ChatGPT広告とは?実際に運用してわかった費用・出稿手順・効果を実データつきで解説 

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峯林晃治 著者:ファストマーケティング 代表取締役社長/峯林晃治
芝野徹也 監修者:Faber Company Webマーケティングコンサルタント/芝野徹也
ChatGPT広告使ってみた

「ChatGPTに広告を出せるようになったと聞いたけれど、費用はどれくらいかかるのか」「実際のところ、成果は出るのか」と気になっていませんか? ChatGPT広告(OpenAI Ads)は、2026年に登場したばかりの新しい運用型広告です。日本でも6月下旬ごろから配信が始まり、広告主が自分で出稿できる環境が整いつつあります。

筆者は、ChatGPT広告が日本で提供を開始した直後から実際に運用しています。本記事では、OpenAIの公式情報にもとづいて仕組み・料金・出稿手順を整理したうえで、実運用14日間の実績データを管理画面のキャプチャとともに公開します。

なお、ChatGPT広告は機能追加や仕様変更のペースが非常に速い広告チャネルです。筆者の運用中もUIや機能が変わり、ChatGPTに質問しながら設定を進めることもありました。

本記事の内容は2026年8月時点の情報にもとづいています。実際に運用の際は、OpenAIが提供する各公式情報も参考にしてください。

※参考情報(外部ページ):
・ChatGPT で広告掲載 | OpenAI Ads
・ChatGPT Ads | OpenAI Help Center

目次

1.ChatGPT広告とは

ChatGPT広告とは、OpenAIが提供する運用型広告です。

米国で2026年2月9日からテスト配信が始まり、現在も世界各国への拡大が進んでいます。

日本では2026年6月下旬に実際の広告表示が確認されはじめ、現在は広告主が自らアカウントを開設して出稿できる広告マネージャ(ads.openai.com)が国内でも利用可能になっています。

大手広告会社による支援メニュー発表も相次いでおり、国内でも注目度が急速に高まっている広告チャネルです。

広告の掲載イメージ・掲載場所

ChatGPT広告は、ChatGPTの回答(生成結果)の下部に掲載されます。広告には広告主名・ロゴ・見出し・説明文・画像・リンク先が含まれ、スポンサーによる広告であることが明示されたうえで、回答本文とは視覚的に分離されます。

たとえば上記は、「導入事例を新しく制作したい。制作手順を教えて」とプロンプトを入力した際に表示された広告です。回答の下に「広告」と記載したうえでタイトルと説明文、画像が表示されています。広告主は、動画マーケティングで有名な企業でした。

広告掲載はFree/Goプランのみ(有料プランには非表示)

広告の掲載は、無料のFreeプランと低価格帯のGoプランを利用している18歳以上のユーザーのみです。Plus・Pro・Business・Enterprise・Eduなどの有料プランのユーザーには広告は配信されません。また、18歳未満と申告している、あるいは18歳未満と推定されるアカウントにも表示されません。

つまりChatGPT広告は「ChatGPTの全ユーザーに届く広告」ではありません。この仕様は、後述する「向いている企業・向いていない企業」の判断に直結する重要な前提です。

公式には「一時チャットには広告は表示されません」というお知らせもあります。なお、プライベートブラウジングで確認した際、広告は表示されませんでした。

2.検索連動型広告・SNS広告との違い

ChatGPT広告が従来の運用型広告と最も異なるのは、ターゲティングの考え方です。

検索連動型広告(リスティング広告)は「検索キーワード」、SNS広告は「ユーザーの属性や興味関心」を主な起点として配信するのに対し、ChatGPT広告は「いま交わされている会話の文脈」を起点に配信します。

ターゲティングの仕組み(コンテキストヒント)

広告主は、キーワードに入札する代わりに「コンテキストヒント」と呼ばれるテキストを広告グループに設定します。

コンテキストヒントは、自社の商品・サービスが役立つ会話やトピックを説明する文章で、完全一致のキーワードではなく「広めのテーマを伝えるシグナル」として扱われます。ChatGPTがユーザーとの会話の文脈や意図と照合し、関連性が高いと判断した場合に広告を配信する仕組みです。

一方で、年齢・性別・興味関心といったデモグラフィック指定はできません。また、ユーザーの会話内容がそのまま広告主に共有されることはなく、広告主が受け取れるのは表示回数・クリック数などの集計済みデータのみです。

