👉🏻 2026年7月15日のAIニュース:全体の傾向

  • Googleは、AI検索での露出をSearch Consoleで可視化し、Preferred SourcesやTop Storiesを通じて特定の情報源を目立たせる動きを強めている。
  • AI時代のコンテンツには、検索順位だけでなく、人間による検証、専門性、動画や会員サービスなど、直接訪問につながる価値が求められる。
  • AI上の推薦は、その場のクリックだけでなく、後日のブランド検索やサイト訪問にも影響するため、従来のアクセス解析だけでは集客効果を捉えきれない。

各ニュースリンク+日本語概要

❶ GoogleがSearch ConsoleのAIパフォーマンスレポート対象を拡大、生成AIからの除外設定も追加

URL:https://www.suzukikenichi.com/blog/google-expands-ai-performance-reports-to-more-sites/

翻訳概要:Google、Search ConsoleのAIパフォーマンスレポート提供対象を拡大

  • Googleは、AI OverviewsやAI Modeなど、生成AI検索におけるサイトの表示状況を確認できるAIパフォーマンスレポートの提供対象を拡大した。
  • 通常のWebサイトに加え、XやYouTubeなどを登録するプラットフォームプロパティでも、一時的にレポートへアクセスできる状態が確認された。ただし、その後アクセスが削除されており、正式提供かどうかは明らかになっていない。
  • レポートでは、生成AI検索におけるインプレッション数や推移を確認できる。一方、クリック数や検索クエリは表示されないため、AI検索からの流入や成果を直接分析できる段階には至っていない。
  • あわせて、Search Consoleの設定画面から、AI OverviewsやAI Modeなどへのコンテンツ表示を除外する設定も追加された。ただし、表示を完全に防ぐものではない。

ポイント:
Googleは、生成AI検索での露出をSearch Console上で可視化し、生成AI機能でのコンテンツ利用をサイト側が制御できる方向へ進んでいる。ただし、取得できるデータは限定的であり、XやYouTubeへの対応も正式提供とは断定できない。

※関連記事:LLMO診断チェックリスト(無料)|38項目でAI検索最適化への取り組みプロセスを整理

AI Overviewsにトップニュースを表示、優先ソースの価値が高まる可能性

URL:https://www.suzukikenichi.com/blog/top-stories-arrive-in-ai-overviews-raising-the-value-of-preferred-sources/

翻訳概要:Google、AI Overviews内にトップニュースのカルーセルを表示

  • Google検索のAI Overviews内に、Top Stories(トップニュース)のカルーセルが直接表示されるケースが確認された。
  • カルーセルにはPreferred Sources(優先ソース)も適用され、ユーザーが登録したニュースサイトには専用アイコンが付き、先頭に表示される。これまではAI回答内の関連リンクとして表示されていたが、画像付きのトップニュースとして掲載されれば、視認性が高まり、クリック機会が増える可能性がある。
  • ただし、同じ検索でもAI OverviewsとTop Storiesが別々に表示される場合があり、テスト中なのか段階的な展開なのかは明らかになっていない。日本のGoogle検索でも、現時点では確認されていない。

ポイント:
AI Overviews内にトップニュースが組み込まれれば、Preferred Sourcesに登録されたニュース媒体の露出価値は高まる。パブリッシャーにとっては、読者に優先ソースへの登録を促す施策が重要になる可能性がある。

※関連記事:Google検索「AI Overviews」とは?機能や影響・SGEとの違い

 検索流入の減少に立ち向かう巨大テストキッチンの挑戦

URL:https://www.nytimes.com/2026/06/20/business/media/people-inc-ai-test-kitchen.html

翻訳概要:People Inc.、人間が検証したレシピと直接流入の強化でAI時代に対抗

  • Food & Wine、Allrecipes、Southern Livingなどを運営する大手出版社People Inc.は、AIが生成した不正確なレシピとの差別化を図るため、料理専門家が実際に調理・検証するコンテンツ制作を強化している。
  • 同社のテストキッチンでは、年間約1,800件の新規レシピを開発し、約5,300件を検証している。家電や調理器具も累計3,000点以上評価しており、実体験に基づく具体性と信頼性をコンテンツの強みに据えている。
  • 一方、AI検索の普及や検索行動の変化によりGoogleからの流入が減少するなか、調理工程を見せる動画や、複数媒体のレシピを保存できる無料サービス「MyRecipes」を強化している。検索を介さず、ユーザーに再訪してもらう仕組みを整える狙いだ。MyRecipesの利用者は300万人を超えている。
  • People Inc.は、検索依存を減らすため、動画、アプリ、メール、SNSなど流入経路の多角化も進めている。AI生成コンテンツと量で競うのではなく、人間が実際に試した事実や専門家の知見を強みにする戦略である。

ポイント:
検索流入が減少するなか、People Inc.は実際の検証、専門家の経験、動画、会員サービスを組み合わせて差別化している。AI時代のメディアには、検索順位だけでなく、ユーザーが直接訪れる理由と信頼を蓄積する仕組みが求められる。

※関連記事:アカデミアとビジネスを知るAIの専門家・清田教授が示す、AI時代に企業が生み出す独自価値

ChatGPTに推薦されると訪問率が2.5倍:AIが生む見えない集客効果

URL:https://www.similarweb.com/corp/the-downstream-impact-of-ai-visibility/

翻訳概要:Similarweb、ChatGPTでのブランド推薦がWebサイト訪問に与える影響を調査

  • Similarwebは、ChatGPTでブランドを推薦されたユーザーの行動を分析した。ChatGPTで特定のブランドを推薦されたユーザーは、競合ブランドを推薦されたユーザーと比べ、7日以内にそのブランドのWebサイトを訪れる可能性が2.5倍だった。
  • 調査は米国のデスクトップユーザーを対象に、金融、旅行、美容の3分野で実施された。AI上でのブランド露出は、その場でクリックされなくても、その後のブランド検索やWebサイト訪問につながる可能性がある。
  • 一方、AIの影響を受けた訪問は、ChatGPTからの直接流入ではなく、後日のブランド検索など別の経路として現れる場合がある。このため、通常のアクセス解析では、AI上の推薦が訪問を生んだことを正確に把握しにくい。

ポイント:
AI上のブランド露出は、直接クリックだけでなく、その後のブランド検索やサイト訪問にも影響する。ChatGPTからの参照流入だけでなく、ブランド検索の変化も含めて評価する必要がある。

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