EFOとは?CVR改善に繋がる8つの施策やおすすめのEFOツールをご紹介! 飯田 さゆり 2023.06.22 2025/1/10 CRO CVR改善UXサイト改善 EFOとは? EFO施策8選 EFOを行う際はヒートマップツールとABテストツールが必須 EFOとは、Entry Form Optimization(入力フォーム最適化)の略です。入力フォームの項目や数、デザインなどを“最適化”することで、CVR(コンバージョン率)を改善していく施策を指します。この記事では、EFOの意味や具体的な施策例、実際にEFOを行ってCVR(コンバージョン率)が上がった事例などをご紹介します。 \EFOならミエルカ!/無料トライアルに申し込む EFOとは? EFOとは、Entry Form Optimizationの略で、日本語では「入力フォーム最適化」という意味になります。入力フォームの項目や数、デザインなどを“最適化”することで、CVR(コンバージョン率)を改善していく施策のことです。 フォームの形式には様々なものがあり、例えば以下のようなものがあります。それぞれ、フォーム内に含めるべき入力項目などが異なるため、フォームの目的に合わせた最適化を行うことが重要です。 ・商品購入 ・予約(来店予約、オンラインでのMTG予約など) ・資料請求 ・会員登録 ・アンケート ・お問い合わせ ・口コミ投稿 など EFOを行うべき理由と重要性 そもそもフォームは、ユーザーがコンバージョンする際に、必ず入力しなければいけないものです。ユーザーが入力フォームの最初の項目をクリックしたり、フォームが記載されているページに辿り着いていた場合、そのユーザーはコンバージョンの意志が非常に高い状態にあると言えます。 ところが実際には、入力フォームまで到達したユーザーのほとんどが、最終的な申込みまで至っていないことがわかっています。業界や商品の単価、何をコンバージョンとしているかなどによっても異なりますが、入力フォームまで到達したユーザーが、フォームを送信(入力を完了)しないままページを離れてしまう割合(離脱率)は、平均でも40~50%、場合によっては70%程度まで上がると言われています。 フォーム以外の部分を改善するマーケティング担当者は多くいますが、入力フォームは盲点になりがちです。しかし、フォームの離脱率を改善することは、広告の最適化やLPO(ランディングページ最適化)と同じくらい、申込み獲得数の拡大に大きなインパクトを与えることができます。EFOにまだ取り組んでいない方は、この機会にぜひ取り組むことをおすすめします。 CRO、LPO、SEOとの違い EFOとよく似た言葉に、LPO、CRO、SEOがあります。 LPO CRO EFO SEO 正式名称 Landing Page Optimization Conversion Rate Optimization Entry Form Optimization Searc Engine Optimization 意味 ランディングページ最適化 コンバージョン率最適化 入力フォーム最適化 検索エンジン最適化 施策 ランディングページ内のデザイン改善やCTA文言の最適化 サイト全体でみたデザイン改善やページ遷移導線の最適化 フォームの入力項目の最適化や入力数の調整 サイト構造の最適化や記事コンテンツのリライト 目的 CV率を上げる CV率を上げる CV率を上げる 流入の増加やリード獲得 LPOはサイト内のランディングページにおけるコンバージョン率改善施策を、CROはサイト全体を通したコンバージョン率改善施策を指します。CROやLPOとEFOは、コンバージョン率を改善する、という目的は同じですが、改善の対象が異なるのです。 一方SEOは、自然検索における検索結果で上位に表示させ、流入の増加やリード獲得などを目的とする施策です。目的が集客になるため、LPOやCRO、EFOとは違う種類の施策となります。 【EFO施策8選】フォーム改善の際にチェックすべきポイントとその改善方法 ここからは、EFO施策として特に効果があると言われている施策を8つ紹介します。