マイクロコピーとは?3つの効果と具体例5つを紹介! 深水 純 2023.06.13 2024/8/23 CRO CVR改善UXサイト改善 マイクロコピーとは?マイクロコピーが持つ3つの効果 効果的なマイクロコピーとはどのようなものかマイクロコピーの具体的なフレーズ事例5パターンまとめ 目立つ存在ではないものの、あるとないとではコンバージョン(CV)率に大きく影響を与えるマイクロコピー。短い文章でユーザーの行動を後押しし、CVに繋げるマイクロコピーの様々な効果や事例について徹底解説します。 マイクロコピーとは? マイクロコピーとは、Webサイト上の入力フォームやリンクボタン周りなどに置く細部の文章のことです。非常に短い文章でCVに繋げることができるため費用対効果が高く、CV率を改善するにあたって重要な要素となります。具体的には、以下のようなシーンで使われます。 【マイクロコピーが使われる場所の例】・リンクボタン(周辺も含む)・入力フォームのラベル・ログイン画面・サインアップ画面・ローディング画面・完了ページ マイクロコピーは、「コストをかけず」「最短で」CV率をアップさせたい人におすすめの手法なので、その効果や使い方を理解しておくことが重要です。 マイクロコピーが持つ3つの効果 マイクロコピーには、主に以下の3つの効果があります。 1.ユーザーのストレス解消2.CV(コンバージョン)率アップ3.ブランディングの役割も果たす 1.ユーザーのストレス解消 購入意欲の高いユーザーであっても、「申込ボタンがわかりづらいな」と感じると離脱に繋がってしまいます。最後までストレスなく画面遷移していけるよう、配慮あるマイクロコピーを添えることでユーザーを迷わせずにCVに導くことができるでしょう。 2.CV(コンバージョン)率アップ ユーザーの不安を解消することが、CV率アップにも繋がります。たとえば、「申込はこちら」というボタンのそばに「いつでも解約可能」「30日間無料」などのマイクロコピーを設置することで、ユーザーの心理的ハードルを下げてアクションを促すことができるのです。 3.ブランディングの役割も果たす Webサイト全体を通じて一貫性のあるマイクロコピーを使うことで、企業やサービスのブランディングに一役買うこともあります。 たとえば Basecamp.comでは、フッターに「Enjoy the rest of your Tuesday!」(残りの火曜日を楽しんでくださいね!)というメッセージが添えられています。曜日ごとに変わるこのマイクロコピーは、同じ時間を共有しているという感覚を与え親近感を生み出しています。 このように、些細な一言でも企業やサービスのファンを獲得するのに役立ちます。 効果的なマイクロコピーとはどのようなものか 以下の4つの要素を取り入れることで、成果を上げるマイクロコピーとなります。 1.わかりやすい言葉を使う2.ユーザーの心理的ハードルを下げる3.時間的制約を感じさせるフレーズを使う4.具体的な数値を用いる 1.わかりやすい言葉を使う 専門用語やまわりくどい表現はユーザーのストレスとなり、離脱に繋がります。すべての人が専門用語に精通しているわけではないため、誰もが理解できる一般的な言葉を使いましょう。 2.ユーザーの心理的ハードルを下げる 「面倒だ」「解約できなかったらどうしよう」などのユーザーが感じるであろう不安を取り除く文言を添えることで、次のアクションへのハードルを下げることができます。 たとえば、「1分で簡単登録」というコピーで目安時間を伝えることにより、腰の重いユーザーの行動を促すことに繋がります。このように、ユーザーの心理的ハードルとなるであろう要素を先回りして潰していくことが重要です。 3.時間的制約を感じさせるフレーズを使う 一度サイトから離脱したユーザーがまた戻ってくることは少ないため、今この瞬間に行動してほしいということをアピールするのも効果的です。「今すぐ」「まずは」といった時間の制限を感じさせるワードを使うことで、ユーザーの行動を後押しします。 