成果の見込めるLP構成を解説!CVアップに必要な7つの要素とは? 須藤 彩 2023.06.08 UI/UX CVR改善サイト改善ヒートマップ LPの基本構成を把握しよう構成案に欠かせない7つの要素CVアップするために押さえるべき3つのポイント ランディングページ(以降LP)には、「ユーザーが最初にアクセスするページ」と「購入や申し込み、登録といった成果(コンバージョン)を得るために作られた、1ページに情報をまとめたページ」の2つの意味があり、本記事で説明するLPは後者を指します。また、LPのコンバージョン(以降CV)を上げるためには、ユーザーの心境に沿った構成にすることが重要です。構成を考える際に必要な要素や、CVアップするために押さえるポイントを徹底解説します。 LPの基本構成を把握しよう LPは大きく分けて「ファーストビュー」「ボディ」「クロージング」の3つの要素で構成されます。 ファーストビュー ファーストビューはユーザーの注意を引く重要なポイントです。ファーストビューでユーザーの興味を引けない場合、ユーザーの離脱を招くことにつながります。また、LPのメッセージやコンセプトを伝える役割も果たすため、ユーザーの目を引き付ける短いキャッチコピーや目立つタイトルなどを使用して、LPで訴求したい主要ポイントを端的に伝えることが重要です。 ボディ ボディは、商品やサービスに関する詳細情報や特徴、利点などをユーザーに伝える役割を果たします。自社サービスの特徴的な要素や、競合との差別化ポイントなどを強調し、ユーザーの関心を引き付けることが重要です。 クロージング クロージングは信頼を高める効果があり、具体的な行動を促す役割を果たします。コンテンツの中で提供した情報や利点をまとめ、ユーザーに製品やサービスの価値や利益を再度強調し、申し込みや資料請求などのユーザー行動を促すための効果的なクロージングを作成することが重要です。 構成案に欠かせない7つの要素 ここまでLPの基本構成である「ファーストビュー」「ボディ」「クロージング」についてお話しましたが、ご理解いただけたでしょうか? 続いて、構成案に欠かせない7つの要素と目的を具体例を交えて説明します。 構成案に欠かせない7つの要素 目的 アイキャッチ画像 注意を引く、視覚的なアピール キャッチコピー 訴求する、行動を促す 行動喚起(CTA)ボタン アクションの促進、コンバージョンの増加 導入文 興味を引く、背景情報を提供 商品、サービスの説明 理解を促す、価値を伝える 利用者の声、導入実績 信頼性を伝える、効果の証明 購入・申し込みフォーム 購入・申し込みに導く 1. アイキャッチ画像 アイキャッチ画像は、視覚的な魅力や興味を引く要素を含み、ユーザーの目を引いてコンテンツへの注目を集める役割果たします。また、テキストだけでは伝えきれない、分かりづらい情報を、画像を用いることで直感的に理解してもらう役割も果たします。 《具体例》観光地の食べ歩きを紹介するコンテンツの場合、食べ物やお店の写真を使用することで、ユーザーは現地で食べたい物や行きたいお店のイメージをつけることができます。 2. キャッチコピー キャッチコピーは、コンテンツの要点を簡潔に伝える役割を果たします。魅力的な特典や利点、問題解決へのアプローチなど、ユーザーが関心を持つ可能性がある要素を端的に伝えることが重要です。 《具体例》化粧品販売を行う企業がターゲットユーザーとして美意識の高い女性を想定します。美意識の高い女性は最新の美容トレンドに敏感であり、新しいアイテムに興味を持っているため「トレンドをリードする美容の先端技術」といったキャッチコピーにします。 3. 行動喚起(以降CTA)ボタン CTAボタンは、ユーザーに具体的な行動を促す役割を果たします。ボタンに用いる文言には、商品の購入やサービスの申し込み、メールマガジン登録など、ボタンをクリックした後に起きるアクションを想起できるようなものを用いましょう。 《具体例》「今すぐ購入する」「無料で試す」「会員登録する」等が挙げられます。 ここまで説明してきたアイキャッチ画像、キャッチコピー、CTAボタンの参考例は以下になります。 また、CTAをユーザーに認識してもらえないと、そもそもクリックされないため、設置場所は非常に重要です。 それでは、CTAの最適な設置場所はどこになるのでしょうか?