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文章の校正術を伝授!【チェックリストあり】爆速で原稿を完成させるコツとは?

更新日:2024.6.5 公開日:2022.01.25

原稿を1本完成させるのは時間がかかる!特にSEOを意識したコンテンツでは、原稿を書き終わった後の編集・校閲段階で、書き手(ライターさん)とのキャッチボールが増えると、時間が際限なくかかってしまいます。編集・校閲の基本のルール・やり方とは?ライターさんとの関係づくりも含めて、校了までのプロセスを短縮できるポイントを中山順司が解説します。

書き手とのキャッチボールを減らす=コスト削減

▶︎ライターさんとの編集・校閲作業を効率化し、爆速で原稿を完成させるコツ

SEOコンテンツを1本仕上げるには、キーワードの選定→リサーチ→ニーズの把握→ペルソナの設定→構成案の作成→文章執筆→編集・校閲と、多くの工程があります。 特にクセモノは編集・校閲です。ここが下手だといつまでも原稿が完成しません。時は金なり。往復している間に編集側とライター側に殺伐とした空気も漂い、いいことがありません。それを防ぐポイントを解説します。

劇的に工数が変わる「フィードバック3箇条」

以下のチェックリストに沿ってあなたのフィードバックがライターさんの効率アップにつながっているか、確認してみてください。

1.そのフィードバックが実行可能かどうか

実行可能かどうかを見るポイント

NG例:疑問形や感想で終わっている

「○○については◇◇という解釈もできるかも?」 「35歳はアラサーと呼べないような…」 「なんかちょっと違うからさあ、いい感じにまとめて明日までに報告してよ」

と上司から言われた部下と同じような状況です。ライター側にとっては指示なのか、何をしたらいいのかが具体的ではありません。「察する」ことを必要とするコメントには迷いが生じます。折返し「…ということは▼▼と表現したほうがいいのでしょうか?」と確認せねばならず、それだけ時間もかかります。

OK例:具体的に指示なのか感想なのかはっきりしている

「○○は◇◇という解釈をさせていので、誤解を与えない記述にしてください」 「アラサーは30歳±3歳と定義しましょう。アラフォーは37歳〜43歳で統一願います」

はっきりした指示、方針を決めた上で伝えれば、ライターさんも原稿修正にすぐ移れます。

2.そのフィードバックが客観的かどうか

客観的かどうかを見るポイント

NG例:個人的意見でしかない

「タイトルにパンチがないので代案を出してください」 「常識的に考えて、賃貸より持ち家の方が正しい選択なので…」

「フワッと感想」、これもライターさん泣かせです。2案以上用意して「どちらが適していますか?」など、編集側の意図を探ったりせねばなりません。また、「それ、あなたの考えでしょ」で終わるフィードバックでは、ライター側に根拠を探す手間が発生します。

OK例:読者視点に立っている/根拠・理由がある

「タイトルに数値を入れるとインパクトが出るので○○を使っては?」 「○○白書によれば、首都圏では賃貸派が過半数を超えていますので、△△という注釈をつけると親切ですね」

CTRが高くなるよう数字を入れたり、根拠のある出典や注釈を入れれば、読者側に納得感のある原稿になります。

3.双方向で対等に意見を出し合える関係性かどうか

双方向かどうか見るべきポイント

NG例:勝ち負けにこだわる

「この件については自分は○年やっていて詳しい」 「この件で経験もない若造のくせして一丁前に」 「知識マウントを取りやがって」 「クライアントはこっちだ。指示通りやっておけばいい」

上下関係を意識すると、このような内心の高圧的な感情がフィードバックの端々に出てしまいます。これを受けたライター側から得られるのは、反感と投げやりな「無言の服従」のみです。

