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X(Twitter)分析・解析ツールの活用法!無料で分析できること・有料ツールでしかできないこと

更新日:2024.11.19 公開日:2022.07.19

現在、X(以下、Twitter)は個人が楽しむだけでなく、企業が宣伝・マーケティングのために活用する重要なツールになっています。自社でTwitterを運用するのであれば、結果を出すためにさまざまな要素を分析する必要があるでしょう。Twitterのホーム画面などでも確認できる項目はありますが、専用ツールを使うと便利です。本記事では、Twitterを適切に運用できる分析・解析ツールについて詳しく解説します。

twitter分析

Twitterを分析する目的

Twitterをマーケティングなどに活用する場合、組織によって目的は異なります。いきなり分析を始める前に、まずはTwitterを分析する目的を明確にしましょう。

①フォロワー数を増やしたい

Twitterを運営するうえで、最も重要な指標といっても過言ではないのが「フォロワー数」です。投稿はフォロワーのタイムライン上に表示されるため、フォロワー数が増えれば自然と投稿が見られる確率が高まります。何か宣伝をするときにより拡散されやすくなります。

②エンゲージメントを高めたい

エンゲージメントとは、投稿に対しユーザーが行動を起こした数のことです。いいねやリツイート、コメント以外にも画像や動画、リンクをクリックした数も含まれます。エンゲージメントを高めるには、ユーザーがどのような投稿に反応しているのかを分析する必要があります。

③競合を分析したい

Twitterを有効活用するためには、競合を分析することも大切です。競合の投稿内容以外にも、いいねやリツイートの数、ツイートの投稿時間などを分析することで、相手の戦略などを把握できます。Twitterを活用するヒントを得たり、人気が出る投稿の傾向を探ったりできます。

④炎上していないかチェックしたい

Twitterを活用するうえで避けたい事態である「炎上」。炎上するとユーザーにネガティブな印象を与えてしまいます。Twitterを分析することで、炎上しないように運営するだけでなく、自身のアカウントが炎上しているかどうかをチェックすることも可能です。健全にTwitterを運営したい場合にも、分析は欠かせません。

Twitter分析の方法や項目

Twitterを分析する際には、どのような項目をどのように分析するのか押さえておくことが大切です。重要なことは分析することではなく、分析で得た結果を有効活用することです。ここからはTwitter分析の方法や項目について詳しく解説します。

①Tweet分析

まずは、自社の投稿を分析することが大切です。自社の投稿を分析する際には、各ツイートに表示されるコメント・リツイート・いいねの数だけでなく、ツイートアナリティクスを使ってインプレッション数とエンゲージメント数を確認しましょう。

ツイートアナリティクス

インプレッションとは投稿が見られた数であり、エンゲージメントは投稿を見たユーザーの行動の数です。このインプレッション数とエンゲージメント数で、反応を分析できます。Twitterの公式ツールである「Twitterアナリティクス」を使うことでも分析できます。

②フォロワー分析

自社のフォロワーを分析する際は、フォロワー数を都度チェックするだけでなく、先程の「Twitterアナリティクス」で増減を確認しましょう。

フォロワー分析

通常、フォロワー数が増えれば増えるほど新しいフォロワーは増えやすくなります。これは、投稿がフォロワーのリツイートなどで拡散するため、より多くの人の目に触れやすくなるからです。もし、フォロワー数の伸びが良くないときは、投稿の拡散力が低い可能性があるため、内容を見直す必要があります。

③活動時間分析

Twitterで投稿する際、フォロワーの活動時間を意識することが大切です。多くのフォロワーが活動している(Twitterを使っている)時間帯を分析し、その時間を狙って投稿することで、ツイートを見てもらえる可能性が高くなります。

活動時間帯はユーザーによって変わり、その時間帯に合わせることで新しいフォロワーの獲得にも繋がるでしょう。

④ハッシュタグ分析

Twitterのハッシュタグは、投稿をカテゴリー分け・ラベル分けするために使われるタグのことです。ハッシュタグを付けることで、投稿内容をより強調できます。また、ハッシュタグをクリックすることで、関連する(同一のハッシュタグが付いた)投稿を一覧で表示できます。

つまりハッシュタグを分析することで、Twitter上で話題になっていること・ユーザーの興味・関心が分かります。人気があるハッシュタグを投稿に活用することで、より拡散力を高められます。

