被リンクは外部リンクやバックリンクとも呼ばれ、検索エンジンがWebサイトを評価する際の指標のひとつです。かつては数が重視されましたが、近年は質が問われるようになりました。本稿では、被リンクがSEOに与える影響や良質な被リンクの条件、獲得方法をお伝えします。

目次
被リンクとは?
被リンクとは、外部のWebサイトから自社サイトへ向けて設置されたリンクを指します。一般的には「被リンクされる」や「被リンクを受ける」といった表現で使われます。

Googleは、PageRankアルゴリズムにおいて、ページ間のリンクを「投票」として捉えています。どのサイトが他のページから多く支持されているかを分析し、その価値を評価に反映する仕組みです。単純な票数だけでなく、「どのサイトから」「どのような文脈で」リンクされているかといった品質の要素も含めて評価されます。
他のサイトから多くリンクされているページは、有益で信頼性の高い情報源として評価されやすくなります。そのため、被リンクはSEOにおいて検索順位に影響を与える重要な評価指標のひとつとされています。
※参考記事:Googleが掲げる10の事実
※関連記事:【2026年最新】SEOとは?優先度の高い10のSEO対策
SEOにおいて被リンクが重要な理由
被リンクは、GoogleがWebサイトの信頼性や評価を判断するうえで重要な指標のひとつとされています。特に、第三者から自然に獲得されたリンクは、コンテンツの価値を示すシグナルとして扱われます。
「被リンクは意味がない」という意見も見られますが、これはリンクスパムへの対策強化や、GoogleのJohn Mueller(ジョン・ミューラー)氏による「リンクの重要性は多少低下する」といった発言を受けた誤解です。現在でも、良質な被リンクは検索順位に影響を与える重要な要素のひとつです。
Google検索の仕組みを紹介するページには、次のような記述があります。
このように、Googleは「第三者のWebサイトからリンクされているか」をコンテンツ評価の材料としています。被リンクは、自社だけでは示せない客観的な信頼性を補強する要素といえるでしょう。
※参考記事:
・Google検索セントラル|Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー
・海外SEO情報ブログ|「ランキング要因としてのリンクの重要性はそのうち低下するだろう」Google社員が爆弾発言
良質な被リンクを獲得する考え方
良質な被リンクを獲得するためには、Google検索セントラルでも示されている通り、ユーザーに価値を提供し、自然にリンクされる状態をつくることが重要です。ここでは、その基本となる考え方を3つ紹介します。
| 施策項目 | 内容 |
| ユーザーの課題を解決する コンテンツの提供 | ユーザーの悩みや問題に対して、具体的な解決策となる情報を提供します。解説記事や動画、調査データなどは、ユーザーにとって価値が高く、自然と参照・紹介されやすくなります。 例:無料の便利ツール・解説動画など |
| コミュニティでの 認知・信頼の獲得 | 関連するフォーラムやブログ、コミュニティに参加し、有益な情報発信や対話を行うことで信頼を築きます。継続的な貢献によって評判が高まると、サイトへの訪問者が増え、結果として自然な被リンクにつながります。 |
| 話題性・拡散性のある コンテンツの提供 | ユーモアや独自の切り口を取り入れたコンテンツは、SNSなどを通じて拡散されやすく、短期間で多くの注目を集めることがあります。ただし、一過性になりやすいため、他の施策と組み合わせて活用することが重要です。 |
PageRankに影響するリンクの購入や、リンク獲得のみを目的とした相互リンクプログラムへの参加といったガイドライン違反の手法は、サイトの評判や検索評価を損なうリスクがあります。
そのため、一過性の施策に頼るのではなく、価値あるコンテンツを継続的に発信し、信頼を積み重ねていくことが重要です。
※参考記事:
・良質なリンクを得るには | Google Search Central Blog
・Googleウェブ検索のスパムに関するポリシー|リンクスパム
具体的な被リンク獲得手法については、以下の記事でまとめています。
※関連記事:外部リンクとは?被リンク・内部リンクとの違いやSEO効果・対策方法
被リンクを調査する方法と見るべき視点
被リンク施策を検討する際は、自社サイトだけでなく、競合サイトがどのようなサイトからリンクされているのか、そして自社との違いを把握することが重要です。ここでは、被リンクの調査方法と確認すべきポイントを解説します。
被リンクを調査する方法
被リンクは、主に専用ツールを活用して確認します。代表的な方法は以下の通りです。
- 自社サイトの被リンク確認:Google Search Console
- 競合サイトの被リンク確認:AhrefsやSEMrushなど
Google Search Consoleでは、自社サイトに対してどのような外部サイトからリンクされているかを確認できます。リンク元のドメインやリンク数、どのページにリンクが集まっているかなど、基本的な情報を把握できるため、まずは現状の全体像を掴むのに適しています。
一方、AhrefsやSEMrushなどのSEOツールでは、より詳細な分析が可能です。競合サイトの被リンク状況やリンク元の質、ドメイン評価、アンカーテキストの傾向などを確認できるため、どのようなコンテンツがリンクを集めているのかを把握できます。
※関連記事:
・被リンクをチェックするツール9選
・Googleサーチコンソールとは?基本と設定・使い方
・【初心者向け】GA4とは?導入・初期設定を画像付きでわかりやすく解説
被リンクで見るべき視点
次に、調査した被リンク情報の中で確認するべき点を解説します。
以下の情報を自社サイトと競合サイトで比較し、被リンクの数や質、傾向の違いを把握することで、自社の課題や競合の優位点を明確にします。
| 被リンク情報 | 確認点 |
| 参照ドメイン数 | 複数の異なるドメインからリンクされているか |
| リンク元サイトの信頼性 | 信頼性・権威性の高いサイトからのリンクか |
| リンク元サイトの関連性 | 自サイトとテーマが近いサイトからのリンクか |