自社サイトのフォームで実施されているかどうかをチェックしながら進めていきましょう。 【EFOを始める前に】入力開始から送信完了までのユーザー数の推移を確認する 実際に施策を行う前に、フォームの入力開始から送信完了までのユーザー数の推移がどうなっているかを確認しましょう。ヒートマップツールやEFOツールを導入している場合は、それぞれの項目のクリック数を確認することで、ユーザー数の推移を確認することができます。 改善を行う上で大切なのは、現状を把握することです。現状を把握することで、施策を行った時の効果計測がしやすいのはもちろん、どこから改善していくかという優先順位づけがしやすくなるというメリットも生まれます。効率よくCVR(コンバージョン率)を上げるためにも、現状把握をしっかり行っておきましょう。 ユーザー数の推移を確認する際には、以下の2つを把握するのがおすすめです。 ・フォームの入力開始から送信完了までにどのくらいユーザー数が減っているのか・どの項目でどのくらいユーザーが減っているのか・ユーザー数の減少幅が最も多い/少ない項目はどこか ミエルカヒートマップでフォームの現状を把握してみる 現状把握ができたら、いよいよ施策です。ここからは、EFOに長年携わっている監修者が、特に効果的だったと話すEFO施策を8つご紹介します。 【施策①】フォームタイトルに入力のメリットや簡単さを明記する フォーム入力にどのくらい時間がかかるのかや、フォーム入力することでどんな特典が得られるのかを明記すると、ユーザーのフォーム入力への意欲を高めることができます。 例えば、「◯月◯日までのお申し込みで入会費無料!」「簡単30秒!今すぐお申し込み」のような文言をフォームタイトルに添えるだけでも、大きな効果が見込めます。 【施策②】入力項目の数を必要最小限にする 入力項目の数が多すぎると、ユーザーが入力に疲れてしまい、結果的に離脱につながってしまいます。必要ない項目がある場合は削除しましょう。 例えば資料請求のフォームにおいて、資料をメールで送るならメールアドレスの入力欄が必須ですが、住所は必要ではありません。このように、コンバージョンに必要でない項目はできるだけ削除することをおすすめします。 一方で、名前の「ふりがな」や「部署名」は、コンバージョンに直接関係しないとは言え、「電話の際にお名前を読み間違えたらいけない」という意見から、削除しにくいといった声もよく聞かれます。もし削除が難しいなら、任意入力という形にするのも一つの方法です。 【施策③】デバイスに合わせて、入力欄の大きさ・分け方を最適化する 「スマホだと入力欄が小さすぎて入力しづらい」「メアドが@で分られているので、コピペできない」といった話はよく聞かれます。 スマホで入力する人が多い場合は、スマホでも入力しやすい大きさにすると良いでしょう。PCで入力する人が多い場合は、メアドや電話番号などをコピー&ペーストする人も多いので、コピペしやすいデザインにすることをおすすめします。 【施策④】プレースホルダーを適切に活用する プレースホルダーとは、入力欄内に文字が表示される機能のこと。どんな内容を入力すれば良いかを例示するテキストです。プレースホルダーに実際の入力例を設定しておくことで、ユーザーが迷わずに情報を入力することができる上、誤入力によるエラーを防止することもできます。 プレースホルダーを「氏名」「会社名」などにしているフォームは、すぐに改善することをおすすめします。 【施策⑤】住所やメールアドレスを自動入力にする 住所入力の際に、ユーザーが入力した郵便番号から都道府県・市区町村を割り出して自動で挿入されるようにすると、ユーザーの入力の手間を省くことができ、離脱率改善に繋がります。 メールアドレスも同様に、@以降に入るドメインを予測して一覧表示することで、@以降の情報を入力する必要がなくなるため、ユーザーのストレスを軽減したり、誤入力を防ぐことができます。 【施策⑥】エラー内容を適切に伝える 入力内容に漏れや誤りがある場合のエラー表示を最適化することで、「ここを直せば良いのか」とユーザーに思わせ、コンバージョン意欲の減少を抑えることができます。 