⑤リツイート・拡散分析

ハッシュタグと同様にリツイートの数も大事な指標の1つです。リツイート数が多いことはそれだけTwitter上で拡散されているということです。投稿内容や傾向を把握することで、よりリツイートされやすい内容を投稿しやすくなるでしょう。

Twitterを宣伝目的で運用しており、自社の製品やサービスを多くの人に知ってもらいたい場合は特に重要な指標であるため、入念に分析する必要があります。

⑥競合分析

Twitterを運営しているアカウントは多くあるため、当然競合するアカウントもあります。競合アカウントの投稿数・投稿時間・投稿内容や、フォロワー数の推移などを分析することで、有効活用できるヒントを得られる可能性が高いです。

例えば、フォロワー数が急激に伸びていれば、そのときの投稿などを分析し参考にすることで、自社のアカウントのフォロワー数も増やしやすくなります。

⑦ソーシャル・リスニング

ソーシャル・リスニングとは、Twitter上のユーザーの投稿・コメントなどを収集・分析することです。ユーザーの生の声を収集することで、関心事や話題になっているニュースなどを把握できます。例えば、自社製品・サービスに対する評判(口コミ)や批判的な声も知れます。

ソーシャル・リスニング自体はアカウントを作成しなくても分析可能です。しかし、自社アカウントの投稿に対するコメントなどを分析することで、より良い内容を投稿できるようになったり、炎上を防いだりできるでしょう。

【無料編】Twitter分析ツール3選とできること

無料で利用できるTwitter分析ツールもあります。ここからはおすすめの分析ツールを3選紹介します。

①Twitterアナリティクス

Twitterアナリティクス

Twitterアナリティクスは、Twitter公式の分析ツールで以下の項目を計測できます。

分析できる項目
  • 自社ツイート数
  • ツイートのインプレッション
  • プロフィールへのアクセス数
  • @ツイート(自社アカウントへのメンション)の数
  • フォロワー数の増減
  • エンゲージメント数
  • 動画再生数・再生完了数
  • コンバージョントラッキング(Webサイトなどへの流入)

無料で利用できるアナリティクスですが、計測できる項目は多く、Twitter公式ということもあり安心して利用しやすいです。ダッシュボードでは直近28日間の状況を分かりやすく表示されています。

②whotowi

whotowi

whotowiはTwitterのIDを入力することで、該当アカウントの以下の状況を可視化します。

分析できる項目
  • そのアカウントと仲が良いアカウント
  • ツイートの傾向
  • フォロワー数
  • フォロー数
  • Twitter利用時間
  • Twitterの利用歴
  • ツイートの文字数

入力したアカウントの情報を把握できるため、自社アカウントだけでなく競合や気になるアカウントの情報も分析できるのです。

③Twtimez

Twtimez

TwtimezはTwitter上で話題になっていること・トレンドを把握できるツールで、以下の項目を知ることができます。

分析できる項目
  • リツイート最高時速ランキング(1時間でリツイートされた数の多さ)
  • 日速リツイートランキング(1日内で最もリツイートされた数の多さ)
  • リツイート数ランキング(合計リツイート数ランキング)
  • 新着の話題になっているツイート一覧
  • 歴代のランキング

Twtimezのアカウントがあり、フォローすることで公式サイトにアクセスしなくても最新情報を得られます。投稿する前にトレンドを参考にすることで、より拡散力を高められるでしょう。

【有料編】Twitter分析ツール4選とできること

さらに高度な分析を行いたい場合は有料ツールを利用するのがおすすめです。ここからは、有料のTwitter分析ツールを紹介します。

①SocialDog

SocialDog

SocialDogはTwitter上のさまざまな項目を分析し、運用を自動化することで効率化を図れるツールです。機能制限はあるもの無料プラン(個人のみ)もあるため、お試しでの利用もできます。

企業向けのプランも7日間の無料お試しが可能です。また、Twitter公式のルールに準拠したツールなので安心して利用できるでしょう。

主な機能
  • フォロワー管理
  • 予約投稿
  • RSS自動投稿
  • フォローバック数
  • フォロワー分析
  • 時間帯・曜日分析
  • 自社アカウント管理
プラン 【企業向け】
  • Business:9,800円/月(1アカウント)
  • Pro:4,980円/月(1アカウント)

