SEO施策を進める上で「ファインダビリティスコア」という言葉を聞いたことはありますでしょうか?みなさんはキーワードごとに検索順位をモニタリングしていると思うのですが、数百、数千とキーワード数が多くなってくると1つ1つの順位を見ていくのが面倒になりませんか。上層部へのレポートや社内説明でも、細々したキーワードを見せても意味がありません。ぜひファインダビリティスコアの考え方を取り入れてみてください。
目次
ファインダビリティスコアとは
ファインダビリティスコアとは対象キーワード群の検索順位状況をスコア化し、SEO観点でのWebサイト全体の「ファインダビリティ=見つけやすさ」を表す指標です。
対象サイトにおける計測キーワードで、検索1位なら10点、2位なら9点、、、10位なら1点という具合で順位ごとに点数をつけていき、計測キーワード全体でそれらの点数を合計することで対象サイトの「見つけやすさ」の指標とします。
(点数の付け方は自由にカスタマイズしてよいと思います。検索順位が高いほど点数が高くなれば問題ありません。)
ファインダビリティスコアの活用、使い方
では、どのようにファインダビリティスコアを活用していくのがよいのでしょうか。
3つのポイントがあると思います。
- ①点ではなく線でみていく
- ②キーワードをカテゴライズして〝カタマリ〟でみる
- ③競合サイト、ベンチマークサイトと同時計測する
1つずつ詳しく解説します。
①点ではなく線でみる
ファインダビリティスコアは〝点(ある日付だけとか)〟で見てもいいのですが、それだと変化が分かりません。継続的に把握し、変化の予兆を察知するように運用することをおすすめします。
とはいえ、手作業でファインダビリティスコアを把握するのは大変なので、週1~月1くらいのモニタリングをおすすめします。
②競合サイト、ベンチマークサイトと同時計測する
自社サイトのファインダビリティスコアだけを見ていくのもよいのですが、ベンチマークしている競合サイトとの比較をしていくことで、自社サイトの健康状態を俯瞰的に把握することが可能です。
自社サイトのスコア減少が自分たちだけの問題なのか、競合サイトも含めて減少しているのか。その違いで、その後の施策は大きく変わります。
③キーワードをカテゴライズして〝カタマリ〟でみる
数百、数千のキーワードをファインダビリティスコア化して計測していると、大きな変動が見えない(=グラフが横ばい)こともあります。ただ、これは「大きく順位上昇したキーワード」と「大きく順位下落したキーワード」でプラスマイナスゼロ、みたいなことも考えられます。
「何も起きてないな」と安心していると実はそうじゃない、、、みたいなことを防ぐためにも、キーワードをカテゴライズしておくことをおすすめします。
カテゴライズの基準はいくつかありますが、自社にあう考え方を取り入れてください。
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- 検索ボリュームごと
└ビッグ・ミドル・スモール(ざっくり難易度ごとに分類)
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- └検索ボリューム1万以上、5,000以上、1,000以上、、、(少し細かく分類)
- キーワードのジャンルごと
└自社事業の関係性で分類(A事業関連、B事業関連、、、で分類)
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- └含まれるキーワードで分類(「オウンドメディア」を含む、「You Tube」を含むなど)
- ライター/編集者ごと
└コンテンツであれば執筆ライターや担当編集者ごとに分類
- ※やりすぎると軋轢を生むかもしれませんが、シビアにやるのもありかとw
カテゴライズはどれかだけでもいいですし、全部やってもいいと思います。
ファインダビリティスコアの算出方法
ファインダビリティスコアは順位ごとに点数をはじき出すものなので、検索順位ごとに点数をはじきだすExcelやスプレッドシートがあれば簡単です。点数のロジックは自由にカスタマイズしてもらえればと思いますが、1~30位くらいまでスコアがつくようにしておけば、多くのサイトで問題ないでしょう。
算出する手順としてはおおよそ以下のようになります。
- ①Search Consoleやその他ツール等で検索順位を計測する
- ②検索順位情報をエクスポート
- ③ファインダビリティスコア算出する計算式の入ったExcelにコピペ
・・・若干面倒です。ぶっちゃけやりたくないですよねw
なので、MIERUCA(ミエルカ)ではファインダビリティスコアの算出、競合サイトとの比較を自動でやってくれる機能を備えました。ダウンロードすれば上層部に提出するレポートにもできるので、とっても便利です!(宣伝)ミエルカはトライアルもできますので、お試しください。
これまでキャプチャで紹介してきたグラフはミエルカのレポートのものです。こうしたモニタリングやレポーティングはツールに任せて、ヒトはコンテンツ企画や執筆に時間を使っていきたいものです。
ファインダビリティスコアを把握して継続的なグロースを
検索順位をスコアしてくれるファインダビリティスコアはシンプルで分かりやすい指標です。当社事例の「株式会社ビズリーチ」さんでは、ファインダビリティスコアをSEO施策における唯一の指標として経営層へレポートしていたそうです。(他の細かい指標は現場ではモニタリング)
※ビズリーチさんの事例インタビューはこちらです。ぜひ参考にしてください。
競合サイトとの比較も俯瞰的にできる指標なので、一度ファインダビリティスコアを算出してみてはいかがでしょうか。ミエルカでもお手伝いできますので、ぜひご相談ください。
著者PROFILE
SFA導入コンサルからCRMベンダーのセールスに転身し、営業マネージャーに。その後Faber Company営業部長を経て、マーケティングを担うIMC部を設立。現在は執行役員として、ミエルカのプロダクトマネージャーやセミナー登壇などの活動をメインに行っている。
■ 講演実績:マーケティングアジェンダ/日経クロストレンドForum 他■Twitter:@tsuuky09