半年で流入を32%改善。Web未経験の担当者が、クルマ買取販売「ガリバー」のコンテンツ施策を立て直すまで
株式会社IDOM 2017.05.30 2023/1/17- 検索順位24位から1位に!
- 半年で自然検索流入数が32%改善!
- 半年で直帰率が全体平均10ポイント減、滞在時間は130%以上!
「中古車買取実績14年連続No.1(※)」と、中古車市場で圧倒的な実績を持つ「Gulliver(以下、ガリバー)」。しかしその「車の買取り」に関するコンテンツ戦略は、2015年末から苦境に立たされていました。
Googleのアルゴリズム変更により、売り上げに直結するいくつものキーワードで検索順位が急落していたのです。SEO会社に任せてディレクションに徹するか、それともアプリ戦略にシフトするのか…。 さまざまな選択肢の中で、ガリバーを運営するIDOMが選んだのは「ユーザーニーズに応えたコンテンツを、社内で地道に作る」という“直球勝負”の道でした。
アサインされたのは三井紀子さん。彼女はWeb未経験だったにもかかわらず、たった半年で流入数を対前年比32%回復させることに成功しました。 その道のりを、「コンテンツ制作の指導者」として伴走してきた白砂ゆき子、岡村眞友子(Faber Company)とともに振り返ります。
※2001年~2014年主要買取専門店7社における中古車買取台数(株式会社矢野経済研究所調べ/2015年5月現在)
ミエルカ導入時の課題
2015年時点で、ガリバーのサイト全体で約1000のコンテンツが投入されていました。
12月頃にその検索順位が乱高下して、社内がざわついたんです。5月、「車の買取り」に関するキーワード群が軒並み検索7位や8位に下がってしまいました。
原因はGoogleのアルゴリズム変更。コンテンツ品質がより厳しく評価されるようになり、対策で出遅れていた当社のサイトは、その影響をもろに受けてしまったのです。
当社は「全国のあらゆる街に店舗がある」というビジネスモデルに強みがあります。「ガリバーは車を高く買取ります」というメッセージも、CMの影響もあって広く認知されていました。
ユーザーが流入するとすぐに査定申込み(コンバージョン)に誘導する、ランティングページのようなコンテンツを大量に投入してきたのです。でも一括査定サイトなども増え、ユーザーの検索行動が変わり、事前の情報収集もしっかりされる。当社はこの「情報収集段階のニーズに答えるコンテンツ」が手薄でした。
ミエルカ導入の決め手
順位下落問題に直面した時、当社ではたくさんのSEO関連ツールを比較しました。でも当社は、あくまで「自社でのコンテンツ制作」にこだわったんです。
「大変かもしれないけど、地道に学んで、質の高いコンテンツの作り方を自分たちにインストールしよう。スキルを身につけて社内に横展開できる環境を作らなければ、成果を上げ続けることはできないから」と。
その方針に対して「これなら自分たちにもできる」という自信をくれたのが「MIERUCA(ミエルカ)」でした。ミエルカはコンテンツマーケティングツールとして評判が高かったですし、役員には「海外SEO情報ブログ」の鈴木謙一さんや、著名なWebアナリストの小川卓さんがいるという信頼性もありました。
でも最終的な決め手は、白砂さんにお会いして、経験に裏打ちされた細やかなご指導がいただける部分に軍配が上ったこと。
ミエルカの効果
効果①
白砂さんと岡村さんのご指導で、これまで取れていなかったキーワードで検索10位以内に上がった例が増えています。その一つが、お得な車の買い替え時期を教えるこちらのコンテンツです。
当初はターゲットキーワードで20位近かったのに、2カ月で5位まで上がってきました(2017年3月現在)。
効果②
施策開始後半年で、直帰率は全体平均で10ポイント減、滞在時間は3割増し以上になりました。
「じっくり読まれるコンテンツ」が大幅に増えた証拠です。キーワードの検索順位をスコア化した「ファインダビリティスコア」も、ご覧のように上がっています。
効果③
施策から半年で、ビッグワードからの流入数も、当初の目標に限りなく近づいています。
繁忙期の3月には、順位下落事件の時から前年比32%も改善しました。しかもシステム実装後、売り上げもかなり上がったのです。
コンテンツの手法を全国の店舗へ。未来への展望
今はFaber Companyのセミナーや、ワーク中心でミエルカの操作を教わる「ミエルカ大学」で学んでいます。他社さんの実例からもヒントがもらえますし、復習だけでなく知識のアップデートもできるので、すごくためになります。
今後はコンテンツ制作のメソッドをほかのチームや全国の店舗にも広められればと思っています。会社全体で、ユーザー視点に立ったコンテンツ作りに取り組めば、地域によって違う車のニーズにもきめ細かくしっかり寄り添えます。
白砂さんたちから学んだように、今度は私が「コンテンツ制作はこんなに面白い」「ユーザーの気持ちとつながるのはこれだけの意味がある」と、ちゃんと伝えられたら、みんな楽しんで工夫してくれると思うんですよね。
企業プロフィール
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- 社名
- 株式会社IDOM
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- 事業内容
- ・自動車の販売事業 ・自動車の買取事業 ・その他自動車流通に関わる事業
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- 担当
- 三井 紀子 様