【個人向け】

  • Lite+:980円/月(1アカウント)
  • Lite:無料

※機能、プランは2021年11月29日現在のものです。

②Social Insight

Social Insight

Social InsightはTwitter以外にも、InstagramやFacebookなど複数のSNSアカウントの管理・分析を行えます。自社だけでなく競合のSNSアカウントも比較できるため、SNSマーケティングに必要な情報を多面的に分析できます。

SNSを使ったキャンペーンに応募したユーザーの管理も可能です。応募者データの収集から当選者への連絡なども行えるため業務効率化を図れます。

主な機能
  • クチコミ分析
  • SNSアカウント分析
  • 投稿予約・管理
  • SNSキャンペーン
プラン 【ビジネス版】 お問い合わせ
【エンタープライズ版】 お問い合わせ

③Buzz Finder

Buzz Finder

Buzz FinderはNTTグループが提供しているツールで、直近のリアルタイムなTwitter情報を収集できます。

アラート機能では急上昇しているワード・トレンドを把握でき、自社アカウントが炎上しているかどうか早期発見が可能です。Twitterの情報を一早く収集し、素早くアクションを起こしたい場合におすすめです。

主な機能
  • 投稿状況を把握
  • ブランド名・キーワード分析(トレンド分析)
  • アラートメール
  • 日報メール(デイリートピックメール)
  • 関連語分析
  • ポジネガ分析
プラン 月額55,000円~

③HootSuite

HootSuite

HootSuiteはTwitterやInstagramなど複数のSNSを一括で管理できるツールです。無料版でも予約投稿などの基本的な操作を行えますが、目的に応じて有料プランにすることで、さらに幅広い機能を利用できます。

30日間の無料トライアルもあるため、導入前にどのような使い勝手なのか試しやすいです。

主な機能
  • リアルタイム分析
  • 予約投稿
  • アクセス解析
  • メンバー管理機能
プラン
  • Free:無料
  • Professional:5,000円/月
  • Team:14,000円/月
  • Business:66,100円/月
  • Enterprise:お問い合わせ

Twitter分析ツールの選び方

近年では、企業がSNSをマーケティングに活用することが増えており、それに比例してTwitter分析ツールも増えています。重要なことはツールを導入することではなく、有効活用することです。

そのためには、まず自社に合ったTwitter分析ツールを選びましょう。ここからは、Twitter分析ツールを選ぶ際のポイントを紹介します。

①Twitter運用の目的を決める

Twitter分析ツールを選ぶときは、Twitter運用の目的に合っているかどうかで判断しましょう。企業・個人によってTwitterを運営する目的は異なります。例えば、自社製品・サービスを宣伝したい場合やファンを増やしたい場合、ブランド力を高めたい場合などです。

もしTwitter運用の目的が決まっていなければ、投稿する内容もブレてしまい、せっかく分析ツールを導入してもその効果を発揮しにくいでしょう。そのため、まずはTwitter運用の目的を明確にしておくことが大切です。

②目的に沿ったKPIを定める

Twitter運用の目的によって注目する要素(KPI)は変わります。例えば、自社製品・サービスを広く知ってもらい自社サイトへの流入を目的にしている場合は、フォロワー数やリンクのクリック数(投稿・プロフィール画面)などが重要なポイントです。

③決めたKPIを計測できるツールを選ぶ

Twitter運用の目的・KPIが明確になったら、それを計測できるツールを選ぶと良いでしょう。各KPIの分析だけであれば無料ツールでも問題ありません。

しかし、投稿数が多い場合など業務を効率化したいときは、有料ツールを視野に入れるのがおすすめです。有料ツールでも無料プランや無料トライアルがあるので、導入する前に実際に触れてみると失敗しにくいでしょう。

Twitter分析ツールを活用し効果的に運用しよう

Twitterを運用する際は、結果を出すためにも自社アカウントの状況を適切に把握することが大切です。そのためにも、分析ツールの導入は有効でしょう。

担当者を配置し本格的に運用していくのであれば、成果を可視化するためにツールを活用することをお勧めします。まずは、Twitterを運用する目的を明確にし、自社に適したツールを導入してみてください。

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本記事の著者
峯林 晃治
峯林 晃治
ファストマーケティング 代表取締役社長
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