2025年4月10日、11日の2日間に渡って開催された「brigtonSEO」に、当社の執行役員の鈴木謙一と営業部2年目の川名麻央(筆者)が参加してきました。
筆者にとって初めての海外カンファレンス。この記事では、2日目の様子を熱気たっぷりにお届けします!
>1日目のレポートはこちら「海外SEOの熱狂、初体感してきました」
2日目は、1日目に比べて、まさに「凄腕」と呼ぶにふさわしいスピーカーたちのプレゼンが目白押しで、終始興奮しっぱなしでした。
スライドもかなり作り込まれていて、海外ならではの自由なレイアウトや、自分らしさ全開の資料(でもしっかりわかりやすい)にすっかり夢中になっていました。
(トランプ大統領をネタにしたスライド)
「こんなスピーカーになりたい!」と心の底から思いました。
というわけで、今回は印象に残ったセッションを中心に、現地の様子をレポートしていきます。
>brightonSEO 2025 Aprilを8分で解説!YouTubeリキャップ動画はこちら
【AIが前提のSEO】brightonSEO海外カンファレンス現地レポート
2日目の様子をレポート
2日目も朝から大賑わいでした!
1日目に会場の様子を把握できたので、2日目は早速最初のセッションへ直行。
ソーシャルメディアの最前線を学ぶ
まず内容がとにかく面白かったのが、このソーシャルメディアのセッションです。
TikTokやブランド構築など、直接私の業務には関係ないか?と思っていたのですが、これが非常に興味深かったんです。
Deviation社Ashley氏による「ソーシャル検索がコンテンツの見つけやすさをどう変えているのか」の話。
顧客があなたのブランドにたどり着くまでのジャーニーは、今やGoogle検索だけでなく、ソーシャルメディアを介して、ますます複雑化しています。
(翻訳:我々の研究によると、およそ40%の若者はランチの場所を探すのに、Googleマップを使わず、TikTokかInstagramで検索する)
下の画像のように何度も顧客とのタッチポイントがある状態=「Search Everywhere(どこでも検索)」な世界において、ブランド側はSEOだけを考えるのではなく、どこが需要の始まりか、そしてジャーニーの中においてSEO(Google検索)はどの立ち位置になるのかを、視野を広げて考えていくべきだと感じました。
(ソーシャルサーチは、顧客の需要のトリガーとなる地点から実際の購入までのどこでもされているという内容の図。Messy MiddleというGoogleが提唱した概念)
続く、GA Agency社Zaira氏による「ソーシャルデータを活用したコンテンツ戦略」の話。
イギリスで今年流行した「赤タイツ」のトレンドは、実は2022年から予測されていたという導入から入り、トレンドの予測について学びました。
「検索ボリュームが大きい=トレンド」ではなく、爆発的なトレンドは、数少ないユーザーの少ない検索ボリュームからはじまるという、現在トレンド予測の考え方です。
では、どのようにトレンドを予測するのか?という話ですが、例えばTikTokの中では、インフルエンサー動画に対する一般ユーザーのコメントからトレンドを予測するとのことです。興味深いですね。
私自身、ブランドや商品のトレンド分析を行い、それに合わせてユーザーへどのようにアプローチするか、消費者行動や心理から戦略を立てるのが好きなので、個人的にこのセッションは来てよかったです。
昼は巨大フィッシュ&チップス
2日目も、1日目に引き続きサイバーエージェントの木村さん、楽天の近谷さん、石川さんとFaberで、フィッシュ&チップスを食べにいきました。
スモールサイズでこのボリューム(笑)
私は脂っこいものとか関係なく大食いなのでぺろっといきましたが、大人の男性でも残すほど、かなりくどい海外の食事。
(この出張で顔にニキビが2つできました)
さて、午後は昨日のディナー会で仲良くなったSitebulb社のお二人に会いに展示会へ。
展示会(SiteBulb社)
昨日ブースに伺う約束をしていたので、会いに行くと、すごい混雑!昨夜仲良くなったJojoさん(右)、Mirunaさん(左)は接客でなかなか手が空きません。
結局Mirunaさんは接客で手が開かず、こんな写真になりました。
忙しいところありがとう!
限定のTシャツもいただきました!嬉しい!
