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優秀なマーケターはここにいる!採用のコツやおすすめのサービスを解説

更新日: 2024.12.25   公開日:2024.12.17

「マーケティングの戦略を立てられるベテランが欲しい!」
「SEOのスペシャリストはいないかなぁ…」
「広告運用ができる担当者レベルのリソースが足りないんだよね…」

そんなマーケター人材を求めているみなさんに、本記事では、優秀なマーケターを採用するコツをご紹介します!

筆者は、前職にて人材会社にて企業の採用支援をしていましたが、当時社内でマーケターの人材不足が課題だったことから、異動でマーケターにキャリアチェンジした経験もあります。採用する側・される側の両方の目線を踏まえて採用ノウハウを徹底解説します。

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優秀なマーケターはどこにいる?

求人サイトからの応募はないし、人材紹介会社を使っても紹介がない。スカウトサイトでよい経歴の人を見つけて、スカウトメールを送っても返信がない。一体、優秀なマーケターはどこにいるの?!

と、頭を抱える方も多いかと思いますが、優秀なマーケターほど一般的な人材サービスを活用していないことが多いです。
優秀であるということは引く手あまたの人気者なので、より効率的に、よりよい仕事を選んでいるのです。以下のものは、優秀なマーケターが仕事探しに活用しているものです。

  • 特化型のエージェント
  • SNS(Twitter、Linkedinなど)
  • 交流会やセミナー

大手の総合型の転職エージェントだと、エージェントの担当者が紹介したい(求職者が希望していない)的外れな求人ばかりでウンザリ…というパターンがよくあります。優秀なマーケターは、Web業界やマーケティング職、フリーランスや副業など特化型のエージェントを利用して効率よく転職活動をしています。

また、情報収集のためにTwitterを利用したり、人脈を広げるためにLinkedinに登録したりしているマーケターも多いです。マーケター向けの交流会やセミナーでは、意識の高い優秀なマーケターの方が参加しています。人材サービスといった第3者のビジネスが介入しない方が、純粋なマッチングが可能となり、転職と採用が上手くいくと感じている方も一定数いるでしょう。

優秀なマーケターは何を基準に仕事を選ぶ?

優秀なマーケターに出会ったところで、自社に応募してくれなくては採用できません。優秀なマーケターが仕事を選ぶ時に大切にしているポイントを解説します。このポイントを参考に求人の打ち出し方や候補者への訴求方法を考えてみてください。

仕事内容は希望に合っているか

優秀なマーケターが仕事選びにおいて重視しているのは、仕事内容でしょう。面白そうなサービスでなければマーケティングもわくわくしないですし、自分のスキルが活かせなければやりがいを感じることができません。

現職に不満はないけど、新たな経験がしたいと思って仕事を探す方もいます。これまでより大きな予算でマーケティング戦略を練りたい、違う業界でチャレンジしてみたい、など様々ですが、優秀な方ほど自分のやりたい仕事内容を大切にしているでしょう。

働く環境は柔軟性があるか

柔軟な働き方が進んだ昨今、働く環境を仕事選びの基準にしている人は多いです。特にWebマーケティングは、パソコン一つで仕事ができます。
優秀な方は、効率よく仕事をするために時間や場所に縛られない自由な働き方を好む傾向にあるでしょう。

また、変化が激しく新しいことに積極的なWeb業界の方は、働く環境から会社の自由度の高さや柔軟性を判断していることもあります。「意味もなく出社を強要するなんて、お堅い考えの会社だなぁ……」という声を聞くことも増えました。

働き方以外でも、最新の市場動向やテクノロジーをキャッチして積極的にマーケティング施策に取り組んでいるかなども重要視しています。古い考えにとらわれるのではなく、柔軟な考え方ができる環境で仕事をしたいと思うのです。

給与は様々な判断のポイント

いくら仕事内容や働く環境が希望に合っていても、給与は仕事選びのポイントになります。正社員の場合は、年収に加え残業やボーナスの仕組みも気になるところ。マーケティングは営業のように個人インセンティブがつかないことが多いので、どうすれば給与があがるのか長期的な伸び代も重視しています。

フリーランスの場合は、稼働時間に応じた時給で計算することが多いですが、週の稼働日数や業務に対して月額いくらというような契約もあります。フリーランスのマーケターの単価は後述しているので参考にしてみてください。

ただ、たくさんお金が欲しいから給与を重視しているだけではありません。提示される報酬は自分への期待値だと考え、金額から自分のミッションの重要さを判断することもあります。また、社員は会社の財産なので、将来への投資として人件費にどれだけお金をかけているかという考え方もあるでしょう。

