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月間70記事も作る必要はなかった?ヒット企画『街の擬人化シリーズ』誕生までの軌跡

株式会社CHINTAI 2020.07.01 2021/3/24

  • 月間検索数の大きいキーワードで1位
  • SEOノウハウを得たことで内製化に成功
  • SNSを強化する余裕も生まれた

一人暮らしの女性を応援する賃貸情報サイト「Woman.CHINTAI」が、SEO・SNSの複数チャネルで成果を上げています。例えば、多くのコンテンツがGoogle検索結果1位であり、インスタグラムでは数千もの❤︎(ハート)がつくなど、たくさんのユーザーから評価されています。

サイト全体の伸長を確認すると、MIERUCA(ミエルカ)を導入した2018年から2年足らずで流入を7倍、CVは4倍まで伸ばしている事も分かりました。

同サイトのコンテンツを編集しているのは、運営元である株式会社CHINTAIの木村あゆみ氏。担当就任当初は、「Webマーケティングのことは何も知らなかった」そうですが、一体どんな戦略で成果を伸ばしているのでしょうか? 木村氏にお話を伺いました!

ミエルカ導入前の課題

「全員Webマーケティング初心者でスタート」 

「Woman.CHINTAI」は2016年頃から読み物コンテンツを発信していますが、最初の頃は私を含めて全員がWebマーケティングの知識ゼロでした。不安なので、コンサルティングもしてくださる制作会社に記事制作を依頼することから始めたんです。

当初、その制作会社さんに教えていただいたのは「月に70記事は公開すること」。制作はもちろん、私たちの公開作業も大変でしたが必死に続けました。

Woman.CHINTAと制作会社コンサルタント

月次レポートの作り方もよく知らなかったので、成果は制作会社さんにまとめていただいた数値報告書で確認する日々。月を追うごとに、Google検索で上位表示されるコンテンツが増えていったので数値報告書を見るのは楽しみでした。

そんなときに、私の上長とミエルカの社員さんが出逢ったようです。
私たちは成果が出ているという意識はあったものの、細かい勝因が分かりませんでしたので、ミエルカさんに分析をお願いしたと聞いています。

いま思えば軽い気持ちでお願いしたんじゃないかな…と思うのですが、分析結果を知らされた時はみんなでビックリしました。

公開しているコンテンツの74%がスモールワードですね」と指摘されたんです。
つまり、月間検索数の少ないキーワードばかり扱っていたようでした。

ミドルワードやビッグワードのコンテンツも作り、全体の自然検索流入を上げていきましょう」と提案され、本気でSEOに取り組むようになりました。

Woman.CHINTA キーワードを分類
上記のようにキーワードを分類。ミドルMとビッグワードを重点的に作る方向へシフトした。

ミエルカ導入の効果

効果①月間検索数の大きいキーワードで1位 

大きなSEO効果を実感したのは、「8畳(月間検索数6,000)」のキーワードで1位をとったこと。このキーワードを選んだ理由は2つあります。

1.月間検索数6,000とビッグワードに近い
2.お部屋探しサービスを必要とするユーザーが多そう

以上の理由からコンテンツ化を決め、まずはミエルカの「サジェスト・インテンション」という機能で、検索ニーズを調べました。

すると、8畳で検索している人は、部屋の〝レイアウト〟パターンや、配置できる〝家具サイズ〟、実際の〝広さ〟について知りたいということが見えてきました。

ミエルカの「サジェスト・インテンション」
「サジェスト・インテンション」では、検索ニーズを可視化できる。

この調査結果からは、「図解イラストで伝えるコンテンツが良さそう」という仮説を立てることができました。

レイアウトのパターンなんて、テキストで伝えにくいですからね。アイキャッチ画像から、ドーンと図解イラストを使いました。

一目でイメージできる図解
8畳の部屋にはどんなレイアウトのパターンがあるのか?
一目でイメージできる図解をアイキャッチに使用

コンテンツの本文もテキストだけでなく、表や箇条書きを意識的に差し込みました。
この形式は読みやすいのか、ページネーション(記事を数ページに分割する体裁)でも2ページ目まで読んでくれるユーザーが多いんですよね。
Google検索でも1位に表示され、毎日たくさんのユーザーが流入してくれています!

