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リダイレクトとは? 種類・設定法・URL変更の注意点|初心者向け解説

更新日:2023.2.24 公開日:2022.04.07

リダイレクトは、やむを得ずページのURLを変更するときに活用するものです。便利な一方で、誤った設定をした場合はGoogleの検索順位が大幅に下落します。本稿で正しい設定法・注意点を確認してください。

リダイレクト

1.リダイレクトとは?

リダイレクトとは、あるURLから他のURLへ自動的に転送させる仕組みのことです。SEOの視点から考えるとURLは極力変更しないことが推奨されますが、やむを得ずURLを変更しなければならない次のようなケースでは活用できます。

リダイレクトの活用ケース
・サイトリニューアル
・会社名の変更等に伴い、サイトのドメインも変更するとき
・PC向けページとモバイル向けページのURLが異なっている
・A/Bテスト等で一時的にURLを変更する

リダイレクトはなぜ必要?

そもそも、なぜリダイレクトをする必要があるのでしょうか。
目的は大きくユーザビリティとSEO観点の2つに分けられます。

①ユーザビリティ向上のためのリダイレクト

リダイレクトが設定されていないと、ユーザビリティが悪化する要因になります。 例えば、ユーザーが特定のURLにアクセスしたとき。そのページがすでに存在していなかった場合を考えてみましょう。 404エラーページ(「このURLは存在しない」というエラーの応答)になってしまったら、ユーザーは目的のページを見つけるためにサイト内を回遊する手間がかかります。ストレスを感じかねません。他のサイトへ情報を求めて離脱するでしょう。
もし、最初にアクセスしたページにリダイレクトが設定されていれば、ユーザーはスムーズに情報を得られたはずです。

②SEO施策のためのリダイレクト

検索エンジンの評価を引き継ぐにはリダイレクトを設定する必要があるからです。
URLの変更時に301リダイレクト302リダイレクトを正しく設定しておけば、 検索エンジンの評価の損失にはつながりません。

☑︎参考:URLの変更を伴うサイト移転|Google検索セントラル

2.リダイレクトの種類と使い分け

リダイレクトには以下のようにいくつかの種類があります。

リダイレクトの種類
特徴
301リダイレクト
Google推奨。サーバー側でリダイレクトを設定。
永続的にURLを変更する予定のときに使う
302リダイレクト
Google推奨。サーバー側でリダイレクトを設定。
一時的にURLを変更するときに使う
meta refresh(即時)
HTMLだけで設定可能。サーバーで設定できない場合に用いる。
即時型(0秒でリダイレクトする設定)は永続的なリダイレクトとして解釈される
meta refresh(遅延)
HTMLだけで設定可能。サーバーで設定できない場合に用いる。
遅延型(0秒以外でリダイレクトする設定)は一時的なリダイレクトとして解釈される
JavaScript location
サーバーの問題などで、301や302リダイレクトが行えないときに使う

Googleは、サーバー側で設定する301リダイレクト・302リダイレクトを推奨しています。
この2つをどう使い分けるべきか、それぞれ解説しましょう。

301リダイレクトを設定すべきケース

301リダイレクトを正しく設定すれば、検索結果にも新しいURLが表示されるようになるため、永続的にURLを変更する場合に有効です。

301リダイレクトを利用する具体例は以下の通りです。

  • サイトリニューアルに伴うURL変更の場合
  • ドメインを変更する場合
  • サイトのSSL化を行う場合
  • URLを正規化する場合

302リダイレクトを設定すべきケース

302リダイレクトは、A/Bテストで元のURLから別のパターンのURLにユーザーをリダイレクトするときなど、一時的にURLを変更したい場合に利用されます。これによってリダイレクトが一時的なものであり、テストの実行中にのみ行われることを検索エンジンに認識させることができます。検索結果には古いURLが表示されたままになる点も特徴です。
☑︎参考:Google検索でウェブサイトをテストする場合のおすすめの方法|Google検索セントラル

302リダイレクトを利用する具体例は以下の通りです。

  • A/Bテストで、元のURLから別のパターンのURLにユーザーをリダイレクトする場合
  • PCとスマホで、異なるURLで配信する場合(301リダイレクトも使用できますが、302が推奨されています)

3.リダイレクトの設定・確認方法

リダイレクトを正しく設定することで、URL変更時のユーザビリティの低下や検索順位の下落リスクを軽減できるのは、前述した通り。ここでは、リダイレクトの正しい設定方法確認方法を解説します。

リダイレクトの設定方法

Googleが推奨しているリダイレクト(301・302)はサーバー側で設定する方法です。 サーバー側のリダイレクトでは、一時的と永続的いずれも作成できます。実装方法は、ホスティングとサーバーの環境やバックエンドのスクリプト言語により異なります。
正しく設定する方法は、Google検索セントラルで紹介されている内容を参考にするのがベストです。専門のシステム部署や、サイトを管理している制作会社に相談するようにしましょう。

