GEO診断をフックに商談を創出。広告主への改善提案につなげるバリューコマースの取り組み

GEO(LLMO/AIO)事例・調査
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バリューコマースのミエルカGEO事例
写真左から、バリューコマース 田原氏、伊藤氏

1999年に日本初のASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダー)としてサービスを開始した、国内アフィリエイト市場のパイオニア、バリューコマース株式会社。広告主のブランドがAI検索でどう語られているかを分析し、アフィリエイト広告の新しい活用法を提案するために、ミエルカGEOを導入しました。 

トライアル期間中から、ミエルカGEOを活用したGEO診断を顧客に展開する施策で商談を創出。現在は複数の部門でミエルカGEOの利用が広がり、宿泊施設向けのトラベルテック事業でも活用しています。

背景にあるのは、AI検索の普及によるアフィリエイト広告の変化でした。生成AIが情報を要約して提示するAI検索では、メディアが参照元になってもリンクがクリックされるとは限りません。成果報酬というモデルの前提が揺らぎつつあるなかで、アフィリエイト広告はどのような立ち位置にあるのか。バリューコマースはその答えを、データにもとづいて見出そうとしていました。

同社がミエルカGEOを選んだ理由は次の4点です。

  1. 自社サイトだけではなく、広告主のブランド露出も分析できる
  2. AI検索の現状を、複数のデータで示せる
  3. モニタリングだけでなく、次に何をすべきかのヒントを得られる
  4. 学習コストが低く、誰でも分析と提案ができる機能性と運用面のバランス

バリューコマースが提唱する顧客視点のナラティブマーケティングという考え方、そしてミエルカGEO導入の背景と活用方法について、セールスプランニング本部の田原氏、伊藤氏に話をうかがいました。

この事例の概要
企業名バリューコマース株式会社
事業内容コマース事業および旅行事業領域における
集客・販売促進支援とデジタルトランスフォーメーションの推進
従業員数376名 ※グループ会社を含む、2025年度時点
支援サイト https://www.valuecommerce.ne.jp/
導入サービス ミエルカGEO
課題
  • AI検索時代における、広告主のブランド露出状況を客観的に可視化する方法がなかった
  • アフィリエイトメディアを「AIが参照する第三者情報の一つ」として活用する提案の際、その有効性を裏づける具体的なデータが不足していた
  • 広告主のGEOの現状をデータで示し、説得力のある改善施策を提案する体制が必要だった
ミエルカGEO
導入後の成果
  • トライアル期間中から商談を創出
  • 広告主への提案範囲が拡大
  • 自社サイトのGEO分析が効率化
  • トラベルテック事業でも活用

バリューコマースが提唱するAI検索時代のナラティブマーケティングとは?

2026年7月、バリューコマース株式会社は「AIブランド最適化コンサルティング」の提供を開始した。これは、AI検索におけるブランドの語られ方を可視化・最適化するサービスで、その分析基盤として、Faber Company(ファベルカンパニー)の「ミエルカGEO」を導入している。 

背景にあるのは、消費者の情報収集や意思決定のプロセスの変化である。従来の検索では、検索結果に並ぶ複数のWebサイトを自ら見比べ、必要な情報を集めていた。一方、生成AIが普及した現在は、AIが複数の情報源から情報をまとめて要約し、消費者はその回答をもとに比較・検討するようになっている。

この変化をバリューコマースでは、マーケティングのパラダイムシフトと位置づけている。

出典:バリューコマース、AI時代の「Narrative Marketing」を実装
GEO対策・診断ツールを活用したAIブランド最適化コンサルティングの提供を開始

企業にとっては「見られる」ための最適化だけでなく、自社のブランドがどのように理解され、どのように語られるかが、より重要になってくる。

同社では、ブランドが「どのように理解され、どのように語られるか」を設計・マネジメントする考え方を「Narrative Marketing(ナラティブマーケティング)」と定義し、第三者との共創によってブランド価値を形成する新しいマーケティングアプローチとして提唱している。つまり、顧客視点で「そのブランドにどんな価値を感じ、誰かにどう伝えたくなるか」を考え、ブランドの魅力や評判を育てていくということを指しているのだ。

