現場編集部だからこそリアルで、ぴえんなエピソードまで赤裸々に語っていただいたミエルカユーザー会。2021年2月9日に開催された今回は、紙とWEBの両媒体の編集部を経験した株式会社講談社永野優太氏に、紙媒体を経験したからこそのWEB戦略について、お話しいただきました。「本誌の企画をウェブに落とし込む方法」と「ウェブオリジナル企画の立て方」をレポートします。
雑誌vsウェブから、雑誌andウェブへ 〜ファッション誌ウェブ班の脳内〜 株式会社講談社 永野 優太 氏
ウェブメディアは努力と結果が目に見えるから面白い!紙編集部にいたからこそ、普段から心がけていること、雑誌の企画をWEBに落とし込む際のルール、せっかくある雑誌とWEBが一緒になってグロースしていく戦略をお話しいただきました
プロフィール
2017年、株式会社講談社入社。withの本誌(紙)を半年経験し、with online(ウェブ)へ。肩書きも地位もキャリアもない。ことがむしろ強み(と思いたい)。好きなことは音楽を聴くこと。髪は切ろうか悩み中。
2020年5月期には1億PVを達成し、女性総合誌のWEBメディアとしてナンバーワンの規模を持つサイトに成長したwith online。サイトを見ると、
と書かれており、読者のニーズの多様性が伺えます。
ウェブコンテンツを企画する際の脳内回路
本誌の企画をウェブに転載するときのコツや失敗談、ウェブオリジナルの企画方法をお話しいただきました。
1.本誌の企画をウェブ記事へ転載する時のルール 2.WEBコンテンツの作り方
1.本誌の企画をウェブ記事への落とし込み方
with onlineの編集部では、毎月刊行の雑誌の内容は、ほぼ全て発売期間中に記事化しています。WEB最適化のため、「トル」「足す」「変える」の再編集は必ずいれているのだそう。紙→WEBに落とし込む時のテクニックをお話しいただきました。
【テクニック】 ・企画内でキャッチーなキーワードを見つけて、記事の軸にする ・誰もが知っていてクリックしたくなるタイトルにする ・見出しで、どれくらいで読み終わるか道筋を示す ・不要なテキストはカットして、潔くカタログ的に見せる |
2.WEBコンテンツの作り方~記事の目的を3つに分類~
・PVは気にしない。「読者のためになる」だけを意識した記事
・PVしか気にしない。「バズり」を狙う記事
・先々のメリットを見据えた記事
永野氏は、読者層の大きさの把握ため、ミエルカで0→1のアイデアだしのために活用しているそうです。大事にしていることはデータから汲み取ったことに対して、必ず自分の頭で考えているアイデアを掛け合わせた記事をつくるようにしているとのことでした。
脳内感覚を磨くための研究を怠らない
ウェブ編集部だからこそ、各自がデータの研究をして、週次会議の場で、次の行動をチーム内で明言&実行されているそう。また、日頃からSNSや他メディアを「自分のメディアなら…」の視点でチェックするのは、ご自身の日課として実施しているとのこと。 with onlineの媒体資料でも、
とあり、今後の新たな取り組みにも注目です! 次回は、講談社さまの翌週に登壇いただいた朝日新聞さまの回をレポートします。そちらもお楽しみに!
おわり