できるだけ入力欄の近くに、何が原因でエラーが発生しているのか、具体的に表示するようにしましょう。 可能なら、フォーム上部の「入力内容をご確認ください」のところにも、「メールアドレスを正しく入力してください」のように、どんなエラーが発生しているのかを表記すると、ユーザーがエラーを探すストレスを軽減することができます。 【施策⑦】安全なフォームであることを証明する ユーザーがフォームに入力するのは、ユーザーの個人情報です。少しでも安全性に疑問を感じると、離脱につながってしまいます。SSL化や、プライバシーポリシー(個人じょうほうの取り扱い方法)のリンクを設置するなどして、入力フォームが安全であることを証明しましょう。 「ご入力いただいた情報は〇〇の目的でのみ利用します」など、フォーム内で簡単に個人情報の扱い方を示すこともユーザーの信頼に繋がります。 【施策⑧】CTAで入力後のアクションを明示する CTA(call to action)とは、申し込みなどの行動喚起を促すCVポイントのことで、ボタンとして設置されていることがほとんどです。そのボタンに入力後のアクションを記載すると、ユーザーに入力フォームの送信を促すことができます。 文言は「送信する」だけではなく「資料請求する」や「資料ダウンロード」という具体的なテキストが良いでしょう。情報を送った後に何が得られるのかイメージできると、送信ボタンを押すモチベーションを上げることができます。 【これもチェック!】フォームをFV(ファーストビュー)に設置する フォームの離脱率を抑えるためには、フォームの位置も重要です。例えば、FV(ファーストビュー)にフォームを設置することで、フォームページに到達した後のスクロールする手間を省き、ユーザーのストレスを軽減することができます。また、フォームの隣に常にメインビジュアルが表示されているので、商品のメリットを感じさせたままフォームを入力してもらうことができ、フォームの離脱率を抑えることができます。 【これもチェック!】離脱防止ポップアップを目立たせる ユーザーがフォーム入力の途中で「ページを閉じる」または「ブラウザの戻るボタンを押す」などを実行した際に、ポップアップを表示して確認するのも有効です。誤クリックなど、ユーザーの無駄な離脱を防ぐことができるほか、「ここまで入力したから最後まで入力しよう」と、入力のモチベーションを再度上げる効果もあります。 EFOを行う際はヒートマップツールとABテストツールが必須 フォーム入力は、コンバージョンするためには必ず行わなければいけません。その意味で、EFO施策はコンバージョン(CV)に直接的に影響する大事な施策といえます。 フォームの現状把握や効果計測には、ヒートマップがおすすめです。施策を行う前に導入しておけば、施策の前後で、項目ごとにクリックがどのくらい発生したのか、フォームのどこで離脱したのかを、数値データと視覚的なデータの2つの視点から確認することができます。 また、実際にフォームのデザインや仕様を変更する前に、その施策が本当に効果を発揮するのか、ABテストで確認することも必要です。ユーザーの属性や業界などによって、効果を発揮する施策はそれぞれ異なり、最悪の場合CVR(コンバージョン率)の低下を引き起こすこともあります。ABテストを行い、施策がCVR(コンバージョン率)に悪影響を与えないことを必ず確認しましょう。 まとめ:EFOにはミエルカヒートマップ ミエルカヒートマップには、現状把握や効果計測に必要なヒートマップ機能と、効果検証に有効なABテスト機能がどちらも搭載されています。無料から使えるので、この機会にぜひお試しください! ミエルカヒートマップを無料で試してみる 編集者情報 飯田 さゆり 大学卒業後、化粧品販売会社やWEB広告事業会社での営業を経てFaber Companyへ入社。現在、ミエルカ事業のカスタマーサクセスに従事。休日の過ごし方はゴルフやピクニック、美術館など。デジタルマーケティングの世界に魅了されています。 この記事をシェアする