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第3回ミエルカユーザー会開催!Googleアルゴリズム変更の最新情報&6社が語る「私のミエルカ活用術」

更新日:2023.2.10 公開日:2018.09.20

「MIERUCA(ミエルカ)」ご利用中のWeb担当者様の「交流の場」として開催しているミエルカユーザー会。その第3回を2018年9月5日に開催しました!今回はミエルカユーザー企業様から6名の方々が「私のミエルカ活用術」をテーマにご登壇。情報を受け取るだけでなく、約40名の参加者がセッション終了ごとにWebアンケートで感想を寄せる形式で、相互にとって充実したノウハウ交換会となりました。

合言葉は「SERPsに戻すな」と「おもてなし感」(Faber Company・小丸)

まずはFaber Company社員でもっとも社歴が長いSEOエキスパート・小丸広海がオープニングセッションを担当。7月末~8月Googleのコアアルゴリズム変動では、どのようなサイトで順位変動があったのかを解説しました。 関連記事: Google、広範囲なコアアルゴリズム更新を実施。対策は常に1つ――コンテンツの品質改善 順位が下落したサイトはどのような特徴があるのか。小丸は「専門性、権威性、信頼性が不足しているサイト」または「ユーザビリティが悪い、あるいは薄いコンテンツが多いサイト」と指摘しました。 評価を下げてしまったサイトの例をいくつか見ながら、要因をひも解いていくと…。

・ ユーザーは近くの歯科を検索している。しかしこのクリニックは診療時間やアクセス情報がすぐ見られない。 →SERPs(検索結果画面)に戻って再検索しなければならない。

・ サイト名がクリアでないと信頼できるソースだと判断されない。サイト名での指名検索や言及をしてもらえない。 →メンションも増えない。

・ 著者情報がクリアでない記事のソースを信頼できるのか?

具体的な対策として小丸が挙げた合言葉は「SERPsに戻すな」と「おもてなし感」の2つ。これまで通り、とにかくユーザー目線でコンテンツやユーザビリティの品質改善に注力するのみ! Googleの評価に関する最新情報を得られるサイトやアカウントをご紹介して、小丸のセッションが終わりました。   それでは、いよいよ6社のWeb担当者様の登壇です!

ミエルカのセミナーや担当者を使い倒そう!(ネントリーズ・小野様)

最初にご登壇いただいたのはネントリーズ株式会社の小野雄吾様です。中古トラックの売買を仲介する「トラック王国」(「トラック買取」で3位!)を自社で運営されているほか、プライベートでは茅ヶ崎を中心に湘南の波情報、サーフィンスポット情報を集めたブログ、「波日記」(現在「茅ヶ崎 サーフィン」で1位!)を運営されておられます。 そんな小野様のお話で印象的だったのは、ユーザビリティテストを入念に行い、しっかり“気づき”を拾い上げ、ユーザー目線でのサイト作りを徹底されていること。 さらには「SEOの都市伝説にだまされるな」という警句でした。というのも信ぴょう性の定かではない記事を信じて行った施策で大きく順位を落としてしまわれた痛いご経験があるそうです。 それからは、「Googleからの一次情報を押さるべき」と、ウェブマスターヘルプフォーラム、ウェブマスター向け公式ブログなどを参照され、時にはGoogleの社員に直接質問をしながら、疑問は自身で仕入れた情報で解消しているとのこと。その中の一つの方法としてミエルカ大学や、CSチーム担当者に直接聞くことをおすすめいただき、「都市伝説に踊らされないためには、ミエルカセミナーと担当者を使い倒したほうがいい!」と力説くださいました。

ミエルカヒートマップとABテストでCVR137%に(BuySell Technologies・志賀様)

続いて登壇された株式会社BuySell Technologies(バイセルテクノロジーズ)の志賀亮佑様は、骨とう品やブランド品などをネット型で売買するリユースサービス「バイセル」を運営されています。 サジェストマップやインテンショングルーピングなどミエルカ各機能を基本に忠実に使ってコンテンツ指示書を制作し、狙ったキーワードで検索1位を獲得!しかし「流入だけがSEOの目的ではない。ビジネスの目的である『売上』を達成しよう」と、次にミエルカヒートマップを使ってユーザーの熟読エリア、クリックポイントを分析されました。 そこで得た仮説をもってGoogle OptimizeのABテストにかけたところ、なんと対象ページのCVRが137%UPしたというのです。 GoogleウェブマスターヘルプフォーラムでRising Star(注目ユーザー)として活躍されている志賀様のお話でもあり、皆さん熱心にメモを取っておられました。

競合比較ができるサジェスト抽出機能が便利(学研プラス・清水様)

前半最後は、株式会社学研プラスで「GetNavi web」「FYTTE」「超!アニメディア」といったメディアのグロース戦略をご担当されている清水章次様です。 教育事業のほか一般向け書籍も多く発行されている会社様だけにライター陣は層が厚く、編集・執筆はお手の物と思いきや、毎日記事を配信するWebメディア運営はだいぶ勝手が違ったそうです。ライターさんが書いた記事がSEOに適した内容になっているかをキーワードリサーチ機能で調べたり、他サイトのコンテンツとかぶっていないかをコピペチェックしたりと「ミエルカは大活躍」と言ってくださいました。 コンテンツ配信後も、継続的にPVを獲得するため、内容のブラッシュアップにミエルカを活用してくださっているとのこと。特に上位の競合20サイトと比較してテーマ・トピックの過不足を調べられるサジェスト抽出(順位取得)機能が便利である点を、実例を使って教えてくださいました。

