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【Googleのジョン・ミューラー氏】Helpful Content Update(ヘルプフルコンテンツアップデート)と画像検索について質問してきた

更新日: 2024.12.16   公開日:2024.12.12

Googleのジョン・ミューラー氏に、弊社取締役の鈴木謙一がヘルプフルコンテンツアップデートについてインタビュー!

Helpful Content Update(ヘルプフルコンテンツアップデート) とは、ユーザーのために作ったコンテンツはより高く評価し、検索エンジンのために作ったコンテンツは上位表示しないようにするアップデートのことです。今回、ヘルプフルコンテンツアップデートのほか古いページの削除や画像検索について、多くの有益な話を聞くことができました。ぜひ最後までお読みください!

※この動画は、2022年10月に公開されたものです。

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John Mueller(ジョン・ミューラー)
Google LLC / Search Advocate John Mueller(ジョン・ミューラー)Google 検索リレーションチームのリーダー。スイスのチューリッヒオフィスに勤務。YouTubeでのオフィスアワーやツイッター、カンファレンスなどでSEOに取り組む人たちと積極的にコミュニケーションを図っている。
X(旧Twitter)
▶︎https://x.com/johnmu
鈴木 謙一
株式会社Faber Company 取締役(Search Advocate)鈴木 謙一Google 公式の検索セントラル ヘルプ コミュニティのダイヤモンド プロダクト エキスパート(アジア太平洋で初)。
新潟県上越市出身。新潟大学教育学部英語科卒業後、就職のため上京。ITトレーナーや情報システム管理者、ヒューマンスキル系社内講師などの会社員を経て独立。2007年に開設した「海外SEO情報ブログ」は、SEOに特化したブログとしては国内で最も多い記事数とアクセス数を誇る。2008年、当社入社。最新SEOの情報収集・情報発信、セミナー講師・イベントスピーカーが主たる職務。講演・寄稿実績多数。

海外SEO情報ブログ – SuzukiKenichi.COM: 海外SEO
▶︎https://www.suzukikenichi.com/blog/
Web担当者フォーラム執筆記事
▶︎https://webtan.impress.co.jp/user/1730/articles
X(旧Twitter)
https://x.com/suzukik

\鈴木謙一が直々に執筆!/

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ユーザーの役に立たないページは削除すべき?それとも改善すべき?

鈴木:日本ではまだ導入されていませんが、ヘルプフルコンテンツアップデートに関する記事では、ユーザーの役に立たないコンテンツは削除するよう推奨されています。私としては、削除するよりも、有害なコンテンツを改善し、役に立つコンテンツをより良くしていく方が良いと考えています。ミューラーさんはどう思われますか?

ミューラー:どれだけ改善できるかによると思います。サイトによってはコンテンツを削除する方が簡単ですし、大幅に改善する方が簡単なサイトもあります

ただ一つ注意すべきなのは、何かの指標だけでコンテンツが役に立つかどうかを判断するのではなく、コンテンツそのものを見て判断してほしいということです。自分が書いたコンテンツの専門家は自分自身なのだから、そのコンテンツが本当に良いコンテンツなのかどうか、自分で判断できるはずです。

検索からのトラフィックやページへの訪問者数といった指標を使って、「訪問者が少ないということは役に立たないページに違いないから、削除しよう」という人を見かけますが、たとえ訪問者が少なくても、ユーザーの役に立つコンテンツであれば残しておく価値はあると思います。今はあまり興味を持たれていないトピックでも、将来的にはまた注目されるかもしれないからです。自分のコンテンツが本当に役に立つと思うなら、ぜひ残しておいてください。

鈴木:例えば10年間ほとんどトラフィックがないコンテンツはどうでしょうか?削除すべきでしょうか?

ミューラー:10年間トラフィックがないのであれば、通常のWebサイトのクリーンアップ作業で削除しても良いと思います。GoogleのWebサイトでも、定期的にサイトへのトラフィックを確認し、トラフィックの少ないページを見て、2つのページを1つにまとめたり、古すぎるコンテンツや関連性がないコンテンツを削除するかなどを検討しています。これはヘルプフルコンテンツアップデートに特化したものではなく、Webサイトの一般的な運用として必要なことです。

結局のところ、Webサイト上のすべてのページは、維持するためには時間と費用がかかります。サーバー費用、技術的な課題、コンテンツ、広告など、ページに関連するあらゆることを考慮しなければならないからです。

ヘルプフルコンテンツアップデートは日本にいつ導入される?

鈴木:ところで、ヘルプフルコンテンツアップデートはいつ日本に導入されるのでしょうか?

ミューラー: いつだろう?次の月曜日かな?(笑)冗談、冗談だよ。

日本にいつ導入されるのかは私にもわかりません。アルゴリズムが、ページの言語や文脈をより深く理解しなければいけない場合は、通常、他の言語や他の国に展開する前に行うテストに、かなり長い時間をかけることになります。

私の推測では、もう少し時間がかかるでしょう。待つ必要がありますが、その一方で、英語圏で何が起きているかを観察し、事前に対応することができます。

鈴木:導入時にアナウンスはありますか?

ミューラー:場合によってはあります。英語以外の言語でアルゴリズムのアップデートを過去に行った際には、Twitter(現X)上で、他の言語でも利用可能になったことをお知らせしたこともあります。最初の国際展開の際にはアナウンスを行うと思いますが、それ以外の場合は、Webページを更新して、他の言語で利用可能になったことを伝えるだけかもしれません。開発者向けドキュメントの変更履歴ページでは、必ず変更内容の詳細を記載します。

画像認識はどのように画像検索に活用されている?

鈴木:次に、画像検索についてです。私の理解では、Googleは画像検索で画像認識をある程度使用しています。画像認識は画像検索でどの程度、あるいはどのくらい効果的に使用されているのでしょうか?

ミューラー:私にも詳しいことはわかりませんが、私の理解では、画像そのものではなく、Web検索の中で画像がどんな意味を持つのか理解しようとしているのだと思います。なぜなら我々は、画像検索において、画像に何が映っているかはほとんど二の次で、その画像がどんな文脈で使われているかがより重要だと考えているからです。

例えば、ホテルの近くのビーチ、あるいはビーチの近くのホテルを検索する場合、ビーチとホテルの関連性がわかる画像が表示される必要があります。しかし、同じ画像がビーチでの化学物質流出に使用される可能性もあり、画像だけを見ても、その文脈はわかりません。だからこそ、画像そのものだけでなく、周辺情報も理解する必要があるのです。

Web検索の場合は少し異なります。例えば画像にテキストが含まれている場合、画像から情報を取得してWeb検索に利用することができるので、画像検索よりはもっと簡単になると思います

鈴木:わかりました。ありがとうございます。

ミューラー:質問をいただき、ありがとうございました。お会いできてよかったです。

参考:画像SEOの施策9選|altタグ設定やデータ形式、注意点も解説

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監修者
鈴木 謙一
鈴木 謙一
取締役 Search Advocate
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