SEOを学びながら成果を出す!BtoBコンテンツ施策 成功の軌跡
エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社 2024.02.28 2024/3/22- 難しいBtoBコンテンツ制作でもSEO成果
- 「サイバーレジリエンス」など重要キーワードで検索上位を次々に獲得
- 社内メンバーがSEOを学び、スキルアップ
SEOの知見を社内に持たない場合、自社で取り組もうとしてもキーワード選定から苦戦するケースが多い。自社サービスを起点にプロダクトアウト的な情報発信を考えてしまうため、ユーザーに見つけてもらうための工夫ができていないのだ。専門業者に完全外注すればその問題は解決するものの、その知見は社内にたまらないという問題も残る。
しかし、Faber CompanyにSEOコンテンツ制作を依頼したNTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTTコミュニケーションズ)では、SEOで成果を上げるとともに社内の知見向上を両立することができているという。今回は、同社でソリューションモデルのプロモーションを行うお2人に、当初の課題感や取り組み後の効果について聞いた。
「SEO」を知らない社内提案、トータルサポートを期待しFaber Companyに依頼
NTTコミュニケーションズ ソリューションサービス部 デジタルソリューション部門では、セキュリティやワークスタイル変革、コンタクトセンターなどにかかわる自社ソリューションを、顧客に合わせてチューニングした「ソリューションモデル」を提供している。
ここでプロモーションを担当する松田氏と二口氏は、Webサイトを通した情報発信、オフライン/オンラインでのイベントへの出展、ソリューション理解のための動画制作など、さまざまな施策を行っている。
今回のSEOコンテンツ制作はそんなプロモーション活動の一環となるのだが、当初同社には下記のような課題があったという。
「松田さんがこのチームに来る前は、社外向けサイトよりも社内サイト運用を重視しており、営業担当に役立つ社内ポータルでの情報発信やコンテンツをメインに取り組んでいました」(二口氏)
「自部門は大企業向けの営業が強いので、どちらかというと営業支援のためのツールづくりや提案書の整理など、内部向けの支援業務が多かったのです。私は2019年の途中に異動してきて、『営業支援中心とはいえ、もう少し社外向けのWebサイトでできることがあるのではないか』と思いました。そこで、元々所属していた部署でWeb マーケティングを行っていた経験を踏まえ、提案したのが取り組みのきっかけです」(松田氏)
当時はセキュリティ関連でいえば「SASE」や「ゼロトラスト」が重要なキーワードとして挙げられていた。しかし松田氏が検索エンジンで検索してみると、当然ながら 1 ページ目にNTTコミュニケーションズのサイトは出てこない。
社内でSEO施策の提案をすると「SEO」という言葉を知らない人もいた。本当に取り組んで意味があることなのかを証明するべく、小規模でトライアル予算を取って実施することになった。そこで外部委託先の選定のためコンペを実施、その結果Faber Companyを委託先に決定。その決め手はSEOに強いことと、サポートの手厚さにあったという。
「弊社の他部署でミエルカSEOを契約していて、一度勉強会に参加させてもらったことがありました。その時に動画を見せてもらったのですが、『そもそもSEOとは』といったかなり初歩の部分から手厚くサポートしてもらえる印象がありました。
今回はSEOに注力したいという思いを踏まえつつも、ただ単純に記事を作るだけではなく、トータルサポートをいただけるだろうという点を評価してFaber Companyさんにお願いすることにしました」(松田氏)
基礎知識から制作フローまで学びの連続。他業務への好影響も
今回取り組んだチームの中には、SEOコンテンツ制作のプロセスを経験したメンバーはいなかった。そのためFaber Companyはコンテンツ制作にあたり、意識合わせの時間を頻繁に設け、お互いに綿密にすり合わせを行うことを心がけた。
キーワード選定の段階で一度MTGを行い、構成案ができたタイミングで再度MTG、そして初稿が出てそれを戻す際にもMTGを実施。細かくMTGで確認していくことで、徐々にNTTコミュニケーションズの中にも考え方のポイントや制作フローが落とし込まれていく。
数本の記事を出していくと、構成案段階ですり合わせをしておけば記事化した時に大きくぶれることはなくなっていた。SEO関連の取り組み自体経験がなかった二口氏は、Faber Companyとの取り組みでさまざまな気づきを得ているという。
難しいBtoBコンテンツの品質も成果も安心。他部署からの問合せも
松田氏は外部委託先の選定の際、「本当に外部で専門的な知識が必要となるBtoBコンテンツをつくれるのか?」という懸念があったという。