一緒に働きたいと思える人か

なんだかんだいっても、人なので一緒に仕事をしたいと思える人かという点が重要。社内の雰囲気や社員の仕事観もみています。向上心を持って仕事に取り組んでいる人と、仕事がつまらないと思ってお金のためだけに仕事をしている人とでは、一緒に働いているとモチベーションも変わってきます。

フリーランスの場合は、多様な働き方に理解があるかという点もポイントです。正社員とフリーランスの扱い方の違いからも、社員の価値観が見えてきます。必ずしも同等の扱いがよいわけではないですが、一緒に働いていて仕事がしやすい関係が重要でしょう。

会社のビジョンが明確か

マーケティングは会社の成長に大きく影響を与える仕事であるため、会社のビジョンや代表の考え方はマーケターの仕事のモチベーションに関わってきます。優秀なマーケターほど高い視座をもち、経営視点で仕事に取り組んでいます。
この会社に貢献したいか、この代表の目指すところについていきたいかという判断軸を持っているでしょう。

スタートアップのベンチャー企業だと会社の将来性に期待して入社する人が多いです。「内定承諾の決め手は最終面接で社長様の考えに感動したからです!」という候補者も少なくありません。

マーケターを採用する方法

ここからは、優秀なマーケターを採用する方法をご紹介します。それぞれの特徴やメリットデメリット、これまで解説した優秀なマーケターの思考性を踏まえた活用方法を参考にしてみてください。
具体的なおすすめの採用支援サービスは「マーケターが使い倒している採用支援サービス」で後述しています。

人材紹介(エージェント)

人材紹介(エージェント)は、マーケターの母集団形成に最適な採用手法です。大手の総合型の人材紹介会社であれば、多くの求職者に求人を見てもらえる可能性が高いです。エージェントの担当者がターゲットに合った求職者を紹介してくれ、面接の日程調整や面接後のフィードバックなど選考のサポートもしてくれます。

デメリットは、担当者によってサービスの質に差があることです。業界や職種の知見に乏しい担当者だと、的外れな求職者ばかりを紹介してきたり、全く紹介がなかったりすることもあります。
募集人数が少ない求人や年収の低い求人は、エージェントの担当者が注力して紹介してくれないことも多いので、後述する「【ここが重要】マーケターを採用するコツ」を参考にしてください。

また、成果報酬なので候補者が内定を受諾(正確には入社日に出社)したタイミングで採用コストが発生しますが、年収の約30~35%が相場です。例えば、紹介手数料を年収の30%としているエージェントの場合、年収が600万円の人を採用すると約180万円の採用コストがかかります。その他の採用手法を比較すると高く感じるでしょう。

人材紹介会社にマーケターの求職者はたくさんいますが「優秀なマーケター」という点では、大手の人材紹介会社より特化型の人材紹介会社がおすすめです。Web業界に特化したものやマーケターという職種に特化したものもあります。
昨今では雇用形態が多様化していて、フリーランスや副業の方向けのエージェントも増えています。多くの優秀なマーケターと接点をつくるために、人材紹介を活用するとよいでしょう。

スカウトサイト

採用コストを抑えつつ、ピンポイントで優秀なマーケターにアプローチしたい場合は、スカウトサイトの活用がおすすめです。スカウトサイトは、登録された求職者の職務経歴書を見て企業がスカウトメールを送るというものです。企業は応募待ちの姿勢ではなく、応募して欲しい求職者に直接アプローチできる点がメリットでしょう。

デメリットは、スカウトメールを送ったからといって必ずしも応募があるわけではないので、工数や費用がかかる点です。人気の求職者は、多くの企業がスカウトメールを送るため1日に100通近くメールを受け取ることも。その中で目に止めてもらい応募してもらうことは簡単ではありません。スカウトサイトは契約期間やスカウトメールの数で費用が発生するので、費用をかけても採用できないこともあります。

スカウトサイトで優秀なマーケターを採用するには、その人に合わせたスカウトメールを作り込んで送ること。ピンポイントでマーケティングのスキルを求めたり、経験を活かせる仕事内容や今後の会社のビジョンなど熱烈なメッセージであれば、振り向いてもらえる可能性は高まるでしょう。

リファーラル採用(知人紹介)

