こんにちは。ファベルカンパニー・フェローの篠原です。
ミエルカに「サジェストトレンド機能」というものがあります。
どういう機能かざっくりと説明すると「サジェストキーワードを7日おきに自動的に取得し、新しくサジェストとして表示された言葉をライバルに先駆けていち早く確認できる」という機能です。
これを活用することでキーワードの需要を新たに獲得でき、先駆けて対策を打てます。
2016年1月にリリースされたこの機能、私も活用してデータが溜まってきたので今回はそのデータを公開したいと思います。
実際の画面と登録手順
まず簡単な使い方から。
管理画面からキーワード単位で登録。
メールで通知を受信することも可能です。
私の登録リスト一覧はこちら。
うーん、この。
今回はこの登録キーワードの中から「バレンタイン」というキーワードのトレンドを見てみることにします。
「バレンタイン」のサジェストの動きを見てみた
登録後、管理画面内でサジェストキーワードにどんな動きがあったのかを確認できます。
今回の「バレンタイン」で言うと、バレンタイン当日の2/14前後にサジェストキーワードが大きく動いていて段々動きがなくなっているのが分かりますね。
そしてこのグラフで2つの期間を選択すると、その期間内に「どんな新しいキーワードが出現したのか」「どんなキーワードが消えていったのか」が分かります。
2/9と2/17のバレンタイン前後で比較してみることにしましょう。
・対象期間内にて、出現したキーワード(比較:2016/2/9-2/17)
「バレンタイン そわそわ」「バレンタイン ひとこと」
なにこの女子学生が入力しそうなキーワード。 ドキドキバレンタイン要素満載ですね!
そして実際に検索してみると青春感満載です。
「バレンタイン ひとこと」
この検索結果見ただけでも青春時代が戻ってきそうな感じです。そんな青春時代なかったけど。
・対象期間内にて、消えたキーワード(比較:2016/2/9-2/17)
「バレンタイン 2016 阪急」「バレンタイン 2016 伊勢丹」
2/17時点のサジェストなので購買系キーワードが消えているのが分かります。
時期が過ぎて需要欲求が薄まっている感じですね。こっちはドキドキバレンタイン要素皆無です。
メインのトレンドが終わっても別のキーワード需要が出現する
「バレンタイン」というと2/14のキーワードだと考えてしまいがちですが、サジェストを追ってみるとそうでもないことが分かります。
3/7と3/21のサジェストを比較してみましょう。
・対象期間内にて、出現したキーワード(比較:2016/3/7-3/21)
「バレンタイン お返しなし」「バレンタイン お返し ない」
勇気を出して男子にチョコを渡したのに、男子からホワイトデーにお返しが来ないという女子学生っぽいキーワードです。 実際の検索結果も女性向けの検索結果。
3/14に「お返しが来ない」という状況になって、2〜3日悶々として「私のこと、嫌いなのかな・・・?」検索するイメージ。
その他、興味深いキーワードはこちら。
・対象期間内にて、出現したキーワード(比較:2016/3/7-3/21)
「バレンタイン お返し 意味」「バレンタイン お返し 手紙」
これはどちらかと言うと男性キーワード。
「意味」は「どういう贈り物をしたらどんな意味があるのか?(クッキーは? マカロンは?)」
「手紙」は「手紙を添える時にどんな文例がいいのか?」
男性向けのHow toコンテンツを作ると集客できそうです。
トレンドを定点観測してみると意外な時期に新しいキーワードの欲求が生まれることも分かりますね。
(余談)
「バレンタイン お返し 意味」「バレンタイン お返し 手紙」という新しいトレンドを発見した際に「男子必見! バレンタインのお返しの手紙の書き方」「男子は知っておくべき。バレンタインのお返し4つの意味」のようなものを想像しそうですが、検索結果を見るとGoogle文脈理解力が分かる興味深い結果が。
「バレンタイン お返し 意味」
「バレンタイン お返し 手紙」
もはやタイトルに「バレンタイン」って入ってない。
Googleが文脈を読み取っていると分かる面白い検索結果です。
サジェストトレンド機能でいち早くトレンドを掴むことが出来る
まとめに入ります。
女子学生と連呼していましたが
実際にサジェストを毎日無料ツールなどを使って抽出して、Excelに落として、関数を使って差分を抽出して・・・というのをやっても新しいトレンドを掴むことはできます。ただ、それはあまりにも面倒くさいし、時間の無駄だし、修行の粋です。
ミエルカサジェストトレンド機能を使うことでこれらの一連の動作が無駄なく効率的に出来ます。
- 自分のサイトのターゲットとするキーワードを登録しておく
- 週1でボタン一つで新キーワード確認
- 使えそうな新しいキーワードを発見したら対応するコンテンツを作る
便利な上に、眺めていると色々と面白いので、メインのキーワード以外にも興味本位キーワードで使ってみるのもおすすめです!
おまけ
サジェストの経緯を眺めてたら「人の噂も七十五日」ということがわかりました(しろめ)。
著者PROFILE
株式会社フルスピードでSEOディレクターを8年務め、2015年4月にフリーランスとして独立。メディア運営とSEOコンサルティングを中心に活動中。
2008年から運営開始した「バカに毛が生えたブログ」は、「読んでもSEOスキルが全然上がらなそうな検索ニュースまとめ」を中心に現在2,500投稿を超える。
2015年7月から株式会社Faber CompanyフェローとしてSEOの共同研究に参画。