【おまけ】豪華なグッズたち
展示会ブースでは、各社のオリジナルグッズがもらえたりするのですが、海外カンファレンスのグッズはとにかく豪華。
Tシャツや帽子、トートバッグなどをゲットしました。
限定のステッカーやポストカードは思い出になりますね。
Greg氏のエンタメショーのようなプレゼン
午後も引き続きセッションに参加しました。昨日インタビューをしたSearch Lab社のGreg氏のプレゼンへ。
これがまあ、本当にすごくて。Greg氏はもう何度もプレゼンしているベテランスピーカーなのですが、
自身の映画好きとタトゥーの多さをネタにしながら「Googleスプレットシートの活用法」を熱弁しました。
この個性あふれるスライドと圧倒的なトーク力で会場大盛り上がり(笑)
内容ももちろんなのですが、自分のプレゼンスタイルを確立している、というスピーカーとしての憧れを抱くとともに、テクニック面は非常に学びになりました。
締めはLily Ray氏のキーノート!
さて、早いところで2日目も終わりに近づき、今回のカンファレンスの大目玉であるKeynote Session(キーノートセッション)の時間です。
brightonSEOでは、最後のタイムテーブルとして、キーノートスピーカーによる60分の大きなプレゼンを実施します。
今回はAmsive Digital社Lily Ray氏による「SEOのライフサイクル-未来に向けた過去からの学び-」と題した、SEOの歴史と現在までを振り返りながら未来へのビジョンを語るという内容でした。
暗黒のバックリンク時代から、数々のコアアップデートを繰り返し、AIによるビジネスが主流となった現在。SEO業界はGoogleや時代の潮流が変わるたび、どう対応していくかということが求められています。
しかし、Lily氏は、Googleとの「Cat and Mouth Game(いたちごっこ)」に終始するのではなく、時代を先読みして長期的な目線を持ち、ユーザーに常に価値を提供できるブランドこそが、これからの時代で成功すると主張をしました。
キーノートとなると、迫力が段違いです。
非常に力強い話し方で、SEOの世界をタイムトラベルをしているような気分で見入ってしまいました。
こうしてすべてのセッションが終了し、今季のbirhtonSEOが閉幕しました。
最後に、夢の舞台へ
閉幕後、特別にメインステージに上がらせてもらいました。
「いつかここで話したい!」という思いを胸に、今はまだ空白の客席を目に焼き付けてきました!
【まとめ】2日間の振り返りと感じたこと
最後に2日間のまとめをし、このレポートを締めくくります。
初心者でも楽しめたのか?
海外カンファレンスは業界の著名人も多く、また純日本人も割合としては非常に少ないです。ですので、初心者が参加しても身にならないのではないかと不安な方も多いのではないでしょうか。
しかし、今回私が参加して感じたことは、「パッションと準備」さえあれば初心者でも参加できるということです。
まずはパッション。
英語の言葉で”Fake it until you make it”(できるようになるまではふりをせよ)という言葉があります。
まさにそれで、「自分は日本のSEOプロフェッショナルなのだ」という気持ちで堂々と参加することが大切です。
その気持ちだけで、セッションや周りの参加者からの吸収率が大幅に変わります。
私も1日目は慣れずおどおどしていましたが、2日目からは目的を明確にしてセッションを視聴することができました。
次に準備です。
brightonSEOは想像以上に大規模です。セッションも次から次へと流れていくため、目的や見るセッションを入念に準備しておかなければ、中途半端に終わってしまいます。
私は渡航前に、タイムテーブルに目を通し、当日見たいセッションに目星をつけておきました。
brightonSEO最大の魅力はズバリ…
(左から鈴木謙一、筆者(川名麻央)、Gregの友人、Greg)
この2日間で最も感じたbrightonSEOの魅力。
それは「SEOの世界って意外と熱い!」ということでした。
世界中の人が”検索”というたった一つの行動にここまで夢中になり、様々なビジネスに繋げ、その結果を研究し、共有し、次々に新しいトレンドが生まれていく…
そのサイクルを肌で感じましたし、何より、なんとなく「GoogleやSEOってネット上の遠い世界」な感じがあったのですが、
brightonSEOではその世界で仕事をする人の熱を浴びたことで、「SEO業界は意外と人情味のある、アツアツな業界なんだな」と感じました。
海外カンファレンスに興味のある方は、思い切ってまずは一度足を運んでみることをおすすめします。
SEOに対する見方・考え方が変わるはずです。
それでは、また参加する機会があれば、次はより多くの情報をキャッチアップし、レポートしていきます。
また、弊社YouTube「ミエルカチャンネル」でも、今回のカンファレンスをはじめとした、SEOの最新情報をお届けしております。
こちらもぜひ、ご覧ください!それではまた!
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【AIが前提のSEO】brightonSEO海外カンファレンス現地レポート