リファーラル採用は、マッチング度の高い採用手法です。社員や知人に優秀なマーケターを紹介してもらい、双方の合意が取れれば採用が決定します。信頼のおける社員や知人からの紹介であれば、採用失敗のリスクも減ります。候補者も、友人が働いている会社なので、リアルな声や会社の雰囲気も理解した上で判断でき、入社後のギャップも少なく安心でしょう。
紹介元へのお礼や候補者に入社お祝い金を払うことで採用コストが発生しますが、必ずしも発生するものではなく、数十万円が相場です。

デメリットは、採用失敗した場合に気まずい…という点でしょう。早期退職した場合や入社後に期待通りのパフォーマンスが出せなければ、紹介元の顔に泥を塗ることになりかねません。

マーケティングは領域が広い上に、それぞれの分野は奥が深いので、スペシャリスト志向の人が多いです。そのため、マーケターとしてのスキルや強みが分かりやすく紹介がしやすいでしょう。
例えば、「知り合いに売れる営業マンいない?」なんて聞かれても「商材によるし、売り先にもよるし、ぱっと思い使いないな……」となりがちですが、「SEOの内部対策が得意なマーケター知らない?」と聞かれると「前職の知り合いが優秀なSEOマーケターなので紹介できますよ!」ということはあるでしょう。

今すぐに転職は考えていないけど信頼できる人からの紹介なら話を聞いてみようかな、という優秀なマーケターが見つかるかもしれません。

SNS

今や採用や仕事探しを目的としたSNSがあるくらい、メジャーな採用手法になっているSNS。転職潜在層にもアプローチでき、リアルな情報や魅力を知ることができるのでマッチングの質も高いでしょう。無料でアカウントを作れるものもあるので、採用コストも抑えることができます。

デメリットは、運用に工数がかかることです。会社の情報や仕事の魅力などSNSの利用者が興味をひくような情報発信をする必要があります。また、転職を急いでいない人やそもそも仕事探しが利用目的ではない人もいるので、採用担当者が候補者を探してアプローチするのは一苦労でしょう。

ただ、TwitterでWebマーケティング情報やビジネスのトレンドを掴むマーケターは多いです。FacebookやLinkedinなどは、ビジネスで人脈を作るのに適しています。SNSによっては「知り合いの知り合い」というように間接的な繋がりが分かるので、SNS経由でリファーラル採用をすることもできるでしょう。

【ここが重要】マーケターを採用するコツ

これまであげた採用手法も色々試しているけどなかなか採用に至らないという方に、マーケターを採用するコツを解説します。つい採用目線で採用活動を行いがちですが、求職者目線になると求人票の打ち出し方や選考の方法の改善点がみえてくるでしょう。

ターゲットを明確にする

ただ漠然と優秀なマーケターを採用したい!と思って募集をかけても応募は集まりません。ターゲットを明確にすることで、適した採用手法を選ぶことができますし、より効果的に求人の求人の魅力を打ち出すことができるからです。優秀なマーケターが求人票を見た時に、「私のことを求めている会社がある!」と思わせることがポイントです。

ターゲットを考える時は、どんな仕事を任せるのかタスクレベルであげ、それをこなすのに必要なスキルや経験年数などを考えます。具体的にどの企業で、どのポジションで、どのくらい経験を積んでいて、いくらくらいの年収の人で、将来はどんなキャリアを歩みたいと思っているかという点まで考えてみましょう。

そこから、そのターゲットが求めている仕事内容や働く環境、志向性に合いそうな会社の特徴をアピールしましょう。ミスマッチになってはいけないので嘘を書いてはいけませんが、万人受けする求人票ではなく、ターゲットが応募したくなるような魅力的な求人票に近づきます。

仕事内容は現場の人に伝えてもらう

人事の情報だけだとマーケティングの部署での仕事内容や専門用語によるニュアンスが伝わらないことがあります。素人の説明だとマーケティングのレベルが低そう……と思われて、求職者の意向が下がることも。
求人票に記載する内容も面接でも採用する部門の現場の責任者に出てもらうようにしましょう。

ここでよくあるのが、現場の人が候補者に対して横柄な態度をとってしまうことです。採用すべき人材が判断するためとはいえ、質問攻めにしたり、見定めるような態度をとることはNG。内定を出す可能性がある以上は意向が上がるように、ぜひうちで働いて欲しいというような歓迎の雰囲気を大切にしましょう。

