「Web担当って外注した方が良いの?」
「Web担当ってどこまでやってくれるの?」
企業におけるオンライン業務の重要度は年々増加しています。しかし、社内に効果的なWeb対策のスキルや知識などデジタル領域に強みを持つスタッフがいない、または専門部署が存在しない企業も少なくありません。そのような場合、新たに社員を採用するよりも、必要なWeb業務を絞って外注するほうが、実はより多くのメリットを得られることがあります。
そこで本記事では、Web業務は社員を採用するよりも外注をおすすめする理由を内製化と比較して解説するとともに、外注できる業務や選び方を解説していきます。
1.Web担当者を社員ではなく外注にする3つのメリット
Web担当者は社員採用よりも外注がおすすめです。現在、Web業務の重要性が高まっており、優秀なマーケターの採用はますます難しくなっています。その上、Web担当者を社内で採用する費用が高騰している状況が続いているためです。
さらに、社員をWeb担当者として採用した場合、他の業務と兼業になりがちで、十分な時間やリソースが確保できずに結果が出ないというケースも多く見受けられます。
そのためWeb担当者は、専門的なスキルを活用して効率よく結果を出すことができる外注がおすすめです。ここでは、外注にすることで得られる3つのメリットを解説します。
- スペシャリストを速やかに確保でき、施策スピードが上がる
- 固定費を抑えられる
- 目的や成果に合わせて外注先を替えられる
(1)スペシャリストを速やかに確保でき、施策スピードが上がる
社内にWeb業務に集中して担当できる人材がいない場合、外注を利用すれば専門的なスキルをすぐに活用できるため、迅速なオペレーションを回すことができます。
外注を利用せずにWeb担当の社員を新たに雇う場合、採用や教育にコストや時間がかかり、Web業務が停滞することになります。さらに、昨今のマーケティング手法は多様化・高度化しており、新しい媒体もどんどん登場しているため、Web関連全領域の専門的知見を1人の担当者が全て身につけるのは不可能です。
しかし、外注を活用することで、Webに関連したスキルや知識を持つ専門家を確保できます。
(2)固定費を抑えられる
Web担当者を正式採用する場合、固定費がかかります。しかし、外注を行う場合、委託された業務遂行や成果に基づいて費用が発生するため、コストを低く抑えることが可能です。
また、必要なマーケティング業務は常に変わるため、固定で雇わなくてもよい業務もあります。たとえば、Web戦略などは方向性が決まれば、実行に移すことができるため、戦略のための外注を固定で雇う必要はなく、コスト面での無駄をカットすることができます。
(3)目的や成果に合わせて外注先を替えられる
外注の場合、目的や成果に応じて柔軟に外注先を変更できます。例えば、キャンペーンの実施や新しいプロダクトの立ち上げ時には、特定の専門知識やスキルを持った外注先が必要です。また、次のステップとしてSEO対策やWeb分析を強化したい場合には、異なる専門性を持った外注先に切り替えることが可能です。
一方、Web担当者を採用して内製化した場合、Web担当者に必ずしも施策の目的達成に必要なスキルやノウハウが備わっているとは限らず、成果がでなくても簡単に担当者を替えることはできません。
2.外注で対応可能な業務範囲と費用目安
Web上で効果的な企業のPR・集客を行うには外注をするのが近道です。
ここでは、具体的に企業のWeb業務の中でもどんな業務を依頼できるのか、費用と合わせて解説していきます。
- 外注できるWeb業務
- Web業務を外注する場合の費用の目安
(1)外注できるWeb業務
外注できるWeb業務は主に以下の5つが挙げられます。
Web業務 | 内容 |
---|---|
SEO | 自社の関連する検索ワードで自社が検索結果に上位表示されない場合、SEO対策の専門業者に外注しましょう。 |
広告運用 | 広告運用は非常に専門的なスキルや知識を要するため、社内で闇雲に行うよりも外注を検討するべきです。適切なターゲティングと効果的な運用が求められます。 |
SNS運用 | XやInstagramなどのSNS運用は手軽に投稿できるものの、成果を出すには専門スキルやノウハウが必要です。外注することで、戦略的かつ効果的な運用が可能となります。 |
ホームページ制作・運営・管理 | ホームページの制作から運営、管理までを外注することで、専門知識を活用し、効果的なデザインやシステム構築を行えます。ユーザー体験を向上させるためには外注が有効です。 |
画像、PR動画やアニメーション動画などの素材制作 | PR動画やアニメーション動画、画像素材の制作は専門的な技術を要するため、プロフェッショナルに外注することで、企業のブランディングやマーケティングに効果的な素材を作成できます。 |
Webコンテンツ制作やSNS運用、SEO対策の外注については次の記事をご覧ください。
参考:
☑︎コンテンツマーケティングやWebコンテンツ制作は外注や代行、業務委託!社内制作との比較や費用、メリット・デメリットも解説
☑︎SEO対策は外注がおすすめ!安くて効果のある外注先の選び方も解説
☑︎SNS運用代行とは?費用や代行内容、フリーランスや副業人材に依頼するメリットデメリットについて解説
(2)Web業務を外注する場合の費用の目安