データに基づいた企画で制作を高速化(ベリーベスト法律事務所・檀上様)

140人を超える弁護士が在籍するベリーベスト法律事務所では、「刑事弁護」「企業法務」「離婚・男女問題」「遺産相続」など27の分野サイト、30の支店サイトを持ち、離婚・男女問題や遺産相続などの具体的な悩み事に即したコンテンツ制作を通じて法律相談者の集客をおこなっておられます。そのコンテンツディレクターを務められているのが檀上貴司様。 実際のコンテンツ制作手順をご紹介いただくと、かなり細かくペルソナ設計をされ、カスタマージャーニーを描き、そこから生み出されたコンテンツをリスト化されていることに感嘆の声が上がりました。年齢から住まい、家族構成、性格や経歴、そしてお困りごとのエピソードなど…。さらに興味深いのは、それをキーワードからマーケティング部門が勝手に作るのではなく、実際の相談者の方と日々接している現場(弁護士やパラリーガル)が主体的に作り上げておられる点。そうすることで①ペルソナとカスタマージャーニーに具体性が増す、②マーケティング部門がそれらをうまくファシリテートしながらコンテンツ設計をすることで、アウトプットの質が高まるなどのメリットがあるそうです。 「一般の方にとって弁護士は敷居が高く、なんだが怖い、それが故に存在が遠いという実態がある」としつつ、「相談者の方と弁護士のコミュニケーションギャップを埋めていくことできるのがこの仕事の面白さ」とおっしゃっていました。また、キーワード分析から構成案のフォーマットまで、ミエルカ大学で学ばれたことを忠実に守ってくださっているのも印象的でした。  

古いコンテンツを改善して検索流入43倍・CV圧倒的増加!(マーケットエンタープライズ・ 齊藤様)

ネット型リユース事業で「家電高く売れるドットコム」「楽器高く売れるドットコム」など全29サイト+1メディアのSEOを担当されているのが株式会社マーケットエンタープライズの齊藤数馬様です。齊藤様が入社された時点で10年以上運用されているサイトが多かったため、古いSEOの手法で効果があったコンテンツも軒並み効果が下がっていたといいます。そこでまず着手されたのが、ユーザー目線に合わせたコンテンツ改善でした。 ミエルカを導入し、ページ内の過不足キーワードを洗い出してリライト。そして関連のテーマ・トピックを追加していきました。さらに独自性を持たせるため、投入されたのが「価格や機種が入ったデータ型コンテンツ」や「口コミコンテンツ」です。これらの施策が功を奏し、対象ページの検索順位は、好調時と同じ水準に回復されたと言います。 そこからメディア「高く売れるドットコムマガジン」の新規コンテンツにも、ミエルカの各機能を活用してくださるようになりました。 するとメディアへの検索流入が短期間で43倍。かつCVも大幅に増加!会場からもどよめきと拍手が上がりました。 「自分よがり、小手先のSEOはもう通用しない。裏付けをもったコンテンツ作りにミエルカが役立っている」というお言葉に、皆さんも深く頷いておられました。

ニッチなBtoB向けサービスサイトでミエルカを使い、流入が7倍(リンク・小川様)

BtoB向けにメディアを運営されているのが株式会社リンクの小川泰範様です。クラウドのように使うことができる物理サーバのサービスサイトに潜在顧客を呼び込むため、同じドメイン下で「リンクベアメタルクラウドブログ」を開設。コンテンツマーケティングに取り組み始めました。当初はサービスへの認知度が低く、しかもニッチなニーズを持つエンジニアの方々などを対象とするため、自然検索流入に限界があったといいます。 そこで当初は検索意図をあまり意識せずブログを書き始めたものの、ロングテールのキーワードでしか順位が取れなかったり、想定もしていないキーワードで順位が上がったりして、成果につながっていなかったとのこと。 しかしミエルカで「ユーザーの検索意図」を反映したコンテンツ制作をするようになると、流入はメキメキ伸びて約700%に。CV件数は250%と上昇を見せました。 一方で、サービスの特性上、コンテンツからの直接CVには結びつきづらく、CVをしても受注までのリードタイムが長く時間をかけてリードを育成していく必要があるとの課題が残りました。そこで、MAツールを使ったナーチャリングで、CVや商談の数増加に取り組み始めたとのこと。 現在、別サービスのサイトでもミエルカを活用してくださっている小川様は「サービス開発時のマーケティング方針を決める時も、ミエルカで分析した『ユーザーの検索意図』が役立っている」と話してくださいました。

ネットワーキングから始まる新ビジネスも!?

ネットワーキングでは、セッション内容をもっと詳しく聞いてみたい、自社の施策に取り入れたい、という方々がご登壇者様の周りに集まっていました。Faber CompanyのCSチームでは、ミエルカユーザー会がいつか、ご参加者様同士で新しいビジネスを始めるきっかけにもなればと祈っています。 前回までに会った仲間と再会を喜ぶ方々もおり、とても会話が弾んでいた様子でした。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました! おわり  

著者PROFILE

井田 奈穂(いだ なほ)

記者、ライターとして活動後、大手英会話教材のWeb担当を経て、株式会社Faber Companyへ。広報としてミエルカ導入企業様の事例取材など発信業務を担当する。趣味は都内の銭湯めぐり。

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