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メタディスクリプションとは?文字数と書き方、SEO効果、クリック率などを事例付で解説

更新日:2024.11.12 公開日:2021.11.12

検索結果でのCTR(クリック率)やSEOに間接的な影響を与えるといわれている、メタディスクリプション。ディスクリプションとも呼ばれますが、実際にCTRが向上した事例をふまえ、効果的な書き方や設定時の注意点、SEOへの影響を解説します。

ディスクリプション・メタディスクリプションとは

メタディスクリプションの表示場所

「メタディスクリプション(meta description)」とは、「ディスクリプション(description)」とも呼ばれ、検索結果に表示される各Webページの概要文です。SEOに慣れている人はタイトル(title)と合わせてtd(ティーディー)と総称することもあります。

(▼タイトルの付け方のポイント解説はこちら)
事例つき|SEO施策「タイトルの付け方」文字数や設定手順を解説します

検索エンジンでの検索結果画面でタイトルの下(≒スニペット)に表示されるため、最近ではそのまま「スニペット」と呼ばれることもあります。

検索ユーザーは、タイトルとディスクリプションの文章を見て、どのページをクリックするか決めるため、ディスクリプションは検索結果におけるCTRやサイトアクセス数を左右する要素です。

タイトルは30文字程度しか表示されない一方で、ディスクリプションはスマホだと50文字程度、PCだと140文字程度表示されるため、より詳細にページ内容を検索ユーザーに伝えることができます。ディスクリプションの内容は任意で設定可能ですが、とくに設定をしない場合はGoogleにより本文の中から抽出され、自動的に表示されます。

▲Googleプロダクトエキスパート・鈴木謙一も動画で解説
(ミエルカチャンネル|株式会社Faber Company)

メタディスクリプション正しく設定しておくことで、検索結果でのクリック率を上げることが可能です。

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ディスクリプションを設定するメリット

わざわざ設定をしなくても、自動的に表示されるディスクリプション。しかし、設定すれば以下の2つのメリットを期待できるようになります。

  1. CTR(クリック率)への影響
  2. 検索順位への間接影響

①CTR(クリック率)への影響

検索結果でのCTRを左右する要素は大きく3つ。「検索順位」「タイトル」「ディスクリプション」です。検索ユーザーに共感や期待感を抱いてもらえるようなディスクリプションをページごとに設定すれば、CTRの向上が期待できます。

検索上位に表示されるとユーザーの目に触れる機会は当然、増えます。しかし、せっかく上位に表示されていても、ユーザーへの訴求力が低いタイトルやディスクリプションの場合、ユーザーにクリックしてもらえません。ページの魅力を検索結果上でユーザーにより的確に伝えるために、タイトルとディスクリプションをしっかり設定することをおすすめします。

ディスクリプションを変更してCTRが向上した事例

ディスクリプションを変更したことで、CTRが向上した「ミエルカ マーケティングジャーナル」の事例を1つ紹介します。〝SEOセミナー〟という検索キーワードで、CTRが1.19%→3.13%にアップした事例です。

CTRが向上した事例

変更前と後、それぞれのディスクリプションを比較してご覧ください。

変更前と比べると、「いつ開催されるセミナーなのか」という大まかな日程情報と、「初級編・中級編」というセミナー対象者が分かる文言などが追加されています。ディスクリプションを見ただけで、どんなページなのか想像しやすくなりました。

②SEO・検索順位への間接影響

もちろんGoogleが言及しているように、ディスクリプションはSEOや検索順位に直接的な影響を与えるわけではありません。(参考:Google は、ウェブランキングでキーワードメタタグを使用しません。の中で言及)

しかし、間接的には影響を与えている可能性はあると考えられます。

なぜなら、Googleの検索順位の評価項目の一つに「検索結果におけるCTR」があると推測されているからです。つまり、適切なディスクリプションを設定してクリック率が向上すれば、Googleの検索順位の評価へプラスに働き、検索順位が上がる可能性があるということです。

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ディスクリプションの書き方

続いて、ディスクリプションを記述する上で、押さえておきたいポイントを6つ紹介します。

  1. 適切な文字数でまとめる
  2. 内容を想像できるようにする
  3. 問題解決を期待できる文にする
  4. 自分事だと共感してもらう
  5. 公開後は流入キーワードなども参考に修正
  6. 正しい内容を伝える