上記はコンテキストのヒントの入力画面のキャプチャです。

コンテキストとは、言い換えると「シチュエーション」のようなものです。どのような情報を求めているのか、どのような悩みを抱えているのか、といった情報を広告グループ単位で指定可能です。

キーワードではないため、コンテキストのヒントにプロンプトにそのまま入れても自社の広告が出るとは限りません。

検索連動型広告・SNS広告との比較表

ChatGPT広告と、検索連動型広告、SNS広告(Meta広告)の違いを表にまとめました。

ChatGPT広告検索連動型広告SNS広告(例.Meta)
配信の起点会話の文脈・意図検索キーワードユーザーの属性・興味関心
ターゲティングの
指定方法
コンテキストヒント(テーマを説明するテキスト)キーワード入札デモグラ・興味関心・行動
主な表示面ChatGPTの回答の下部検索結果画面フィード・ストーリーズ等
課金方式CPM/CPC/oCPCから選択クリック課金が中心インプレッション課金が中心
広告が表示される
ユーザー
Free・Goプランの18歳以上ユーザーのみ検索ユーザー全般利用ユーザー全般

3.ChatGPT広告の料金・課金の仕組み

ChatGPT広告の料金は、キャンペーンの目的に応じて3種類から選択します。

表示回数に対して課金されるCPM(1,000回表示あたりの単価)、クリックに対して課金されるCPC、コンバージョンの発生を最適化目標とするoCPC(コンバージョン最適化CPC)の3つです。

「業種別のクリック単価の相場はいくらか」が気になるところですが、OpenAIは現時点で、参考データを公開していません。プラットフォーム自体が2026年に始まったばかりで、相場観はこれから形成されていく段階です。

最低出稿金額の目安になるのが日予算の下限です。最低日予算は通貨ごとに定められており、日本円のアカウントでは1日2,500円からとなっています。筆者が実際に2,000円で設定を試したところ、「1日の予算は2500.00以上で入力してください」とエラーが表示されました。

★参考:ChatGPT広告実運用14日間の実績データを公開

参考として、筆者が運用しているアカウントの14日間(2026年7月13日〜26日)の実績を公開します。

消化額34,000円・表示回数8,504回・クリック数108回・平均CPC315円でした(冒頭のキャプチャ参照)。日予算2,500円に対して、予算はほぼ毎日上限まで消化されています。

広告を配信した際の所感として、予算消化が早いと感じました。広告マネージャのキャプチャからも、予算をきっちりと消化していることがわかります。ただし、どのような「コンテキスト」で表示されているのかはわかりません。

GA4でパラメータを設定していると、GA4側で地域やデバイスなどが確認できます。

やはりモバイルへの配信が多い印象です。平均セッション継続時間は11秒……。デバイス指定の機能ができると個人的にはうれしいです。

4.ChatGPT広告の出稿手順【実画面キャプチャつき】

ここからは、広告マネージャ(ads.openai.com)の実際の画面にそって、出稿までの手順を5つのステップで解説します。

ChatGPT広告の出稿5ステップ

  1. 広告アカウントの作成・請求設定
  2. キャンペーンの作成(タイプ・対象地域)
  3. 目的の選択(リーチ/クリック/コンバージョン)
  4. 予算・スケジュール・カスタムオーディエンスの設定
  5. 広告グループ・広告の作成〜審査〜配信開始

①広告アカウントの作成・請求設定

まず、ads.openai.comで広告主アカウントを作成します。

事業者名・Webサイト・ロゴ・業種などの情報を登録したうえで、本人確認サービス(Persona)を通じた事業者確認を受けます。広告ポリシーへの適合が確認されるまで審査待ちとなる場合があります。アカウント作成時に選択した国・地域は後から変更できない点にも注意してください。

請求設定では、請求先情報(事業者名・請求書送付先メールアドレス・住所)と支払い方法(クレジットカード)を登録します。社内メンバーや代理店の担当者は、設定画面の「ユーザー」からメールアドレスで招待できます。今のところロール(利用者権限)は3種類です。

②キャンペーンの作成(タイプ・対象地域)

キャンペーンタイプは「標準」と「商品フィード」の2種類です。

商品フィードキャンペーンでは、登録した商品データをもとに広告が自動生成されます。対象地域は国単位で指定し、除外地域も設定できます(州・郵便番号などのより細かい指定は現時点で米国のみ)。

