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LCPとは?表示速度の改善方法・指標の読み解き方

公開日:2026.02.18

LCPとは Largest Contentful Paint の略で、Webページの主要コンテンツが表示されるまでの時間を示す指標です。たとえば表示速度の文脈で、急に改善対応を求められた経験がある方も多いのではないでしょうか。

LCPをはじめとした Core Web Vitals の改善は、元の数値が著しく悪くユーザー体験に明確な支障が出ている場合を除き、基本的に検索順位を直接押し上げる施策ではありません。それでもLCPが重視されるのは、検索評価のためというより、ユーザーが「表示された」と感じる体験を整える指標だからです。ここではLCPの意味を整理したうえで、数値の読み解き方と改善の考え方を簡潔に解説します。

LCPとは

LCP(Largest Contentful Paint)とは、Webページの初期表示において、画面内で最も大きなコンテンツが表示されるまでの時間を示す指標です。

ここで言う「最も大きなコンテンツ」とは、画像や動画のサムネイル画像、または大きなテキストブロックなど、ユーザーが最初に目にする主要要素を指します。

重要なのは、LCPの測定対象が ビューポート(ユーザーの初期表示画面)内に表示されている要素に限定される点です。
そのため、スクロールしないと閲覧できないページ下部に配置された重い画像やコンテンツは、たとえ読み込みに時間がかかっていてもLCPの対象にはなりません。

LCPが体感速度の指標として重視されるのは、ユーザーが「ページが表示された」と感じるタイミングと強く結びついているためです。
ファーストビューの主要コンテンツが素早く表示されることで、読み込み中のストレスが軽減され、ユーザー体験の向上につながります。

Core Web VitalsにおけるLCPの位置づけ

Core Web Vitals(コアウェブバイタル)とは、Googleがユーザー体験の質を測るために定義している主要な指標群です。現在は LCP・CLS・INP の3指標で構成されており、それぞれ異なる観点からページ体験を評価します。

この中でLCPは、ユーザーがページを開いた直後に感じる 「表示されたかどうか」 という体感を測る指標です。ほかの指標と役割が分かれている点を整理すると、次のようになります。

指標正式名称評価する内容ユーザー体験
LCPLargest
Contentful Paint
主要コンテンツが
表示されるまでの時間
「ページが表示された」と感じる速さ
CLSCumulative
Layout Shift
レイアウトのズレの量表示中にガタつかないか
INPInteraction to
Next Paint
操作に対する応答速度クリックや入力がすぐ反応するか

このように、LCPは「見えるまでの速さ」、CLSは「表示の安定性」、INPは「操作の快適さをそれぞれ担当しています。

Core Web Vitalsでは、これらを単独で評価するのではなく、組み合わせてページ体験全体を判断する点が重要です。LCPはその中でも、ユーザー体験の入口となる指標として位置づけられています。

※関連記事:コアウェブバイタルとは?各指標と改善方法を動画で解説

LCPで計測対象となる要素の例と基準

LCPは、ビューポート内に表示される要素のうち、ユーザーが最初に目にする「最も大きなコンテンツ」を対象に計測されます。ページ構成によってLCP要素は異なりますが、代表的な例は次のとおりです。

メイン画像
ファーストビューに配置されたキービジュアルやアイキャッチ画像
ファーストビューのテキストブロック
Webページを開いた直後(ファーストビュー)に表示される、見出しやキャッチコピーなどの大きなテキスト領域
メイン動画のサムネイル画像
メイン動画が配置されている場合の、再生前に表示されるサムネイル画像

ページ下部にある高解像度の画像や重いコンテンツであっても、最初の表示画面(ファーストビュー)に含まれていなければLCPの対象にはなりません。

LCP改善を行う際は、どの要素が表示画面内で最大として判定されているのかを正しく把握することが重要です。

LCP改善をはじめとしたテクニカルSEOは、単なる設定変更ではなく、ページ構造の理解やエンジニアへの要件定義が必要になるケースも多く、判断に迷いやすい領域です。

「どこまで対応すべきか分からない」「実装の指示に自信がない」と感じる場合は、無理に抱え込まず、プロの視点を取り入れることも一つの選択肢です。

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LCPの数値の読み解き(現状把握)

LCP改善に取り組む前に、まずは現在の数値を正しく把握することが重要です。LCPは PageSpeed Insights を使うことで、ページ単位で手軽に確認できます。モバイル・PCそれぞれの数値や、実測データとラボデータの違いを押さえておくことで、改善の優先度も判断しやすくなります。

