こんにちは。ファベルカンパニー・フェローの篠原です。
先日、ミエルカの新機能「サチコミエルカ」がリリースされました。
今回、この「サチコミエルカ」を使って、自分のブログ「バカに毛が生えたブログ(バカ毛)」のキーワードのCTRを見てみました。
サチコミエルカ - コンテンツの課題を、見える化。コンテンツマーケティングツール
かわいい・・・?
今回、この「サチコミエルカ」を使って、自分のブログ「バカに毛が生えたブログ(バカ毛)」のキーワードのCTRを見てみました。
サチコとサチコミエルカの違い
本題に入る前にサチコミエルカの簡単な紹介。
そもそも「サチコ(Google Search Console)」を使えば分かるのに「サチコミエルカ」を使う必要があるの?という疑問が発生するかと思います。
もちろんサチコのみでも分からないことはないですが、サチコミエルカは視覚的な部分で理解しやすくなっています。
実際に「バカに毛が生えたブログ」のトップページのクエリデータを比較してみましょう。
(サチコ)
サチコ本体の場合データは分かるのですが、実際に平均的な検索CTRと比較して低いのか、あるいは高いのかが分かりづらいです。
もし実施するのであれば一度データをダウンロードして、比較データを加工して・・・という作業が必要になります。
同じデータがサチコミエルカだとこんな見え方になります。
(サチコミエルカ)
まずデキる人っぽいUIが表示。
そしてこのクエリ毎のデータ。
実際にどのクエリが平均的なCTRより低いのかが分かります。
検索結果で上位表示されていて、インプレッションがあるのにクリックされないということは検索結果上で何かしらの問題があると考えられます。
バカ毛の検索クエリを確認してみた
そこで今回自分のサイト「バカに毛が生えたブログ」のトップページのクエリをいくつか確認してみました。
使う際には検索結果を見ながらなぜクリックされているのか、あるいはなぜクリックされていないのかを考えると面白いです。
「バカ毛」
平均CTR:6.3%
クリック数:46
Imp:237
CTR:19.41%(平均CTRより高い)
平均掲載順位:4.7位
(実際の検索結果)
検索結果が「アホ毛」(ぴょんと跳ねている毛)の検索結果になっています。
一般的な認識として「バカ毛」≒「アホ毛」と認識されているようなのでこういった検索結果になっているようです。
その中でもCTRが平均より高いのは「バカ毛」と検索している人の中に、「バカに毛が生えたブログ」の略称としての「バカ毛」と意図して検索している人がいるためだと思われます。
「毛 ブログ」
平均CTR:4.4%
クリック数:0
Imp:165
CTR:0.00%(平均CTRより低い)
平均掲載順位:6.5位
(実際の検索結果)
最初「育毛ブログを探している人が多いのかな?」と思っていたのですが、「毛」という人が書いたブログが1位になっています。
どうも指名検索のようで、上位表示しているもののクリック率が低いのも頷けます。
「毛 ブログ」で検索している人の中に「バカに毛が生えたブログ」を検索している人がおそらくいないということですね。
「毛が生えた」
平均CTR:4.1%
クリック数:0
Imp:132
CTR:0.00%(平均CTRより低い)
平均掲載順位:10.4位
(実際の検索結果)
慣用句や育毛に関しての検索結果になっており、これも割と上位表示しているものの「毛が生えた」で検索しているユーザーとの検索意図が違うのでクリックされません。
「加護亜依 はげた」
平均CTR:4.1%
クリック数:0
Imp:7
CTR:0.00%(平均CTRより低い)
平均掲載順位:9.9位
(実際の検索結果)
どうしてこうなった。
実務に使う場合
実際に実務で使う場合には前述の内容と同様に平均CTRと比較し、検索結果を見てみます。
すべてのキーワードを追っていくのは難しいのでCVRの高いキーワードや、Impの高いキーワードを中心に確認していくと良いでしょう。
(ImpやCVRがあるが平均CTRより低いキーワード)
競合の訴求力と比較して劣っている部分が検索結果上であるのではないか?
(ImpやCVRがあるが平均CTRより高いキーワード)
競合の訴求力と比較してどの部分が勝っているのか。もっと検索結果上のCTRを上げることはできないか? 他のページにも強みになっている訴求要素を活かすことが出来ないか?
検索結果上の競合比較を実施してdescriptionの訴求を変更してみる、あるいは慎重にtitleを変更してみるなどを実施します。
SEOはどうしてもランキングの上下に目が行ってしまいがちですが、検索結果上の訴求要素を変更することによってランキングが上がらなくても流入を増やすといったことも可能です。
またサチコミエルカでは90日以上のデータも継続的に溜めることができるので長期的な効果検証にも使えるのがいいところです。
著者PROFILE
株式会社フルスピードでSEOディレクターを8年務め、2015年4月にフリーランスとして独立。メディア運営とSEOコンサルティングを中心に活動中。
2008年から運営開始した「バカに毛が生えたブログ」は、「読んでもSEOスキルが全然上がらなそうな検索ニュースまとめ」を中心に現在2,500投稿を超える。
2015年7月から株式会社Faber CompanyフェローとしてSEOの共同研究に参画。