昨年から企画してきた Japan SEO Conference 2025 は、5/27に情報解禁。プレスリリースとそれに合わせたメール、SNS発信が始まりました。
「ほんとに人は集まるだろうか」
「いや、これだけの登壇者を集めたんだから余裕でしょ」
と期待と不安が入り交じった幕開け。それから数日で目標としていた集客数を突破し、続々とお申込がきています。一安心ではありますが、今度は参加の皆さまの期待に応えられるカンファレンスにしなければ、という別のプレッシャーが襲ってきているところです汗
ここで、なぜ今、SEOのカンファレンスなのか、どんな想いで設計しているのか。忘れないうちに整理しておこうと思い、筆をとりました。
え?申込みがまだですって?早くしないと早割終わっちゃうので登録してから読んでもらえると(笑)
はじまり
企画始動のきっかけは、昨年9月開催のイベントハブさんのカンファレンスに参加したことでした。自社カンファレンスの良さを改めて実感。
さらに、そこで出会ったのが今回のカンファレンスを支援してくれてるシンフォニティ菅原さんです。隙間時間に会場内のブースエリアをふらふらしていたら、声をかけられました。PIVOTさんも支援してるとかで興味をもち、話を聞いてみることに。
菅原さんはカンファレンスを企画進行する上で考えなければいけないことや、スケジュール感などを丁寧に教えてくれました。
実は、カンファレンスをやることは今期のマーケティング計画に入っていませんでした。予算はやりくりすれば、なんとかなりそう。ただ、これをやるとなると2〜3ヶ月くらい自分のリソースをかなり持ってかれるなぁ。タイミングはいつがいいかなぁ。などと様々な葛藤と逡巡を巡らしていたのですが、ここで腹を括らないと一生できない。
そこで、菅原さんには「私のケツに火をつけてください」という、意味不明なお願いをして、カンファレンス開催準備に突入していきました。
なぜSEOカンファレンスなのか
実は、SEOカンファレンスの構想はかなり前に立てたことがあったんです。妄想で登壇してほしい人を並べたチラシだけ作るところまではやったのですが、、、、PCのフォルダを漁ってたらでてきました(笑)2017年にやろうとしてたんですね(想定登壇者は一応伏せておきましょう)。
当社では、昔からSMXやPUBCON、BrightonSEOなど様々な海外カンファレンスに足を運んでは、最新情報を現地で獲得してきました。私も2019年にラスベガスで開催されたPUBCONにも参加し、一次情報を得ることの重要性を感じました。(壇上にあがっていきっていますが、登壇したわけではない)
海外カンファレンス・展示会は日本のそのものと大きく違います。詳しく書くと本題からズレるので割愛しますが、海外ではサーチエンジンマーケティングだけで大規模カンファレンスが開催され、来場者もみな高いチケットを買って参加しています。日本にはなぜそうしたカンファレンスがないのだろかと不思議にも思っていました。
また海外カンファレンスの常連である当社の鈴木謙一や創業者の古澤の話を聞いていると、海外カンファレンスの登壇内容は決してレベルが高くなかったりするようです。よほど日本のプレイヤーのほうが優秀だと感じることもあるのだとか。
「日本でもSEOカンファレンスやれんじゃない?」
ぼんやりと考えていた、日本を代表する、SEOのカンファレンス。ただ高額なチケット設定は日本には馴染まない気がする。。。無料にしたほうが集客はいいのかもしれないが、参加者のクオリティを維持できるんだろうか。そんなことをぐるぐる考えては、いつもこの構想はどっかの引き出しにしまっていました。
タイミングはここしかない
2025年年明けには、タイミングとしては今しかない!!と思うようになりました。理由は3つあります。
①上場
おかげさまで当社は昨年7月末、東証スタンダード市場に上場することができました。私が入社した2014年からは考えられない未来なので、人生分からないものです。上場したという節目、業界をリードする社格みたいなものが揃ったと思いました。
②ミエルカ10歳
2015年3月に産声をあげた当社主力ツール「ミエルカSEO (当時はMIERCA)」は今年で10年目を迎えました。多くのユーザーさんに今も支えられ、感謝しかありません。この節目も外せない!