また、現場の人がリアルな情報を伝えすぎてネガティブな印象を与えてしまうこともあります。例えば、「残業が多い時もあるけど、大丈夫ですか?」と聞かれるとブラック企業なのかな、と心配になりますよね。
「重要なプロジェクトが走っている時は、仕事にのめり込んで定時を超えて働く社員もいるんですが、そのような環境に抵抗はありますか?」と聞かれるとどうでしょうか。重要なプロジェクトに関わることができるという点や熱心に働く社員さんがいる点など、決して悪い印象は抱かないでしょう。

現場の人からリアルな情報を伝えつつ、ポジティブに捉えられる伝え方を意識してみてください。

採用活動はスピードが命

優秀なマーケターは需要が高く、ひっぱりダコです。採用しようかな……他の候補者とも比較したいな……なんて悩んでいるとすぐに他社の内定を受諾してしまいます。面接の日程調整や選考結果の連絡は最優先事項として行ってください。

採用の上手な企業ほどスピード感を大事にしています。最終面接の前から内定を出す場合に備えて内定通知書を作成していたり、オファー面談も組んでおいてクロージングの準備をしています。
候補者からしても自分を採用したいと思ってくれていることが伝わり、意向が高まります。

特に正社員ではなく、フリーランスや副業の求職者は現職の退職交渉や引き継ぎ業務など控えておらず、いつでも働くことができます。よい条件でオファーをもらってその場で引き受けて、明日から働き始めるなんてことも少なくありません。

エージェントと良好な関係を築く

エージェントを活用する上で担当者と良好な関係を築いておくことは、採用成功のカギです。エージェントの担当者も多くの企業を担当しており、人材を紹介して採用してもらうことで仕事のやりがいや営業成績に繋がるのです。

採用の課題を共有したり、求人の情報を詳細に伝えるなど、担当者とのコミュニケーションを増やしましょう。そのエージェント経由でなくても現在選考に進んでいる候補者がいる場合は、どんな経歴で、どんなスキルをもっていて、選考でどんな部分が評価されているか伝えると求職者にアプローチしやすくなります。

エージェントの担当者も仕事とはいえど人なので、この人の役に立ちたい(この企業の採用を支援したい)と思ってもらえるかが大切です。マーケターの採用は難易度が高いため、エージェントに注力して求職者を紹介してもらうためには、担当者と良好な関係を築くことが重要です。

マーケターが使い倒している採用支援サービス

実際に優秀なマーケターが使い倒している採用支援サービスを紹介します。

マスメディアン

マスメディアン
出典:https://www.massmedian.net/

マスメディアンはマーケティング・クリエイティブ職に特化した転職エージェントです。「宣伝会議」「販促会議」「ブレーン」「広報会議」などマーケティング・クリエイティブ関連の専門誌を発行する宣伝会議のグループ会社としての安定基盤と業界20年の信頼できるサービスです。

優秀なマーケターであれば、一般的な大手の転職エージェントより専門分野に特化した転職エージェントを利用することで、効率的に転職活動を行っているでしょう。
登録者の割合は、以下の通りです。

マーケティング・デジタル・クリエイティブ職種の即戦力人材が登録
  • 営業・コンサルタント・プロデューサー 26.2%
  • アートディレクター・デザイナー 16.9%
  • Webデジタル関連 14.5%
  • 広告・宣伝・マーケティング 9.9%

引用元:公式サイト

実際に求人検索をしてみましたが、「BtoBマーケティング担当(キャンペーンプランナー)」や「グローバルPRプロデューサー(デジプロ)」というような専門性の高いポジションの求人がたくさんありました。
もちろん登録者だけでなく、採用実績のある企業も約6000社と採用ノウハウの高さが伺えます。他社の求人との差別化の仕方や採用で苦戦している点などを担当者と相談することで、優秀なマーケターの採用に繋がるでしょう。

ウォンテッドリー

ウォンテッドリー
出典:https://www.wantedly.com/about/list

ウォンテッドリーは、企業のビジョンや社員の思いを発信することで求職者と企業を結びつけるビジネスマッチングSNSです。応募の段階では給与や福利厚生などの情報が分からない一方で、採用広報の記事や社員のインタビューから興味を持ってもらうことができます。
「まずは話を聞いてみたい」というボタンからライトなコミュニケーションがとれるように、SNS感覚で利用できるのも特徴でしょう。

正社員だけでなく、フリーランスや副業、インターン、アルバイトなど様々な雇用形態での求人があるので登録者の幅も広く、ユーザー数は約350万人。掲載企業は、スタートアップのベンチャー企業やIT・Web系の企業が多いので、新しいサービスに興味のある優秀なマーケターの登録者も多いでしょう。

