売上は昨年の6倍。手作りアルバムの需要が減っても成長し続けた方法とは?
いろは出版株式会社 2020.05.01 2021/3/24- 月間検索数や検索意図が明確に分かるようになり、メディアのコンテンツ戦略を決めるのに役立った。
- 狙っていたキーワード「アルバム 手作り」(月間検索数約4万)でメディアTOPページが1位を獲得。 「1年で月間40000セッション」という目標を5カ月で達成した。
- コンテンツ制作だけでなく、商品作りのアイディア収集ツールとしても活用
ミエルカ導入時の課題
「月間検索数が分かっても、ユーザーは何を考えてそれを検索しているのかが分からなかった」
弊社は京都市にある書籍や雑貨、似顔絵の制作・販売をしている会社です。その中でも結婚式や誕生日などのプレゼント用アルバムは売上も大きく、今後も伸ばしていきたいカテゴリだと考えていました。
ただ、スマホで写真が簡単に撮れるようになり、写真を撮る人は増えましたが、プリントする習慣がなくなってきており、「作って送るアルバムの魅力をもっと広く知ってもらいたい」と考え、オウンドメディア「アルバムキッチン」を2018年11月に公開しました。
ミエルカの利用は、サイトを公開した1カ月後の2018年12月からでした。もともとは、無料のキーワードツールを使用して月間検索数や関連キーワードを調べていましたが、正確性に欠けていましたし、時間も手間もかかっていました。
また、月間検索数や関連キーワードは分かっても、「ユーザーはどんなことを求めているのか?」「何を考えてこの検索意図になっているのか?」など分からない部分もあり、これらの課題を解決するために、ミエルカの導入を決定。
以前からミエルカのことを知っていて、非常に高機能だと思っていたので、迷うことはありませんでした。
ミエルカの活用方法
弊社が最初に狙っていたキーワードは「アルバム 手作り」(月間検索数約4万)を例に、ミエルカの活用方法をご説明します。
検索結果で、1位を取るためにコンテンツを作っていくことにしましたが、以下の2つに悩んでいました。
・1位を取るために、どんなコンテンツを作ればいいのか
・関連キーワードとして出てくる「仕掛け」などのキーワード。「アルバム手作りに関連した『仕掛け』などについてユーザーは何を知りたいのか?」
そこでミエルカのサジェストインテンション機能を使って分析をしたところ、「アルバム 手作り」の検索意図には、大きく3つの傾向があることを理解できました。
・「贈る人の属性(彼氏・彼女など)」
・「贈るシーン(結婚式・誕生日など)」
・「具体的な作り方(仕掛け・材料・写真など)」
検索ボリュームと一緒に、「ユーザーは何を知りたいのか」が視覚的に理解できるのは本当に便利です。これらをコンテンツに盛り込むことはもちろん、サイト内で材料や写真について、訪れたユーザーがすぐ知れるように「TOPICS」というものも制作しました。
スモールワードの検索意図に丁寧に応えていく作戦で、ビッグワードでも半年で検索1位に
「アルバム 手作り」というキーワードは、月間検索数も多く、1記事だけでは1位を取れないと思ったので、3つの検索意図をカテゴリに分け、カテゴリごとにそれぞれコンテンツを制作していきました。
例えば、贈る人の属性のカテゴリであれば、「彼氏」「彼女」「夫」「妻」「先輩」…のように贈る相手の属性に合わせて、コンテンツを制作していきました。1記事で1位を取るのではなく、ミドルワードやスモールワードでユーザーニーズに応え、検索でも上位表示できれば、狙っていた「アルバム 手作り」を1位に押し上げられると思ったので、そうした方針を決定しました。
恐らくミエルカがなければ、こうしたコンテンツ戦略も立てられなかったと思います。
そしてついに「アルバム 手作り(月間検索数50,000)」で、無事1位を取ることができました。このキーワードで1位を取ることは、サイト公開時のKPIの1つであったので、無事達成でき非常にうれしかったです。
実は「アルバム 手作り」のコンテンツを公開した時は検索結果が50位圏外でした。
しかし、ミエルカを導入し、ユーザーのニーズに沿ったコンテンツを制作し続けた結果、半年ほどで10位以内にランクインするようになり、1年後には1位をキープできるようになりました。
売上は対前年比600%。自分の自信につながり、社内でもコンテンツの重要性を理解してもらえた
