被リンクは外部リンクやバックリンクとも呼ばれ、SEO対策に深く関係する指標のひとつです。被リンクが多いほど検索順位が上がるような時代もありましたが、近年は数だけではなく質も大きく影響するようになりました。本稿では、SEOへの好影響が期待できる「良質な被リンクの獲得方法」「被リンク元の調べ方」を中心にお伝えします。
目次
被リンクとは?
被リンクとは、自社と別のドメイン(外部サイト)から張られたリンクのこと。外部リンクやバックリンクとも呼ばれ、SEOにおいてサイトの評価につながる要素のひとつです。


良質な被リンクとSEOの関係性
現在のGoogleのアルゴリズムにおいては、昔のように被リンクが多いだけで検索エンジンから評価されるということはありません。ただし、検索エンジンが「質の高い被リンクを獲得している」と判断することで、PageRank(検索エンジンがWebページの重要度をはかる指標のひとつ)が向上する可能性は十分にあります。
良質な被リンクとされているものは、例えば次のようなものです。
- 学校などの教育機関、組織、政府機関など、信頼性の高いウェブサイトからのリンクである
- リンク元ページでユーザーに価値のある情報を提供している
- リンク元ページとリンク先ページの関連性が高い
- Webサイトやサービスを紹介されている
☑︎関連記事:外部リンクの重要性とSEOへの影響
これらの良質な被リンクを獲得することで、実際に検索順位が上がった事例もあります。詳しくは以下の記事をご覧ください。
低品質な被リンクは検索順位に悪影響を与える可能性もある
良質な被リンクが検索順位の向上につながる一方、Googleのウェブマスター向けガイドラインに違反するような低品質な被リンクや、悪質な方法で獲得した被リンクは、場合によって検索順位の下落につながるため注意が必要です。
例えば、下記のような被リンクはNGとGoogleは発表しています。
- リンク自体やリンクを含む投稿に関して金銭をやり取りする
- リンクに関して物品やサービスをやり取りする
- 特定の商品について記載し、リンクを設定してもらうのと引き換えにその商品を「無料」で送る
- 過剰な相互リンク(「リンクする代わりにリンクしてもらう」)や、相互リンクのみを目的としてパートナー ページを作成すること
- アンカーテキストリンクにキーワードを豊富に使用した、大規模なアーティクル マーケティング キャンペーンやゲスト投稿キャンペーン
- 自動化されたプログラムやサービスを使用して自分のサイトへのリンクを作成すること
- 第三者のコンテンツ所有者に対し、必要に応じてアウトバウンド リンクに修飾属性を適用するかどうか選ぶ権利を与えずに、特定の利用
- 規約や契約、または同様の取り決めの一部として、リンクを義務付けること
くわしくは以下の「Google検索セントラル」で紹介されています。
☑︎参考:リンクプログラム|Google検索セントラル
良質な被リンクを増やす方法
有効な被リンクを増やすために行うべき施策はいくつかあります。
リンクされやすい質の高いコンテンツの作成
次のようなコンテンツは被リンクが集まりやすいので、意識してみてください。
- 専門家によるハウツー
- 研究・調査・統計データなどの一次情報
- 専門家による用語解説
- イベントレポート
- まとめ情報
- ツール紹介
- ニュース
- カオスマップ(業界地図) など
☑︎関連記事:被リンクを増やすための5つの方法
記事のPR活動・配信
せっかく良質なコンテンツを作っても、その記事を見つけてもらえなければ、リンクももらえません。記事が存在することを対外的にアピールするPR活動が必要です。
- SNSでの告知・配信
- プレスリリースの配信
- 業界関係者・関連サイトへの連絡
- インフルエンサーとの協力提携
こうしたPR活動を行うことで、記事の存在に気づいてもらいやすくなり、リンクをもらえる確率も高くなります。
☑︎関連記事:【SEO最新戦略】UXの向上とリンク獲得はどちらを重視すべき?ジム・ボイキン氏に独占インタビュー
リンクしやすい環境の構築
他の人がリンクしたいと思ったときにアクションしやすいよう、サイトの環境を整えることも大切です。
具体的には、
- ページにURLコピーやSNSシェアなどのアクションボタンの設置
- 「気に入ったらシェアお願いします」などの呼びかけ
などの施策が挙げられます。
ユーザー生成コンテンツ(UGC)の活用
口コミやレビューのような、ユーザーがサイトで直接書き込むことで生成されるコンテンツ(UGC:User Generated Content)は、ユーザーがシェアしてくれるのでリンクを呼び込むこともあります。
以下のような機能をサイトの中に設置できるようであれば、ぜひ取り組んでみてください。
- 商品レビューを設置
- 投稿型ページを設置
良質なリンクの獲得は一朝一夕ではできません。また、どんなに良質なリンクでも、時間が経つとその価値は落ちてしまいます。リンク獲得施策は、根気強く続けていくことが大切です。
被リンクの数やリンク元URLをチェックする方法・ツール
自社のサイトが「どのくらい被リンクを獲得しているか」「リンク元はどのようなページなのか」チェックするには、ツール活用が便利です。有料・無料の2つを紹介しましょう。
① Google Search Console(サーチコンソール)で自サイトの被リンクをチェック(無料)
Google Search Console の「リンク」メニューをクリックしましょう。