スカウト返信率は約20%、1社あたりの月間応募数は約25件とアクティブにマッチングが行われています。成果報酬ではなく、月額固定の料金モデルで企業情報や求人を掲載したり、登録している求職者にスカウトメールを送ることもできます。1ヶ月の無料トライアルもあるので、まずは利用してみるとよいでしょう。

私自身もウォンテッドリーを利用しており、企業のビジョンや優秀な社員の方の情報が分かるので重宝しています。

ビズリーチ

ビズリーチ
出典:https://www.bizreach.co.jp/

ビズリーチは即戦力人材と企業をつなぐ転職サイトです。登録者数は159万人以上で国内最大級のデータベースを誇ります。優良企業や一流のヘッドハンターからスカウトが届くという点を売りにしており、求職者は登録に審査が必要であることから、優秀なマーケターの登録も多いでしょう。

私も人材会社にいた時に、ビズリーチの求職者に向けてスカウトメールを送っていましたが、経歴がきれいでスキルの高い人材の登録が多かったです。優秀なマーケターは自分を売り出すスキルも高いため、職務経歴書での数字の見せ方やアピール文が上手です。職務経歴書の内容が充実している人材を探して、その人がアピールしている部分を強調するようにスカウトメールを送るとよいでしょう。

優秀なマーケターは多くのスカウトメールを受け取っているため、タイトルを工夫したり、時間に余裕のある休日の朝などにメールを送ったり、差別化も重要です。

Workship

Workship
出典:https://enterprise.goworkship.com/

Workshipは、フリーランス・副業人材専門の求人・案件検索プラットフォームです。登録者数約40,900人、マーケターの割合は約15%ですが、登録者の約4割が時給3,500円以上と一定のスキルを持つ人材の登録があることが分かります。私自身もマーケターとしてWorkshipに登録していますが、マーケティングの案件が多くアプリも使いやすいので、定期的に案件をチェックしています。

報酬の前払いやトラブル相談窓口、賠償責任保険など安心のサポートがあります。会社員としてマーケティングの経験を積んで、フリーランスになったばかりの人はまず登録するサービスでしょう。

ベーシックプランでは、成果報酬なので稼働している期間のみ費用が発生します。正規雇用に転換することもでき、その際の紹介料は50万円なので、通常の人材紹介サービスで年収600万円のマーケターを採用した時と比較すると3分の1以下の採用コストです。入口は業務委託契約で採用してみて、ゆくゆくは正社員雇用も検討したい企業にはぴったりでしょう。

ミエルカコネクト

ミエルカコネクトは、マーケティング支援会社が運営する人材マッチングサービスです。

公式サイト:https://mieruca-connect.com/business/

ミエルカコネクトは、Webマーケティング専門の業務委託のマッチングサービスです。約17年間、Webマーケティングの支援を行ってきた株式会社Faber Companyが運営しており、役員が面談を行った優秀なマーケターが多数登録をしています。ミエルカコネクトの担当者が企業とマーケターの間に入って面談や稼働のサポートを行ってくれるので、フリーランスの活用に慣れていない企業でも安心です。

私もミエルカコネクト経由で仕事をさせてもらっていますが、企業との仕事内容の擦り合わせや金額調整、稼働のフォローを行ってくれるので、非常に使いやすいサービスです。担当者は、私の得意分野や稼働の状況を理解した上で案件を紹介してくれるので、効率よく仕事を探すことができます。

ミエルカというWebサイトの分析ツールを自社で持っているため、Webマーケティングの案件が多く、マーケターもWebに強い優秀な人材が集まっています。最短で打ち合わせの翌営業に候補者を紹介してくれるスピード感なので、今すぐ人手が欲しいという企業は相談することをおすすめします。

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マーケターを採用する上での注意点

マーケターを採用するコツを紹介しましたが、コツに注力しすぎて見落としてしまいがちな注意点も押さえておきましょう。

ターゲットを絞りすぎない

ターゲットを明確にすることは重要ですが、ピンポイントに絞りすぎると母集団形成に苦戦するでしょう。エージェントの担当者からも難易度の高い求人として、注力してもらえない可能性が高いです。

前述したようにマーケティングは領域が広い上に、それぞれの分野は奥が深いので、スペシャリスト志向の人が多いです。スキル要件の幅を広げると応募のハードルがあがってしまいます。最低限のスキルとしての必須要件とあれば理想的である歓迎要件と分けて記載するようにしましょう。