そしてミエルカの効果は検索順位のアップだけではなく、セッション数も売り上げも右肩上がりで増えています。「手作りアルバムで、日本一になる」「月間40,000セッションを1年で超える」の2つを目標にしていましたが、ミエルカのおかけで、「月間40,000セッションは、予定より早い5カ月ほどで達成ができました。
セッション数が増加した要因は、テールワードとビッグワードのどちらも拾えるようになったからです。
1. サジェストキーワード分析機能などを利用して、ユーザーニーズを洗い出し、制作するコンテンツを決定する
2. 「ここのニーズを拾い、レシピを作ろう」と具体的にターゲットを決めてコンテンツを制作する。
このサイクルで効率よくサイトを更新できるようになりました。
また、セッション数の増加に伴い、CVもかなり増えています。アルバムという商材の特性上、卒業式などのある2、3月が最も売れる時期ですが、サイトの成長に合わせて、2,3月の売り上げは昨年比で約600%増加しました。
さらに、ミエルカは商品づくりとしても、活用できます。
雑貨を企画していくにあたって、キーワード調査をし、ミエルカでユーザーニーズを調べて、商品づくりの参考にしていることもあります。
例えば、ある新商品を発売する前段階の調査で、「その商品の需要はどれだけあるか?」「その商品に関連するワードを調べる人はどういうことを考えているのか?」などを調べて、具体的なユーザー像を捉えることもあります。
ミエルカの効果
ミエルカを導入するまでは、月間検索数が数万もあるキーワードを見てしまうと、「無理だ」と感じていました。しかし、ミエルカを使って、きちんとした施策や対策を行えば、検索エンジンに評価される」と自信が持てるようになりましたね。
また、結果も出ているので、「もっとコンテンツ頑張っていこうよ」と社内でも言いやすくもなり、非常に満足しています。
ユーザーニーズを捉えたコンテンツをきちんと作っていけば、集客は可能です。低予算の会社でもやり方次第では、サービスを知ってもらうきっかけになるはずです。資金力がなくてもチャンスはあります。
コンテンツで集客を考えている会社や個人の方には、ミエルカをぜひおすすめしたいですね。
今後の活用
さらに、このサイトを成長させたいと考えています。
集客では、成果がある程度出てくれましたが、改善ポイントはまだまだあります。ECサイトへの誘導の割合がまだ低く、直帰率も高い状態なので、ヒートマップ機能を使い、今後はページ内改善を進めていく予定です。
アルバムキッチンの成長だけでなく、商品作りのアイディア収集ツールとしても活用できていますので、今後も活用していきたいと思います。
企業プロフィール
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- 社名
- いろは出版株式会社
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- 事業内容
- 手作りアルバムに関するオウンドメディア「アルバムキッチン」の運営、書籍・雑貨・似顔絵の制作販売
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- 導入時期
- 2018年12月
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- 担当
- マーケティング部 マネージャー 森田 康広 様
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- 体制
- コンテンツ制作担当2人、サイト制作・運営1人、プロジェクトリーダー1人
担当CSよりひと言
いろは出版様の「読んでもらう方に、つかってもらう方に 愛してもらえたら、ものを越えるものになれる」という思いをWebサイト上で表現するお手伝いができ、とてもうれしく思います。「アルバム 手作り」での1位獲得、実はとても難易度の高い目標だったのではないでしょうか。ミエルカを導入されてから一年以上、コツコツとコンテンツ制作を続けてきた森田様の努力があってこその成功です。ユーザーはどういう気持ちで検索するのか、なにを欲しているのかを突き詰め、貴社独自のコンテンツに落とし込む。コンテンツマーケティングの王道を着実に突き進んだこと、それが一番の成功要因だと思っています。私も改めて、「ユーザーの気持ちに寄り添ったコンテンツを地道に提供し続けること」の大切さを実感いたしました。今後はミエルカヒートマップも活用しながら、貴社の商品・サービスをもっと多くの人に届けるサポートをさせていただきます。(担当:坂口芽生)