【CVR改善】LP(ランディングページ)分析のチェックポイント5選 高田 愛 2025.04.11 CRO WEBデザイン LP分析の重要性と目的 ポイント1:ファーストビュー ポイント2:ページ表示速度 ポイント3:コンテンツの順序・構成 ポイント4:入力フォーム ポイント5:広告文・広告クリエイティブとLPの内容がマッチしているか 改善施策が決まったらA/Bテストを実施する まとめ:LPは継続的な分析・改善が必須 LP(ランディングページ)分析は、コンバージョン率(CVR)の改善において不可欠なプロセスです。効果的なLP分析を行うことで、ユーザー行動を深く理解し、ページのパフォーマンスを最適化することができます。 この記事では、LP分析の際に確認すべきチェックポイントを5つご紹介します。記事の中でLP分析に便利なツールなども紹介しているので、併せてチェックしてみてください。 LP分析の重要性と目的 LPとは一般的に、広告をクリックした時に表示される商品・サービスの紹介ページのことを指します。LPで訴求する内容やデザインを改善することで、そのLPで商品を購入したり、サービスについて問い合わせる確率(コンバージョン率、CVR)が高まり、売上の増加に繋げることができます。 LPを分析する際のチェックポイントは次の5つです。 1.ファーストビュー 2.ページ表示速度 3.コンテンツの順序・構成 4.入力フォーム 5.広告文・広告クリエイティブとLPの内容がマッチしているか それぞれ順に解説していきます ポイント1:ファーストビュー ファーストビューは、ランディングページにおいて訪問者が最初に目にする重要な部分です。効果的なファーストビューの設計は、訪問者の興味を引きつけ、サイト全体のパフォーマンスを高めるための基盤となります。 ファーストビューの中でも特に重要なのが、次の3つです。 ①CTAボタン ②コピー ③アイキャッチ画像 ①CTAボタンがあるか CTA(Call・to・action)ボタンは、訪問者が具体的な行動を起こすための重要な要素です。ファーストビューにCTAボタンを置くことで、商品購入や問い合わせなど、そのページでできることを認識した上でユーザーがページを読み進められるので、CVRが上がりやすくなると言われています。 ・CTAボタンがファーストビューに置かれているか ・ボタンの色が目立っているか ・ユーザーのアクションを促すようなコピーになっているか などを確認しましょう。 ②コピーが適切か ファーストビューにおけるコピー(テキスト)は、訪問者が最初に目にする要素であり、商品やサービスの魅力を瞬時に伝えるために非常に重要な要素です。短く端的で、商品やサービスのメリットを直感的に理解させることができるようなコピーにしましょう。 ③アイキャッチ画像が適切か ファーストビューに使用するアイキャッチ画像も、訪問者が最初に目にする要素の一つです。 ・画像の内容とコピーの内容、LPの内容がマッチしているか ・画像の色調やスタイルがLP全体のデザインとマッチしているか などを確認しましょう。 ファーストビューの改善方法については、こちらの記事でも紹介しています。 ▶︎ファーストビューとは?CVアップに効果的なデザインのコツ5つ ポイント2:ページ表示速度 ページの読み込みが遅いと、訪問者の離脱率が増加し、結果としてコンバージョンの機会を逃すリスクが高まります。 まずは、Googleの推奨する「ページスピードインサイト」を使って、ページ速度が適切かどうかを確認しましょう。 URLを入力し、「分析」をクリックします。 PageSpeed Insightsより引用 ページ速度が適切でないと、このようにオレンジや赤で表示されるので、改善が必要です。 改善が必要な場合には、 ・画像の最適化や圧縮 ・不要なスクリプトの削減 ・コンテンツ配信ネットワーク(CDN)の導入 などの対策をとりましょう。 ページ速度の改善については、こちらの記事でも詳しく解説しています。 ▶︎ページスピードを落とさないための4つの改善施策|ページスピードインサイト活用とSEOとの関係 ポイント3:コンテンツの順序・構成 LPには、商品詳細や料金説明など、さまざまなコンテンツがあります。それらのコンテンツの順序や構成が適切でないと、訪問者が興味を失ってページを離れてしまい、商品購入や問い合わせなどのコンバージョンの機会を失ってしまいます。まずは、訪問者がページのどこで離れている(離脱している)のかを確認し、必要に応じてコンテンツの順序や構成を改善していきましょう。 