OK例:勝ち負けではない、相手にも理由があると心得る、フィードバックのフィードバックも歓迎する

「ライターさんのご経験もぜひ聞かせてください」「その視点は漏れてました!フィードバック感謝です」 「であれば、さらにこう工夫するとベターですよね?」

より良い原稿にするための提案がライターさん側から出てきた、編集側が見逃していた視点や根拠が出てきたら、きちんと感謝を伝えましょう。 「一緒にいいものを作りましょう」と思っているかどうか。これは編集・校閲に限らず、あらゆるビジネスや人間関係にもいえることです。「言われたことだけやっておけばいい」では、掛け算になりません。

編集者がプラスαでやるといいこと

上のフィードバック3箇条に加え、ライターとしての気持ちも深く知る中山からアドバイス。編集者として常に心がけていることは、以下の3つです。

・データはたくさん渡す

自社で持っている調査結果、データ、使ってい画像など、最初から根拠にある資料を渡しておき「好きに使って(料理して)ください」としておくと、ライター側が迷う場面が減ります。

・コミュニケーションの手段を増やす

Slackやメールアドレスだけでなく、LINEや携帯電話も交換しておくと「いつでもどこでもライトに相談、質問できる環境」を作ることができ、ライター側の安心につながります。

・安心感を与えてブレーキを外す

ライターさん側が「任せてくれているんだ」「情報をしっかり与えていつでも相談していいんだ」と感じると、ブレーキが外れてフルスイングの原稿が書けるようになります。

編集側がライター側にやってはいけないNG行為6つ

クライアントである編集側が、書き手であるライターさんに愛想をつかされる「NGあるある」6つを解説します。

ライターさんに愛想をつかされる行為6つ

1.リスペクトがない

やり取りの端々に「使ってやっているんだ」という姿勢が見えると、ライターさんは愛想をつかします。

2.本質的ではない謎のルールを押し付ける

「うちの部長が最初にチェックするまで部下はフィードバックできないんです」など、気づいても動けないような自社の上下関係を持ち込むといった行為です。ライターさんに「やりにくい」と感じさせ、モチベーションを削いでしまいます。

3.根拠がないのに強気

編集側が「僕はこう思います」を過度に押し付けると、「だったらあなたが書けばいいんじゃないですか?」という気持ちを誘発します。

4.後出しジャンケン

最初に決めた原稿料を、請求段階で「消費税込みで」と言ったり、後から「あ、ここの作業もお願いします」と追加するなど、なんとかケチろうとする姿勢が見えるとライターさんに確実に嫌われます。ルールは最初から公明正大にしておきましょう。

5.「時間」=コストの概念が欠落

「ちょっと打ち合わせしましょう」と1時間ダラダラお喋りした後、ライターさんに情報を出してもらって「やっぱり原稿はいいですわ」などの行為がこれにあたります。フリーランスの人にとっては特に「時間=コスト」である点を意識し、失礼な行動は取らないようにしましょう。

6.本人にはわかる愚痴ツイート

ライターさんと議論や口喧嘩の後、それっぽくわかるような愚痴やポエムをツイートする編集者がいます。本人には確実に「あ、自分のことだ」とわかりますので、SNSを憂さ晴らしに使うのはやめましょう。 実行可能、客観的、双方向を心がけ、「同士」と思ってもらえる関係性を築けると、仲間が増えます。爆速で原稿が仕上がると、PDCAをどんどん速く回せるようになりますよ! 最後に、「刺さるコンテンツを作りたい」「相談できる相手がほしい」ーーそんな方はぜひお問い合わせください。ミエルカがお手伝いします。

関連動画

▶︎文章を劇的に読みやすく、伝わるように書くコツ10選

動画出演者PROFILE

YouTubeコンサルタント・中山 順司(なかやま じゅんじ)

コンテンツ・エバンジェリスト&YouTube 『ミエルカチャンネル』事務局。freeeで税務/会計/人事労務領域のB2B オウンドメディア『経営ハッカー』を月間400万PVに成長させた後、株式会社 Faber Companyへ。 『ねとらぼ』『MarkeZine』等で連載。個人でYouTubeチャンネルも運営する。

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