ランディングページに付与するクエリパラメータもキャンペーン単位で設定します。

③目的の選択(リーチ/クリック/コンバージョン)

キャンペーンの目的は「リーチ」「クリック」「コンバージョン」の3択です。

リーチを選ぶとCPM課金、クリックを選ぶとCPC課金、コンバージョンを選ぶとコンバージョン最適化型のCPC課金となります。

基本の選び方は2つあります。広告によるサイト誘導の反応を見たい場合は「クリック」、計測環境を整えたうえで獲得を狙う場合は「コンバージョン」がおすすめです。

④予算・スケジュール・カスタムオーディエンスの設定

予算は「1日の予算」または「キャンペーン合計」で設定します。

日予算は「7日間の平均消化額」として扱われ、配信状況によって1日の消化額は日予算の最大2倍まで変動します(7日間の合計は日予算の7倍が上限)。日によって消化額が上下するのは仕様なので、慌てて設定を変えないようにしましょう。

また、自社の顧客リストなどをもとにしたカスタムオーディエンスを、配信対象に含める・除外するという形でキャンペーンに適用できます。開始日・終了日もこの画面で設定します。

⑤広告グループ・広告の作成〜審査〜配信開始

広告グループは「テーマ単位」や「商品単位」で作成します。

1つの広告グループには1つの商品カテゴリ・テーマを設定し、そのテーマを説明するコンテキストヒントを登録します。上述のコンテキストヒントは広告グループ単位です。関連性の薄い商材を1つのグループに混在させないようにしましょう。

広告は、見出し・説明文・画像・リンク先URLで構成されます。

見出しでは価値を端的に伝え、説明文は見出しの繰り返しではなく補足情報を加えること、リンク先はトップページではなく商品・サービスの専用ページにすることが公式のベストプラクティスとして示されています。

入稿された広告は配信前に審査され、広告マネージャ上で「配信中/停止中」のステータスを確認できます。

5.コンバージョン計測の設定方法

広告経由の成果を測るには、コンバージョン計測の設定が必要です。実際の画面とあわせて紹介します。

ピクセル(oaiqタグ)とConversions APIの2方式

計測方法は、Webサイトに計測タグを設置する「ピクセル」と、サーバーサイドからコンバージョンデータを送信する「Conversions API」の2方式です。

筆者はピクセル方式のみを実装していますが、両方を併用するとより正確にCV計測が可能です。

まずは、ツール>コンバージョン画面から「新しくデータソースを作成」し、「Measurement Pixel」と呼ばれるベースコードを発行します。このコードは、すべてのページに設定しましょう。

続いて、管理画面でコンバージョンイベントを作成すると、設置用のコードが発行されます。ベースコードを設置したうえで、コンバージョン発生箇所にイベント呼び出し(oaiqタグ)を追加してください。

「Codexで実装」機能(OpenAI Ads Conversionsプラグイン)

ユニークなのは、コード発行画面に「Codexで実装」というボタンが用意されている点です。

OpenAIのコーディングエージェントであるCodexに専用プラグイン「OpenAI Ads Conversions」を追加すると、GitHubなどで管理している自社サイトのソースコードを解析し、計測タグの追加やコンバージョンイベントの実装を支援してもらえます。

実装内容は差分として確認したうえで反映でき、計測設定に必要な技術的負担を軽減する、OpenAIらしい仕組みです。

ただし、Webを直接操作する機能ではありません。この機能が特に向いているのは、WebサイトのソースコードをGitHubなどで管理しているケースです。筆者はGTMで設定しました。

計測の注意点:カスタムイベントは最適化(oCPC)に使えない

コンバージョン計測をする際、カスタムイベント(カスタムコンバージョン)の取り扱いに注意が必要です。

ChatGPT広告には「コンバージョン最適化(oCPC)」キャンペーンが用意されています。しかし、AIの学習(最適化対象)として選択できるのは、設定画面の「ベースイベント」のプルダウンに最初から用意されている「標準イベント」のみとなっています。