このアプローチを実現する手法の一つが、GEO(AI検索対策/LLMO/AIO)である。

AI検索が、アフィリエイト広告に突きつけた問い

生成AIの登場は、バリューコマースにとって自社の主力事業のあり方を問い直す機会となった。

従来のアフィリエイト広告は、比較記事やランキング記事を読んだ消費者がアフィリエイトリンクをクリックし、購買に至る流れが王道だった。ところがAI検索では、メディアの情報が参照元として扱われても、回答内にリンクが掲載されるとは限らない。

メディア側も同じ構造にある。これまではSEO施策などで流入を獲得し、アフィリエイトリンク経由で成果報酬を得るモデルが成立していた。その流入がAI検索に置き換わっていけば、事業として成り立たなくなる可能性も否定できない。

こうした変化のなかで、アフィリエイト広告はどのような役割を果たすのか。同社で、アフィリエイト広告を軸としたマーケティングソリューションズ事業と、宿泊施設向けのトラベルテック事業、双方のマーケティング活動を担う田原氏は、次のように捉えていた。

バリューコマース株式会社 セールスプランニング本部 プロモーション部 クライアントプロモーションチーム
チームリーダー 田原氏(以下、田原氏):
「私たちが実現したいのは、AI検索で選ばれることそのものではありません。広告主様が持つブランドの価値が正しく見出され、選ばれる状態をつくるお手伝いです」

データに基づいたGEOを広告主に提案したい

アフィリエイト広告の役割について、田原氏には1つの仮説があったという。

AI検索は、SNSやクチコミなど、第三者による発信も参照する。であれば、バリューコマースが展開するアフィリエイト広告のメディアも、その参照元として機能するのではないか。

もしそうであれば、アフィリエイト広告の位置づけは変わってくる。新規顧客の獲得手段にとどまらず、情報発信の手段そのものとして広告主のGEOに貢献できるはずだ。

ただし、この時点ではそれを裏付けるデータがなかった。

田原氏:
「実際に当社でGEO施策の提案が可能なのか。可能だとして、どう具体化していくのか。それらを実証し、正しくデータを見たうえで広告主様にご提案できるようになりたい。それがミエルカGEO導入を検討したきっかけです」

4社を比較して、ミエルカGEOを選んだ理由

同社が比較検討したツールは、AI領域に特化した機能を持つものやSEO・GEOの分析ツールなど、合計4社にのぼる。

田原氏は前職でもミエルカSEOを利用しており、他社ツールからの乗り換えを経験している。機能性の高さと担当者による親身なサポートに良い印象を持っていたという。そのため、GEOツールを探す際、以前から話を聞いていたミエルカGEOも比較の候補に加えた。そして4社の比較を経て、同社が選んだのがミエルカGEOだった。

田原氏は、選んだ理由を4つ挙げる。

1.自社サイトだけではなく、広告主のブランド露出も分析できる

比較したツールの多くは、自社サイトの分析を前提としていた。アクセス解析ツールと連携して詳細なデータを見られるものや、生成AIがコンテンツのテキストまで作成するものなど、機能は充実していた。

しかしバリューコマースが必要としていたのは、自社ではなく広告主のブランドに関するデータ。ある質問に対して広告主のサービスが言及されているか。言及されていない場合、代わりに挙げられているのはどのブランドで、どこから参照されているのか。

ミエルカGEOは、この観点での分析に対応していた。

2. AI検索での現状を、複数のデータで示せる

広告主がAI検索対策に関心を持つ理由は、「ブランドがAIにどう扱われているか」の観点だけではない。Googleからの流入が減少し、AI検索経由に置き換わっているのではないか。この課題意識から相談に至るケースも多い。

ミエルカGEOには、ChatGPTやGemini上での言及率・参照率を確認する「LLMリサーチ」、AI Overviewsでの扱われ方を競合と比較して把握する「AIOレポート」、AIサービス別の流入とCVを可視化する「AI検索流入レポート」などの機能がある。

