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【ブラックハットSEOとは】具体的な手法やGoogleの対処法について解説<ミエルカチャンネル>

更新日:2023.6.13 公開日:2021.01.28

ブラックハットSEOとは、SEO対策の一種ですが、ウェブサイトの検索エンジンのランキングを不正に上げるための手法を指します。これにはキーワードの過剰なスタッフィング、クローキング、負のSEOなどが含まれます。

しかし、これらの方法は短期的な利益をもたらすかもしれませんが、長期的にはウェブサイトに悪影響を及ぼし、ペナルティを受ける可能性があります。

この記事ではブラックハットSEOについて解説していきます。

ブラックハットSEOとは

アヤカ:ブラックハットSEOってどんな手法なんですか?

スズキ:最近は聞かなくなりましたけど、以前はブラックハットSEOとホワイトハットSEOが対立軸にありました。ブラックハットSEOは「Googleのウェブマスター向けガイドライン」に準拠しない不正なSEO手法(スパム)のことです。これに対して真っ当なやり方のSEOがホワイトハットSEOです。Googleの検索エンジンが推奨する検索ルール(アルゴリズム)に従う手法のことです。

アヤカ:ブラックハットをやるとどうなるんですか?

スズキ:今の場合は、手動による対策(ペナルティ)を受けて検索順位が下がったり最悪のケースではインデックスから削除されることもあるくらいです。今のGoogleはアルゴリズムによって不正な手段でランキングを上げようとしてもそういった行為は無視して評価軸には含めないです。

ブラックハット手法の種類

アヤカ:では、具体的にどうな手法があるんですか?

スズキ:これもたくさん種類があるんですけど、有名なものに関しては手動による対策レポートに載っています。

手動による対策レポート

たとえば代表的なものを言うと、キーワードの詰め込みすぎです。たとえば「クレジットカード」で1位になりたいからといって「クレジットカード、クレジットカード、クレジットカード、クレジットカード、クレジットカード、….」というようなキーワードの乱用が以前は通用したんですね。

アヤカ:通用したんですか。今だと考えられないですね…。

スズキ:ユーザーがクレジットカードと検索すると、Googleはクレジットカードって言葉が多いから関連性が高いから上位表示しよう、そんな未熟な時代があったんです(笑)

アヤカ:今は全く無意味ですよね?

スズキ:今はこの行為は全く効果はないですし、むしろマイナスの評価対象になります。以前ならスパム扱いでランキングを下げたかもしれませんが、今のGoogleのスタイルとしては完全に除外します。ただ、程度の低いものはウェブスパム対策チームというものがあって、そういった人たちが目視で持って手動対策を与えます。

アヤカ:これもレイターみたいなものですか?

スズキ:いえ、これはGoogle内の担当者が訓練を積んで目視で審査しています。

アヤカ:検索エンジン以外の人間の目でしっかりと見られているんですね。

スズキ:その通りです。基本的にアルゴリズムで対処していますが、限界もあるし人間も賢いのでアルゴリズムの隙をかいくぐってやっていくわけです。そういった人たちをGoogleのウェブスパム対策チームの人が目視でチェックしていきます。
以前横行したブラックハットSEOは「被リンクの操作」です。これは、自作自演のリンクや購入したリンク、ディレクトリ登録、コメントスパムのリンク集めのような不正なリンク操作のことです。不正なリンクを操作する行為は、それこそ今もやっている会社もあります。

アヤカ:え、あるんですね。。そういえば、ワードサラダという言葉を聞いたことがあるんですが、これもブラックハット手法ですか?

スズキ:そうですね。これは自動生成ツールを使ってあたかも人間が書いたような文章なんですが、文章としての意味が破綻しているテキストコンテンツのことです。 たとえば、「今日のお昼にサラダを食べました。グッチのお財布はカッコいいですよね」
とか。今では考えられないような手法でも以前は通用してしまったんです。

アヤカ:当時の検索エンジンのプログラムでは文章の意味を理解することまではできなかったんです。

スズキ:あとは、クローキングという手法もありました。これは、同じURLでも検索エンジンとユーザーにはそれぞれ異なるコンテンツを表示させることです。
たとえば、カルボナーラレシピをGoogleボットには見せているのに、ユーザーにはカジノのページを見てお金を落とさせて管理者が儲けてしまう。

クローキング

不思議な手法ですがそういったことってできるんです。クローキングは依然として今でも技術的には可能ですが、Googleは対応を万全にしています。

ブラックハット手法をGoogleはどう対処したのか

アヤカ:ではGoogleはそういったブラックハット手法をどう対処したんですか?

スズキ:基本的にはアルゴリズムかウェブスパム対策チームによって手動対策を与えるかで対応しています。

アヤカ:あれ、でも調べていた中でペンギンアップデートとパンダアップデートで対処したと記載されていたんですが、これはどんな対処法なんですか?

スズキ:これは結構前の話で今はもう存在していないんですが、パンダアップデートは低品質なコンテンツの上位表示を防止するために導入された検索アルゴリズムです。なんでかというと、先ほども記述したように自動生成コンテンツとか安価で雇えるライターに頼んで内容の薄いコンテンツを大量生産して検索トラフィックを集めてしまう、そういった手法が通用したんです。当時のGoogleはボリュームが多ければ上位表示してしまう、多少関連していればその内容が役に立つか立たないか関係なく検索結果に出してしまう時代もありました。
で、そういった低品質なコンテンツを表示させないように作り出されたのがパンダアップデートというアルゴリズムなんです。これは手動ではなくてアルゴリズムによって低品質なコンテンツを検索結果に出さないようにしようというアルゴリズムです。

アヤカ:なるほど。ペンギンアップデートはどんなアップデートなんですか?

スズキ:これは、ガイドライン違反となる「不正なリンク操作を防止するため」に導入された検索アルゴリズムです。これも数年前にコアアルゴリズムに統合されました。ペンギンアップデートでも検出しきれない不正リンクをGoogle側が手動で確認しています。

パンダとペンギンの名前の由来

アヤカ:話が少しずれますが、パンダとペンギンの名前の由来ってなんですか?

スズキ:気になりますよね(笑)パンダもペンギンも開発段階でつけるコードネーム(あだ名)みたいなものでした。パンダアップデートは、開発の中心人物であるNavneet Panda氏の名前から来ています。

アヤカ:パンダさんだったんですね。では、ペンギンアップデートもペンギンさんですか?

スズキ:ペンギンアップデートは人の名前ではありません。Googleは動物の名前をつけるのが好きなんですかね。毛がふわふわした動物が良いよね、ということでペンギンになったようです(笑)

アヤカ:では、他の動物になっていた可能性もあるんですね。

スズキ:可能性は十分あります。

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著者PROFILE

中山 順司(なかやま じゅんじ)

コンテンツ制作が三度の飯より好きな Faber Company のコンテンツ・エヴァンジェリスト。freeeのオウンドメディア『経営ハッカー 』 元編集長。2005年からブログを始め、会社員の傍らロードバイクメディアを運営中。趣味の自転車を中心に、エンタメ、育児、教育、ガジェット、ディープ過ぎる取材等、さまざまなwebメディアで企画・執筆に携わる。 2013年にITmediaに寄稿した「キモいお父さん」記事がネットをざわつかせ、それがキッカケで書籍出版を果たす。「お父さん キモい」で検索するとSERPsを自分が(ほぼ)独占してしまうのが目下の悩み。

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