大石様:これまでバイクの買取は、専門雑誌に広告を出して、フリーダイヤルで問い合わせていただくことが主流でした。しかし現在では、Webからお問い合わせをいただく割合が90%以上を占めています。時間はかかりましたが、お客様がお問い合わせいただくチャネルの変化に合わせて、弊社もシフトできているところが一番の成功だったと個人的には考えています。

―今回の取り組みを振り返っていかがですか?

大石様:Faber Companyさんにお願いをして正解でした。担当の竹村さんからは「サイトをよくしよう」という気持ちが伝わってきたので、同じ方向を向いて仕事をすることができました。サイト構造だけでなく、制作の領域に関しても、制作会社さんへの指示出しや進捗確認など本来は弊社の担当者がやるべき部分までカバーしていただいたので、感謝しています。

提案いただいた内容を実装していくなかで、毎日順位を確認するたびにドキドキしていましたが、無事に結果が出てホッとしています。竹村さんには簡単な質問から、タスク内での相談まで、親身に対応いただけたので、非常に助かりました。

―今後の目標について教えてください。

中村様:「バイク王」はまだまだバイクの買取だけというイメージが強いので、それを脱却し、バイクの総合サイトを目指しています。バイクに関連したコンテンツの拡充や、会員機能をつけたりして、「バイクのことならバイク王」と思っていただけるように運営をしています。バイクに興味がある方なら誰でも楽しめるようなサイトに育てていきます。

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企業プロフィール

  • 社名
    株式会社バイク王&カンパニー
  • 事業内容
    中古バイク販売・買取(卸売業)
  • サイト
    https://www.8190.jp/
  • 導入時期
    2014年頃
  • 担当
    デジタルマーケティンググループ 大石 和生 様、中村 直人 様
  • 体制
    4名

担当SEOコンサルからひと言

バイク王様のSEOコンサルティングを担当させていただいた竹村です。大石様と中村様の覚悟を感じ、何としても応えねばと必死の想いで取り組ませていただきました。今回の成果に関しては、ひとえにバイク王様ならびに制作会社様の全面的なご協力が無くては成し得なかったものです。今後もさらに売り上げに貢献できるよう一丸となって取り組んでいければと思います。(担当:竹村 数輝)

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