4.具体的な数値を用いる 数字を使ったマイクロコピーは、具体性があり説得力を高める働きをします。「¥0トライアルを始める」「利用企業400社以上」「お客様満足度99%」などの具体的な数値を入れることで、ユーザーは申し込みをした後のイメージがしやすく、安心感を得られるのです。 マイクロコピーの具体的なフレーズ事例5パターン マイクロコピーが効果を発揮するのは、以下のようなケースです。 1.行動を呼びかける2.ベネフィットを伝える3.ハードルを下げる4.信頼性をアピールする5.ファンをつくる ここでは、実際に使われているマイクロコピーをケースごとにご紹介します。 1.行動を呼びかける 「今すぐ」という言葉を使うことで、ユーザーのクリックを後押しするマイクロコピーです。レザーブランドのHushTugでは、購入ボタンに設置するマイクロコピーを「予約注文する」から「今すぐ予約購入する」に変えただけでCV率が1.5倍になったというケースもあります。 出典:山本琢磨(2022)『Webコピーライティングの新常識 ザ・マイクロコピー[第2版]』秀和システム 2.ベネフィットを伝える 「無料」「~し放題」といった、ユーザーにとってのメリットを全面的に押し出したケースです。さらに「たくさんの特典をご利用いただけます」と付け足すことで、登録することで素晴らしい体験ができそうだというポジティブなイメージをしてもらうことができます。 3.ハードルを下げる 「キャンセルはいつでも。」という言葉を添えることで、「解約できないんじゃないか」「お金がかかるのでは」というユーザーの不安を和らげている例です。まずは試してみたいというユーザーに気軽に登録してもらうきっかけをつくり、もし気が変わったとしても料金は発生しないという安心感がCVに繋がります。 4.信頼性をアピールする こちらは具体的な数値を用いて製品の良さに説得力を持たせ、利用企業名も併せて掲載することでユーザーに信頼性を伝えています。「この製品を使うことでこんなに生産性が上がるのか」「あの企業も使っているなら安心だな」と思ってもらえれば、行動への障壁が格段に低くなります。 5.ファンをつくる 一般的にはストレスがかかりがちなエラーページですが、マイクロコピーを置くことでポジティブな企業イメージに繋げています。このように企業コンセプトを表すような言葉を添えることでブランディングの働きをし、ユーザーに信頼感や親近感を感じてもらいやすくなるのです。 潜在顧客を創出し、ファンの獲得にも力を発揮するのがマイクロコピーの驚くべき効果と言えるでしょう。 まとめ マイクロコピーを効果的に配置してCVに繋げるには、まずはユーザー行動を正確に把握したうえで分析・改善をする必要があります。ユーザーの行動を分析するためのツールとしておすすめなのがミエルカヒートマップです。ミエルカヒートマップとは、Webサイトに訪れたユーザーがページ内で取った行動のデータを、色の濃淡でわかりやすく表現したものです。 <ミエルカヒートマップの機能>・アテンションヒートマップ(熟読箇所の可視化)・スクロールヒートマップ(離脱箇所の可視化)・クリックヒートマップ(クリック箇所の可視化) たとえば、アテンションヒートマップを使うことで、熟読されている箇所にCVボタンを設置し「今なら30日間無料」などのユーザー行動を後押しするマイクロコピーを添えれば、CV率のアップが見込めます。 スクロールヒートマップでわかった離脱箇所にユーザーの不安を和らげるマイクロコピーを設置し、離脱を未然に防ぐという使い方もできるでしょう。 ミエルカヒートマップは無料プランもあるので、ぜひこの機会に試してみてはいかがでしょうか。 ヒートマップ無料トライアルはこちらから 編集者情報 深水 純 東洋大学を卒業後、株式会社東京ドームや保険代理店での営業を経てFaber Companyへ入社。現在、ミエルカヒートマップのカスタマーサクセスに従事。趣味は散歩とギター。休みの日は5時間くらい歩いたりします。 この記事をシェアする