
「売上アップのためにWebマーケティングを外注したいが相場がわからない」
「Webマーケティングの外注先の選び方や費用が知りたい」
Webマーケティングの内容や費用がよくわからないために、どうやって外注先を選べばよいのかわからないという企業も多いことでしょう。また、準備不足や情報不足のまま外注先を選定したことで、求めている成果が得られないまま費用がかさんでいるというケースも少なくありません。
そこで今回はWebマーケティングの主なサービス別に外注する場合の費用相場の解説と合わせて、Webマーケティングを利用する前に決めておくべきことや外注先の選び方について解説します。

目次
1.Webマーケティングの主なサービス
Webマーケティングの施策は多岐にわたっていますが、目的別に分類すると以下の4つが挙げられます。
- 戦略立案・運用
- 集客施策
- 成約施策
- リピート施策
次に、目的別に代表的な施策をみてみましょう。
目的 | 説明 | 施策 |
---|---|---|
戦略立案・運用 | 対象の期間・予算で最大の成果を得るために、どの施策にどのように取り組むのかをデータなどの事実をもとに策定する。 | ・顧客ターゲティング ・コンセプト設計 ・データ分析とKPI設定 ・競合分析 など |
集客(ユーザー獲得) | 集客施策は、Webサイトやオンラインショップに訪れるユーザー数を増やすことを目的とした施策。この段階では、サイトに興味を持ってもらい、訪問者数を増やすことが重要。 | ・SEO施策 ・コンテンツマーケティング ・SNSマーケティング ・広告運用 など |
成約・購入(コンバージョン獲得) | 成約施策は、Webサイトを訪れたユーザーを実際の顧客に転換するための施策。購入や申し込みを促すために、コンバージョン(成果)を得ることを目指す。 | ・LP制作 ・A/Bテスト ・リターゲティング広告 など |
リピート(リピーター獲得) | リピート施策は、既存の顧客に再度購入してもらうことを目的とした施策。顧客が再度自社の商品やサービスを利用するように促すため、顧客との関係を深め、長期的なファンを作ることが重要。 | ・メールマーケティング ・ポイント制度の導入 ・定期購入プランの導入 など |
限られた予算の中でWebマーケティングを初めて導入する場合、戦略・立案で方向性を決め、集客(ユーザー獲得)から費用をかけるのがおすすめです。集客をしっかり行い土台を作った上で、成約・購入(コンバージョン獲得)・リピート(リピーター獲得)の施策を取り入れることでより効果的なWebマーケティングを実現できます。
☑︎関連記事:マーケティングは内製化すべき?メリット・デメリットや注意点を解説
2.主なWebマーケティングの費用相場
Webマーケティングは、目的・施策によって費用が異なります。どれくらいの費用がかかるか、一般的な相場を見ていきましょう。
- 戦略立案・運用の費用相場
- 集客施策(ユーザー獲得)の費用相場
- 成約施策(コンバージョン獲得)の費用相場
- リピート施策(リピーター獲得)の費用相場
(1)Webマーケティング戦略立案・運用の費用相場
戦略立案・運用の費用相場は、30万円~100万円/月程度です。
Webマーケティングで戦略立案・運用を行うことで施策の方向性が定まり、効果的に目的を達成することができます。
実施内容
- 市場・競合調査
- ターゲティング
- ポジショニング
- セグメンテーション
- ターゲット分析
- KPI設定
- 中長期戦略プランニング など
マーケティング戦略について詳しく知りたい方は次の記事もご覧ください。
☑︎参考:マーケティング戦略立案の流れと役立つフレームワーク、成功事例
(2)集客(ユーザー獲得)施策の費用相場
集客(ユーザー獲得)施策は、施策内容によって費用相場がかなり変わります。
施策内容 | 費用相場 | 効果の目安 |
---|---|---|
SEO施策 | 5万円〜100万円/月 | オーガニック検索順位の向上、自然流入の増加 |
コンテンツマーケティング | 10万円〜100万円/月 | 認知度の向上、ブランドの信頼性アップ |
SNSマーケティング | 20万円〜50万円/月 | エンゲージメント率の向上、フォロワー増加 |
広告運用(Google広告、Facebook広告など) | 20万円〜40万円/月 +広告費 | ターゲットへの短期間での認知拡大、即効性のある集客 |
オンラインウェビナーや展示会、ポップアップイベントなど | 20万円〜200万円/回 | 新規ユーザーの興味喚起、直接的なリード獲得 |
この中で、GoogleやYahoo!などの検索結果で上位に表示されるようにさまざまな施策を行うSEO施策には、毎月定額の費用が発生するタイプの他に以下の料金タイプもあります。
- 成果報酬型:成果が発生した時点で料金が決まる (費用相場:1万円〜数百万円)
- 一括支払い型:最初に一括で支払う(費用相場:10万円〜数百万円)
SEO施策以外にも、集客施策については予算や、ビジネスの特性・目指す戦略に合わせて選びましょう。
SEO対策については次の記事も合わせてご覧ください。
☑︎参考:SEO対策は外注がおすすめ!安くて効果のある外注先の選び方も解説
(3)成約・購入(コンバージョン獲得)施策の費用相場