ChatGPT・Geminiなど主要生成AIでの
言及率・引用率をチェックできるLLMリサーチ機能

自然検索からの流入とAI検索流入の割合などが
モニタリングできるAI検索流入レポート機能

生成AIでどう語られているか、AI Overviewsにどう表示されているか、そこからどれだけ流入が生まれているか。異なる角度のデータがそろうことで、広告主が置かれている状況を正確に示せるのだ。

※関連記事:Google検索「AI Overviews」とは?機能や影響

3. モニタリングだけでなく、次に何をすべきかのヒントを得られる

現状が分かっても、次の一手が見えなければ提案にはならない。何を発信すればAIに参照されるのか、その方向性を決める材料が必要になる。

ミエルカGEOでは、キーワードごとにAI Overviewsを時系列で分析し、重要トピックを確認することができる。AI Overviewsの重要トピックと自社の情報を比較すれば、コンテンツの追加・改善を検討すべきポイントが見えるので、リライトや新規コンテンツ制作を検討することが可能だ。

自社に足りないトピックを補い、
生成AIによる参照・引用の可能性を高める

世の中で受けている情報を観察しつづけることで、アフィリエイト広告設計における精度向上につながるのだ。

4. 分析と提案を両立できる、運用面のバランス

比較した4社のなかには、細かな部分まで分析ができるツールもあった。しかし同社が求めたのは、分析と実務での使いやすさの両立だった。

GEOツールを使うのは、分析専門チームではなく、実際に広告主と向き合う営業ひとりひとりだ。機能が多いと学ぶコストもかかり、結局使われないままという可能性も考えられる。レポートをダウンロードして、必要なデータをすぐに取り出せること。分析と提案をセットで運用することを考えたとき、ミエルカGEOのバランスが最も良いと判断した。

ミエルカGEOトライアル期間中に、商談を創出

同社がイメージしていたミエルカGEOの活用は、トライアル期間中から商談創出面で効果が見える化することになった。

田原氏のチームでナーチャリングを担当する伊藤氏は、リード獲得から商談化までのプロセスを担う。メール配信やスコアリングによるホットリードの可視化、セミナー企画やホワイトペーパーの制作などが主な業務となる。

伊藤氏がトライアル期間中に企画したのは、AI検索時代のアフィリエイト広告の活用方法を伝えるセミナーだった。そのフックとして用意したのが、ミエルカGEOによる診断レポートである。

希望者に、自社サイトがAI検索上で
どのように評価・言及されているかを可視化した 
「AIO調査レポート」を提供
※出典:https://www.valuecommerce.ne.jp/seminar/260512

伊藤氏:
「御社がAIでどのように語られているかを分析するお手伝いをします、というCTAを設けました」

結果は2件の商談獲得につながった。伊藤氏が手応えとして挙げたのは、件数そのものよりも、AI検索に関心を持つ広告主が実際に存在すると分かったことだった。商談の場でも、その関心の高さがうかがえたという。

診断結果には、参照元として同社の登録メディアが含まれているケースもあった。そのデータをもとに、自社のメディアネットワークを活かした支援について具体的に話せたという。

全社でミエルカGEOを活用。新規・既存・自社LLMOへと用途が拡大

現在バリューコマースでは、ナラティブマーケティングの本格展開を踏まえ、ミエルカGEOを新規営業、既存の広告営業、営業企画など、複数の部門で利用している。利用アカウント数は40を超えており、全社的な取り組みになることを見据えているという。

主なミエルカGEO活用用途は次の3つだ。

1. セミナーやイベントを通じた新規提案

ナラティブマーケティングやAIをテーマにセミナーやイベントを行うとき、次のアクションとしてGEO診断レポートを訴求すると、参加者の関心を集めやすい。

2. 既存の広告主への提案

既存の広告主に対して、AI検索上でのブランドの語られ方も踏まえ、第三者による情報発信の一つとしてアフィリエイト広告の活用法を提案。 この新しい切り口に、関心を寄せる広告主は少なくないという。