③辻󠄀さんジョイン
これが最も大きかったかもですね。今年1月に株式会社so.laの辻󠄀さんが当社にグループインしてくれました。日本のSEOのBIG3(そんな名称があるか不明ですが)のうち、鈴木謙一、辻󠄀正浩の2人が当社にいるという状況。日本を代表するSEOカンファレンスをやるなら今でしょ!!と言われてるみたいじゃないか。
さらに、この3つのタイミングに合わせるかのように、業界を変えつつある生成AIの波も押し寄せてきています。これから先のSEOはどうなるのか、生成AI対応で「GEO」「LLMO」など新しい言葉が乱立したり、「SEOおわた」と言われたり(これは毎年のようにだけど)、お客さんたちが不安に思うことも多いのではないか。
私個人としても、業界に飛び込んだ11年前からのテーマである「業界の浄化(?)」にも繋がるんじゃないかとも思ったわけで。正しい情報発信が業界にとって必要ではないかと。 そんなこんなで、月岡のケツはかなり燃え上がってきて、なんなら焦げ付いてしまったわけです。
このカンファレンスの目的設定~登壇アサイン、協賛獲得
目的をぶらすな
菅原さんにカンファレンスの目的が一番大事だと言われました。ブレない軸を作る必要があると。リード獲得を主にしてしまうと想いも何もあったもんじゃない。そこで、「Faber Companyにここにあり」を示すこと、日本のSEOを名実ともにリードする、その狼煙だと位置づけました。(もちろん社内用にROIが合うような説明も考えてあります汗)
登壇者アサイン
目的が決まったら、今度は登壇者のアサイン。だいたい登壇してほしい方は決まっていました。業界をリードするからには、実力と実績の伴った企業と人に登壇頂く必要があります。登壇枠も限られていたので、なくなく登壇依頼を断念した方も。。。次回はもっと大きくやりたい。
そして、それらの皆さんと何かしらのカタチで繋がっているか、仲良くさせて頂いている状態なのがすごい。この関係構築力も当社の強みだと思いますが、お声がけは本田卓也さんにかなり動いてもらいました、感謝。そしてお声がけした登壇者の皆さん、速攻で快諾してくれました、多謝。
協賛企業
当社単独開催でもいいのですが、業界をリードするなら信頼のおける業界仲間にも出てもらいたいと考えました。このカンファレンスに出てる企業なら安心だと思ってもらえるようにもしたいところ。お金を出してくれたらどこでもいいわけじゃない。
お声がけのタイミングや内容などもかなりシビアだったのですが、ナイルさん、JADEさん、Hakuhodo DY ONEさんが前のめりで協賛してくれました。協賛企業の皆さまにも感謝!
カンファレンスの体験をよりよくしていくためには
事前収録とリアルセッションのハイブリッド
企画を進める中で、カンファレンス体裁として事前収録&リアル開催を採用することにしました。事前収録の内容を活かしたLP制作や集客施策が展開可能になるからです。
リアル会場での仕掛け
ライブでやるセッションから参加してもらうことも検討しましたが、会場も使えるし、せっかくなのだからイベント冒頭から会場に来てもらうにはどうするか。いくつか仕込みを考えました。
①カンファレンスグッズ
海外カンファレンスにいくと必ずオリジナルグッズがあります。協賛各社もチカラを入れてる感じもするし、中々クオリティも高い。
オリジナルグッズは、なんならイベント後もそれらを持ち帰って自分だけでなく、会社の同僚などにもその熱を伝えてほしい。そんな想いで設計しているので、リアル会場参加者の皆さんはお楽しみに!
②ライブコンサル
これは辻󠄀さんにアイディアを頂きました。来場者が全てのセッションに興味があるわけでないと想定すると、セッション外の体験が必要になります。
会場下見の際に確認し、会場外には踊り場があって机と椅子ならおけそうでした。ここで登壇者が先生役となってライブコンサルを展開する企画を展開予定です。
③懇親会&非公式二次会
せっかく集まったのだから、交流してほしいなと考えています。リアルでの交流はAIに代替できないのだ!登壇者のみなさんにも集合いただくし、参加者同士で横の繋がりも作ってほしいなと思います。それを促進する企画も検討していますので、こちらもお楽しみに。
20時過ぎには終了予定なので、その後は非公式二次会を複数テーマに分けて開催予定。会費制にはなりますが、ぜひこちらも参加してほしいと思います。
最後に
さも全部自分1人でやってるかのように書いてきましたが、チームメンバーのみんなに支えられて進行できていることに感謝したいです。
Sさんは契約・事務周り、規約整備など月岡が抜けそうなとこを全部拾ってくれています。Мさんは今年カムバックしてくれたのですが、いきなりフルスロットルで仕事をふってる中、カンファレンスLPのディレクションまで追加。。。制作を一緒にやってくれているОさんとLPオープンまで細かい調整にも対応してくれました。みんな、ありがとう!!6月配属の新人のEさんもよろしく!
さて、無事当日を迎え、やり切ることが出来るのか。すったもんだはまだありそうですが、粛々と準備を進めていきます。SEO担当じゃないけど、GEOとかAIの行く末が気になったり、なんか面白そうだなと思ってもらえたらぜひ参加してください。マーケティングに関わる方なら、たぶん後悔はさせません。リアル会場でお会いしましょう!
1次抽選はすでに発表していますが、2次抽選でリアル会場参加もまだ可能です。 もちろんオンラインでもお申し込みお待ちしています!