※すでにPageSpeed Insightsを利用し、LCPの確認方法や画面の見方を理解している場合は、次の段落から読み進めてください(次の段落はこちら)。

LCPの評価基準(良好・改善が必要・不良)

LCPには、Googleが示している明確な評価基準があります。PageSpeed Insightsでは、計測結果が次の3段階で表示されます。

  • 2.5秒以内:良好 ◎
  • 2.5秒超〜4.0秒以内:改善が必要 △
  • 4.0秒超:不良 ×

この基準は、「ページが表示された」とユーザーが体感するまでの許容時間をもとに設定されています。2.5秒以内であれば、多くのユーザーが「待たされている」と感じにくく、4秒を超えると表示の遅さがストレスとして認識されやすくなります。

SEOの観点では、LCPを含む Core Web Vitals の評価は、元の数値が極端に悪くない限り、直接的に順位を押し上げる要因ではなく、対策を急ぐものではありません。

しかし、LCPが不良な状態が続くと、離脱率の増加回遊率の低下など、ユーザー体験の悪化を通じて間接的な影響が生じる可能性があります。

そのため、この評価基準は「順位を上げるための目標値」というよりも、「ユーザー体験に問題がないかを判断するための目安」として捉えることが重要です。

LCPが悪いサイトに起こりがちな症状

LCPの数値が悪化しているサイトでは、ユーザーの体感として分かりやすい症状が現れることが多くなります。代表的な例は次のとおりです。

ファーストビューがなかなか表示されない
ページを開いても、しばらく余白やローディング状態が続く
画像が後から表示される
テキストだけ先に表示され、メイン画像やキービジュアルが遅れて表示される
「表示中」であることが分かりにくい
読み込みが進んでいるのか、止まっているのか判断しづらい状態が続く

このような状態では、ユーザーはコンテンツの内容に触れる前に「遅い」「使いにくい」と感じ、多くのユーザーが本文を読む前に離脱してしまい、せっかく用意したコンテンツが閲覧される機会を失うことにつながります。

LCPの悪化は、単なる数値の問題ではなく、コンテンツにたどり着く前段階での体験を損なっているサインとして把握し、改善を検討しましょう。

数値を見るときの注意点

LCPの数値を確認する際は、モバイルとPCで結果が異なる点に注意が必要です。特にモバイルでは通信環境や端末性能の影響を受けやすく、PCでは問題がなくてもモバイルのみ評価が悪化しているケースは少なくありません。

また、PageSpeed Insightsで表示されるLCPには、実測値(フィールドデータ)とラボデータの2種類があります。 

実測値は実際のユーザー環境で収集されたデータであり、ページ体験の実態を反映します。一方、ラボデータは一定条件下で計測された参考値で、改善ポイントの特定に向いています。

数値を評価する際は、ラボデータの改善だけに目を向けるのではなく、実測値がどう推移しているかをあわせて確認することが重要です。

LCPを改善する手順・方法

LCP改善は闇雲に施策を打つものではなく、どの要素がLCPとして計測されているかを把握し、影響の大きい箇所から順に対応することが重要です。この段落では、LCP改善を進めるうえでの基本的な手順と考え方を整理し、原因別にどのような対応が必要になるのかを解説していきます。

LCP改善で最優先すべきポイントを見極める

LCP改善でまず行うべきは、何が原因で時間がかかっているのかを分解して把握することです。LCPは単一の処理時間ではなく、「サーバー応答」「リソース読み込み」「レンダリング」など、複数の要素の積み重ねで構成されています。LCPの内訳を確認し、どの工程がボトルネックになっているのかを見極めることが重要です。

この内訳と、それぞれに対応する改善方針は、Google公式ドキュメントでも整理されています(※参考:Google検索セントラル|Core Web Vitals と Google 検索の検索結果について)。

まずは全体像を把握したうえで、影響の大きい箇所から優先的に対応していくのが基本です。

  1.  リソース読み込みの遅延を解消する
    (上図「リソース読み込みの遅延」が大きいときに必要) 
  2.  要素のレンダリングの遅延を解消する
    (上図「要素のレンダリングの遅延」が大きいときに必要)
  3. リソースの読み込み時間を短縮する
    (上図「リソース読み込み時間」が大きいときに必要)
  4. 最初のバイトまでの時間を短縮する
    (上図「Time to First Byte」が大きいときに必要)

