コンバージョン (CV) とは? 今すぐ応用できるCVを2倍にしたコツを紹介 市川莉緒 2021.09.28 2023/1/19 CROUI/UX実例 CROCVR改善UIUXWEBデザインサイト改善ヒートマップ コンバージョン (CV) とは? コンバージョンを増やす方法 UX改善でコンバージョンを2倍にしたコツとは? 中間コンバージョンを設けるメリット コンバージョン (CV) とは? コンバージョン (Conversion、CV) とは、顧客転換と訳され、申込みや購入などWebサイト運営側が定めた目標のことを指します。 コンバージョンはWebサイトの種類や目的によって異なります。 たとえば、ECサイトであれば、主に商品購入がコンバージョンです。BtoB向けのWebサイトであれば、ホワイトペーパーのダウンロードやメルマガ登録、セミナー申込などが一般的なコンバージョンです。 なお、CVR(コンバージョンレート)とは、「顧客転換率」の意味であり、コンバージョンに至った人の割合を指します。CVRの計算方法などはこちらの記事をご覧ください。 コンバージョンを増やす方法 コンバージョンを増やす方法は、主に次の3つです。 1. サイト内のUXを改善する コンバージョンにつながる確度を上げる 2. アクセス数を増やす 母数となるサイト訪問者数を底上げする 3. 中間コンバージョンを新設する 購入や問い合わせ手前のユーザーを獲得し、長期的に購入まで誘導する 1.サイト内のUXを改善する サイト内のUXを改善することでCVRの向上が期待できます。 UXとは、ユーザーの体験を指します。サイトに訪れたユーザーに「コンバージョンしたい」と思ってもらえるように、有益でわかりやすいサイトに改善する(ユーザー体験を良くする)ことでCVRが向上し、コンバージョンの増加が見込めます。 サイト内のUXを改善するにはヒートマップがオススメです。離脱箇所などの課題を簡単に発見でき、効率的に成果をあげることができます。 無料のヒートマップを使う UX改善でコンバージョンを2倍にしたコツとは? ヒートマップを用いてサイト内UXを改善したことでコンバージョンが2倍になった事例をご紹介します。 月間検索数が約2万ある「LP」というキーワードで1位を獲得していますが、コンバージョンが思うように発生していませんでした。 ヒートマップで確認したところ、訪問ユーザーの半分以上がファーストビューで離脱していることが分かりました。 同じブログ内の他の記事でも同様にファーストビューからの離脱が多く発生していたことから、記事の内容ではなく、共通部分であるブログのデザインに離脱の原因があるのではないかと考えました。 そこで、サイドバーの宣伝バナーを取り外したところ、冒頭離脱が50ポイント改善し、コンバージョン数が2倍に増加しました。 ページの冒頭にはユーザーが必要としている情報だけを配置することで、ユーザーにやさしいサイト構成になり、サイト内のUXを改善できると言えます。 ヒートマップを用いると、離脱箇所や熟読率が低い箇所が特定できるので、サイト内のUXを改善でき、コンバージョンの増加につながります。 ミエルカヒートマップは無料で使えるツールですので、是非使ってみてください。 無料のヒートマップを使う 2.アクセス数を増やす 母数となるサイト訪問者数を増やすことで、コンバージョン数増加を見込みます。 アクセス数を増やすためには、一般的に自然検索流入またはWeb広告からの流入を強化します。 ただし、これらの施策はSEOの知識や広告運用のノウハウが必要であり、効果を実感するまでにコストが膨らむ場合があるため、難易度は高めです。 SEOは効果が出るまで時間を要しますが、長期的に安定したコンバージョンを獲得できます。SEOとその施策について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。 3.中間コンバージョンを新設する 最終的なコンバージョンよりも少しハードルを下げた中間コンバージョンからユーザーを獲得します。 たとえば、サービスのお問合せや購入が最終コンバージョンの場合、メルマガ会員登録などを中間コンバージョンに設定します。メルマガにてそのサービスに関連するお得な情報、ノウハウなどを配信することでサービスを深く知ってもらい、最終コンバージョンまで段階的に誘導できます。このことを一般的に、顧客をナーチャリングすると言います。 特に顧客の検討期間が長いBtoBサイトに有効な方法です。 中間コンバージョンの代表的な例は以下の通りです。 ・メルマガ登録 ・LINEやSNSのフォロー ・ホワイトペーパーのダウンロード ・ウェビナー(セミナー)の申し込み 最終コンバージョンに至るまでに時間と手間を要するものの、関心度が低いユーザーにもサービスを知ってもらえるので効果は高いと言えます。 中間コンバージョンを設けるメリット 関心度が低い状態のユーザーに対して、興味や関心の高い情報を提供することで最終コンバージョンの増加が期待できます。 中間コンバージョンからのナーチャリングに成功し、最終コンバージョンを250%増加させた実例を紹介します。 オンライン展示会のLP制作サービスを紹介しているWebページに、関心度が少し低いユーザー向けに無料ウェビナーのバナーを中間コンバージョンとして追加しました。 ウェビナーへの参加を募ることで、サービスやそのメリットの認知拡大を見込めるため、関心度が少し低いユーザーのナーチャリングに成功し、最終コンバージョンが250%増加しました。 もともと潜在層のユーザー向けに小コンバージョンとしてホワイトペーパーのバナーを設置していましたが、新たに中間コンバージョンを加えたことで、ユーザーとの関係が構築され、結果につながりました。 事例のように、「ホワイトペーパーのダウンロード」や「ウェビナー申し込み」の中間コンバージョンを設定することで、潜在層ユーザーにアプローチでき、最終コンバージョンまで誘導できます。 BtoBサービスの事例を紹介しましたが、BtoCでもメルマガやSNS等で同様の施策を取れるため、是非検討してみてください。 コンバージョン増加にはCVR改善から取り組もう コンバージョン数を増やすには、SEO対策あるいはWeb広告で訪問者数を増やすより、CVRの改善から取り組むほうが簡単で効率的です。 Webサイトを「バケツ」に例えるならば、CVRを改善していないサイトは「穴の空いたバケツ」と言えます。いくら訪問者数を増やしても効率的にコンバージョンさせることはできません。まずは「水が漏れている箇所」を改善することで、効率的にコンバージョンの増加を目指せます。 CVRを改善するためには、ページの現状や課題を知ることが不可欠です。 ミエルカヒートマップはページ内の欠点を簡単に見つけ出せる無料のツールです。コンバージョンを増やしたいと考えている方は、まずページ内の欠点を見つけてサイト内のUXを改善することから始めてみませんか? 無料のヒートマップを使う 編集者情報 市川莉緒 大阪大学卒。新卒でFaber Companyに入社後、 300近くの企業のヒートマップ分析に従事。 現在はミエルカヒートマップのマーケティングを担当。 大学時代1年休学し1人で世界を放浪。 グレートバリアリーフでのダイビングが最高の思い出。 監修者情報 玉飼 真一 この記事をシェアする