①適切な文字数でまとめる

ディスクリプションに表示される文字数は、高頻度で変更されます。さらにキーワードによってばらつきがあり、ユーザーが使用するデバイスによっても異なります。目安としては、パソコンの場合で120~140文字前後、スマートフォンで50~80文字前後。制限を超える文字数は、自動的に「…」と、省略されます。

表示文字数の少ないスマートフォンにも合わせるためには、最初の50文字程度にユーザーへ届けたい重要な情報を記述し、それ以降は補足的な情報を記述することをおすすめします。

②内容を想像できるようにする

ディスクリプションは、検索ユーザーがページをクリックするかどうかの判断材料となります。そのため、ユーザーに「自分が求めていることが書いてありそう」「有益な情報が得られそう」と感じてもらうことが大切です。

どのような情報が得られるか、できるだけ具体的に記述するようにしましょう。私が編集長を務める20-30代の若手ビジネスパーソンに向けたコンテンツメディア、『グロービスキャリアノート』の記事に設定しているディスクリプション例もご覧ください。

私のディスクリプション記載例

ディスクリプション例1
記載ポイント

  • 「3つの原因」と具体的な数字を明示している
  • 原因だけでなく、高める方法を記載していることを伝える

また、時事ネタなど、情報の鮮度が重要な検索キーワードの場合は、最新情報かどうかを判断基準にするユーザーも少なくなく、それ自体がコンテンツの価値となります。そういったテーマを扱う場合は、いつの情報かを記載することも、ユーザーに内容を想像してもらう手助けになります。

③問題解決を期待できる文にする

多くのユーザーは、「〇〇の解決方法が知りたい」「△△に困っている」など、何らかの課題や悩みを解消するための情報を求めて検索しているので、「自身の悩みを解決してくれるか?」は重要なポイントです。

このページを読むことで、「自分が抱える悩みは解消されそうか」「どの部分の回答が得られそうか」とイメージしてもらえる記述をしましょう。

私のディスクリプション記載例

ディスクリプション例2
記載ポイント

  • よく聞かれる質問の内容を具体的に列挙している
  • それらの疑問に回答していることをディスクリプションに明示している

④自分事だと共感してもらう

誰を対象にしたコンテンツであるかを伝えることも重要です。性別、年齢、抱えている悩み、置かれている状況などを考え、対象が共感できる文をぜひ入れてみてください。「自分のことだ!」と思ってもらえると、ユーザーの期待値も高まり、CTRの向上が見込まれます。

私のディスクリプション記載例

ディスクリプション例3
記載ポイント

  • 「20代」と具体的に想定読者を明記している
  • 20代の多くが直面し、悩みがちな「キャリアアップ」「転職」「結婚」の具体的なキーワードを列挙している
  • 「一度きりの人生を後悔したくない」という多くの20代が共感を覚えるだろう言葉を入れている

⑤公開後は流入キーワードも参考に修正

検索上位にランクインしているけど、いまいちCTRが低い…。そんな時は、ぜひディスクリプションのリライトを検討してみてください。

タイトルの変更という方法もありますが、SEOへ直接影響する部分であり、順位が下がる可能性もあるので、慎重な判断が求められます。しかし、ディスクリプションは直接的なランキング要因ではないので、よりページの魅力が伝わるよう積極的に修正しブラッシュアップしていきましょう。

ディスクリプションの修正法を1つ紹介します。

ここまでは記述のポイントをお伝えしてきましたが、どうしても判断に主観的な部分が大きくなってしまいます。しかし、修正・改善をするときは客観的データが必要です。私は、改善のヒントを得るために、『ミエルカSEO』というSEOツールを活用しています。

サーチコンソールと連携した『サチコミエルカ』という機能では、ページごとに検索キーワードとそのCTRが確認できます。さらに流入されているけどタイトルには入っていない文言」が黄色のハイライトで表示されます。
(下図でいうと「仕事」部分)

サチコミエルカ機能

▲「ミエルカ」より
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この結果から「仕事」という文言は、ユーザーの関心が高いと判断できます。タイトルへ入れて修正すれば、CTR改善につながることが期待できるものの、タイトル変更は慎重に行う必要があります。また、文字数や文脈の関係でタイトルへの追加修正が難しい場合もあるでしょう。

そんなときは、この「流入されているけどタイトルには入っていない文言」をディスクリプションに含めるようにして修正します。実際に流入されている文言なので、訴求力が上がりCTR改善にもつながると期待できるからです。