成約・購入(コンバージョン獲得)施策の費用相場を解説します。
施策内容 | 費用相場 | 効果の目安 |
---|---|---|
LP改善・アクセス解析 | 15万円〜100万円 | コンバージョン率の向上、成約数の増加 |
A/Bテスト | 10万円〜50万円/月 | 成約率改善、最適なページデザインや要素の特定 |
リターゲティング広告 | 5万円〜30万円/月 | 再訪問者の増加、コンバージョン率の向上 |
MAツール導入 | 30万円〜100万円+運用費(数万円~) | リードの効率的な育成、成約率の向上 |
チャットボット導入 | 5万円〜30万円/月 | 問い合わせ対応の効率化、ユーザー満足度の向上 |
資料請求や問い合わせを成果とする企業もあれば、ECサイトのように購入や契約を成果ととらえる企業、アプリダウンロードを成果とする企業など、企業によって目指す着地点は異なります。それにより選ぶべき施策も異なってくるので、最も有益な施策を選びましょう。
(4)リピート(リピーター獲得)施策 の費用相場
リピート(リピーター獲得)施策の費用相場は以下の通りです。
施策内容 | 費用相場 | 効果の目安 |
---|---|---|
メールマーケティング | 5万円〜30万円/月 | リピーターの獲得、再購入の促進 |
公式LINE運用 | 5万円〜30万円/月 | リピーターの獲得、再購入の促進 |
ポイント制度の導入 | 1万円~30万円/月 | 成約率向上、再購入の促進 |
定期購入プランの導入 | 1万円〜20万円程度/月 | 定期的な収益の確保、顧客のロイヤリティ向上 |
アンケート調査 | 3~50万円/回 | 顧客満足度の把握、サービス改善 |
リピート率を高めるには、リピーターやロイヤルカスタマーを増やすための上記のようなWebマーケティングの施策が欠かせません。一度、購入したユーザーがそれきりで終わってしまうことが多いという企業は、Webマーケティングのリピート施策で顧客と長期的な関係を構築し、囲い込みをするとよいでしょう。
3.Webマーケティング外注前に決めておくこと
効果的なWebマーケティングを行うために、外注先の選定前に自社内で以下の3点を明確化しておくようにしましょう。
- 運営中のWebサイトやSNSなどの問題点を明らかにする
- 必要なWebマーケティング施策を検討する
- Webマーケティングにかけられる予算や期間を明確化する
これら上流部分の内容から相談したい場合には、Webマーケティングの戦略から相談できる会社などへ相談することもおすすめです。
マーケティングに特化したプロフェッショナル人材による業務委託マッチングサービス『ミエルカコネクト』では、Webマーケティングの専門的な知識やスキル、ノウハウを持ったプロと出会うことができます。詳しくは、ミエルカコネクトをご覧ください。
(1)WebサイトやSNSなどの問題点を明らかにする
Webマーケティングを効果的に行うために、まずは自社のWebサイトやSNSが現時点で抱える問題点や課題点を明らかにしておくことが欠かせません。
- アクセス数が少ない
- フォロワーが増えない
- アクセスはあるけれど売上や資料請求に繋がっていない
- 一度購入した客がリピーターにならない
- ロイヤルカスタマーが増えない
自社のWebサイトやSNSでの問題点や改善したい点を具体的に挙げていきましょう。そうすることで、自社が今取るべきWeb戦略の方向性が明確になります。具体的には、集客(ユーザー獲得)、成約・購入(コンバージョン獲得)、リピート(リピーター獲得) のどこにボトルネックがあり、重点を置くべきかを判断できるようになります。
(2)必要なWebマーケティング施策を検討する
Webマーケティングは、自社の目的に沿った施策を取ることでより高い効果を得ることができます。さまざまなWebマーケティング施策の中から何を外注すればよいかを絞り込むことで、より効率的に外注先を選ぶことができるようになります。
Webマーケティングには多種多様な施策・手法があります。たとえば、リピーター獲得の場合はインフルエンサーの協働がしやすいInstagramを利用する、新商品発売の場合は拡散性の高いX(旧Twitter)を利用するなど、どのような目的を達成したいかによって、手段も変わってきます。
(3)Webマーケティングにかけられる予算や期間を明確化する
Webマーケティングはどんな施策を行うかによって、予算や期間が大幅に変わります。
どれくらいの費用をかけるべきか予算感がわからないという場合は、Webマーケティングの予算を決めるベーシックな方法を参考に決めるとよいでしょう。
1. Webマーケティングの目標を決める
2. リード獲得単価を出す
3. 施策ごとにWebマーケティング予算を配分する
まずはKGI(最終目標)やKPI(中間目標)を設定し、リード獲得単価(リード1件にかかった費用)を出します。リード獲得単価に目標リード数を掛けた数字が、目標リード数を獲得するために必要な費用となります。
予算が少ない場合、施策を広げすぎず、最も力を入れたい施策から優先的に配分するようにしましょう。
4.Webマーケティングの外注先の選び方
現在、Webマーケティングを行っている業者等は数多くあるため、どこに依頼すればよいか迷う担当者も少なくありません。しかし、以下の4点を重視して選ぶことで、目的に合わせた選択もしやすくなります。