Web業務の外注費用は、依頼内容や量によっても異なりますが、一般的な費用は以下の通りです。
カテゴリ | 内容 | 費用(企業) | 費用(個人) |
---|---|---|---|
SEO | キーワード調査・分析を行う場合 | 30万円〜/月 | 5万円〜/月 |
サイト内部対策を実施する場合 | 30万円〜/月 | 5万円〜/月 | |
コンテンツ制作(1本/月程度)を行う場合 | 10万円〜/月 | 3万円〜/月 | |
広告運用 | リスティング広告の運用・管理を行う場合 | 10万円〜/月 | 5万円〜/月 |
SNS広告の企画・運用を行う場合 | 10万円〜/月 | 5万円〜/月 | |
SNS運用 | 投稿内容の企画・制作(20投稿/月程度)を行う場合 | 30万円〜/月 | 10万円〜/月 |
アカウント運用・フォロワー対応を行う場合 | 20万円〜/月 | 5万円〜/月 | |
ホームページ制作・運営・管理 | 新規サイト設計・制作を行う場合 | 100万円〜/月 | 30万円〜/月 |
既存サイトの更新・保守を行う場合 | 5万円〜/月 | 1万円〜/月 | |
アクセス解析の分析+レポートを行う場合 | 30万円〜/月 | 10万円〜/月 | |
画像、PR動画やアニメーション動画などの素材制作 | バナー制作(5~10点程度/月)を行う場合 | 15万円~/月 | 5万円〜/月 |
ポスター・チラシデザインを行う場合 | 10万円〜/月 | 5万円〜/月 | |
企業紹介用PR動画やアニメーション動画を制作する場合 | 50万円~/月 | 20万円~/月 |
外注の費用は、実際に業務を行った時間や成果に基づいて発生するため、事前に十分な確認が必要です。
また、費用はどの会社に依頼するかで大きく異なります。できるだけ費用を抑えようとするのであれば、個人に依頼するなどの方法もありますが、しっかり成果を求める場合は、スキルや経験、ノウハウや実績が豊富な信頼できる外注先にある程度金額を払って依頼することをおすすめします。
3.外注先の選び方
Web業務の外注を利用する場合、どのように外注先を選べばいいかわからないとお悩みなら次の3点をチェックして選びましょう。
- 自社の目的と外注先の得意分野のマッチ度・実績
- コミュニケーションの取りやすさ
- 予算・ランニングコスト
(1)自社の目的と外注先の得意分野のマッチ度・実績
Web業務の目的は、集客・販促・情報提供・ブランディング・顧客サポートなど様々です。外注先によって得意分野や実績が豊富な領域が異なるため、依頼したい業務に強みを持つ外注先を選びましょう。
得意分野や実績は外注先のホームページなどに掲載されていることも多いため、十分に目を通しておくことをおすすめします。
(2)コミュニケーションの取りやすさ
Web業務を外注すると、円滑なプロジェクト進行のために多くのやりとりが発生します。そのため、コミュニケーションが取りやすい外注先を選ぶことが重要です。
質問や要望に対する迅速なレスポンスや明確な報告体制だけでなく、貴社の理念やサービスなどを理解しているかなど、信頼できる関係性を築くことができる外注先を選ぶことが望ましいです。
(3)予算・ランニングコスト
初期費用だけでなく、長期的な運用コストも考慮に入れて外注先を選定することが大切です。品質とコストのバランスを取りつつ、自社の予算範囲内で最適なサービスを提供できる外注先を探しましょう。
4.外注する際の2つの注意点
最後に、Web業務を外注する際に、企業側が十分に確認しておくべき2つの注意点を解説します。
- 外注する前に自社の課題や目標(KGI・KPI)を明確化しておく
- 外注する業務の範囲・予算を決める
(1)外注する前に自社の課題や目標(KGI・KPI)を明確化しておく
外注を効果的に行うためには、自社の具体的な課題と達成すべき目標(KGI・KPI)を事前に明確にしておくことが不可欠です。「売上をあげたい」「集客力を高めたい」など漠然とした依頼では外注先も的確に業務を遂行することができません。
具体的な数字を明確にしておくことで、外注先との認識共有や成果評価が容易になります。
(2)外注する業務の範囲・予算を決める
外注を成功させるためには、最初に業務の範囲と予算を明確にすることが重要です。業務の範囲が曖昧なままだと、外注先とのコミュニケーション不足や期待値のズレが発生し、最終的にプロジェクトが停滞する可能性があります。そのため、具体的なタスクや成果物、納期を事前に詳細に定義し、外注先と共有することが必要です。
また、予算についても現実的かつ適切な範囲で設定することが大切です。安易に低予算を優先すると、質の低い成果物や追加コストが発生するリスクがあります。一方で、高すぎる予算はコストパフォーマンスを損なう可能性があるため、業務の価値や市場相場を基に適切な金額を見積もりましょう。
Web担当の外注なら「ミエルカコネクト」
この記事では、Web担当を社員採用ではなく外注すべきであることを解説しました。Web担当者を外注することで、専門スキルを活用した効率的な業務遂行が可能となり、コストの削減や施策の迅速な実施が実現します。ただし、成功させるためには適切な外注先の選定と効果的なマネジメントが欠かせません。
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