サイト全体の検索流入が増えたのは、このようなミドルワードやビッグワードで上位表示されるようになってからです。

効果②内製化への移行 

SEOで成果を出すノウハウがつかめたことで、コンテンツ制作体制を内製化できるようになりました
コンテンツの作り方が分からなかった当初は、制作会社に頼り過ぎていたなと思います。今は、ライティング以外はほぼ内製で運用しています。

コンテンツ制作体制を内製化

内製化されて良かったことは、大きく2つあります。

1.自分たちで計測するので、正確な流入数を常に把握できる
2.社内で作ることで、コンテンツに想いをのせられる

自分たちで作り始めたことで、オウンドコンテンツを成功させるための土台が築けたと思っています。

効果③SNSを強化する余裕が生まれた 

SEOという安定した流入を期待できるチャネルを確保したことで、SNSへも注力しやすくなりました。
「Woman.CHINTAI」の場合、SEO流入を想定したコンテンツではユーザーに役立つことを第一とし、SNSの投稿ではユーザーが楽しめることをコンセプトにしています。
最近、街を擬人化したイラスト企画をシリーズでやっているのですが、インスタグラムで好評をいただいています。

Woman.CHINTAI 街の擬人化シリーズ
ヒット企画となっている、街の擬人化シリーズ。
「こんな子、新宿駅にいる!」など、SNSでの会話が広がるフックにもなる。

SNSで接触しているユーザーの大半は、まだ引っ越しの予定がない方だと思います。
つまりSEO以上に超潜在層との出会いです。
しかし繰り返し楽しんでもらうことで、いざ物件を探すときに「Woman.CHINTAI」を第一想起してもらえると嬉しいですね。

CVアップの工夫

工夫①CVに寄与するコンテンツをしっかり作る 

CVアップのポイントは、コンバージョンに寄与するようなコンテンツを作っていることです。すでに引っ越しを決めている方に役立つ情報は、成果にも繋がりやすいです。

認知から成約までのファネル
認知から成約までのファネル。CVに近いコンテンツをしっかり作ることが大事。

例えば、「初期費用の抑え方」というテーマは、すでに物件探しを始めている方に役立ちます。そんなコンテンツでは信頼していただくことが重要なので、弊社の社員が顔出しして語るスタイルにしました。

コンバージョンを促すコンテンツ
コンバージョンを促すコンテンツ。ここで重要なのは、信頼してもらうこと。

実在する社員が解説すると言葉の重みが増すうえ、サービスをご利用いただくイメージもつかんでいただけるのではないでしょうか。
専門知識の豊富な社員を毎回コンテンツに出すのは難しいですが、顕在ユーザーに役立つ情報は今後も発信していきたいです。

工夫②CTAは複数パターン用意する 

コンテンツから物件一覧や問い合わせページへ遷移してもらうには、CTA( Call to Action)ボタンが重要です。最初は闇雲にCTAを置いていたのですが、今は2つのことを意識しています。

  1. 1.コンテンツ内の文脈に合うCTAを置く
  2. 2.文脈に合うページへ遷移させる

 

ストーリーを中断させないことを大切にしています。
文章の流れに沿うようなバナーを置き、リンク先はそのコンテンツのユーザーに役立つページへ設定しています。

例えば、〝オンシーズンは設備が充実した人気物件と出会いやすいよ…〟という話のところで「セキュリティ重視の物件一覧ページ」に飛べる流れにしています。

文脈に合うCTA

文脈に合うCTAを用意するには、バナーのデザインを多数用意しないといけません。
そこは手間ですが、ユーザーファーストのコンバージョン設計をする上では必要です。

テキストだけにしたり、イラストを加えたり、たくさん試すとコツがつかめるようになってきます。
今後はヒートマップ も活用して、ユーザーの行動に合わせたコンバージョン設計を追求していきたいと思っています。

ミエルカの機能を見る

企業プロフィール

  • 社名
    株式会社CHINTAI
  • 事業内容
    賃貸住宅情報サービス
  • サイト
    https://woman.chintai/
  • 導入時期
    2018年7月1日
  • 担当
    CHINTAI編集部 木村 様

担当CSよりひと言

CHINTAI様はユーザーと向き合い寄り添うことで、オウンドコンテンツの成果を上げています。
これからコンテンツマーケティングを始める方も、検索ニーズの調査やSNSでの反応からユーザーの声をぜひ拾ってください!(担当:小此木 隼)

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