イギリスブライトンにて年2回開催される、欧州最大規模のSEOカンファレンスBrightonSEO Octoberに、弊社の取締役鈴木謙一と、エンジニアチームPMの市川莉緒が参加してきました!本記事ではDay2の様子をお届けします。Day1の模様はこちら。
セッション会場の他に色んな会社がブースを出展しています。日本での展示会同様、来場者の会社情報などを提供する代わりに、グッズが貰えます。
こちらはsimilar.aiのカモメのケーキです。奥に少し見えますが、これを切り分けて配っていました。色の欧米感に圧倒されて食べる勇気はありませんでした。
ただカモメたちはめちゃくちゃ可愛いですね。イナバウアーしているカモメがお気に入りです(食べてないけど)。
他にも日本でもおなじみahrefsのTシャツ。実は1日目の終わりにahrefsのブースでTシャツやタンブラーが貰えるというツイートを見て、2日目の朝一に出向いたのですが、なんと1日目の開始1時間ほどで全てなくなってしまったそう…。
ただ、担当者と色々ツールについて話していたら、「実はTシャツ1枚余ってるんだ、XXLだけど欲しい?」と訊かれ、即答で貰いました(最後の1枚!!!)。あるんだったら最初から言ってよと思った反面、筆者が女性だからサイズを気にしてくれていたのだろうと自分に言い聞かせました。
ちなみにWixのブースではビールを配ってました(笑)これも海外ならではなんでしょうか?写真を撮り忘れたのでWix社員のツイートを引用。
Come grab an #SEO beer in our #Wix booth at #BrightonSEO 🍻🍻@Ehoobi @KylePlaceseo @CrystalontheWeb pic.twitter.com/8jt0FrgN0E
— Bar Wolf (@barwolf7) October 7, 2022
今日はGoogleの社員3人にインタビューしてみました。以前から鈴木謙一と繋がりがあるのですが、皆さんフレンドリーで、快く応じてくださったのがとても印象的です。インタビュー動画はミエルカチャンネルにて公開していますが、ここではそのオフショットをお届けします。
まずは、SEOに携わる人ならだれもが知る、サーチ・アドボケートのJohn Mueller(ジョン・ミューラー)氏。Johnには2つの質問をしました。
「ヘルプフルコンテンツアップデート(日本では未導入)に基づいて、順位変動を受けた際に、あまり読まれていない記事は消すべきなのか?」
「Googleは画像検索で画像をどのように認識しているのか?」
※ヘルプフルコンテンツアップデートとは、役たたずなSEO目的ページをサイトごと落とすGoogleの新アルゴリズムです。日本では未導入ですが、詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。
カンファレンス会場ではJohnと写真を撮りたい人、話したい人の列ができるほどの有名人ですが、実は前々日のディナーにてJohnとお話した際に、Google社内での知名度は全くないと言っていました。本当かなあ?(笑)
Johnへのインタビュー動画はこちら。
次にインタビューをしたのが、デベロッパーアドボケイトのMartin Splitt(マーティン・スプリット)氏です。彼はJavaScript SEOのエキスパートです。
Martinに質問したのは主に3つ。
「ここ数年でWRS(ウェブレンダリングサービス)の大きなアップデートがあったか?」
「ダイナミックレンダリングはもう使うべきではないのか?」
「SSR(サーバーサイドレンダリング)CSR(クライアントサイドレンダリング)どっちがおススメ?」
SEO初心者には少し難しい内容ですが、上級者だけでなく、フロントエンド開発者は必見の内容です。インタビュー動画はこちら
最後のインタビューはサーチアドボケイトのDaniel Waisberg(ダニエル・ウェイスバーグ)氏。Google Search Consoleの担当者です。Danielへの質問はこちら。
「Google Search Consoleの機能の中でお気に入りは?」
実は今回Danielにインタビューのお願いを何度か持ち掛けていたのですが、JohnやMartinのようにすぐ応じてくれませんでした。理由は、そもそもカメラに向かって話すのが恥ずかしいということ。もう1つはSearch Consoleの機能は自分の子どものような存在で、そんな中からお気に入りを選べないよ、という理由でした(笑)
なんか申し訳ないことした、と思いつつ、どの機能と答えるのか期待が高まります。もうちょっと時間が欲しいとのことで、撮影も数分待ったほどの苦渋の選択がどの機能だったのか、詳細はこちらの動画をご覧ください。
本日は昨日の3000人収容できる大会場以外の会場にも訪れてセッションを聴講してみました。下の写真は600人入る会場ですが、やはり大会場に比べるとステージも少し小さいです。
ECサイトのSEO対策のセッションは結構面白かったです。Margo Howie(マーゴ・ホーウィー)氏によると、約48%のユーザーはGoogle検索から買い物を始めるらしく、検索からのトラフィックとコンバージョンの獲得には商品ページの最適化が必須であると。