☑︎参考:Google検索セントラル「リダイレクトと Google 検索」

不明点があれば、弊社・ファベルカンパニーに相談してください。
☑︎ファベルカンパニー:SEO観点からの無料サイト診断

設定したリダイレクトの確認方法

リダイレクトが正しく設定されていることを確認するためには、専用のチェックツールを利用すると便利です。 ページ単位のリダイレクトの場合は、Google ChromeのデベロッパーツールでHTTPステータスコードを確認すると良いでしょう。下記の手順を参考にしてください。

ページ単位の確認手順

    1. ❶Google Chromeを開き、右クリック > 「検証」 でデベロッパーツールを開く

    1. ❷右上の「Network」タブをクリック

    1. ❸「Preserved log」にチェックを入れた状態でリダイレクト元(旧URL)のページにアクセス

    1. ❹HTTPステータスコードがリスト形式で表示され、旧URLのステータスが「301」になっていれば確認完了

対象ページが多い場合の確認手順

リニューアルなどで確認するべき対象ページが多い場合は、「Screaming Frog SEO Spider」が便利です。

☑︎Screaming Frog SEO Spider Website Crawler 🐸

このツールは、ウェブサイトをクロールしてくれるのでSEOに関連する情報を一覧化して診断できます。

起動後、「Mode」にある「List」機能を利用することで簡単に確認できます
本記事では割愛いたしますが、その他にもいくつか確認できる機能があるのでインストールしておいて損はないです。

ただし、「Screaming Frog SEO Spider」を利用して大量のページをチェックする場合はサイトへ大きな負担がかかります。以下2点を心がけてください。

  • 作業を行う時間帯を関係者で擦り合わせる
  • ツールのクロール速度を調整する

ちなみに、他社のサイトを無断でクロールする行為は避けましょう。他社サイトを対象に利用するとサイト情報を勝手に集積することになり、トラブルになりかねません。

設定後どれくらいで検索結果に反映される?

リダイレクト設定後、検索結果への反映やSEO評価が引き継がれるまでに少し時間がかかるケースがあります。期間は以下を参考にしてください。

ページ単位で301リダイレクトを設定した場合
正しく設定されていれば、数日で反映・引き継ぎされることがほとんど。遅くとも1ヶ月程度で反映されるでしょう。
しばらくの間、注視する必要があります。
サイト全体に301リダイレクトを設定した場合
反映・引き継ぎまでに1〜2か月かかることは珍しくありません。長ければ半年ほど時間がかかる場合もあります。

4.リダイレクトを設定する際の注意点

リダイレクトの設定には注意点があります。改めて、特に気をつけるべき2つを紹介します。

①リダイレクト設定はページ単位で!1対1が原則

リダイレクト設定は基本的に、ページ単位(1対1)で設定しましょう。 サイトリニューアルの際に、下層ページのリダイレクトを全てトップページに設定してしまう企業様をたまに見かけますが、ソフト404エラーとして認識される場合があります
☑︎参考:Google検索セントラル「URLの変更を伴うサイト移転」

これはユーザビリティの観点から避けるべきですし、ページ単位で設定しないとSEO評価も正しく引き継がれません。
リニューアルに伴い対象のページがなくなった場合は、最もコンテンツの内容が近いページにリダイレクトしてもいいでしょう。該当するページがない場合は、404ページを返します(ユーザーがわかりやすいエラーページを配信するのが理想)。

②URLの変更は最小限に留める

URLを変更しない方法を模索することも大切です。大規模に変更するときは、対応表の作成やリダイレクト設定といった作業が発生します。
もしリダイレクト設定に失敗するとユーザビリティの低下はもちろん、大きく検索順位を下げるリスクもあります。
できるだけ、URL変更が発生しないようにサイト設計を行うことをおすすめします。

5.リダイレクトは目的に合わせて正しく設定することが重要

リダイレクトはサイトのリニューアルやドメイン変更に伴いサイトのURLを変更する際に、旧URLから新URLへ自動的に転送させる仕組みです。
正しく設定しないとリダイレクトの警告が表示されるなどのリスクがあるため、できるだけ専門会社などに依頼して設定してください。

ファベルカンパニーは、内部対策を含めたSEO相談の無料窓口があります。企業様からのご相談を受け付けているので、お気軽に連絡ください 😊

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著者PROFILE

大森真澄
大森 真澄(おおもり ますみ)

ダイレクトマーケティング会社を経て、株式会社CARTA COMMUNICATIONS入社。メディア広告支援や新規事業立ち上げを経験後、TikTok For Business広告事業の日本展開およびマネジメント業務に従事し、TikTok For Business Awardにて2年連続プラチナ賞を獲得。2021年より独立し、デジタルマーケター・ライターとして活動中。

編集者PROFILE

前田絵理_マーケティング
前田 絵理(まえだ えり)

雑誌編集者からWeb業界へ転身し、事業会社のオウンドメディア編集長に就任。検索流入を7倍に増加させた成功体験がキッカケで、株式会社Faber Companyへ入社。現在は「ミエルカ」マーケティングディレクターとして、各種セミナーへ登壇。◎「無料サイト相談」はじめました◎
講演実績:Web担当者ForumMarkeZine(マーケジン)

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