また、PageSpeed Insightsの計測結果は一度だけで判断しないことも重要です。計測タイミングによっては、サーバー負荷や一時的な通信状況の影響を受ける場合があります。時間を空けて複数回確認し、傾向として数値が悪いのかどうかを見極めたうえで、改善対象を判断するようにしましょう。

画像がLCP要素の場合の改善策

LCP要素が画像の場合、改善の成否は画像の扱い方そのものに大きく左右されます。まずは、基本的な最適化ができているかを確認しましょう。

画像サイズ・形式の最適化
表示サイズに対して過剰に大きな画像を使っていないか、WebPなどの軽量形式を利用できているかを確認する
遅延読み込み(lazy load)の注意点
LCP要素となる画像に lazy load を指定すると、表示が遅れてLCPが悪化する原因になる
(※ lazy load:必要になるまでデータや画像を読み込まない仕組みのこと)
ファーストビュー画像の扱い
ファーストビューに表示される画像は、優先的に読み込まれるよう設計する必要がある
※fetchpriority=”high”指定で対応可能

例)
<img src="/path/to/hero-image.webp"/> → <img fetchpriority="high" src="/path/to/hero-image.webp"/>

画像は見た目の影響が大きい反面、最適化が不十分だとLCPを大きく悪化させます。特に、「LCP要素なのに遅延読み込みされている」ケースはよくあるため、設定の見直しは優先度の高いポイントです。

※関連記事:ページスピードを落とさないための4つの改善施策

HTML・CSS・JavaScriptが原因の場合の改善策

LCP要素の表示が遅れる原因は、画像だけとは限りません。HTMLやCSS、JavaScriptの読み込みや処理が、描画を妨げているケースも多く見られます。

レンダリングを妨げる要因
初期表示に不要な処理が多いと、主要コンテンツの描画が後回しになる
不要なCSS・JSの影響
使用していないスタイルやスクリプトが読み込まれていないかを確認して対応
表示順序を意識した設計
ファーストビューに必要な要素を優先的に描画する構成になっているか…など

これらは見た目では分かりにくいものの、LCPの数値には大きく影響します。LCP改善では、「何を先に表示すべきか」という視点でコード構成を見直すことが重要です。

サーバー・配信環境による影響の場合の改善策

前出のフロント側の最適化を行っても改善しない場合、サーバーや配信環境がボトルネックになっている可能性があります。

サーバー応答時間
HTMLの初期レスポンスが遅いと、その後の読み込み全体に影響する
CDNの活用
画像や静的ファイルを適切に配信できているかを確認する
表示速度とインフラの関係
サイト規模やアクセス数に対して、インフラ構成が適切かを見直す…など

LCPは、フロントエンドだけで完結する指標ではありません。場合によっては、インフラ設計や配信方式の見直しが必要になるため、運用担当とも話し合って進めましょう。

改善後の結果確認

LCP改善は、施策を実施して終わりではありません。改善後は PageSpeed Insights や Search Console を使い、定期的に数値を確認することが重要です。Search Consoleでは、実測値ベースでCore Web Vitalsの状態を把握できるため、改善の影響を中長期で確認するのに適しています。

LCPの数値は改善後すぐに反映されるとは限りません。一時的にラボデータが改善しても、実測値に反映されるまでにはタイムラグが生じるため、短期間の変動だけで判断しないよう注意が必要です。

結果を確認する際は、ページ単位だけでなく、テンプレート単位で傾向を見る視点も重要です。特定ページで問題が起きているのか、ページ構造そのものに課題があるのかを切り分けることで、再発防止や横展開がしやすくなります。

LCPは「表示速度」の中でも、ユーザーの体感に直結する重要な指標です。
正しく意味を理解し、数値を読み解き、原因に応じた改善を行い、結果を継続的に確認することで、SEOとユーザー体験の両立につながります。

Core Web Vitalsを含むテクニカルSEOは、ページ構造や実装判断が絡むため、対応範囲の見極めが難しい領域でもあります。自社での対応に不安がある場合は、状況整理から改善方針の設計まで任せられる SEOコンサルティングサービス の活用も検討してみてください。

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本記事の著者
竹村 数輝
竹村 数輝
Faber Company SEOコンサルタント
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