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【図解あり】マーケティングと広告の違いを徹底解説! 関係性や戦略の立て方も紹介

公開日:2024.11.11
【初心者向け】マーケティングと広告の違いを図解で解説! 関係性や戦略の立て方も紹介

マーケティングと広告は、どちらも企業活動において重要な役割を担いますが、その意味や目的は大きく異なります。両者を正しく理解することは、効果的なマーケティング戦略を立案する上で非常に重要です。本記事では、マーケティングと広告の違いについて、図解を用いながら解説していきます。

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マーケティングと広告の違い

マーケティングと広告は、どちらも企業活動において重要な役割を担いますが、その意味や目的は大きく異なります。違いや関係性を理解するためにも、まずはそれぞれどんな意味なのかを確認して行きましょう。

マーケティングとは?

マーケティングとは、顧客に価値を提供し、顧客との長期的な関係を築くための企業活動全体を指します。顧客のニーズや欲求を理解するための市場の調査や分析、それに基づいた商品やサービスの開発、開発した商品やサービスの適切な価格設定や、効率よく効果的に顧客に認知・購入してもらうためのプロモーション活動まで、幅広い施策・活動が「マーケティング」に含まれます。

広告とは?

広告とは、商品やサービスに関する情報を不特定多数の人々に伝え、商品そのものの認知を拡大させたり、購買意欲を高めるための活動を指します。具体的な方法としては、テレビCMや看板広告などのオフライン広告から、SNS広告やWeb広告などのオンライン広告まで、幅広いものがあります。それぞれの特徴を理解した上で、ユーザーに対して効率的に訴求できる方法を選び、さらにそれらを最適化させていく必要があります。

マーケティングと広告の関係

広告はいわばマーケティング活動の一部です。マーケティングと広告の関係は、「マーケティングが広告を包括する関係」だと言えるでしょう。

マーケティングと広告の違い

マーケティング活動は、市場調査や顧客分析から、商品開発、価格設定、流通戦略などの多岐に渡ります。広告は、この中の「流通戦略」にあたり、ターゲットとなる顧客に効果的に情報を伝えるための「プロモーション」を行うための手段です。

どんな商品でも、購入してもらって初めて利益が生まれます。広告はあくまでマーケティングの一部でしかありませんが、広告がうまく行かなければ、マーケティングの意味がなくなってしまうと言っても過言ではありません。広告は、マーケティングの大切な要素の一つであると言えるでしょう。

広告の種類と特徴

広告は、媒体や目的、ターゲットなどによって様々な種類に分類されますが、一般的にはオンライン広告とオフライン広告に大別されます。

オンライン広告とオフライン広告の違い

オンライン広告とオフライン広告には様々な点で違いがありますが、ここではその中でも特に特徴的な5つの違いについて表にまとめました。

オンライン広告

オフライン広告

媒体

インターネット(Webサイト、SNS、アプリなど)

テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、チラシなど

ターゲティング

細かく設定可能(年齢、性別、興味関心など)

広範囲にリーチ可能だが、ターゲティングは限定的

効果測定

比較的容易(アクセス数、クリック率、コンバージョン率など)

測定が難しい場合が多い

コスト

比較的安価

高額になりやすい

その他の特徴

インタラクティブ性が高い、情報量が豊富

リーチ力が高い、信頼性が高い

代表的なオンライン広告5種類

オンライン広告は非常に多岐に渡りますが、その中でもマーケティングを行う上で特に耳にすることが多いものとして、次の5種類があります。

ディスプレイ広告

Webサイトやアプリなどに表示される、画像や動画による広告です。視覚的に訴求できるという特徴があり、雑貨や生活用品をはじめとした様々な商材で広く用いられています。バナー広告もディスプレイ広告の一つです。

ディスプレイ広告

画像出典:YouTube画面より引用 https://www.youtube.com/

リスティング広告

検索エンジンの検索結果ページに表示されるテキスト広告です。ユーザーが検索したキーワードと関連性の高い広告を表示できるため、購買意欲の高いユーザーにアプローチできるという特徴があります。

リスティング広告

画像出典:Google検索画面より引用 https://www.google.com/search

SNS広告

InstagramやFacebook、X(旧Twitter)、TikTokなどのSNSに掲載される広告です。10代~20代の若者に訴求しやすい広告と言われています。

SNS広告

画像出典:Instagramより引用 https://www.instagram.com/

リマーケティング広告・リターゲティング広告

自社のWebサイトを訪問したユーザーに対して、再度広告を配信する手法です。ディスプレイ広告、リスティング広告、SNS広告などで、配信方法の一つとして選択できます。初回サイト訪問時にコンバージョンしなかった人にコンバージョンを促せるという特徴があります。