ヒートマップを使ってスクロール率と離脱ポイントを確認する 訪問者がページのどこまで読んだか(スクロール率)、ページのどこで離脱したか(離脱ポイント)は、スクロールヒートマップを使って確認するのが簡単でおすすめです。 スクロールヒートマップを無料で試してみる スクロール率が低い場合の改善策 LPのスクロール率が低い場合、訪問者がコンテンツに十分な興味を持っていないことを示していないことを表しています。 ・ユーザーが興味を持っているセクションをアテンションヒートマップで探し、そのセクションを訪問者が多く離脱しているポイントに移動する ・グラフや図など、ユーザーの目に留まるようなコンテンツを挿入する などの施策が効果的です。 実際、スクロール率が低く離脱が多かったセクションに、漫画コンテンツを挿入したことで、CVが1.5倍になった事例もあります。 ポイント4:入力フォーム 入力フォームはLPのコンバージョン率(CVR)に大きな影響を与える重要な要素です。ユーザーがフォームを入力する際に感じる障壁やストレスが、コンバージョン率の向上に直結します。 フォームの項目 フォームの入力項目を必要最低限に限定することで、訪問者の負担を軽減し、入力へのモチベーションを保ったままコンバージョンまで誘導することができます。 また、それぞれの項目でリアルタイムのエラーチェックシステムを導入したり、入力補助機能を実装することで、ユーザーが操作しやすくなり、入力完了率を高めることができます。 フォームの項目とデザイン ユーザーが入力しやすいようなデザインにすることも必要です。 具体的には、 ・「住所」「氏名」などのラベルを、読みやすい適切なフォントサイズにする ・入力欄は、文字を入力しやすい大きさにする などの施策があります。 ポイント5:広告文・広告クリエイティブとLPの内容がマッチしているか 意外と盲点なのが、広告文や広告クリエイティブとLPの内容がマッチしているかどうかです。広告をクリックしたユーザーが、LPで期待していた情報を得られなかった場合、離脱率が増加し、コンバージョン率(CVR)低下に繋がってしまいます。 流入経路を確認し、どの広告から多くユーザーが来ているのかを確認しましょう。 GA4で流入経路を確認する LPを閲覧したユーザーの流入経路は、GA4から確認することができます。 「レポート」>「ライフサイクル」>「集客」>「概要」 ページを訪れた人の数(=ユーザー数)や、初めてそのページに来た人の数(=新規ユーザー数)の推移を確認できます。 下にスクロールすると、広告や検索といった各流入元ごとのセッション数を確認できます。 広告文・クリエイティブとLPの訴求がマッチしているかを確認する どの経路からの流入が多いかが分かったら、流入が多い経路の広告文や広告クリエイティブとLPの訴求を比較します。 例えばリスティング広告からの流入が多かった場合は、広告文を改善したり、広告文に合わせてLPを変更したりといった施策が適切です。 一方で、Facebook広告からの流入が多かった場合は、広告クリエイティブとLPのデザインや訴求内容がマッチしているかどうかを確認し、必要に応じて調整する施策が適切です。 改善施策が決まったらA/Bテストを実施する LPの改善施策が決まったら、ABテストで必ず検証しましょう。ABテストとは、2つ以上の異なるパターン(AパターンとBパターン)をユーザーにランダムに表示し、どちらのパターンがCVRが高くなるのかを検証する手法のことです。 検証するまでは、施策はあくまで仮説であり、その施策で本当にCVRが改善されるかどうかがわからないため、ABテストは必ず実施するようにしましょう。 ミエルカオプティマイズであれば、ABテストを簡単に実装・実施することができます。無料でトライアルができるので、この機会にぜひお試しください。 ABテストを無料で試してみる まとめ:LPは継続的な分析・改善が必須 LPの分析と改善は一度きりの作業ではありません。ユーザーの行動や市場の変化に応じて、定期的に分析・改善し、常に最適なLPを維持することが重要です。 ユーザー行動の変化や市場の変化をキャッチアップするには、継続的にユーザー行動をモニタリングする必要があります。ヒートマップであれば、タグを設置するだけでユーザー行動を簡単に可視化できるので、ぜひこの機会に導入してみてください。 ヒートマップに無料登録する 編集者情報 高田 愛 株式会社Faber Companyに新卒入社した後、自社ソフトウェアの開発ディレクション業務に携わる。現在は、ミエルカヒートマップのUI・UX向上や、ABテスト機能の開発、リリースした機能のプロモーション業務を中心に担っている。 この記事をシェアする