- 依頼したいWebマーケティングに強い
- 目標や業務内容プランに沿った提案力がある
- 説明が詳細・コミュニケーション力がある
- 予算内で行ってくれる
(1)依頼したいWebマーケティングに強い
外注先選びでは、自社に必要なWebマーケティング施策に強みを持つ業者の中から選ぶことが重要です。
たとえば、ECサイトの戦略・立案の実績が豊富な外注先に、企業向けのリピート獲得のWebマーケティングを依頼しても高い効果は望めません。実績を見れば、得意分野だけでなく、自社と同じ業界・業態の経験があるかも確認できます。
同業種の支援経験がある外注先であれば、業界特有の課題や顧客ニーズの把握により、さらに効果的に成果を上げるアプローチが期待できます。
(2)目標や業務内容プランに沿った提案力がある
外注先は、提案力のある業者を選びましょう。自社内で事前にWebマーケティングの方向性や実施したい施策を決めていても、やはりプロの知見に勝るものはありません。
たとえば、自社の現状や目的を伝えた上で、「ユーザー集客の手法は、コンテンツマーケティングよりもSNSマーケティングのほうが貴社に適している」など、予算内で目標や業務内容プランに沿った、より効果的な方法を提案してくれる業者は、柔軟な対応ができる優良な業者といえます。
(3)説明が詳細・コミュニケーション力がある
外注先選びでは、担当者の仕事の取り組み方や人間性、相性も重要です。Webマーケティングは基本的に長期的に行うものが多いです。最初の打ち合わせだけでなく、成果を見て新たなWebマーケティングのアプローチ方法に変更するなど何度も話し合うことになります。そのたびにストレスを感じていては担当者の負担が大きくなってしまいます。
そのため、詳細な説明やコミュニケーション力がある外注先を選びましょう。たとえばSNSマーケティングの場合は、更新頻度や具体的な施策内容、かかる期間・費用について分かりやすく説明してもらえるかなどです。さらに、こちらの不安や心配を取り除こうとする配慮があるか、意思疎通がしやすいか、自社に関心を持ってくれるか等も外注先選びの重要なポイントとなります。
(4)予算内で行ってくれる
外注先は、決められた予算内で目標達成できるように取り組んでくれる業者を選びましょう。特に、持続的な成果を求める場合、長期間にわたって施策を行うことになるため予算を守ってくれる外注先であることは重要です。
提供しているサービスの中に何が含まれているのかを確認することも重要です。たとえば、SNSの運用を依頼する場合、ユーザー対応(いいね・コメント・DMの管理など)がオプションとなっており、それも含めると予算をオーバーしてしまうケースも少なくありません。事前に希望するWebマーケティングの施策を予算内で納められるか十分に確認しておくようにしましょう。
ただし、目標に対して予算があまりにも少なすぎる場合、十分な成果が得られない可能性があります。適切な施策を実行するためには必要なコストを理解し、目標達成に見合った予算を確保することも重要です。
5.Webマーケティング外注の選択肢
Webマーケティングを外注する際、依頼先の候補は主に3つ挙げられます。それぞれのメリット・デメリットを考慮して、自社に相応しい外注先を選びましょう。
- Webマーケティング会社
- フリーランス
- ミエルカコネクト
(1)Webマーケティング会社
Webマーケティング会社には、Webや広告に特化した専門知識や最新情報などの知見・ノウハウが豊富に蓄積されています。また、対応しているWebマーケティングサービスも豊富なため、複数のWebマーケティングを依頼したい場合にも適しています。
他の外注先と比べると費用は全体的に高くなる傾向がありますが、自社に全くWebマーケティングの経験や知見のある社員がいない場合や、初めてWebマーケティングを導入する場合には、戦略立案・運用から一貫して任せられるWebマーケティング会社に依頼するのがよいでしょう。
(2)フリーランス
フリーランスは企業に所属せずにフリーでWebマーケティングを行っている方です。クラウドワークスのようなプラットフォームで直接依頼したり、自分で探して依頼したりすることになります。
フリーランスの場合、Webマーケティング会社に外注するよりも費用をおさえることができるケースが多いですが、人によって能力差があり、得意・不得意分野、相性も大きく変わるのがデメリットです。自社の求めるスキルを持っているか見極めるために、依頼する側にもある程度のWebマーケティングの知識や経験が必要となります。
(3)ミエルカコネクト
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この記事では、Webマーケティングの主なサービスとそれぞれの費用相場についてご紹介しました。外注を成功させるには適正な相場を理解し、成果をしっかり出せるパートナーを選ぶことが重要です。しかし、実績や得意分野、料金体系、サポート体制、コミュニケーションのしやすさなど、選定時に確認すべきポイントが多く、どこに依頼すべきか迷う方も多いでしょう。
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