給与条件を絞りすぎない

オファーとして提示できる給与の上限はあるかと思いますが、求人の段階で明記する必要はありません。基本的に求人票の最低給与を下回るオファーを出すことはNGですが、候補者のスキルや選考段階での評価によってオファーは変わるものです。求人票の最高給与が提示できなくても問題はありません。

想定していたターゲットより優秀な候補者から応募がくる可能性もあるので、給与の上限は高めに設定するか、設定をせずに「スキルに応じる」というような表記にしてもよいでしょう。

人として信頼できるか

スキルや経験、条件に合うかという点は重要ですが、人として信頼できなければ長く一緒に働くことは難しいでしょう。
リモート勤務やフレックス制度を導入していると、密にコミュニケーションをとる機会も少ないかもしれません。フリーランスや副業の方であれば、フルコミットできないこともあります。

そのため、仕事をする上で人としての信頼度は重要です。連絡のレスポンスが早いか、素直で誠実な受け答えができるかなど選考の中では幅広い観点で判断します。
SNS経由での採用では身元が確かか判断が難しいこともあります。採用の際には、職務経歴に詐称がないかリファレンスチェックを活用するようにしましょう。

フリーランスや副業人材の活用がおすすめ

優秀なマーケターを正社員として採用したいという企業もありますが、週5日も稼働する必要がない場合やピンポイントで高いスキルを求める場合は、フリーランスや副業の人材を活用するのもおすすめです。

優秀なマーケターはフリーランスに多い

優秀なマーケターでフリーランスになる人は増えています。クラウドソーシングサービス「ランサーズ」が発表した新フリーランス実態調査2021-2022年版によると、2015年と比較してフリーランスの人口は640万人も増加しています。

また、2021年の調査によると、副業・複業系ワーカーに分類される「会社員だけど副業としてフリーランスの仕事をこなすワーカー」は、本業でビジネス系(マーケティング・営業など)をしている人が65%を占めています。さらに、自由業系フリーワーカーに分類される「完全に独立したフリーランス」は、マーケティングの職種が昨対比+3.4%と増加傾向です。

会社員としてマーケティングの経験を積んだ優秀なマーケターが、副業でフリーランスの仕事を試したのちに、独立してフリーランスになる傾向が分かるでしょう。

また、フリーランスはノンフリーランスと比較して、仕事に対する満足度が高いというデータもあります。フリーランスは、「仕事に対してやる気がある」「仕事に誇りを持てる」など高い仕事意識を感じます。

フリーランスマーケターの単価

実際にフリーランスのマーケターを採用する場合、単価はいくらくらいが相場なのでしょうか。Webマーケティング専門の業務委託マッチングサービスであるミエルカコネクトのデータによると、ポジション別の単価は以下の通りです。

ポジション 時給換算
実務者・担当者 3,000~5,000円
PM・ディレクター 5,000~10,000円
CMO・事業責任者 10,000~30,000円

フリーランスマーケターの単価は、仕事内容やマーケターのスキルによって異なります。正社員で採用する難易度やコストを踏まえて、必要なスキルを必要なだけ活用すれば、人件費も削減できるでしょう。

業務委託から正社員化することも可能

業務委託契約から正社員として採用に成功した事例もあります。フリーランスのマーケターが正社員としての働き方を希望する場合は多くはありませんが、仕事内容や会社のビジョンに惹かれ、フルコミットしたいという方もいます。

正社員希望だけど入口は業務委託契約で仕事をしてみて、相互に問題なければ正社員として採用するパターンもあります。派遣社員でも紹介予定派遣という仕組みがあったり、正社員でも試用期間があったりするように、まずはおためしで業務を切り出す形で仕事を依頼するのもよいでしょう。

マーケターの採用はミエルカコネクトへ

マーケターの採用は難易度が高いですが、優秀なマーケターも自分に合った仕事を探しています。双方が上手くマッチングするためには、適切な採用手法を選び、求人票や選考の工夫が必要でしょう。優秀なマーケターほど自分の求めている仕事や環境をシビアに判断します。

優秀なマーケターの登録の多い採用支援サービスを使いながら、ターゲットや条件を絞り方も調整してみてください。正社員として採用を検討している場合でも、フリーランスの方や副業の求職者の中に魅力的な人材も多くいます。業務委託も一つの選択肢として検討することで採用の可能性を広げることができるでしょう。

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本記事の著者
鈴木理沙
鈴木理沙
コネクトマーケター
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