この記事では、SEO 初級者からよく聞かれる質問についてアドバイスします。今回取り上げる質問はこちらです。
Google の検索結果に、記事の公開日の日付が表示されますが、間違った日付が表示されています。修正するにはどうしたらいいですか?
Google の検索結果では、スニペットの前に日付が表示される場合があります。
この日付が正しくなくどうやったら直せるかというのが今回の質問です。
結論からいうと、日付を完全に制御することはできません。Google のシステムが自動的に決定しているからです。しかしながら、正しい日付を表示するために Google に働きかけることはできます。
Googleはどうやって日付を判断しているのか
Google は、ニュースコンテンツなどの特に情報が発せられた時間が重要なページの場合など、関連性があると自動システムが判断した場合に、ページの日付を検索結果に表示します。複数の要素を参照して Google は日付を判断します。
たとえば次のような要素を使います。
- ページ自体に目立って表示されている日付
- 構造化データで提供された日付
どれか 1 つの要素に固定してしまうと、それぞれの要素に問題があった場合に不適切な日付を認識してしまうため、複数の要素を利用します。
ページ上での日付の指定
Google が正しい日付を選択できるようにするには、サイト所有者は次のような手助けができます。
- 日付を明確に認識できるように、目立たせてページに表示する。小さかったりページの奥底にあったりすると軽視される場合がある
- 構造化データを使用する。
datePublished
とdateModified
プロパティで記事の公開日と更新日を指定する - 構造化データではタイムゾーンも指定する。日付のフォーマットは ISO 8601 を使用する
※筆者注
タイムゾーンを指定していないと、日本時間ではなく太平洋時間として Google に認識される。日本標準時は協定世界時(UTC)より9時間進んでいる。
2024 年 1 月 27 日 午前 7:00なら、datePublished
プロパティにタイムゾーン指定を含めて次のように記述する
“datePublished”: “2024-01-27T07:00:00+09:00”
日付表示の追加ベストプラクティス
加えて、次のベストプラクティスが Google が最適なページ日付を判断するのに役立ちます。
- 更新日を表示: ページが大幅に変更された場合は、目に見える日付を更新する。元々の公開日も表示しておいて構わない。ただし、更新日が検索結果に表示されない場合も多い
- 一貫性を保つ: ページ上の記載と構造化データで、同じ日付/時間を使用する
- 実際の日付を使用: 実際の記事を公開した時の公開日時/更新日時を使用する
- 構造化データガイドラインに従う: Google が日付を正しく解釈できる
- 他の日付を最小限に抑える: ページに日付が複数あると Google が混乱する可能性がある。不必要な日付を削除/最小限に抑える
冒頭で書いたように日付を完全には制御できません。それでも、この記事で示したガイドラインに従うことで、正しい日付が検索結果に表示される確率が高まります。
注意点として、誤った日付の表示を防ぐために記事公開日をページに掲載しないやり方は推奨しません。「いつの情報なのか」を気にかけるユーザーも多くいます。いつの情報なのかを意図的に隠す行為は、ユーザー体験を著しく損ねるだけではなく、信用を失うことにも繋がりかねません。
Google 検索の日付表示については、検索セントラルブログの公式記事も参照してください。