| 被リンクの獲得時期・推移 | リンク数が不自然に増減していないか |
| アンカーテキスト | 文脈に沿った自然な表現になっているか、偏りはないか |
| nofollow/dofollowの属性 | 評価が伝わるdofollowリンクか |
どのようなコンテンツがリンクを集めているのか、どの領域で評価されているのかを分析することで、自社に不足している要素を具体的に洗い出すことができます。
そのうえで、競合のリンク獲得傾向や手法を参考にしながら、自社に適した被リンク獲得施策を設計していくことが重要です。
良質な被リンクの3条件
ここでは、SEOの観点で評価されやすい良質な被リンクの条件を3つに分けて解説します。
1. 関連性が高いサイトからのリンク
Google社員のジョン・ミューラー氏は、「被リンクの総数よりもリンク元との関連性のほうが重要」と言及しており、自社サイトと関連性の高いサイトからのリンクはより評価されやすいと考えられます。
たとえば、不動産メディアであれば、住宅ローン比較サイトやリフォーム業者のブログからのリンクは関連性が高いといえます。一方、テーマが大きく異なるゲーム攻略サイトやアニメ情報サイトからのリンクは、SEO効果が限定的になる可能性があります。
関連性を判断する際は、以下の点を確認することが重要です。
- 業界や分野の一致度
- ターゲット読者の重なり
- 扱っているトピックの類似性
同じ業界のメディアや専門家に自社コンテンツを認知してもらう取り組みが、関連性の高い被リンク獲得につながります。
2. 信頼性・権威性が高いサイトからのリンク
信頼性・権威性が高いWebサイトからの被リンクも、良質な被リンクであると考えられます。これは「信頼できる人が推薦する情報は正しい可能性が高い」という考え方に基づいています。
特に以下のようなサイトからのリンクは、コンテンツの信頼性や権威性を補強する要素となります。
- 専門性の高いメディア
- 業界内で権威のあるサイト
- 公的機関
この点について、Googleのランキング結果の決定方法に関するページでは、次のような解説があります。
この考え方は、Googleが重視するE-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)とも密接に関係しています。E-E-A-Tは、コンテンツそのものの質だけでなく、「誰がどのように評価しているか」といった外部からの評価も含めて総合的に判断される概念です。被リンクは、その外部評価を示す代表的なシグナルのひとつです。
3. 自然に獲得したリンク
被リンクは、ユーザーや他サイト運営者が「参考になる」「紹介したい」と判断した結果として自然に獲得されることが重要です。
自然な被リンクはコンテンツの価値が第三者に認められた結果として発生するため、検索エンジンからも高く評価されやすい傾向があります。特に、記事内で引用・参考情報として言及される形のリンクは、文脈的にも自然で信頼性が高いといえます。
以下のようなコンテンツは、自然なリンクを獲得しやすい傾向があります。
- 独自の調査データやアンケート結果
- 具体的なノウハウや解説コンテンツ
- 実用的なツールやテンプレート
- 事例や実績をまとめたコンテンツ
価値あるコンテンツを継続的に発信し、他者に紹介される状態をつくることが、自然な被リンク獲得につながります。
低品質な被リンクへの対処法
Google Search Console上で、不自然な被リンクが検出されるケースがあります。身に覚えのない自動生成されたリンクやスパムリンクは、Googleがアルゴリズム上で無視するケースが多いため、過度に対応する必要はありません。
ただし、明らかに不自然なリンクが大量に存在する場合や、手動対策の通知を受けている場合は、リンクの削除依頼や否認ツールの使用を検討する必要があります。
そのような場合は、次の対処を行うことをおすすめします。
リンク元のサイト運営者に連絡する
低品質なリンクを発見した場合は、まずリンク元のサイト運営者に連絡し、リンクの削除を依頼するのが基本的な対処法です。削除が難しい場合は、nofollow属性の付与を依頼する方法もあります。
連絡手段としては、サイトのお問い合わせフォームやWhois情報に記載されたメールアドレスを利用します。
また、過去に委託会社などを通じてリンクを設置していた場合は、可能な範囲で委託先にも対応を依頼しましょう。自社で関与した不自然なリンクについては、放置せず整理を進めることが重要です。
Google Search Console の「リンクの否認ツール」を使う
リンク元から返答が得られず、削除が難しい場合や明らかに不自然なリンクが残る場合は、Google Search Console の「リンクの否認ツール」を利用します。
リンクの否認ツールは、指定したリンクをGoogleの評価対象から除外するよう申請するための機能です。否認ファイルに対象のURLやドメインを記載して送信することで、該当リンクが検索評価に影響しないよう対応できます。
ただし、リンクの否認は慎重に行う必要があります。使い方を誤ると、本来評価にプラスとなるリンクまで否認してしまい、検索順位に悪影響が出る可能性があります。リンクの否認ツールは、明確に問題があるリンクに限定して使用し、Googleのヘルプページを参考にしながら慎重に対応してください。
※参考記事:Google Search Console のヘルプページ
※関連記事:身に覚えがないスパムリンクが張られている、否認するべきか?
不安がある場合は、Faber Company(ファベルカンパニー)のSEO専門家が対応することも可能です。ぜひご相談ください。
小手先のテクニックより「リンクされる価値あるコンテンツ」を作ろう
被リンクは多く獲得すれば良いわけではなく、いかに良質な被リンクを獲得しているかが重要なポイントです。繰り返しになりますが、他のWebサイトが引用したくなるような自社独自の情報が豊富なコンテンツを作りましょう。
Faber Company(ファベルカンパニー)では、コンテンツの制作支援も行っています。何から着手すればいいか悩んでいる方、コンテンツ運用の人手不足にお困りの企業様は相談してください。