→オススメは、ユーザーが熟読している箇所です。 ユーザーが熟読している箇所を把握するためには、ユーザー行動の分析が必要になるので、「ミエルカヒートマップ」をはじめとした無料のヒートマップツールを活用することをオススメします。 ミエルカヒートマップの機能の一つに、アテンションヒートマップがあります。アテンションヒートマップは、訪問ユーザーがコンテンツのどの部分に注目しているかを可視化でき、注目度の高い領域は、暖色(赤)になります。熟読率が高い箇所の前後に、文脈が不自然にならないようにCTAを設置することをオススメします。 4. 導入文 導入文は、コンテンツの目的や背景を理解させることで、ユーザーに内容を適切に理解させる役割を果たします。ユーザーがコンテンツの続きを読みたいと思うような興味を引く内容を盛り込むことが重要です。 《具体例》業務効率改善サービスを提供する企業が、仕事の効率を向上させたいと考えているビジネスパーソンをターゲットユーザーにしていると仮定します。「仕事の効率をアップさせる秘訣をお伝えします」「時間管理や生産性の改善方法についてご紹介します」などのように、ターゲットユーザーが興味を持つようなキャッチフレーズやコンテンツの魅力を含む導入文にします。 5. 商品、サービスの説明 商品・サービスの説明は、ユーザーが商品やサービスを利用することで得られるメリットや解決できる課題、提供される特典などを明確に伝える役割を果たします。特徴的な要素や競合との差別化ポイント、顧客のニーズに対する適合性などを強調して、ユーザーに商品やサービスへの関心を喚起させることが重要です。 6. 利用者の声、導入実績 利用者の声・導入実績は、サービスを導入した顧客が満足した経験や成果を共有することで、ユーザーに対して信頼感を与える役割を果たします。商品やサービスの効果や利点を具体的に示した口コミやレビューを掲載するなど、ユーザーに説得力を持った情報を提供することが重要です。 7. 購入・申し込みフォーム 購入・申し込みフォームは、ユーザーにアクションを促進する役割を果たします。訪問ユーザーから多くの情報を得ようとして、必須ではない任意の入力項目を増やしてしまうと、途中離脱につながります。そのため、フォームの数は必要最低限にしておくことが重要です。不要な情報や複雑なレイアウトを避けることが重要です。 CVアップするために押さえるべき3つのポイント ここまでLPの基本構成や欠かせない7つの要素についてお話ししました。最後はCVアップするために押さえるべき3つのポイントを解説します。 1. ユーザー目線 商品やサービスの特徴や機能だけでなくベネフィット(ユーザーが商品から得られる利益やメリット)を伝えることが重要です。商品やサービスを利用することでどのような価値や改善が得られるのかを明確に伝えます。 2. 見出しを分かりやすく 見出しは要点を的確に伝えることが重要です。利点や特典、提案を見出しに入れることで、ユーザーが関心を持ち、LPを読み進める意欲の向上につながります。例)”期間限定半額セール開催中!” ”経験豊富なガイドと一緒に最高の旅行を見つけよう” 3. ABテストをする CVを増やすための最適なデザインや訴求を見つけるためにABテストを行いましょう。ポイントは、やみくもにテストをするのではなく、テストの前に明確な目標を設定することです。 改善したい項目や指標を明確にしたうえでテストを計画しましょう。またABテストでは、複数の要素を同時に変更せずに、1つの要素だけを変更して比較します。例えばタイトル、ボタンの色、コピーの文言などです。複数の要素を同時に変更すると、どの要素が結果に影響を与えたのか特定することが難しくなります。 まとめ ここまで、構成案に欠かせない7つの要素やCVアップするために押さえるべき3つのポイントをご紹介しました。 これらを参考にLPを作成し、LP作成後はCVアップにも挑戦してみてください。その際は、無料から使えるページ内の欠点を簡単に見つけ出せるミエルカヒートマップを是非お試しください。 編集者情報 須藤 彩 株式会社IDOMにて 自動車販売営業に従事。その後株式会社ネオキャリアにて人材紹介営業の経験を経てFaber Companyへ入社。 趣味は海外旅行と映画鑑賞。 この記事をシェアする