3. 自社サイトの分析

バリューコマースでも、2026年からGEO/LLMO施策に着手しており、その結果を継続的に分析するためにミエルカGEOを活用している。

こうした活動を通じて見えてきたのが、GEOやAIに関心を持つ企業の多さと、その先に進めていない現状である。

田原氏:
「興味はあるけれど、具体的に何から対策すればいいのか分からない。自社が今どういう状態なのかが分からない。そういう企業やご担当者様がまだまだ多いと感じています」

そこでミエルカGEOを使って実情をデータで見せると、課題が具体化する。どこからGEO施策を始めるべきか、あるいは他に優先すべき施策は何か。データをもとにした提案が実現できている。

社内勉強会で導入目的と運用ルールを共有。活用例の情報交換も

全社的なミエルカGEOの活用促進を意図して、同社では勉強会を実施した。その際は次の2点を重視したという。

1.導入目的と活用方法の共有

ミエルカGEOは一般的なGEO対策ツールとしても使えるが、同社が必要としているのは広告主への提案材料としての活用だ。そのため、AI Overviewsのレポートや生成AIのリサーチ機能を使って、広告主にどのような話ができるのかという観点から具体的に説明した。

2.運用ルールの整理

多くの社員が利用できる一方で、各自が個別に分析を進めるだけでは、得られた知見が分散してしまう。そこで、まずは共通のデータをもとに広告主への提案を行うことを基本とした。新たに確認したいキーワードや分析軸が出てきた場合は、管理者に要望を集める仕組みにしている。

狙いは、ツールを使うこと自体ではなく、広告主への提案の型をつくることにある。各部門の気づきや活用方法を一か所に集めて知見として蓄積し、広告主にとってより有効な提案につなげていく考えだ。

田原氏:
「新規・既存にかかわらず、GEOに関連した提案に動きがあれば共有してもらうようにしています。どんな提案をしていけばいいかを、私たちも営業と一緒に考えますし、ある程度型が見つかったら提案スタイルをパターン化したいんです。今はみんなで情報を共有しながら、一緒に進めている状況ですね」

ブランド理解から情報流通まで、一貫して支援できる体制へ

最後に、今後の展望を聞いた。

伊藤氏が担うのは、新規の広告主を獲得するための入口づくりだ。

消費者はAI検索でどのような質問を投げかけ、何と比較しているのか。その背景にある悩みを理解しなければ、アフィリエイト広告による情報流通の設計にはつながらない。

GEOに関心を持った企業に対しては、診断やセミナー、ナーチャリングを通じて、消費者の購買行動の変化について理解を促す。そのうえで、自社ブランドがAIや消費者にどのように捉えられ、語られているかを把握してもらい、Narrative Marketingの実践につなげていく。

そして田原氏があらためて挙げたのは、「広告主のブランドが正しく理解され、選ばれる状態をつくること」だ。

田原氏:
「ミエルカGEOでできることと、当社が持つメディアのネットワークが組み合わさり、第三者の発信を増やし、AIにも参照される情報環境をつくる。その先で、ブランドの理解や商品・サービスの選択につなげていく。そこまで一貫して支援できるノウハウの蓄積を、進めていきたいです。

アフィリエイト広告の成果報酬はあくまで結果です。広告主様の商品やサービスが持つ魅力をコンテンツとして発信し、比較検討している消費者に届けること。その本質的な価値に立ち返ることが、私たちの役割を見出すことにつながると考えています」

担当CS 阪田 一磨
担当CS
阪田 一磨

バリューコマース様は、他社サービスにはない強みを感じていただき、ミエルカGEOを導入いただきました。社内では勉強会を定期的に実施し、組織全体で積極的に活用いただいています。今後はトラベルテック領域など新たな分野への展開も見据えており、広告主様のブランド価値がAIに正しく伝わるノウハウの蓄積にも期待が寄せられています

ミエルカGEOを無料で試してみる   

今回の事例でご紹介したGEO (AI検索・LLMO・AIO)ツール「ミエルカGEO」は、無料トライアルを実施中です。ご希望があれば、お試し期間中でも無料コンサルティングを行いますので、お気軽にご相談ください。

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