アフィリエイト広告

広告をクリックして商品購入などのコンバージョンが発生した際に、広告を掲載しているサイトの運営者に対して報酬が支払われる、という成果報酬型の広告です。

代表的なオフライン広告2種類

一方オフライン広告は、次の2種類に分けられます。

マス広告

テレビCMや新聞広告など、不特定多数の人々に情報を伝えることを目的とした広告です。一度に多くの人に情報を届けられる上、話題になりやすいというメリットがありますが、以前に比べてテレビを視聴している人が減っている点や、一本の広告を打つために莫大な費用がかかる点などがデメリットとして挙げられます。

セールスプロモーション広告

タクシー広告や屋外広告、DM(ダイレクトメール)広告、チラシ広告などをセールスプロモーション広告と呼びます。ターゲットとなる人の生活・行動パターンに合わせて最適化していく広告で、地域密着型ビジネスなどと相性が良いと言われています。マス広告に比べて効率的に運用できる可能性が高い一方、広告を届けられる相手が限定されてしまうこともあるため、運用には注意が必要です。

広告運用のポイント

広告を効果的に運用するためには、以下の3つのポイントを押さえることが重要です。

①目的とターゲットの明確化

商品や業界によって、広告の目的は異なります。購入や会員登録が目的となることもあれば、お問い合わせや来店予約が目的になることもあります。そのため、どのような目的で、誰に広告を配信したいのかを事前に明確化することが重要です。

また、商品によってターゲットの属性は大きく変化します。年齢や性別はもちろん、地域や行動特性が異なることもあります。そうした属性に合わせて広告を打たなければ、せっかく広告を出稿しても効果が薄れてしまいます。

広告でしっかり効果を出せるよう、目的とターゲットは必ず明確化しましょう。

②各広告媒体の特徴を把握・理解する

前述したように、広告の種類や配信方法は多岐に渡ります。それぞれにメリットとデメリットがあるため、思いつきで広告を打っても、成功することはほぼありません。

目的とターゲットを明確化したら、それに合った広告媒体や配信方法を探しましょう。広告に詳しくない場合は、代理店や専門のマーケターに相談してみるのもおすすめです。

②PDCAサイクルを意識的に回す

広告のプロであっても、広告を打ってすぐに効果が出ることは滅多にありません。また、ターゲットの行動は時期や流行などによって変化するため、一度成功した広告が気づいたら全く効果がなくなっていた、ということもよくあります。

広告運用を成功に導くためには、PDCAサイクルを回し続け、根気強く最適化していくことが重要です。

マーケティングで広告を効果的に活用する方法

広告は、マーケティング目標を達成するための強力なツールとなります。この章では、マーケティングで広告を効果的に活用する方法をご紹介します。

広告の効果的な運用に役立つフレームワーク7選

前述したように、広告を出す際には、ターゲットや商品をしっかり理解する必要があります。そこでここでは、自社内で広告を運用する際に役立つフレームワークを7つご紹介します。

①3C分析

3C分析とは、「Customer(市場・顧客)」、「Company(自社)」、「Competitor(競合他社)」という3つの視点で、外部環境(ミクロ視点)と内部環境を分析する手法です。競合他社の動向や顧客ニーズなどを分析することで、自社が取るべきポジション(差別化の方向性)や成功する可能性が高い施策などを見つけやすくなります。

3C分析

②PEST分析

PEST分析とは、「Politics(政治)」、「Economy(経済)」、「Society(社会)」、「Technology(技術)」という4つの視点で、企業や事業を取り巻く環境を分析する手法です。

自社ではコントロールできない4つの要素を分析することで、自社事業に及ぶネガティブな影響を事前に予測し、ダメージの回避や最小化を目指せます。また、ポジティブな影響をいち早く捉えることで、ビジネスチャンスとして活かせます。

PEST分析

③SWOT分析

SWOT分析とは、内部要因の「Strength(強み)」および「Weakness(弱み)」と、外部要因の「Opportunity(機会)」および「Threat(脅威)」を分析する手法です。

自社を取り巻く機会や脅威を把握するとともに、自社の強み・弱みを客観的に把握できます。また、4つの要素を掛け合わせる(=クロスSWOT分析を行う)ことで、想定される状況ごとに最適なマーケティング戦略を検討できます。

SWOT分析

④VRIO分析

VRIO分析とは、「Value(経済的価値)」、「Rarity(希少性)」、「Inimitability(模倣可能性)」、「Organization(組織)」という4つの視点で、自社の経営資源が有する競争優位性を分析する手法です。

経営資源ごとに競争優位性を可視化できる点や、想定されるリスクや弱みを把握できる点が特徴です。

VRIO分析

⑤STP分析

STP分析の概要

STP分析は、基本戦略の策定に役立つフレームワークです。「Segmentation(市場細分化)」→「Targeting(ターゲット層の選定)」→「Positioning(立ち位置の決定)」というプロセスを踏むことで、スムーズに基本戦略を導き出せます。