筆者の場合、「資料ダウンロード」というカスタムイベントを作ったのですが、最適化対象のイベントとして選択することができませんでした。

なお、ランディングページ側では、OpenAIのクローラー(OAI-AdsBotおよびOAI-SearchBot)のアクセスを許可しておく必要があります(多くの場合、ブロックしていないと思いますが)。

robots.txtやWAFでこれらのユーザーエージェントをブロックしていると、広告の審査や配信に支障が出るため注意が必要です。

6.実際に運用してわかったこと(学び・所感)

ここからは、実際に運用して見えてきたことを紹介します。

結論から言うと、現時点のChatGPT広告は「すぐに獲得効率を求めるチャネル」ではなく、「競合が少なく単価が低いうちに、データと知見を貯める先行投資のチャネル」と捉えるのが妥当です。

機能追加のペースが非常に速いですが、今のうちに触っておく価値は大きいと感じています。

配信ボリューム・数値の動きの実感

日予算の消化ペースは、垂直立ち上げでした。BtoBのニッチな領域にも関わらず、配信初日からクリックが発生しています。ただし「ほんとうにコンテキストが合っているのだろうか」と疑問に感じました。

iOSで10クリック出ていますが、平均セッション時間は0秒……。繰り返しになりますが、実際にどのような質問や会話の際に表示されているのか、今のところ確認する方法はありません。

コンテキストヒント設計のコツ

コンテキストヒントは改善が可能です。

実際に検証を重ねる中で、扱う内容を広げすぎるよりも、テーマを絞り込んで具体的に記載したほうが、CPCの抑制と滞在時間の改善につながりやすいという仮説に至りました。

参考として、PDCAを回す上での検証結果を共有します。

当初は、ターゲットの属性や悩みを網羅的に盛り込んだ、以下のような広範なコンテキストヒントを設定していました。

「BtoB(企業間取引)のサービス・商品を提供するマーケティング担当が、自社のコンテンツマーケティングについて課題を感じ情報収集を行う。リード獲得やリードナーチャリング、ホワイトペーパーや調査レポート、導入事例活用やAI検索対応について戦略策定から実行支援、内製化支援までワンストップで対応してくれるフットワークのよいベンダーを探している。月額数百万円は厳しいが数十万円なら捻出できる。」

しかし、この設定でGA4を分析したところ、クリックは発生しているものの、平均セッション時間がとても短かったのです。

そこで、テーマを「導入事例」という一つの軸に絞り、より具体的に内容を記載したヒントへ再設計を行いました。

「導入事例の制作会社、外注先、料金を比較している, 低価格でも取材・構成・執筆まで任せられる導入事例制作会社を探している, 導入事例の取材、構成、執筆を外注したい, 顧客事例をWebサイトや営業資料に活用したい, 導入事例が不足しており、自社の実績や強みをうまく伝えられていない, 予算を抑えながら、質の高いBtoB導入事例を制作したい, 低価格でも取材・構成・執筆まで任せられる導入事例制作会社を探している」

この改善により、クリック率は維持しつつCPCが大幅に下がり、あわせて平均セッション時間も倍以上に向上する結果となりました。

コンテキストのヒントでは、テーマを絞ってできる限り、具体的に記載することが、精度の高いアクセスを獲得する鍵といえそうです。

7.ChatGPT広告が向いている企業・向いていない企業

ChatGPT広告への出稿を検討する際にまず考えるべきは、「自社のターゲットは、ChatGPTをFreeまたはGoプランで使っている層か?」という問いです。

前述のとおり、広告はPlus・Pro・Business・Enterprise・Eduのユーザーには表示されません。この前提を踏まえると、向き不向きは次のように整理できます。

BtoC:構造的に相性が良い

ChatGPTユーザーの大多数を占めるのは無料プランの一般ユーザーです。そのため、リーチの中心は生活者であり、BtoC商材は構造的に相性が良いといえます。

特に、旅行の計画、商品の比較、学習、住まい、健康的な生活習慣など、「ChatGPTに相談しながら検討する」文脈が自然に発生する商材は、コンテキストヒントとの噛み合わせも良さそうです。

BtoB:ターゲットの利用プランで明暗が分かれる

BtoBは一律に不向きなわけではなく、「ターゲットがどのプランでChatGPTを使っているか」で明暗が分かれます。業務でAIをヘビーに使う層、たとえばエンジニアやコンサルタント、Business・Enterpriseプランを導入した企業の社員には、構造上広告が届きません。エンタープライズの決裁者をピンポイントで狙う用途には不向きです。

