【レポート】社外リソース活用例やインサイトの捉え方を紐解く、ミエルカユーザー会 Challenge~限られたリソースで施策を進めるためには~Day3
更新日:2022.6.6 公開日:2022.05.31こんにちは!ミエルカイベント担当の清水です。
2022年3月、ユーザー会「MIERUCA USER MEETING 2022」を開催いたしました。 今回のテーマは、「リソース」。限られた資金や時間、人材の中でどのように成果を上げているのかをミエルカユーザーや豪華ゲストの皆様に披露いただきました。
ご参加できなかった方々にも参考にしていただくべく、3回に分けてユーザー会の内容をまとめています!ぜひ最後までご覧ください。
今回は社外リソースの活用事例やインサイトの捉え方に関するお話があった3日目の様子をお届けいたします。
【目次】
第1部:「初級者でも安心!社外リソースを活用してコンテンツSEOの成果を出した事例紹介」
第2部:「n=1から導き出す 消費者インサイトの本質」
初級者でも安心!社外リソースを活用してコンテンツSEOの成果を出した事例紹介
最終日のトップバッターはGMOメイクショップ株式会社の武田聖也氏。
当社サービス「ミエルカコネクト」を活用したSEOの成果事例をお話いただきました。
ご登壇者様
GMOメイクショップ株式会社 武田 聖也 氏
プロフィール前職では新卒就活領域における、Webライティング・Webマーケティングを担当。現職ではネットショップ・ECサイト構築サービスMakeShopの契約数増加に向けマーケ体制整備から施策実行まで奮闘中。
プライベートでは小説・映画などに触れ「ユーザー心理を理解する力」を磨くのが趣味。
社外リソースを活用することとなった背景
ECサイトの運営ノウハウを展開する「MakeShop byGMO(以下、MakeShop)」では、チャネルの強化・拡張に伴い社外リソースを活用することに。「SEOスキル」と「ECの知見」の両方を兼ね備えた人材を確保するため、ミエルカコネクトの導入を決定されました。
MakeShopのミエルカコネクト導入事例は、こちらにも掲載されています。
ミエルカコネクトで担保されるコミュニケーション面
ミエルカコネクトで抱えているマーケター様や当社担当の者とのやり取りは図の通りです。
②ミエルカコネクトの担当者が課題に合ったマーケター様のスキルシートを紹介する
③武田様、マーケター様、ミエルカコネクトの担当者でやり取りを行う
③があることで、マーケター様とのやり取りを円滑に進められるとのことでした。
社内・社外のリソース活用のバランスでCV数は約7倍に
ミエルカコネクトの導入より1年弱でセッションが増え始め、セッション数が昨対で約2.5倍へ、CV数が約7倍へと伸びたそうです。コンテンツ作成においてキーワード選定、構成案作成は社内、執筆はミエルカコネクト、とリソースのバランスも担保していました。
武田氏が考える内製・社外リソースの違い
社外リソースに頼ることの不安は想像以上に大きいと語る武田氏。内製、社外リソースの違いをまとめていただきました。
社外リソースを活用する際の不安要素として大きいコミュニケーション面ですが、ミエルカコネクトではその不安を解消しつつ、クオリティを担保できるところをメリットとして挙げていただいています。
キーワード選定や構成案作成で活用するミエルカの機能
キーワード選定や構成案作成で活用していた機能はこちらの3つ。コンテンツを作成される際はぜひご活用ください!
②サジェスト・インテンション
③新規トピック分析
円滑なコミュニケーションが取れたこととマーケター様のスキルやクオリティが担保されたことで成果を出せたとのこと。社外リソースの活用方法に関する素晴らしい事例をお話いただきました。
n=1から導き出す 消費者インサイトの本質
最終日のクロージングは株式会社デコム 代表取締役社長の大松孝弘氏。
ーそもそもインサイトがなぜ大切か?
ーイサイトでどのようなことに困っている人が多いのか?