STP分析

⑥4P分析

4P分析は、「Product(商品)」、「Price(価格)」、「Place(流通)」、「Promotion(販売促進)」という4つの視点を組み合わせて、具体的な戦略を考える手法です。企業側の視点から、マーケティングの成果を左右する要素を整理できます。

4P分析

⑦4C分析

4C分析は、「Customer Value(顧客価値)」「Cost(コスト)」「Convenience(利便性)」「Communication(コミュニケーション)」という4つの視点を組み合わせて、マーケティング戦略を考える手法です。

4C分析

4P分析と異なり、企業ではなく「顧客側」の視点で戦略を検討する点が特徴であり、各要素は4P分析と対になっています。たとえば4P分析では「Price(どのくらいの利益を生み出したいか)」という視点を重視しますが。4C分析では「Cost(どのくらいの価格であれば、顧客は納得するのか)」という視点を重視します。

自社に広告運用のノウハウがない場合

広告は、きちんと運用できれば大きな効果を見込めますが、そのぶん専任のスタッフをおけないと運用が難しいという一面もあります。また、広告は非常に競合が多く、ノウハウがなければなかなか競合に勝つことができません。

自社内で広告をしっかり運用できるメンバーがいないようであれば、社外に運用を委託することもおすすめです。

解決策①広告代理店に依頼する

広告代理店は、専門知識やノウハウやもちろん、幅広い商材や業界を扱った経験を持っているので、安心して依頼できるというメリットがあります。その一方で、広告がどのように運用されているのかを把握しづらいというデメリットもあります。

解決策②広告運用に詳しいマーケターを採用する

代理店にお願いするのではなく、自社内に広告運用の専門家を置くというやり方も一つの方法です。長期的な視点で広告戦略を運用したり、より自社商品を理解した上で広告を運用したりといったことが可能になります。その一方で、経験があり信頼できる人を探すのが難しかったり、採用に費用がかかったりといったデメリットがあるため、信頼できる仲介業者に紹介してもらうことをおすすめします。

【広告外注事例】Webでの問い合わせ数が約2倍に!株式会社トリムさまの成功事例

リスティング広告は、初心者にはハードルが高い施策です。外注しプロの手を借りることで、効率よく運用している企業さまもたくさんあります。今回はその中でも、弊社サービスであるミエルカコネクトを通して、リスティング広告運用を外注された、株式会社トリムさまの事例を紹介します。

トリムさまは、自社開発したツールを用いて、オーダーメイド型の調査〜分析を一貫して提供している企業さまです。高い専門性や技術が強みのトリムさまですが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)により、展示会などのリアルイベントが開催できなくなったことで、関連する調査の依頼や問い合わせ数が急落。このままでは経営が厳しくなってしまう、ということで、ミエルカコネクトを通じ、広告運用を含めたWebマーケティングを外注することを決定しました。

トリムでは以前からリスティング広告を配信していましたが、以前依頼していたコンサルティングに設定や運用を一任していたため、細かいことまで把握できていませんでした。そこで改めて調査をしてみると、5年前のアカウント状態でそのまま配信され続けていたことが発覚。Webマーケティングを任された担当マーケターの谷口氏は、アカウント構成の整備や、広告の質の向上に着手しました。

”特に力を入れたのは広告文の作成です。ユーザーに信頼してもらい、クリックしたいと思ってもらえる広告を作るためには、「具体的な数字やメリットを強調すること」や「自社の商品・サービスの強みを簡潔に伝えること」が必要です。”(谷口氏)

谷口氏はこれに加え、WebサイトやLPの改善も実施。広告に流入してきた人を確実にCVさせるための仕組みを作って行きました。

その結果、コロナ禍が収束しなかった2021年においても、Webでの問い合わせ数が昨年比で約2倍に。トリムさまの場合、リスティング広告そのものは以前から取り組まれていましたが、運用体制を見直し、最適化するだけで、ここまで効果を出すことができました。みなさんもぜひ、リスティング広告の運用を始めてみたり、見直してみることをおすすめします。

この事例について詳しく知りたい方はこちら社員9人のBtoB企業の経営危機を救ったのは「Webマーケティング」だった。コネクターに一任し、問い合わせ数2倍を実現

まとめ

広告はマーケティングの一部です。広告を効果的に活用することで、マーケティング施策全体を活性化させることができます。

ミエルカコネクトでは、広告運用経験が豊富なマーケターと企業をマッチングさせるサービスをご提供しております。広告運用にお困りの方は、この機会にぜひ一度ご相談ください!

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#マーケティング #広告 #広告運用

本記事の著者
高田 愛
高田 愛
Web/ソフトウェア開発ディレクター
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