自社に合った適切なキーワードを選定し、専門用語を深く理解した上でわかりやすい記事をつくってもらえるのかどうか。特にBtoB企業が狙うキーワードはBtoCに比べ、内容が専門的で検索ボリュームが小さくなるため、少数の重要キーワードで確実に上位表示することが重要。その点についても、Faber Companyは懸念を払拭してくれたという。
「セキュリティやワークスタイル関連の難解な言葉に対して、ターゲットに響く明快な解説を用意できるのか、という懸念がありました。ただその点はFaber Companyのご担当がうまくライターさんに指示してくださり、結果としてすごく質の高い記事が出来上がっています。初回だけではなく今でも質の高さは変わらないので安心して任せられています」(松田氏)
とはいえ、SEOは時間のかかる施策でもある。Webサイトに掲載したコンテンツは、すぐに検索順位に反映されたわけではなかった。変化が見え始めたのは掲載から半年ほど経過した頃だ。その間、社内で疑念の声が上がったり、不満が漏れたりはしなかったのだろうか。
「SEOという言葉もあまり知られていない中でしたから、最初は社内の期待値もそこまで高くなく、成果がみえるまでは我慢の時間でした。徐々に検索順位が上がってきた時の周囲の反応は良かったですね。検索は自分の手元で誰でもできるので、実際に検索してみて自社の記事が上がってくるのを見て『すごい!』と驚かれることは多くありました」(松田氏)
同社として当初の目標は「検索1ページ目以内への表示」だった。しかし、コンテンツ制作を積み重ねていくと検索1ページ目はおろか1位や2位を獲得するキーワードも増えてきた。現在は、「トップ3に入ること」を目標に置いたコンテンツ制作を行っている。
SEO施策の結果が出ていることを受けて、「どうやっているのか?」といった社内の他部署からも問い合わせが来るようになった。新しいWebサイトを作るタイミングでSEO対策も一緒に実施したいといったリクエストもある。一部署のSEO成功事例が他部署にも波及し、社内でもSEO施策自体が注目されるようになったという。
より多くコンバージョンにつなげ、その質も高めていく
最後に、今後の展望やFaber Companyに期待することを聞いた。
「今後も弊社のソリューションモデルは進化し、新しい領域へと進出していくので、引き続き新領域でのSEO施策も行う形になると思います。定期的にコンバージョンも取れてきているので、これからはコンバージョンの質を上げていきたいと考えています。
そのためにも、SEO以外のLPO(ランディングページ最適化)やEFO(入力フォーム最適化)も含めて、改善をしていく予定です。Faber CompanyさんにはSEO以外にも多角的なアドバイスもいただきながら、より良好なパートナー関係を築いていければと思います」(松田氏)
「SEO施策検討のチームには、新しく入ってくる人も多いので、その都度フォローしていただいているFaber Companyさんにはとても感謝しています。引き続き、一緒にキーワードを考えていただいたり、フォローアップいただきながらコンテンツを作り続けられるといいなと思っています。
また、弊社ではソリューションを作っている最中に、並行してSEOコンテンツを制作しています。トレンドにあわせたソリューションを開発し、トレンドにあわせたコンテンツをできるだけリアルタイムで出していくことで成果を上げたいので、そこもご支援いただきたいです」(二口氏)
今回の事例のように、Faber Companyのコンテンツ制作においては、WebサイトのSEO強化にとどまらず、社内メンバーのWebマーケティングスキルの成長を伴うケースが多い。BtoBの領域は専門性が高いこともあり、社内人材のスキルアップがWeb施策のスピードアップや成果にもつながる。
コンテンツ制作プロセスをきめ細かくフォロー・伴走することで、クライアント内でのスキルアップ・ノウハウ蓄積にもつなげ、継続的な成長に貢献できるよう今後もサポートを続ける。
企業プロフィール
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- 社名
- エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社
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- 事業内容
- 国内電気通信事業における県間通話サービス、国際通信事業、ソリューション事業、及びそれに関する事業等
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- 担当
- ビジネスソリューション本部 ソリューションサービス部
デジタルソリューション部門 第一グループ
松田 大岳 様(主査)
二口 奈津美 様