人々が本当に求めていることを的確に捉えるのは、難しいと感じている方は多いのではないでしょうか。
そんなインサイトの発見の仕方について、大松氏に解説いただきました。
ご登壇者様
株式会社デコム 代表取締役社長 大松 孝弘 氏
プロフィール大手広告会社を経て、2002年デコムを創業。インサイトやアイデア開発支援に関する著書、講演は、海外も含め多数。 2006年に国内初となるインサイトリサーチの専門書を執筆し、海外でも翻訳される。
近著にAmazonでベストセラーとなった「『欲しい』の本質 ~人を動かす隠れた心理『インサイト』の見つけ方~ 」など。
■デコムインサイトラボはこちら。
■デコムインサイトセミナーはこちら。
インサイトの基本的な考え方と進め方
顧客の隠れた心理と定義づけられるインサイト。
インサイトの発見は「アート&サイエンス」であると大松氏は語ります。
②消費者理解を深めた上で量的な評価に移る(=サイエンス)
①と②を組み合わせた 「アート&サイエンス」の工程が重要とのことでした。
インサイトを導く上で起点となるのが「n=1」という事実。どのような情報を得ることでインサイトの発見をスムーズに行えるのでしょうか。
インサイトの発見に必要な情報の要件定義
インサイトの発見で価値から不満を紐解いていくために必要な情報の定義はこちらの4つです。
②ドライバー(源泉要因)
③エモーション(価値)
④バックグラウンド(背景要因)
「n=1」の定性情報は千差万別で非構造なデータ。このデータを4つの定義で集めることでインサイトにおける仮説発見をスムーズに行えるとのことでした。
定性情報の集め方
本来、定性情報は「人の手を介したインタビュー(Asking)」や「ソーシャルリスニング(Listening)」で集めることが一般的とのこと。株式会社デコムでは、心理学の投影法に基づいた感情からのアプローチや、人の行動から感情を紐解く事実からのアプローチで「n=1」の情報を集めているようです。共感性が高い・低いの基準で、いくつものインサイトの仮説から市場ではどのくらいのボリューム感なのかをスコアリングしていきます。そのインサイトの中からターゲットを決めていく、という流れを大松氏に解説いただきました。
共感性が高い・低いの基準で、いくつものインサイトの仮説から市場ではどのくらいのボリューム感なのかをスコアリングしていきます。そのインサイトの中からターゲットを決めていく、という流れを大松氏に解説いただきました。
デコムが考えた人間の欲望の一覧からインサイトを捉える
図はどのようなインサイトが人を動かしてきたかを洗い出し、人間の欲望を一覧化したデコムの考える「欲望マンダラ」です。
人間の心理には「エンジェル」と「デビル」の2つの側面があるとのこと。人間はエンジェルとデビルの欲望の間で葛藤するとのことで、両軸からインサイトを考えねばならないと大松氏が話していました。
欲望マンダラに関して詳細を知りたい方は、こちらより資料もチェックしてみてください。
インサイトは消費者を理解するための手段であり、そこからどのようにアイデアの発想やマーケティング活動に落としていくかが重要とのこと。アイデアの発想までに至らないインサイトは1円にもならないと、日々マーケティング活動を行う上での重要なヒントを得られた貴重な講演でした。
まとめ
今回ご登壇いただいたミエルカユーザーの津久井様、山田様、岡田様、櫻井様、後藤様、武田様、ゲストの戸栗様、大松様、ユーザー会をご視聴いただいた皆様、誠にありがとうございました。
引き続き充実したイベントを企画してまいります。
次回のユーザー会もご期待ください!
著者PROFILE
大学卒業後、2019年に新卒第5期として入社。
カスタマーサクセスとして約70社ほどの施策支援を経て、主にウェビナー・イベントの企画実行に従事。顧客満足度向上のために日々奮闘している。
趣味は旅行、コスメ、音楽鑑賞。