CVR(コンバージョン率)の平均値はどれくらい?改善方法とあわせて解説 高巻 聡 2023.06.12 2024/1/15 CRO CROCVR改善サイト改善ヒートマップ CVRの全体の平均値は2.9%CVRが低い時に考えられる要因CVR改善にはヒートマップツールがおすすめユーザー行動の分析と改善は常に行う Webサイトの運用に欠かせない数値であるコンバージョン率(以下CVR)ですが、平均値は一体どれくらいなのでしょうか。米国のRuler Analyticsが2023年1月に更新したデータをもとに各業界ごとのデータ及び改善方法を解説します。 CVRの全体の平均値は2.9%(Ruler Analytics調べ) 米国のRuler Analyticsが2023年1月に集計した情報によると、業界全体のCVRの平均値は2.9%です。ただし、CVRは業界やアクセスの多いデバイス、コンバージョン(以降CV)地点の設定によって異なるため、あくまで一つの目安としてください。 業界とCV地点の設定でCVRは大きく異なる 業界全体のCVR平均値が2.9%だとわかりましたが、この数字を皆さんの目標値としてそのまま設定することはおすすめできません。なぜなら業界によってCV地点の設定や、1件獲得するまでの難易度が大きく異なるからです。 たとえば消費者の生活の身近にあり、決済までの導線がシンプルな「歯科・美容」のCVRの平均値は3.1%なのに対し、商品の比較検討や購入ページへの遷移が必要な「BtoB ECサービス」の平均値は1.8%です。下記表の通り、業界によってCVRが異なるため、目標を立てる際は、自サイトと同じ業界のCVRを指標にすることをおすすめします。 出典:Updated 2023: Average Conversion Rate by Industry and Marketing Source CVRが低い時に考えられる要因 CVRが低い場合、様々な要因が考えられますが、ページ内のユーザー行動の観点からは、次の点が挙げられます。 ページ冒頭の離脱 基本的にはファーストビュー(以降FV)でユーザーが求めている要件を満たせなかった場合や期待に添えなかった場合、また内容がうまく伝わらなかった場合に冒頭の離脱が起きやすくなります。そのためページ構築にあたっては、ペルソナとターゲットが一致しているか、ペルソナに沿ったサイト構築になっているかを改めて考えましょう。 ファーストビューの内容が訪問ユーザーが求めている内容とズレていないかをチェックするにはヒートマップツールが有効です。 該当コンテンツの熟読率と離脱率がひと目でわかるので、まずは無料のヒートマップを使ってみることをオススメします。 >>無料のヒートマップを使う CTAの設置位置や個数 せっかくCTAを設置しても、見えづらい位置に配置されていたり、ページ最下部にしかCTAがない場合、ユーザーは見落としたり、CTAにたどり着く前に離脱してしまいます。ユーザーが見落とさないようCTAをページ上部にも設置することや、ユーザーがCTAを認識しやすい状態にしておくことがCVRの改善に繋がります。 CVR改善にはヒートマップツールがおすすめ CVRが低いときに考えられる要因を記載しましたが、最終的な離脱の要因はユーザーにしかわかりません。Google Analyticsで、ページごとの離脱率はわかりますが、ページ内のどの地点で離脱しているかはわかりません。そこで、より細かいユーザー行動の分析をされたい方におすすめのツールがミエルカヒートマップです。ヒートマップ機能を使うとページ内のユーザー行動及び、ページ内の弱点がわかります。 実際の改善事例 具体的には、ユーザーによく読まれている箇所/読まれていない箇所、離脱の多い箇所、クリックが多く発生している箇所などを可視化し細かく分析できます。 実際にヒートマップを使い、離脱が多く、あまり読まれていない箇所を特定し、削除した結果CVRが2倍以上改善した事例もあります。 また、ページ内のよく立ち止まられている箇所(熟読箇所)を特定し、真下にCTAを設置した結果、CV数が1.83倍に改善した事例もあります。 ヒートマップでユーザー行動を分析することでCVR改善のためのアクションの幅が広がります。>>とりあえず無料のヒートマップを使ってみる ユーザー行動の分析と改善は常に行う CVR改善のための手段は様々ですが、確実な正解は存在しません。大切なのは常にユーザーの視点に立ち、ユーザー行動の分析と改善を続けることです。 ミエルカヒートマップは初心者の方でも無料で始められる分析ツールなので是非一度活用してみてください。 編集者情報 高巻 聡 日本体育大学卒。 大学卒業後、人材育成業及び通信業の営業職を経てFaber Companyへ入社。同社ではセールスを担当。 休日に友人と一献を傾けるのが最近のトレンド。 この記事をシェアする