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⑥正しい内容を伝える

最後に押さえておきたいのは、「嘘をつかない」ということです。例えば、ユーザーの興味関心を引くためにコンテンツ内容と合っていない記述をするのはよくありません。

たとえ検索結果上でクリックしてもらったとしても、コンテンツ内容がユーザーの期待していたものと異なり、すぐに離脱されてしまうから注意してくださいね。

ディスクリプションの設定方法

それでは、実際のディスクリプション設定方法を簡単に紹介します。一般的によく使われるCMSのWordPressHTMLでの方法をご覧ください。

WordPressでのディスクリプション設定方法

使用しているWordPressのテーマによっては、ディスクリプションの設定場所がデフォルトで入っている場合も多いです。例えば、人気の高いテーマ「SANGO」では以下の手順で設定できます。

「SANGO」でのディスクリプション設定方法
①カスタマイズ画面→「サイトの基本設定」→「基本情報とロゴの設定」
②「サイトの詳しい説明」欄へ記述する。

HTMLのディスクリプション設定方法

ディスクリプションは、HTMLソース中に直接記述することも可能です。記述場所は、headタグ内(<head>~~~</head>)で、下記のようにディスクリプションを記述します。

<meta name=”description” content=”〇〇”>
※〇〇の箇所がディスクリプションとして設定できるところです

ディスクリプションの注意点

ディスクリプションに関する注意点にも触れておきましょう。

ディスクリプションを設定しない場合

Googleが自動的に本文から抜粋してくれるから、ディスクリプションの設定は不要では?」と思われる方もいるかもしれません。それでも、私が設定を推奨する理由は、Googleが引用するディスクリプションが、ユーザーにとって必ずしも最適な内容とは限らないからです。

サイトオーナーの意図からずれている内容や、断片的に文をツギハギした不自然な文章になっていることも、まだまだ見受けられます。より効果的にアクセス数を伸ばしていくためにも、ディスクリプションはヒトの手で書いて設定することを私はおすすめします。

そして、基本的に各ページ個別に行うことを推奨しますが、取扱商品数が多いECサイトなど設定が大変なケースもあります。商品毎に個別設定するのが煩雑な場合はシステムを組むことで、それぞれオリジナルのディスクリプションを設定できます。

例えば、変数等を使用してページ内に記載された「商品名」「型番」「スペック」「価格」「特徴」などの情報を組み合わせて、ページ毎に異なるディスクリプションを自動で作れるように、あらかじめシステムを組んでおくと便利です。これはシステムエンジニアさんに相談してみましょう。

ディスクリプションを設定したのに反映されない場合

ディスクリプションを設定したにも関わらず、実際の検索結果にはGoogleが自動的に抽出したテキストが表示されるというケースも少なくありません。

Googleが「このディスクリプションはユーザーニーズに合致していない」と判断した可能性がありますので、どうしても設定した文章を表示させたい場合は、適切な記述ができているか確認してリライトを検討してみましょう。

リライト後の注意点は、変更内容が検索結果画面に反映されるまで、タイムラグがあるということです。反映されるタイミングは、サイトにより異なりますが、流入数や更新頻度の少ないWebサイトほど反映までに時間がかかる傾向にあります。

どのページのディスクリプションから直すべきか迷ったら

最優先は検索順位が高いにも関わらず、CTRが低いページです。その後は、検索順位とCTRの相関関係から修正ページを決めていくことをおすすめします。

優先順位

先述したSEO支援ツール『ミエルカ』では、ページごとに平均CTRと自社コンテンツのCTRを比較できる機能があります。

平均CTRと比較できる機能

私は優先度の高いページ(検索順位は高いのにCTRが低いコンテンツ)を洗い出すときに、活用しています。

さて、ここまでディスクリプションの設定ポイントをお伝えしましたが、記述する時はどうしても主観的になってしまう部分があります。「自分のやり方で合っているのか分からない…」という方もいるかもしれません。

そんな時は一度プロにみてもらうというのも1つの打ち手。担当サイトをミエルカの「無料サイト診断」に回してみても良いと思います。※SEOやコンテンツ全般のことも相談できます(私も、SEO初心者時代はよく相談していました)。

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ディスクリプションが適切な設定になっているか診断してもらうのも、Web集客改善のヒントを得られると思います。ぜひ、実験を繰り返して、CTRとアクセスを高めてくださいね!

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本記事の著者
新宅千尋
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