シリーズ形式でお伝えしているオウンドメディア業界別事例。今回は、弁護士・行政書士などの士業界のオウンドメディアを紹介します。 法律や有資格者への相談が必要そうなキーワードを検索するユーザーは、深い悩みやより具体的な相談をもっている可能性が高いと考えられます。テーマによっては、YMYL領域にあたるので正確な情報の発信だけでなく、執筆者や監修者の情報を記載することもユーザーに信頼されるためには重要になってきますね。今回は下記の4つのメディアを紹介します。
①独自アイキャッチでひと目で結論が分かる 『クエストリーガルラボ』
②豊富な記事数とSNSの発信でFacebookフォローワー1900人超!『LEGAL MALL』
③項目特化と単純明快なメディア名で検索上位を獲得『公正証書をはじめて作成する』
④コーポレート配下のブログで充実した用語解説『はやみず総合事務所』
それでは実際に事例を見ていきましょう。
①独自アイキャッチでひと目で結論が分かる『クエストリーガルラボ』
QUEST法律事務所が運営するオウンドメディア。全記事を代表弁護士が監修しています。
◆コンテンツ
男女問題、労働問題、交通事故の法的問題に関するコンテンツがあります。ほとんどの記事のアイキャッチがオリジナルのイラストになっていて、コンテンツ内の結論やポイントがひと目で分かります。解説コンテンツもイラストや図が多く用いられ、難しく感じがちな法律問題も簡単に分かりやすく説明してくれます。
◆コンバージョン
サイドバーや各記事内に数箇所、問い合わせへのリンクが設置されています。各カテゴリーによってボタンの種類や色が異なります。
◆ソーシャルメディア(SNS)の利用状況
FacebookとTwitterのアカウントがあり、トップページ下部から遷移することができます。Twitterのアカウントがアクティブなようです。
②豊富な記事数とSNSの発信でFacebookフォローワー1900人超!『LEGAL MALL』
ベリーベスト法律事務所が運営するオウンドメディア。豊富な記事数を誇ります。
◆コンテンツ
離婚問題や労働問題のコンテンツの他、刑事弁護に関するコンテンツもあります。また、個人の法律問題だけでなく企業法務に関するコンテンツが多くあるのも特徴的です。トレンドニュースを踏まえた法律問題を詳しく、分かりやすく解説してくれます。
◆コンバージョン
各コンテンツ内やコンテンツ下部、トップページ上部に無料相談への導線があります。メールでの相談だけでなく、電話相談もスマホからならタップするだけで可能です。
◆ソーシャルメディア(SNS)の利用状況
オウンドメディア専用のTwitterアカウントと事務所全体のFacebookアカウントがあります。どちらもコラムの更新情報を中心に発信しており、Facebookのフォローワーは1900人を超えています。
③項目特化と単純明快なメディア名で検索上位を獲得『公正証書をはじめて作成する』
船橋かつだ行政書士事務所が運営するオウンドメディア。お悩みダイレクトなサイト名が特徴的です。
◆コンテンツ
離婚契約や婚姻費用などの男女問題に関する公正証書についてと、遺言書に関する公正証書についてのコンテンツがあります。公正証書を作成するまでにどうすればよいのか?何を用意すればいいのか等を詳しく解説してくれます。離婚に関する公正証書についてはさらに詳しく解説したサイト「離婚公正証書の作成準備を始める」「婚姻費用@合意書サポート」を運営しています。
◆コンバージョン
各コンテンツ下部、トップページ上部に電話問い合わせとフォーム入力への導線があります。
◆ソーシャルメディア(SNS)の利用状況
SNSのアカウントはないようです。
④コーポレート配下のブログで充実した用語解説『はやみず総合事務所』
はやみず総合事務所のコーポレートサイト。配下のブログで基礎知識に関するお役立ちコンテンツや各法的手続きに関するQ&Aを掲載。
◆コンテンツ
コーポレートサイト配下のブログに多くのコンテンツが掲載されています。全ての記事の監修を代表の司法書士が担当。またよくある質問はカテゴリー毎にQ&Aの形式でまとめられています。
◆コンバージョン
各コンテンツ内やコンテンツ下部、トップページ上部また、ポップアップで問い合わせフォームへの導線が表示されます。コンテンツ内の導線ボタンは記事に合わせてテキストが変更されています。
◆ソーシャルメディア(SNS)の利用状況
SNSのアカウントはないようです。
信頼性高く、分かりやすく伝えることが重要では
弁護士や司法書士、行政書士が関わる領域は深刻な悩みが多く、場合によってはユーザーの人生を左右することになりかねません。信頼性の高いコンテンツあることが大前提ですが、それをユーザーに伝えるためにも著者・監修者情報を分かりやすく記載しておくことも重要ですね。その上で、調べているユーザー自体はよく分からなくて検索しているはずなので、専門用語を使わない、図やイラストを用いて解説する、などの表現の工夫も大事になっていくかもしれません。
おわり
著者PROFILE
大学卒業後、2019年に新卒第5期として入社。ウェビナー・展示会運営やメルマガ、ミエルカ事例取材・執筆などオンライン/オフラインを問わず幅広い施策を担当。学生時代、毎週30人以上の小学生の作文を添削していた経験から、読みやすい文章とは?について日々模索中。趣味はスポーツ観戦、読書、コロナ自粛をきっかけに韓国ドラマにハマり中。
>Twitterのアカウントは@ta_yumeko