商品詳細やディスクリプションにいかに商品について詳しく書くか、オリジナルの写真をたくさん載せるかが重要だということで、競合との比較画像、使っている場面が分かる画像などいい画像の例を紹介してくれていました。
その他にも、ローカルSEOにおいて口コミが重要なのは有名な話ですが、なぜ重要かのファクトと、その口コミの効果的な獲得方法を紹介していたLevi Williams-Clucas(リヴァイ・ウィリアムズ・クルーカス)氏のセッションは、とにかく数値的な根拠が多かったので、写真を撮ったり聞き入っている人が多かった印象です。
ちなみに、Brightlocal社の調査によると、マップ上でお店などを検索するときに、約77%のユーザーが毎回、あるいは大体いつもレビューを読んでいるとのこと。さらに口コミの数や評価はマップ上の表示順位の重要な条件なので、口コミの獲得と管理はマストですね。
この日のお昼はカンファレンス会場から近いイタリアンレストランに行きました。ラザニアがなんと約2000円。驚愕です。ちなみに、日本に帰国して港区のとあるイタリアンレストランで食べたラザニアはサラダがついて、具材も多くて1000円。
食関連で、別日のランチにイギリス名物フィッシュアンドチップスを食べたのですが、これは大体3000円くらい。ただボリュームが大きすぎてポテトの量が異常でした。ジャガイモ5個分くらいはあったのではないかと思うくらい。
2日間数多くのセッションを聴講し、突撃インタビューもして、BrightonSEOを満喫してきました。この日の夜は夕焼けがとても綺麗で、登壇したわけではないですがやり切った感に包まれました。
ただ最新のSEO情報や他社の事例を学べるだけでなく、日本にいるだけでは絶対に出会うことができない業界の著名人や海外企業のマーケティング担当者など、彼らと会って話すことは間違いなくオフラインカンファレンスに赴くことの最大の醍醐味ではないでしょうか。
日本のSEOやデジタルマーケティングも決して欧米諸国より遅れているわけではないことを今回改めて認識したので、気軽な情報交換の場としてはもってこいだと思います。
是非機会があれば行ってみてはいかがでしょうか?というわけで、ここからは番外編としてBrightonSEOへの行き方を少しだけ紹介します。
~番外編~
日本からはヒースローまで飛行機で、そのあとロンドンからは電車でブライトンまで行きました。ロンドンからブライトンまでの移動手段として、電車と長距離バス(coach)がありますが、電車が圧倒的におススメです。
理由①:券売機でサッと買える
理由②:電車はほぼ時間通り
バスをおススメしない理由は単純に上述の逆ですね。バスの券売は分かりづらい(後述します)、とにかく遅れることがほとんど。乗り心地は差分はないですが、特に時間が限られている場合は電車が無難です。(※ただ、イギリスは交通機関の労働者によるストライキが頻繁にあるので、これに当たったら運の尽き。電車が終日止まることも。事前に調べることを推奨します)
電車は写真の赤いGatwick ExpressをロンドンのVictoria駅から乗りました。Gatwick空港も通過するので、割と便利な移動手段だと思います。多分30ポンドくらい。(バスも値段は同じくらい)
こちらがBrighton駅。Victoria駅に比べるとやはりこじんまりしています。
ここからBrightonSEOの会場までは歩くと20分くらいかかるので、バスかUberがおススメです。
さて、ブライトンからロンドンまでの(今回はヒースロー空港まで直接)帰りに長距離バスを使ってみました。結論、やっぱり電車がおススメ。16:05ブライトン発に乗る予定だったのですが、バス停近くに券売機があるどころか、歩いて5,6分の街中にあるバス会社の店舗まで買いに行かないといけません。
しかもなんとこの店舗、営業時間が16時まで。15:55ごろにバス停に着いてこの事実を知った筆者は一瞬頭が真っ白になりました。気温15度くらいにもかかわらず、店舗についたときには汗だくでした。とりあえず営業時間には間に合いましたが、16:05発には乗れなかったので、仕方なく次の17:10発に乗りました。
オンラインでもちろんチケットは買えますが、細かく計画を練っていない場合を除いてそのタイミングに合う旅を好む方は、本数も多く、時間も正確でチケットも買いやすい電車がおススメです。なお、イギリスはレストランやお土産屋さんだけでなく、路線バス、電車の乗車もほぼ全てクレジットカードのタッチ決済で完結します(少なくとも私は今回クレカ以外必要なかった)。かなり便利になっていました。
※長距離バス、Gatwick Expressは券売機などでのチケット購入は必要ですが、それもクレジットカードでOK。
現地のカンファレンスを体験してみたい方、海外でのコネクションを作ってみたい方、イギリスの便利さを味わいたい方、是非BrightonSEOに行ってみてはいかがでしょうか?
当社でも随時ウェビナーを開催してますのでぜひご参加ください!