自社サイトのどのページに被リンクがあるか、リンク元のサイトやページ数、リンク元テキストなどを無料で確認できます。


▶︎Googleサーチコンソール(無料)
☑︎関連記事:サーチコンソールの登録方法
② Ahrefsでライバルサイトの被リンクをチェック(有料)
Ahrefs(エイチレフス)も被リンクのチェックに役立つツールです。有料ではありますが、競合など他社サイトの被リンク元まで調べられるので便利です。
例えば、「〇〇というキーワードで検索順位1位のコンテンツには、被リンクが何本ついている」ということが分かります。
被リンク元である参照ページを見にいけば、どんなサイトからどんな文脈でリンクされているかも確認できます。 「被リンクをもらえるコンテンツ」を作る参考にもなるでしょう。


低品質な被リンクに対する対処法
稀にですが、Googleサーチコンソールで異常な被リンクを見つけることがあります。 身に覚えのない、自動生成されたリンクやスパムリンクであればGoogleが自動で無視してくれるため放置で構わないでしょう。
しかし、本メディア「ミエルカ マーケティングジャーナル」を運用する株式会社Faber Company(ファベルカンパニー )では「知らないドメインから大量にリンクを貼られて困っている」という相談をいただいたことがあります。
原因は、元のWebサイトオーナーがGoogleのウェブマスター向けガイドラインに違反した被リンク獲得対策を行なっていたことでした。
そんな場合は、次の対処を行なってください。
1.リンク元のサイト運営者に連絡する
リンク元のサイト運営者へ連絡し、リンクの削除を依頼しましょう。もし応じてもらえなかった場合は、「nofollow属性」を設置してもらってください。nofollow属性とは、そのリンクを評価しないように検索エンジンに提案するためのものです。自社サイトに悪い影響を与えられるリスクは軽減されます。
もし、過去に委託会社を経由してリンクを購入した場合でも、可能な範囲で委託会社に連絡して対処してもらってください。
2.Google Search Console の「リンクの否認ツール」を使う
リンク元のサイト運営者へ連絡をしても対処してもらえない場合は、Google Search Console の「リンクの否認ツール」を利用します。
リンクの否認ツールは、Googleに対して指定したリンクを評価の対象から除外してもらう目的で利用します。
リンクの否認は使い方を間違えると、検索順位の低下につながるリスクがあります。Google Search Consoleのヘルプページを参考にしながら慎重に使用してください。
☑︎Google Search Console のヘルプページ
被リンクの数が多い場合は、有益なリンクも否認してしまわないよう特に注意するべきです。
そんなときは、Faber Company(ファベルカンパニー )のSEO専門家が対応します。ぜひ相談してください。
☑︎被リンクの精査を相談する|ファベルカンパニー
良質な被リンクを獲得できるサイト運営をしましょう
被リンクは多く獲得すれば良いというわけではなく、いかに良質な被リンクを獲得しているかが重要なポイントです。くどいようですが、他社が引用したくなるような一次情報が豊富なコンテンツを作りましょう。
ファベルカンパニー では、コンテンツの制作支援も行っています。 何から着手すればいいか悩んでいる方、コンテンツ運用の人手不足にお困りの企業様は相談してください。
まずは御社のWebサイトを無料でチェックします。下記のページからご希望くださいませ。
(サイト診断だけも可)