一方で、無料プランやGoプランで業務の調べ物をしている中小企業の経営者、個人事業主、バックオフィス担当者は広告のリーチ圏内にいます。

SMB向けのSaaSやツール、士業サービス、採用支援などは、十分に成立し得るポジションです。自社の顧客がChatGPTをどう使っているかを想像することが、出稿判断の第一歩になります。

8.ChatGPT広告とGEO・LLMOの両輪戦略が重要

ChatGPT経由の顧客接点を増やす方法は、広告だけではありません。ChatGPTなどのAI検索の回答の中で、自社のサービスやコンテンツが自然に言及・引用されるように最適化する取り組みは、GEO(Generative Engine Optimization)やLLMOと呼ばれています。

広告は費用をかけて即時にリーチを獲得する手段、GEOは中長期的に露出を積み上げる手段です。GEOでの露出状況や露出内容の分析は、ChatGPT広告の運用(とくにコンテキスト)にも活かせる可能性が高いです。両者は競合するものではなく、両輪で取り組むことで相乗効果が期待できます。

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9.ChatGPT広告に関するよくある質問

ChatGPT広告を実運用している経験を踏まえ、よくある質問と回答をまとめました。

Q.1|最低いくらから出稿できますか?

A.日本円のアカウントでは、日予算の下限が2,500円です。月あたりに換算するとおよそ7万5,000円から試せる計算になり、新しい広告チャネルのテストとしては始めやすい水準といえます。

Q.2|広告代理店に運用を任せられますか?

A.可能ですが、アカウント構造に注意が必要です。広告主アカウントは事業者側のオーナーが作成し、代理店の担当者は設定画面からメンバーとして招待する方式です。Google広告のMCCのような、代理店側が複数クライアントのアカウントを一元管理する仕組みは現時点で提供されていません。

Q.3|チャットの内容は広告主にどこまで共有されますか?

ユーザーとChatGPTの会話内容が広告主に共有されることはなく、OpenAIはユーザーデータを広告主に販売しないと明言しています。広告主が受け取れるのは表示回数・クリック数などの集計済みレポートのみです。また、ユーザー側は設定から広告のパーソナライズを無効化できます。

Q.4|審査はありますか?出稿できない業種はありますか?

A.すべての広告は配信前に審査され、誤解を招く表現やポリシーで許可されていないコンテンツを含む広告は承認されません。また、健康や政治などのセンシティブな話題の近くには広告自体が表示されない設計です。自社の商材が出稿可能かどうかは、OpenAIのAd Policiesで確認したうえで判断してください。

Q.5|ユーザーとして広告を非表示にできますか?

A.広告のパーソナライズを設定からオフにできるほか、機能が制限された広告なしの無料利用や、Plus以上の有料プランへのアップグレードによって広告のない環境を選べます。

ChatGPT広告は少額で始めてデータを活用しよう

ChatGPT広告について、筆者が実際に運用した所感も含めて解説してきました。

ポイントを3つにまとめます。

  1. 広告が表示されるのはFree・Goプランのユーザーのみ
    自社のターゲットがこの層と重なるかを最初に確認しましょう。
  2. 広告成果ではなくデータと知見をためることを目的に
    現時点のChatGPT広告は、相場やベンチマークが確立していない、学習フェーズのチャネルです。
    コンテキスト、という新しい概念にも慣れる必要がありそうです。
    日予算2,500円という始めやすい下限を活かして、小さく出稿しながら「自社がどんな文脈で求められるのか」というデータと知見を貯めることをおすすめします。
  3. 広告とGEOの併用でAIからの集客基板を作る
    ChatGPT経由の接点づくりは広告だけで完結しません。
    AI検索の回答の中で自社がどう扱われているかを可視化し、改善するGEO(LLMO)対策とあわせて取り組み、有料と無料の両輪でAI時代の集客基盤を作りましょう。

ミエルカGEOでは、ChatGPTをはじめとするAI検索での自社ブランドの露出状況を診断可能です。ChatGPT広告で重要となる、コンテキストを検討するうえでも役立ちます。広告出稿と並行して、まずは現状の可視化から始めてみてはいかがでしょうか。

本記事の著者
峯林晃治
峯林晃治
ファストマーケティング 代表取締役社長
監修者
芝野徹也
芝野徹也
Faber Company Webマーケティングコンサルタント